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◆[第6回原告団総会]竹本修三・原告団長の開会挨拶と講演の講師紹介

[2018年7月22日 第6回原告団総会]

開会にあたって(講師紹介をかねて)

原告団長 竹本修三

◆私は昭和40年(1965年)に京大理学部を卒業し、宇治にある京大防災研に新設された地震予知計測部門の助手となり、伸縮計や傾斜計を用いた地震前後の地殻変動の研究に従事しました。

◆今日の記念講演をお願いした平原和朗さんは、私の10年後の昭和50年(1975年)に京大理学部を卒業し、院生として防災研に入ってきましたが、その後、防災研の助手となりました。私は平原さんに手伝ってもらって、京大宇治構内にレーザー伸縮計を設置して、「地表に設置されたレーザー伸縮計による土地伸縮変化の観測」という学術論文を仕上げたこともありました。

◆私は、平成元年(1989年)に京大理学部助教授として、地球物理学教室の出身講座に戻りましたが、それまで20年以上にわたって防災研の助手を務めました。その間に接した院生のなかで、一番優秀な院生が平原和朗さんでした。そこで、平原さんを何とか京大の地球物理学教室に欲しいと考えておりましたが、平原さんは平成2年(1990年)に京大防災研の助教授に昇進した後、平成8年(1996年)には名古屋大学の理学研究科教授に引っこ抜かれてしまいました。そのときに、とても残念に思いましたが、致し方ありませんでした。

◆ところで、私の2年上の地球物理学教室の同じ講座の卒業生に尾池和夫さんがいました。彼は、京大の理学部長・副学長を経験した後、平成15年(2003年)に京大総長になりました。それまで尾池さんは地震予知連絡会の委員でしたが、総長と予知連の委員との兼務はできないということで、私のところに予知連の委員のお鉢が回ってきました。そこで、平成16年(2004年) 1月から尾池さんに代わって、私が地震予知連絡会の委員を務めることになりました。

◆尾池さんの総長就任後、地球物理学教室で後任の教授人事が始まりました。 京大理学部・理学研究科では、ポストが空かないと、次の人事選考は始められないことになっています。選考委員会ではいろんな意見が出ましたが、私は一貫して名古屋大学の平原和朗教授を推しました。幸い、選考委員会では、この意見が通りました。そして、尾池さんの後任教授として平原さんを推すことが決まり、理学部教授会でもそれが承認されました。そして、平成17年(2005年)9月に平原和朗さんが名古屋から京都に戻って来られました。

◆平原さんが京都に来られたら、地震予知連絡会の委員のポストを彼に譲ろうと考えておりました私は、平成18年(2006年) 3月31日付で地震予知連絡会の委員を辞任し、同年4月1日付で平原さんが予知連の委員に就任しました。そして平原さんは、平成24年(2012年)11月より、地震予知連絡会の会長を務めておられます。

◆今日は「日本の地震予知の現状」をいう記念講演を平原さんにお願いしてありますが、私がこれまで京都地裁で意見陳述した内容と矛盾しないであろうと思っております。しかし、彼も偉くなったので、どんな話になるか、皆目、見当がつきません。

◆なお、昨年6月の第5回原告団総会で「耐震安全性における科学の問題」と題する記念講演をお願いした東大地震研究所教授の纐纈一起さんも今日の原告団総会に、お見えになっています。纐纈さんには平原さんの講演終了後に、短いコメントをお願いしたいと思っております。また、福井の「大飯原発訴訟控訴審」の弁護団長である島田広弁護士も遅れてお見えになることになっています。機会があればご紹介したいと存じます

◆では、平原先生、よろしくお願いいたします。

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◆[第6回原告団総会]原告団・世話人会からの報告

[2018年7月22日 第6回原告団総会]

[1] 京都地裁における大飯原発差止訴訟

◆京都地裁における大飯原発差止訴訟は,すべての原発を止めるための第一歩です!

◆福島第一原発の過酷事故(2011年3月11日~)のあと,国内の稼動原発はゼロの状態になっていました。ところが,福井県にある関西電力・大飯原発は,当時の民主党政権のもと2012年7月に再稼働が強行されました(3・4号機)。京都脱原発弁護団・原告団は,大飯原発の運転差し止めと損害賠償を求め,2012年11月29日,京都地裁に1,107名の原告で運転差止の裁判を起こしました。

◆大飯原発は2012年の再稼働後,2013年9月に定期検査にはいって止まりました(3・4号機)が,2018年3月(3号機),5月(4号機)から再稼働されています。なおこの間,1・2号機の廃炉が決定しました(2017年12月)。

◆私たちは,多くの市民でたたかう脱原発訴訟をめざし,原告募集をすすめてきました。2013年12月に856名で第二次,2015年1月に730名で第三次,2016年1月に393名で第四次,2017年2月に184名で第五次,2018年3月に53名で第六次[追加]提訴を行い,現在,原告総数は3,323名となりました。原告募集はこれで終了しました。

◆京都地裁の大飯原発差止訴訟では3,323名が原告となっているほか,裁判傍聴は原告以外も多くの市民が参加しています。市民の願い,弁護団の熱意,研究者の知恵を結集して,脱原発を実現しましょう。

◆私たちは,開廷の前には毎回,裁判所周辺の30分程度のデモを行って,脱原発裁判の意義を市民に訴えています。14:00開廷の場合,12:15に京都弁護士会館前からスタートしています。

◆現在の弁護団,原告団の体制は以下の通りです。
・弁護団長…出口治男 弁護士。弁護団長代行…中島晃 弁護士。弁護団事務局長…渡辺輝人 弁護士。
・原告団長…竹本修三 京大名誉教授。原告団事務局長…吉田明生。事務局次長…山崎正彦,田中善久。

[2] 法廷での追及

◆これまでの各回の口頭弁論(2013年7月第1回~2018年6月第20回)の概略は,本総会案内のチラシとともに,全原告にお送りしました。また,訴状は,第六次原告まで,すべての原告にお送りしました。

◆最近では,本年3月27日に第19回口頭弁論,6月5日に第20回口頭弁論と回を重ねています。その中で,事故が起こった際の避難が困難であること,そして大飯原発の安全性,設定された基準地震動への疑問について,着々と主張を積み重ねています。

◆次回第21回口頭弁論は9/4(火),第22回は11/20(火)。時間はいずれも,14:00開廷です。

◆被告・関西電力は,主張するだけで保有している根拠資料すら提出せず,それどころか原発の地域特性の調査として当然になすべき重要な調査がなされないままです。また実施された調査結果は「科学技術を冒涜する所作」以外の何物でもないと言えるほどに,基準地震動が小さくなるよう歪めて評価していることを明らかにしました。
◆2017年12月に関西電力が高経年原発である大飯1・2号機の廃炉を決定したことは,私たちの大きな勝利ということができます。安全対策費が膨大になり,経済的合理性からペイしなくなったのです。

