原告第13準備書面
-自然代替エネルギーの可能性等- 目次
第6 日本における再生可能エネルギーの潜在的可能性
- 「環境省・地球環境局・地球温暖化対策課」は、2011年(平成23年)4月21日、「平成22年度 再生エネルギー導入ポテンシャル調査・概要」によれば、エネルギー源毎の自然再生エネルギーの「導入ポテンシャル」をまとめた資料を発表した。
「導入ポテンシャル」とは、エネルギーの採取・利用に関する種々の制約要因(土地の傾斜、法規制、土地利用、居住地からの距離等)による設置の可否を考慮したエネルギー資源量のことである。 - 各エネルギー源毎の「導入ポテンシャル」は以下のとおりである。
(1)太陽光発電(但し、非住宅系) 1億5000万KW
(2)風力発電 19億KW
(3)中小水力発電 1400万KW
(4)地熱発電 1400万KW
合 計 20億7800万KW - 他方、2012年度の「最大電力」は1億5448万KWに過ぎない。
「最大電力」とは、年間を通じて最大時の電力需要量のことであり、通常は真夏の平日の午後2~3時頃である。
また、全ての発電「設備容量」も、2009年度で2億397万KWに過ぎない。
上記2項で述べた、自然再生エネルギーの「導入ポテンシャル」だけで、この「設備容量」の10倍以上にもなるのである。原発ゼロでも、日本の電力需要に充分に対応可能であることは明白である。