◆ 原告第10準備書面
第7 結語

原告第10準備書面
-大飯原子力発電所のぜい弱性- 目次

第7 結語

過去の様々な小事故の示すように、原子力発電所の内部には、予想をされていない欠陥や毀損部分が内在しており、事故が起こった際に予想されたとおりに事故が推移する保証はどこにもない。事故対策のために策定されているイベントツリーは、すべての事故に対応できるものではないことも明らかである。
原子力発電所は、いったん事故を起こせば甚大な損害を及ぼすにも関わらず、その実態は、「万が一にも事故が起こらない」という状況とはほど遠く、むしろいつ事故が起こってもおかしくない状態であると言わざるを得ない。このような原子力発電所が稼働し続けることは、原告らの生命・身体に対して具体的危険を及ぼすものであり、大飯原子力発電所の稼働はただちに差し止められるべきである。

以上