[3] 大飯原発,各地の法廷での追及

◆福井地裁…2012年11月,大飯原発3・4号機の運転差止を請求した(福井から原発を止める裁判の会)のに対し,2014年5月,その運転差止を命じる勝利判決が言い渡されました(樋口英明裁判長)。福島第一原発事故後初めての原発運転差止訴訟の判決は,歴史的な住民側勝訴判決となりました。その後,同じ裁判長の下で運転差止の仮処分も出されました。しかし,仮処分は福井地裁の意義審で覆され(林潤裁判長),名古屋高裁金沢支部の控訴審も2018年7月差止を認めない判決により覆されました(内藤正之裁判長)。

◆大津地裁…2013年12月,美浜,大飯,高浜の各原発で,関電,国に対し運転差止を請求して,審理が続いています(7/12第19回口頭弁論。福井原発訴訟[滋賀]を支える会)。なお,2016年3月には,関西電力高浜原発3・4号機の運転を禁止する仮処分決定が出て(山本善彦裁判長),稼働中だった3号機は運転を停止しました(4号機はトラブルで停止中)が,2017年3月,大阪高裁で覆されました(山下郁夫裁判長)。

◆大阪地裁…2012年6月提訴の大飯原発3・4号機行政訴訟は,審理が続いています(9/10第27回口頭弁論。美浜の会)。2017年12月に大飯原発3・4号機運転差止の仮処分が提起され,現在,審尋が続いています。

[4] この一年間の原告団のおもな活動

(1)毎月1回の原告団・世話人会

①原告団・世話人会の成立(2013/2/9)後,毎月1回,土曜日の午前に世話人会を開催しています(2018/7/7に第66回)。原告団の事務,いろいろな取り組み,裁判期日の内容の確認などを行っています。

②現在,原告団・世話人会は27名の世話人で構成しています。一昨年総会時の世話人は22名でしたので,新しい人が増えています。世話人は,随時,募集しています。

(2)広瀬隆さん&守田敏也さんジョイント講演会~日本列島の全原発が危ない!
次の大事故で市民の命と生活は?

①【2018年2月17日】お二人の熱意あふれる講演で,原発と闘う決意を新たにさせたと思います。参加者は222名で,ほぼ会場いっぱいの満席になりました。広瀬さんの本,守田さんの書籍を販売しました。

②閉会後もロビーにて講師を囲んで交流してもらうことができました。その後,懇親会を設けました。

(3)京都府知事選挙で,弁護団の福山和人さんを推薦

①【2018年3月22日告示→4月8日投票】
・福山和人さんは,京都脱原発弁護団の一員として奮闘されてきました。京都脱原発原告団は,立候補を予定されているかた二人に原発に関する政策を質問しましたが,福山和人さんは,推薦するのにふさわしい回答でした。

②質問と回答は,原告団Webに掲載。選挙結果は,質問状に答えなかった相手候補が当選しましたが,福山和人さんは,多くの市民の運動にも支えられて,その奮闘はめざましいものがありました。

(4)原告名簿,原告団ML,原告団Webの管理

①原告の皆さまへの連絡は,郵送希望の原告(1,000円の実費で登録)のほかは,原告団メーリングリスト(一斉メール送信,ML)で行っています。できるだけメールアドレス(携帯可)の登録をお願いします。また,最近,配信停止となるメールアドレスが増えていますので,携帯の機種変更などでメールアドレスが変更になった場合は,再度,事務局宛にご連絡ください。

②原告の皆さまで,住所が変更になった場合も,事務局宛にご連絡ください。

③原告名簿,原告団MLの管理につきまして,かなり改善を図りました。しかし,専従者がいる訳ではなく,あくまでボランティアベースの活動ですので,行き届かない点もあるかと思われます。今後とも,原告の皆さまのご協力を得て可能な範囲で改善していきますので,お気づきの点はご指摘ください。

(5)原告団が協力してきた署名など

①原発賠償京都訴訟の公正判決要請署名…終了しました。原発賠償京都訴訟は,2018年3月に判決がでましたが,避難者原告団は大阪高裁に控訴しました。大飯原発差止訴訟の原告団は,これまでと同様に引き続き全力で支援していきます。

②原発の電気はいらない署名…2017年3月から始め,2017年末で9111筆,2018年5月現在で,累計9801筆になりました。この署名は,引き続き集めています。

(6)缶バッジマシンの貸し出し

・缶バッジをつくるための缶バッジマシンは,京都木津川マラソンの東日本震災復興支援に応募して援助を受けたものです。
・マシン本体は他団体への貸し出しに応じています(無料)。パーツを用意されれば(対応パーツは「バッジマン」製),各団体でオリジナルの缶バッジをつくることができます。事務局にご連絡ください。

[5] 世話人会からの提起とお願い

(1)これからの運動の方向

・脱原発といってもいろいろな運動の形があります。また,それぞれの人には,得手,不得手のフィールドもありますし,好き,嫌いのフィーリングもあります。しかし,民主主義をめざす,脱原発の社会を実現するという共通点があるのですから,お互いの取り組みを尊重しあいながら,いろいろな動きが少しずつ足し算されていく感覚で多方面に伸びていく運動を期待したいと思います。
①関電は高浜原発,大飯原発の4基を再稼働し,名古屋高裁金沢支部は大飯原発の運転差止を命じた福井地裁判決を覆しました。この結果,地元の若狭はもちろん,京都府,滋賀県などで原発事故のリスクは各段に高まっています。大小の事故の起きる確率は高まっていますので,原告団としては,今後,舞鶴や宮津など,若狭の原発に近い京都府北部を中心に運動をつくっていきます。

②当面,舞鶴での集会や,「このあたりプレート」の配布を検討します。

③原告の募集が終了しましたので,今後は原告にはなっていない方にも,メールなどで広く訴訟案内などを送るようにします。

④裁判の進行,遠くない将来の判決を見据えて,行政や関電との関係づくりを検討します。この点については,経験のある他団体と協力したいと考えています。

(2)本日のカンパのお願い

・カンパ袋を配付資料にセットにしています。お帰りの際,出口で,ご意見用紙と一緒にお願いします。
・経済情勢の厳しい折りですが,当原告団の活動は,皆さまのカンパによって成りたっています。ぜひとも,ご協力いただきますよう,心からお願い申し上げます。
・領収書が必要な場合は,袋の表に住所氏名などを記入してください。後日,郵送します。

(3)その他いろいろなお願い

・以下,お願いばかりで恐縮ですが,可能な範囲でご協力ください。

①裁判期日には,原告席や傍聴席にて裁判に参加してください。開廷前には,弁護士会館前を出発して裁判所周辺のデモを行い,市民に脱原発裁判をアピールしています。時間などはその都度,ご連絡します。

②陳述書をまだ提出されていない原告の皆さまには,本総会の案内とともに書き方や用紙などを同封していますので,脱原発の思いを陳述書に書いて送ってください。原告になっているからといって,どうしても作成する義務があるというものではありません。あくまで任意ですが,裁判所,裁判官に思いを伝える機会として捉えてください。なお,陳述書のお願いは,今回の総会をめどに区切りをつけます。

③書籍,物品販売に協力してください。

④「このあたりプレート」を活用してください。
ご自分の土地などに,大型看板を出せる場合,ご連絡ください。

[6] 財政について

(1)財政の基本

・弁護団と原告団の活動は,皆さまのカンパでまかなっています。
・財政は弁護団財政一つです。
・弁護団は無報酬で活動しています。
・原告団,世話人の活動も,無償のボランティアが基本です。

(2)会計の報告

・(略)

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◆[第6回原告団総会]確認されたスローガン

大飯原発差止訴訟[京都地裁]第6回原告団総会にあたり
参加者一同で確認しましょう!

~原発事故で故郷を失うような事態,子どもたちを放射能にさらすような事態を二度と招かないために~
~若狭,京都,琵琶湖を,第二のフクシマにさせないために~

(1)すべての原発の新設と再稼働に反対しよう。
(2)40年超えの高経年原発を筆頭に,すべての原発の廃炉を求めよう。
*(3)原子力をベースロード電源とするエネルギー基本計画を改めさせ,節電,小規模分散,地産地消を基本とする再生可能な自然エネルギーの振興を求めよう。
(4)核武装の潜在能力を維持するための核燃サイクル,MOX燃料の使用は,即刻止めさせよう。
(5)原発事故に備える避難計画にとどまらず,全原発廃炉による原子力防災を前進させよう。
*(6)トルコ,インド,イギリスなどへの原発の輸出を止めさせよう。

(7)福島第一原発事故の原因究明を求めよう。
(8)福島第一原発事故について,国と東京電力,原子力ムラの事故責任を明確にさせよう。
(9)福島第一原発事故で被災,避難したすべての人に対する相当な補償を実現させよう。
(10)福島第一原発事故について,賠償を求めている全国の裁判を支援しよう。
(11)福島第一原発事故の被曝により,福島などで多発している甲状腺がんなどについて,実態解明と対策を求めよう。
*(12)学校教育や原発事故被災地における放射能の影響の過小評価,放射線安全宣伝,風評被害攻撃をうち破ろう。

(13)脱原発に道を開き,立憲主義,民主主義,平和主義を守る政権を実現しよう。
(14)あらゆる選挙において,原発推進勢力を排し,脱原発勢力を大きくしよう。
*(15)「原発ゼロ・自然エネルギー基本法」を成立させよう。
(16)原子力「推進」委員会と化している「規制」委員会の改廃を求めよう。
(17)福島第一原発事故に責任を負うべき裁判所が,今また原発推進に加担している責任を追及しよう。
(18)関西電力には,市民の声を聞くこと,原発から脱却した経営政策を強く要求しよう。
*(19)原発の電気はいらない署名などで,関西電力から新電力への切り替えを促進しよう。

*(20)京都脱原発原告団は,「市民参加の訴訟」をふまえ,脱原発市民運動との共闘をすすめよう。
(21)京都地裁における大飯原発差止訴訟に勝利しよう。
(22)原発の運転差し止めを求めるすべての裁判と連帯しよう。
(23)すべての原発運転差し止め裁判に勝利しよう。

以上,世話人会からの提案が,総会で確認されました。
(*は,昨年からの変更,または本年の追加です)

◆第6回原告団総会のお知らせ

  • 京都地裁における大飯原発差止訴訟は,すべての原発を止めるための第一歩です!
  • 3,323人が 原告となっていて,裁判傍聴は 原告以外も 多くの市民が参加しています。
  • 市民の願い,弁護団の熱意,研究者の知恵を結集し 脱原発を実現しましょう。

(「原告団総会の報告」→こちら。)

【日時,場所】

  • 7月 22日(日)13:30~
  • ハートピア京都(京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町」下車すぐ上)→こちら
  • 参加費…無料(会場にてカンパをお願いします)

【おもな内容】

  • 記念講演と講師…「地震予知連会長に聞く日本の地震予知の現状」
    平原和朗(ひらはら・かずろう)さん
    [講師の紹介]
    ・2005年京都大学大学院理学研究科教授。専門は地震学。2018年3月末退職。名誉教授。
    ・2012年から,地震予知連絡会の会長。
    ・2011年3 月11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に関してその当時の日本地震学会の会長として「なぜ予知できなかったのか」との思いを語っています。(朝日新聞 2011.8.17)
  • 弁護団より…福山和人 弁護士,特別報告「京都府政と脱原発」
  • 弁護団より…大飯原発差止訴訟の経過や今後の見通しなど。出口治男 弁護団長,渡辺輝人 弁護団事務局長。
  • 原告団世話人会より…吉田明生 原告団事務局長。

◆[第5回原告団総会]世話人会からの報告とアピール

◆2017年6月25日に開かれた第5回原告団総会における「世話人会からの報告とアピール」は,
以下の通りです。

[1] 1万人原告をめざして

(1)京都脱原発原告団の歩みと原発再稼働

①大飯原発

・福島第一原発の過酷事故(2011年3月11日~)のあと,国内の稼動原発はゼロになりました。ところが,福井県にある関西電力・大飯原発は,当時の民主党政権のもと,新しい規制基準もできていない中,2012年7月に再稼働されました。京都脱原発弁護団・原告団は,すべての原発を止める第一歩として大飯原発差止訴訟を提起し,2012年11月に1,107名の原告で京都地裁に提訴しました。

・その後,2013年12月に856名で第二次[追加]提訴,2015年1月に730名で第三次[追加]提訴,2016年1月に393名で第四次[追加]提訴,2017年2月に184名で第五次[追加]提訴をを行いました。その結果,原告総数は3,270名となっています。現在,第六次[追加]原告を募集し,1万人原告をめざしています。

・なお,大飯原発は2013年9月に定期検査で停まり,以来,日本は再び原発ゼロとなりました。2014年5月には,福井地裁の大飯原発運転差止裁判(樋口英明裁判長)での勝訴とその格調の高い判決文により,京都では訴訟団と市民運動の共同の取り組みが進むようになりました。

・裁判は,関西電力の控訴により名古屋高裁金沢支部で審理中ですが,原子力規制委員会は再稼働を認めているので,現状のままなら2017年10月には再稼働されると報道されています。

②川内原発と伊方原発

・自民党・公明党政権のもと,原子力規制委員会は,原発の再稼働をすすめています。九州電力・川内原発1・2号機は2015年8月,四国電力・伊方原発3号機は2016年8月,再稼働されました。

③高浜原発

・高浜原発3・4号機は,2015年4月,福井地裁の仮処分決定で運転できないことになりました(樋口英明裁判長)。しかし,2015年12月には関西電力の主張を認めた異議審決定(福井地裁,林潤裁判長)で覆されてしまいました。

・その後,2016年3月大津地裁の仮処分決定(山本善彦裁判長)により,運転中の原発として初めて停止させられました。この仮処分決定は新規制基準の問題点にも踏み込んでいます。大津地裁では被告関電による執行停止の申し立て,異議審ともに退けられ,審理は大阪高裁にうつりました。しかし,大阪高裁(山下郁夫裁判長)は2017年3月,再稼働を容認したため,5~6月に再稼働されました。

・原子力規制委員会は,40年越えの高浜原発1・2号機まで動かそうというのですから,もはや「規制」どころか「推進」委員会です。

④福井若狭の原発群について

・福井若狭には多くの原発が集中していて,1機が重大事故を起こせば,隣の原発にも近寄れなくなる事態が予想され,多数の原子炉の重大事故に発展しかねせん。

・重大事故の場合,100km圏内の500万人以上が避難対象となる可能性がありますが,そんな数の避難は不可能でしょう。

・さらにこの圏内には「近畿の水がめ」琵琶湖があり,京阪神1,450万人が安全な飲料水を失ってしまいます。

・再稼働された高浜原発は危険性の高いMOX燃料を使用し,すでに30年を越えています。使用済み核燃料の保管,処分の見通しもありません。

⑤脱原発の運動と世論をさらに大きく

・どの世論調査でも,原発再稼働反対の声は,容認する声の倍程度になっています。

・原発再稼働がすすめられているとはいえ,まだ,川内原発1・2号機,伊方原発3号機,高浜原発3・4号機の5基に押しとどめているのは,脱原発の世論と運動の成果です。さらに市民多数の声を目に見える形にし,原発再稼働を阻止する勢力を大きくしましょう。

(2)第六次[追加]原告の募集

・大飯原発差止訴訟に勝利するために,私たちは1万人原告をめざしています。社会的に見れば,原発に不安を持ち,なくして欲しいと願っている市民が多数派です。こうした草の根の広範な願いを,裁判の原告という形に表現して,目に見える大きな社会的な勢力に広げていきましょう。九州の玄海原発訴訟では既に1万人原告を達成しており,決して不可能な目標ではありません。ただ,訴訟の進行の関係から,原告募集は第六次で終了する方向です。

・世話人会では2017年初より第六次 [追加] 原告の募集をすすめています。6/10の世話人会の段階で,30名となっています。

・5,000円ほどの裁判費用を裁判所に納める関係で,最低700人ほどにならないと原告団の赤字になりますが,第四次[追加]提訴以降は,原告の皆さまのカンパでまかなってきています。

(3)身の回りで脱原発の輪を広げてください!

・第六次 [追加] 原告募集では,お一人の原告が,職場やお近くの知人,友人,ご家族などで,お一人の新しい原告を誘っていただくことを,心から訴えます。
・すでに原告になっている方は,本日の配付資料中の「原告募集案内チラシ」をお知り合いなどにお渡しいただき,ぜひさそってください。
・世話人会では,原告募集の集会の設定,いろいろな機会に原告募集案内チラシを配付するなどの活動をすすめています。
・再生可能な自然エネルギーに依拠した新しい社会,エネルギーを過度に使用しない社会のために,市民の共同の輪をいっそう広げ,脱原発の実現をめざしましょう。

[2] これまでの法廷の内容

(1)各期日のくわしい報告

・原告側の陳述書や弁護団による準備書面,被告(関電,国)の答弁書や準備書面は,原告団Webの中の「裁判資料」(「裁判」→「裁判日程」「裁判資料」)にアップしています。

(2)これまでの内容

…1,107名の原告で提訴したのは,2012年11月29日。その後,各期日ごとに弁護団からの準備書面の提出(パワーポイントでのプレゼン)と,原告の意見陳述を行ってきました。

・第1回口頭弁論(2013年7月2日)
…竹本修三・原告団長が「地震国日本で原発稼働は無理」と陳述。
福島敦子さん(福島県南相馬市からの避難者)の陳述。

・第2回口頭弁論(2013年12月3日)
…原告で,聖護院門跡の宮城泰年・門主が意見陳述。

・第3回口頭弁論(2014年2月19日)
…原告の宮本憲一・元滋賀大学学長・大阪市立大学名誉教授(環境経済学)が意見陳述。

・第4回口頭弁論(2014年5月21日)
…裁判官の交代に伴う弁論の更新。
…竹本修三・原告団長と福島敦子さん(福島県南相馬市からの避難者)が再陳述。

・第5回口頭弁論(2014年9月30日)
…原告の意見陳述は萩原ゆきみさん(郡山市からの避難者)と,
都市計画の観点から広原盛明さん(京都府立大学元学長)。

・第6回口頭弁論(2015年1月29日)
…原告の意見陳述は,高浜原発から15キロ,舞鶴湾を臨むところに住んでいる三澤正之さん(京都府舞鶴市在住)。

・第7回口頭弁論(2015年5月28日)
…原告の意見陳述は,菅野千景さん(福島市からの避難者)。

・第8回口頭弁論(2015年10月20日)
…関西電力の主張に対して原告の側から反論するのが,おもな内容。
…関西電力が想定する地震の規模についての見積もりが甘すぎるという点を,竹本修三・原告団長が分かりやすく解説。

・第9回口頭弁論(2016年1月13日)
…原告の意見陳述は,阪本みさ子さん。大飯原発から20キロ地点の東舞鶴に居住。
…弁護団からは,新規制基準の基準地震動の「標準・平均値」は矛盾に満ちていることを主張。

・第10回口頭弁論(2016年3月15日)
…原告の意見陳述は,林(はやし) 森(もり)一(かず)さん。京都市左京区久(く)多(た)に生家。久多は大飯原発から約34km。
…弁護団からは,避難困難性の敷衍(京都市左京区久多について),2015年12月24日の福井地裁異議審決定の問題点を準備書面として提出。

・第11回口頭弁論(2016年5月16日)
…原告の意見陳述は,大飯原発からは約40kmの綾部市に住む斎藤信吾さん。
…弁護団からは,基準地震動以下の地震動でも大飯原発やその電源が損傷し,過酷事故に陥る可能性があること,大津地裁の高浜原発差し止めを命じる仮処分決定(2016年3月)の意義を主張しました。とくに後者は,出口治男・弁護団長が,最近の関経連関係者が語った「一地方の裁判官が勝手に原発を止めるな」のコメントを,人権の上にエネルギー政策があるのかのような不見識さだと,強く批判しました。

(3)この一年間の内容【2016/7/24の第4回原告団総会のあと】

・第12回口頭弁論(2016年9月14日)
…原告の意見陳述は,避難計画の問題点について栢(かや)下(した)壽(ひさし)さん(京都府南丹市)。
…弁護団からは,被告関西電力が反論していない原告の主張について(第24準備書面)指摘。

・第13回口頭弁論(2016年11月28日)
…原告の意見陳述は,池田豊さん(京都自治体問題研究所),吉田真理子さん(京都府宮津市)。
…弁護団からは,高浜原発広域避難訓練から明らかになった問題点(第27準備書面),宮津市避難計画の問題点について(第28準備書面),などを主張。

・第14回口頭弁論(2017年2月13日)
…原告の意見陳述は,福島県から避難してきた宇野朗子さん(現在は京都府木津川市)。
…弁護団からは,第29準備書面で,①コスト的に成り立たない原発事業,②世界各国における原発産業の状況,③原発御三家の東芝,三菱重工,日立,④原発は産業発展の妨げ,⑤裁判官にのぞむこと,などを主張。
(原告団Webでは,とくに「私たち原告の主張:ハイライト」に掲載しています。)

・第15回口頭弁論(2017年5月9日)
…裁判官の交代(藤田昌宏 裁判長,上田瞳,築山健一)に伴う弁論の更新で,竹本修三・原告団長,福島敦子さん(福島県南相馬市からの避難者)が再々陳述。
…世話人の赤松純平さんが,大飯原発の地盤特性や地域特性について意見を陳述。

(4)今後の予定

・第16回口頭弁論(2017年7月21日)
…原告の意見陳述は,市川章人さん(京都自治体問題研究所)で,避難の問題について。
…弁護団からは,上林川断層(FO-A断層,FO-B断層,熊川断層の共役断層)について,前回に続いて大飯原発の地盤特性や地域特性についての書面,および名古屋高裁金沢支部で証言した島崎邦彦さん(元原子力規制委員会委員長代理)の調書を提出する予定。

・第17回口頭弁論(2017年11月1日)以降…残った主張を出して,立証の段階に入っていきます。

・第18回口頭弁論…来年2018年になります。

[3] この一年間の原告団のおもな活動

(1)毎月1回の原告団・世話人会

①原告団・世話人会の成立(2013/2/9)後,毎月1回の世話人会を開催しています(2017/7/15に第55回)。原告の追加募集,世話人会が関係するいろいろな取り組み,裁判期日の内容の確認などを行っています。今年度より,世話人会の終了後は任意参加でランチ会という,おしゃべり会を設けています。

②現在,原告団・世話人会は25名の世話人で構成しています。昨年総会時の世話人は22名でしたので,新しい人が増えています。世話人は,随時,募集しています。原告の皆さまの中から手を上げていただく方をお待ちしています。

③世話人の中から,原告団長(竹本修三),事務局長(吉田明生),事務局次長(山崎正彦,田中善久)をおいています。

④事務局では,新しい原告への訴状の発送,郵送希望原告への裁判期日の案内手紙の発送,原告団総会の案内ハガキの発送(メールアドレスの登録のない人のみ)などを行っています。また,裁判期日には原告席での参加者を募集しています。

⑤世話人会には弁護団から6名が参加しています。

(2)昨年総会(2016/7/24)以降のおもな催し

①2016/10/30。弁護団を中心にした野島断層見学会。淡路島へ。

②2017/2/13。184名で第五次[追加]提訴を行い,原告総数は3,270名となりました。

③2017/3/28~。昨年,大津地裁で出た高浜原発運転差止の仮処分決定が,大阪高裁でくつがえされた3/28より,市民団体による「原発の電気はいらない署名@関西」による署名運動が開始されました。関電あてに原子力発電を止めてくださいと求める署名です。京都脱原発原告団も賛同団体にはいりました。

④2017/4/16。宮津市にて。「原発事故!すわっ!避難なんてごめんです!京都府北部集会」。昨年11/28に京都地裁で陳述されたお二人の原告にお話ししてもらいました。『自然豊かな宮津の暮らしを守りたい』吉田真理子さん(原発なしで暮らしたい宮津の会),『原発事故から逃げられる?』池田豊さん(自治体問題研究所 事務局長)からそれぞれ熱い思いがあふれました。宮津市では,天橋立を世界遺産にしたいという運動をしています。世界遺産とすぐ近くの原発とは共存できません。

⑤ 上記宮津市での集会を機に,このあたりは大飯原発や高浜原発から何kmかという「このあたりプレート」を表示する運動を提起しています。(→p.18)

(3)原告名簿,原告団MLについて

①原告の皆さまへの連絡は,郵送希望の原告(1,000円の実費で登録)のほかは,原告団メーリングリスト(一斉メール送信,ML)で行っています。できるだけメールアドレス(携帯可)の登録をお願いします。また,最近,配信停止となるメールアドレスが増えていますので,携帯の機種変更などでメールアドレスが変更になった場合は,再度,事務局宛にご連絡ください。

②原告名簿,原告団MLの管理につきまして,この一年でかなり改善を図りました。しかし,専従者がいる訳ではなく,あくまでボランティアベースの活動ですので,行き届かない点もあるかと思われます。今後とも,原告の皆さまのご協力を得て可能な範囲で改善していきますので,お気づきの点はご指摘ください。

[4] 財政について

(1)財政の基本

・弁護団と原告団の活動は皆さまのカンパでまかなっています。財政は弁護団財政一つです。
・弁護団は無報酬で活動しています。
・原告団,世話人の活動も,無償のボランティアが基本です。
・訴訟参加費の5000円は,ほとんどを裁判所に納めています。

(2)原告団の活動と財政

・世話人会の会場費,必要不可欠な物品,原告団や世話人会として遠方へ出かける場合などの実費支出は,弁護団財政の中で処理しています。
・いろいろな集会の会場費など,原告団独自の活動は,カンパを募ったり,ボランティアとして進めて,赤字にならないように工夫しています。
・世話人会出席の旅費支給…府北部の世話人のように往復旅費が1回3000円以上かかる場合,旅費を支給することにしました。

・2016年に「脱原発カンバッジ」を制作しました。広く普及したいと思います。2個100円です。
・2015年に「脱原発クリアファイル」を作成しました。500円/5枚で販売中です。

(3)原告参加費用5,000円について

・大飯原発差止訴訟に原告として参加していただくためには,原告参加費用として5,000円のご負担をお願いしています。この大部分は裁判所に提出する訴状に貼る印紙代にあてられます。これ以外にご負担いただく費用はありません。

・判決文で,訴訟費用を原告に負担させる旨言い渡される可能性はありますが,ここでいう「訴訟費用」とは,訴状に貼付する印紙代,証人に支払われる日当や交通費などで,大部分は印紙代のことなので,すでに支払っていただいた5,000円以外に追加で支払義務を負わされることはありません。

・また,大飯原発の運転差し止めが認められた場合でも,関電の損害や被告の弁護士費用などについて,原告が賠償義務を負わされることはありません。

(4)会計の報告

・(2016.4.1~2017.3.31)[略]

[5] 世話人会からのアピール

(1)本日のカンパのお願い

・カンパ袋も配付資料の中にセットにしています。
・経済情勢の厳しい折りですが,当原告団の活動は,皆さまのカンパによって成りたっています。ぜひとも,ご協力いただきますよう,心からお願い申し上げます。

・カンパについて領収書が必要な場合は,袋の表に住所氏名などを記入してください。後日,郵送します。領収書が必要でない場合は,住所や氏名を記入しないでください。(封筒の再利用のため)

・カンパ袋は毎年,再利用しています。カンパが困難な場合でも,袋だけはご返却ください。

・お帰りの際,出口で,ご意見用紙と一緒にお願いします。

(2)いろいろなお願い

・以下,お願いばかりで恐縮ですが,可能な範囲でご協力ください。
・いろいろな運動の形があります。それぞれの人には,得手,不得手のフィールドもありますし,好き,嫌いのフィーリングもあります。しかし,民主主義をめざす,脱原発の社会を実現するという共通点があるのですから,お互いの取り組みを尊重しあいながら,少しずつでも足し算をしていく感覚で多方面に伸びていく運動を期待したいと思います。

①第六次原告募集に協力してください。まわりに知人,友人を原告にさそってください。なお,訴訟の進行の関係から,原告募集は第六次で終了する方向です。

②裁判期日には,原告席や傍聴席にて裁判に参加してください。開廷前には,弁護士会館前を出発して裁判所周辺のデモを行い,市民に脱原発裁判をアピールしています。時間などはその都度,ご連絡します。

③脱原発の思いを陳述書に書いてください。

④書籍,物品販売に協力してください。

⑤「このあたりプレート」を活用してください。
ご自分の土地などに,大型看板を出せる場合,ご連絡ください。

⑥原告の皆さまへの連絡のため,できるだけメールアドレス(携帯可)を登録してください。
携帯の機種変更などでメールアドレスが変更になった場合,事務局宛にご連絡ください。

(3)原告団が協力している署名など

・原発の電気はいらない署名→こちら
・原発賠償京都訴訟の公正判決要請署名→こちら

(4)缶バッジマシンの貸し出し

・缶バッジをつくるための缶バッジマシンは,京都木津川マラソンの東日本震災復興支援に応募して援助を受けたものです。
・マシン本体は他団体への貸し出し(無料)に応じています。パーツを用意されれば,各団体でオリジナルの缶バッジをつくることができます。事務局にご連絡ください。

[6] 訴訟の一覧表

  • 全国 脱原発 訴訟
  • 全国 原発賠償 訴訟

・こちら→ 訴訟の一覧[288 KB]

◆[第5回原告団総会]参加者からの声

2017年6月25日(日)しんらん交流館大谷ホールで開かれた第5回原告団総会で、ご意見を書いていただく用紙を配布したところ、次のような声が寄せられました。ここに一括して、掲載させていただきます。

ご意見をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。

  • 講演の内容は難しいものもありましたが、原発差止訴訟をめぐる様々な思惑と経緯を知ることができ、大変勉強になりました。今後はもっと原発をめぐる問題に関する勉強をしていきたいと思います。本日はありがとうございました。
  • 記念講演の後半を駆け足で飛ばしたのが残念です。時間をもっと多くとっていただきたかったです。一般市民にとっては科学的な内容は分かりづらいですが、かといって適当に分かった気でいては、今回の訴訟に十分かつ正当に取り組めなくなってしまいます。
    その意味で、纐纈先生という第一人者に東京から来ていただく絶好の機会なのですから、十分な時間をとってほしかったのです。あとはレジュメで勉強します。
  • 纐纈先生には、お立場上難しいでしょうに、講演に来ていただいたことに敬意と感謝を申し上げます。
    講演を聴いて、最後は市民の力、できるだけ広範な団結の力だと確信しました。がんばりましょう!!
  • 世話人の皆様、ありがとうございます。実り多い総会でした。
  • 今日の講演は期待はずれでした。
  • 電源喪失が地震動によるのか、津波によるのか、が争点の一つになっていて、その予測をどうしていたか、対策を講じていたかが議論されていると認識しています。
    この点で地震動の予測は科学研究が困難、判決は裁判官の心証によるところが大きいのではと纐纈先生はお話なさったと思います。
    いやいや難しいなあと。東電の経営首脳が誰一人この大被害をもたらした大事故の責任をとってない。司法で追及されていない(裁判をわたしたち人民の一部が始めましたが)この闘いに勝利したいと。「耐震安全性における科学の問題」の高度に複雑な問題の所在を知って、心揺れますね。
  • 今日は、竹本団長は纐纈さんのご紹介だけでしたが、今日へのご縁とご準備ありがとうございます。
    出口弁護団長、渡辺事務局長のお話も大変勉強になる熱いお話でした。
    私は大阪府民で金沢控訴審のお手伝いをしていますが、がんばって勝訴しましょう。
  • 隣国の韓国では、福島原発直後から、原子力発電の危険性が知られ、特に慶州あたりで地震が発生するようになって、更に廃炉への市民運動が全国に広がりました。今回の大統領選挙で当選した文在寅大統領は、即時運転停止を公約に掲げました。そして、6月に入って停止するイベントをやってまでそれを実現しました。このような市民運動に学んで、連帯して、様々な(広範囲の若い世代も含んだ)運動を展開したいものです。
  • ① 纈先生はQ&Aで原発を徐々に止めていくと解答を言われたように思いますが、原発ゼロでも電気は大丈夫だったのに、何故この答かが分からなかったです!私はすぐ原発全部を止めてほしいです。生命が一番大切です。とまっていた機関が1年以上あった。
    ② 問に答えられるところで、質問そのものの内容が、先生にはわかっても私には分かりませんでした。「このことを聞いておられるのだと思います」と言ってもらって回答をしてほしかったです。
    ③ 震そのものは8.5Mといわれ、たいしたことないと発言されたように思いますが、8.5なら家はこわれる大きさと思いますが、この表現をされるのは心外でした。科学的にみて、そうでも表現の仕方は工夫してほしいと思いました。
  • “研究には制約・限界がある、地震の予測に多領域の同時発生などもあいまい、具体的な断層危険度の予測手法も確立されてはいない”というようなことと思われるが、ならば、地震についてもこんな不確定要素ばかりで科学の問題として解決できないのであれば、きわめて危険な原発の設置を認め、建設してきたことがそもそもの間違いであった。今回の話し方は、だれが原発を推進してきたかの責任の追及を“科学の問題”にすりかえているように感じられた。

◆6/25 第5回原告団総会のお知らせ,報告

 ◆第5回原告団総会のお知らせ

  • 日時…6/25(日)13:30~。
  • 場所…しんらん交流館 大谷ホール。
  • 記念講演…「耐震安全性における科学の問題」東京大学地震研究所教授 纐纈 一起(こうけつ・かずき)さん→こちら。研究について→こちら。毎日新聞インタビュー(2011年8月)→こちら

—————————————————————-

  • 時 間……13:30~16:50(開場は,13:00)
  • 場 所……しんらん交流館 大谷ホール
    京都市下京区諏訪町通六条下る上柳町199(東本願寺の北側,京都駅から徒歩12分)
  • 開会挨拶…竹本修三 原告団 団長
  • 記念講演…纐纈一起さん『耐震安全性における科学の問題』
  • 報 告
    最近の原発裁判(出口治男・弁護団 団長)
    京都地裁の脱原発訴訟(渡辺輝人・弁護団 事務局長)
    世話人会からの経過報告,会計報告,アピール(吉田明生・原告団 事務局長)
  • 入 場…無料。会場にてカンパを訴えます。ご協力ください。
  • 多くの原告の皆さまがご参加いただきますよう,お願いします。事前の出欠のご連絡は不要です。
  • 原告の皆さまのほか,原告になっていない方も参加できます。
  • 総会終了後,17時30分くらいから京都駅近くの店で纐纈一起さんを囲む懇親会(会費5000円)を企画しております。会場確保の都合上,懇親会は事前予約制とさせていただきます。懇親会に参加ご希望の方は早めに,事務局にご連絡ください。

◆総会の報告[概略]

  • 原告団総会にご参加の皆さま,たいへんご苦労様でした。
    参加者は125人で,良い総会になったと思います。
    カンパ,物販などにもご協力いただき,ありがとうございました。
    また,記念講演の講師を囲む懇親会も24名に参加で,和やかにすすみました。

総会で確認されたスローガン

  • 原告団(世話人会)の活動方針として,総会で確認されたスローガンは,以下の通りです。
  • ~原発事故で故郷を失うような事態,
    子どもたちを放射能にさらすような事態を二度と招かないために~
  1. すべての原発の新設と再稼働に反対しよう。
  2. 40年超えの高経年原発を筆頭に,すべての原発の廃炉を求めよう。
  3. 原子力を基盤とするエネルギー基本計画を改めさせ,再生可能な自然エネルギーの振興を求めよう。
  4. 核武装の潜在能力を維持するための核燃サイクル,MOX燃料の使用は,即刻止めさせよう。
  5. 原発事故に備える避難計画にとどまらず,全原発廃炉による原子力防災を前進させよう。
  6. トルコやインドなどへの原発の輸出を止めさせよう。
    ——–
  7. 福島第一原発事故の原因究明を求めよう。
  8. 福島第一原発事故について,国と東京電力,原子力ムラの事故責任を明確にさせよう。
  9. 福島第一原発事故で被災,避難したすべての人に対する補償を実現させよう。
  10. 福島第一原発事故について,賠償を求めている全国の裁判を支援しよう。
  11. 福島第一原発事故の被曝により,福島などで多発している甲状腺がんの実態解明と対策を求めよう。
    ——–
  12. 脱原発に道を開き,立憲主義,民主主義,平和主義を守る政権を実現しよう。
  13. あらゆる選挙において,原発推進勢力を落選させ,脱原発勢力を当選させよう。
  14. 原子力「推進」委員会と化している「規制」委員会の改廃を求めよう。
  15. 福島第一原発事故に責任を負うべき裁判所が,今また原発推進に加担している責任を追及しよう。
  16. 関西電力には,市民の声を聞くこと,原発から脱却した経営政策を強く要求しよう。
    ——–
  17. 京都脱原発原告団は,市民で闘う脱原発訴訟として1万人原告をめざそう。
  18. 京都地裁における大飯原発差止訴訟に勝利しよう。
  19. 原発の運転差し止めを求めるすべての裁判と連帯しよう。
  20. すべての原発運転差し止め裁判に勝利しよう。

原告団世話人会からの報告とアピール

  • →こちら

参加者からの声(ご意見用紙の内容)

◆7/24 第4回原告団総会…総会の訴え

大飯原発差止訴訟 第4回原告団総会の訴え
(以下,原告団世話人会からの提案です。)

大飯原発差止訴訟 第4回原告団総会参加者の総意として,次の通り主張・提言し,また決意を表明します。

☆本年3月9日,大津地方裁判所(山本善彦裁判長)で,初めて〝現に稼働中の高浜原発3・4号機の運転差止仮処分決定〟という画期的決定が出ました。2014年5月の,憲法上の人格権を最優位においた,歴史的な「福井地裁判決」(樋口英明裁判長)を一歩すすめた内容です。
この仮処分の決定直後,関電は,その取り消しを求める保全異議を申し立てましたが,7月12日大津地裁(山本善彦裁判長)は異議を退けました。関電はこの判断を不服として大阪高裁に保全抗告を申し立てました。
とことん市民・国民の命と暮らしの安全をないがしろにする許しがたい傲慢さです。認める訳にはいきません!

☆福井地裁,大津地裁による度重なる「原発再稼働ストップ」だけでなく,7月10日投・開票の参議院選挙でも国民の意思は明確に示されました。「県内原発10基廃炉」を訴え,原発再稼働と輸出を進める与党総がかり攻撃に競り勝ち,現職閣僚を破った増(まし)子(こ)輝(てる)彦(ひこ)さん(福島県),同じく現職閣僚を大差で退けた伊(い)波(は)洋(よう)一(いち)さん(沖縄県)は,新基地反対は勿論のこと「原発の新設と再稼働許さず」を公約に掲げました。また,柏(かしわ)崎(ざき)刈(かり)羽(わ)原発のある新潟県では,「原発事故でふるさとを失ってはならない。二度と子どもたちを放射能にさらしたくない」という強い決意で活動している森(もり)裕(ゆう)子(こ)さんが当選を果たしました。いずれも一人区で,野党と市民連合の統一候補です。

☆わたしたちを励ましているのは,参議院選挙の結果だけではありません。〝「脱原発」保守王国崩す〟(毎日新聞),鹿児島県知事選挙での三(み)反(た)園(ぞの)訓(さとし)さんの勝利です。三反園さんは,立候補を表明していた「とめよう原発!かごしまの会」の平(たい)良(ら)行(ゆき)雄(お)さんとの間で政策合意して候補者を一本化,〝川(せん)内(だい)原発の停止〟を掲げて競り勝ちました。唯一稼働している川内原発ですが,熊本大地震でも稼働を強行している,九電・規制委員会・県・国に対して,市民・県民からノーの審判が下されたのです。
今後,九電・規制委員会・国などからの激しい巻き返しが予想されますが,民意にもとづく鹿児島県政がすすむよう,しっかりと連携した運動をすすめましょう。

☆いま戦われている東京都知事選挙でも原発問題は一大争点です。「脱原発」の立場をとっている主要候補は,鳥(とり)越(ごえ)俊(しゅん)太(た)郎(ろう)さん唯一人です。増(ます)田(だ)寛(ひろ)也(や),小(こ)池(いけ)百(ゆ)合(り)子(こ)両候補とも,原発推進派です。とりわけ自公の推す増田候補は,れっきとした“原発ムラ”住人で,東電の社外取締役を務めていました(7/14告示の直前7/8に退任)。日本国民の一割以上が暮らす東京都知事の第一の責務は,住民の命と暮らしをまもることです。福島原発事故の最大の教訓は,〝人類と原発は共存できない〟ことです。わたしたちの未来のために,「脱原発東京都知事」を実現しましょう。

☆「地震が人間の計画,意図とは全く無関係に起こるものである以上」 “新規制基準”は合理性を欠き,原発を再稼働させれば,「使用済み核燃料は我が国の存続に関わるほどの被害を及ぼす可能性がある」事態が変わらない以上,ひきつづき次の通り求めます。

(1)現在の間違った“エネルギー基本計画”の撤回を求めます! すべての原発の再稼働に反対します。原発は,日本と地球の未来に有害です。40年超えの原発再稼働は,とりわけ危険です。また,原発再稼働が,日本の核兵器開発の潜在能力に直結することを深く懸念します。
(2)被曝の危険の拡散と国際的孤立,核軍拡競争激化に直結する原発輸出は,即時,中止するよう求めます!
(3)福島第一原発の過酷事故の原因究明及び日々の状況を公開するとともに,どこに,いつ避難したかなどの区別なく,すべての原発被災者の補償と救済を,東電と国が責任をもってすすめるよう求めます! また,原発メーカーの責任も問われなければなりません。
(4)事故の責任を明確化し,収束作業の迅速化を図るために,一刻も早く東電の破たん処理を行うよう求めます!
(5)住民参加で,実効性のある避難計画を国の責任で早急に策定することを求めます! 原発が再稼働されなくても,各原発のプールに保存されている使用済み核燃料の危険性は,甚大です。

わたしたち大飯原発差止訴訟原告団は,再び,次の通り見解と主な主張を明らかにします。

☆大飯原発で過酷事故が起これば,若狭湾,琵琶湖の水源地である福井県嶺(れい)南(なん)地域,京都府の北山山地や,「近畿の水がめ」である琵琶湖に,回復不能の放射能汚染を拡げ,近畿全域にほぼ住み続けられなくなることは明白です。国土と「国富」を守る,最高で最大の防災対策は,直ちに全原発廃炉の作業に入ること以外にありません!

☆政府と電力会社は,廃炉作業をすすめると同時進行で,自然・再生可能エネルギーの開発・発展を,国民主権の立場で推進し,疲弊した地方及び国民経済の早期再生を実現するよう求めます!

☆わたしたちは,原発設置を許した責任を自覚し,一人ひとりの主権者に原発の危険のない日本と地球を残すために,奮闘します。新たに有権者となった18,19歳の若者と共に,いつでも,どこでも,どこまでも闘いつづけます。

☆大飯原発差止訴訟原告団は,全国の脱原発運動と固く連帯・連携して,すべての原発廃炉を広く全国民に訴えていきます。そのためにも,一万人原告団を展望しつつ,2016年中に700人以上の原告団拡大を実現する決意です。
2016年7月24日
大飯原発差止訴訟 第4回 原告団総会 参加者一同

【原告団・世話人会より】
 原告団総会において,上記の提案は拍手で採択されました。なお,参加者より「小児甲状腺がんなど被曝問題の記述がないので,追加が必要では」とのご指摘があり,具体的な文案はありませんでしたが,その点を含めて採択されています。後日,具体的な文案として,「ひきつづき次の通り求めます。」の項目中に,新たに下記を(4)として挿入するよう,提案をうけています。

(4)東電と国は,福島における小児甲状腺がん発症の原因が原発事故であることを認め,患者に対して慰謝料と医療費を支払うよう求めます! 成人の甲状腺がんをはじめさまざまな疾患が被曝により生じた可能性があります。国は責任をもって実態を明らかにし,対策をとるよう求めます。

以上,原告団世話人会の確認です。

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◆7/24 第4回原告団総会のお知らせ,その報告

第4回原告団総会のお知らせ

 7/24(日)…京都脱原発原告団(大飯原発差止訴訟),第4回原告団総会

  • 時 間……13:30~16:40(開場は,13:00)
  • 場 所……京都府立総合社会福祉会館「ハートピア京都
    京都市烏丸丸太町下ル(京都新聞社の北側,地下鉄烏丸線で丸太町駅下車すぐ)
  • 記念講演…井戸謙一弁護士『脱原発訴訟の現状と展望』
  • 朗 読……山中直美さん『チェルノブイリの祈り 未来の物語』
  • 報 告……大飯原発差止訴訟の経過と今後の方向(渡辺輝人・弁護団事務局長)
    原告団世話人会からの経過報告,会計報告,訴え(吉田明生・原告団事務局長)
  • 会 場 費…500円。ご協力ください。
  • 多くの原告の皆さまがご参加いただきますよう,お願いします。事前の出欠のご連絡は不要です。
  • 原告の皆さまのほか,原告になっていない方も参加できます。

第4回原告団総会の報告

  • 第4回原告団総会は,200人の会場に180人は来ていただきましたので,ほぼ満席状態となりました。お越しいただきました皆さまは,たいへんご苦労様でした。
  • 竹本団長の本,クリアファイル,缶バッジなどもご好評をいただきました。ありがとうございました。

 原告団総会のIWJ中継録画

 

  • 総会の様子は,IWJでご覧いただけます。
    (ただし,朗読の部分は著作権等の関係で収録していません。)
  • 前半:→こちら。
  • 後半:→こちら。

 

 

 あいさつ,講演,報告,決議文など,順次,公開予定です。

講演する井戸謙一弁護士
講演する井戸謙一弁護士

◆7/24 第4回原告団総会…出口治男・弁護団長の開会あいさつ

  • ご紹介頂いた弁護団の出口治男です。
  • 先日、私は大津地裁で、高浜原発仮処分決定を出した裁判官と、偶々別の事件で出会いました。事件が始まる前、雑談の中で、私は、その裁判官に、「今回の決定は、大津の裁判所では、明治時代の大津事件で、時の政府の強大な圧力をはねのけて司法権の独立を守った児島惟謙以来の、司法権の独立の意義を世に明らかにした歴史的な出来事ですよ」と申し上げ、その姿勢に敬意を表しました。
  • この決定に対しては、経済界はあわてふためき、生気を失ったかのような攻撃を加えました。曰く「一地裁の裁判官が、エネルギー政策にダメージを与えるのはけしからん」曰く「原発事件は、専門裁判所でしかやれない仕組みをつくるべきだ」要するに、司法に対しては、直接手を出すことはできない、だから危ない決定を出すかもしれない地裁の裁判官が判断できないように、最高裁の目の届き易い裁判所をつくり、そこだけに判断させる仕組みをつくり、安心して原発再稼働をさせたい。こうした思惑がすけてみえるのです。傲慢極まる姿勢で、心の底から怒りを覚えます。このような傲慢な言葉がでてくる背後には、なりふり構わず原発を推進しようとしている現政権の姿勢があることは明らかで、こうした経済界の言葉は、虎の威を借りる狐の卑屈さを感じさせます。情けない限りです。
  • しかし、憲法76条はこう書いています。「すべて司法権は最高裁判所及び法律に定めるところにより設置する下級裁判所に属する。」そして、事件を担当するすべての裁判官は「その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」としているのです。
    大津地裁決定は、福島第一原発事故に正面から向き合い、途方もない、現在も進行中の人権侵害と環境破壊の事態をひきおこす危険性を「その良心に従って独立して職権を行」使して判断し、差止決定を導いています。経済界の攻撃は、かえって、大津地裁の歴史的判断の価値を高めるものといえましょう。
  • 最近、経済界だけでなく、政界においても、正気を失ったかのような傲慢な事態が多くなっているように思われてなりません。辺野古問題で沖縄県を相手に再び提訴した国の姿勢はその顕著な一例です。司法を自らに都合よく利用して、県と住民をねじ伏せようとする、誠に傲慢な動きです。話し合え、協議をしなさい。これが司法側の発信でした。しかし、政権は「これしかない」という頑なな姿勢で、司法を自らの政策実現の婢、下女としてしか考えていません。人権と環境をふみにじってやまない傲慢な姿勢をあらわにしています。
  • 私は、こうした経済界や政界の、人権を、環境をふみにじってかえりみない傲慢な猪突猛進に、心底怒りを覚えます。この国に、いまこそ正気を取り戻さなければならない。私達は、私達の大飯原発差止訴訟を通して、岐路に立つこの国の正気を取り戻し、人権と豊かな環境を守る戦いを戦っている。このことの意義を確認しながら、この訴訟に取り組んでいく覚悟を固めています。
  • こうした原告団、市民、弁護団の願いと法廷における闘争を今後さらに強めることによって裁判を勝利し、この国を正気あるものにしようではありませんか。本日の集会では井戸先生のご講演と山中さんのチェルノブイリの祈りの朗読劇を中心として、原発訴訟の意義と現状と展望が語られます。本日の集会が参加者の皆様全員にとって、大きな収穫となることを願ってやみません。
  • 一言ご挨拶を申し上げました。どうもありがとうございます。

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