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◆美浜原発3号機、蒸気漏れで原子炉を手動停止(2026/5/8)
2026年12月で運転開始から50年を迎える老朽原発
高圧タービンの上部カバー「閉止キャップ」に亀裂、減肉
肉厚測定や部品交換は運転開始以来、一度も行われないまま
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◆高圧タービンのカバーに亀裂、蒸気漏れ、原子炉を停止(2026/5/8)
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◆タービン建屋の温度上昇、原子炉を手動停止
- 2026/5/8、午前4時8分頃、美浜原発3号機のタービン建屋内の温度が急激に上がったとして警報が鳴り、午前4時10分頃、運転員が監視カメラで高圧タービン付近から蒸気が漏れているのを確認した。
- その後、午前4時24分に原子炉を手動停止し、午前4時43分に蒸気漏れが止まっていることを確認した。
◆老朽原発が故の減肉と亀裂
- 2026/5/12、関電は、高圧タービンの上部カバー(タービンを覆う直径40センチ、厚さ2センチの鉄製キャップ)に縦約1センチ、横約8センチの亀裂が見つかったと発表した。作業員が蒸気漏れに気付く約10分前から上部カバーの温度が徐々に低下しており、亀裂から蒸気が漏れ出たとみられる。
- 関電によれば、漏れでた蒸気は二次系(核燃料に直接は触れない系統)なので、環境への放射能の影響はないとのこと。
- 今回の蒸気漏れを受けて実施した肉厚測定では、当初20ミリあった厚さが、亀裂があった部分を中心に薄くなっており、破損箇所の周辺は2ミリ以下、もっとも薄いところでは0.8ミリほどになっていた。
- カバーは二つあり、もう一つのカバー(鉄製キャップ)も厚さ2ミリ以下になっている箇所が確認された。
→損傷個所の状況…関電プレスリリース
- 亀裂が見つかった部分は「キャップ」とよばれるカバーの一部で、高圧タービンを設置した際、不要な配管の接続部をふさぐために取り付けられた。高圧タービンには元々カバー内の圧力を均等に保つ配管をつなぐための接続部が標準設計されていたが、建設時に不要となりキャップで接続部を閉止したという。
- 美浜発電所3号機は建設の際に、車室内両側の圧力を均等に保つための配管(均圧管)を設置する設計の高圧タービンを選定したが、高圧タービン排気管で均圧できる配管設計としたことから、不要となった均圧管の接続箇所を上部車室閉止キャップにより閉止していた。
◆その後の経過
- 5/22…タービンの一部(蒸気が漏れた炭素鋼製のキャップ)を切り出し、メーカーの工場に運ぶ。そこで顕微鏡で断面を見るなど詳しい調査を行っている。工場の場所については明らかにしていない。
- 6/1…美浜3号機の定期検査を16日から開始すると発表した。当初は19日を計画していたが、事故を受けて前倒し。
- 6/16…定検では、過去の点検で減肉で薄くなる傾向が確認されるなどした配管50カ所を耐久性の高い素材に交換する。また、燃料集合体157体のうち73体を取り換える。
- 6/19…タービン周辺からの蒸気漏れで運転を停止している美浜3号機について、蒸気でタービン内部が削られたことが原因とする調査結果を公表。原子力規制委員会と福井県に報告書を提出した。3号機は16日から定期検査に入っており、対策を施した上で10月中旬の営業運転再開をめざすという。
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◆美浜3号機、これまでの事故、トラブル、定期検査
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- 美浜原発3号機は、2026年12月で運転開始から50年を迎える老朽原発。
- 6月中旬から定期検査に入る予定だった。
- 美浜原発3号機では、2004/8/9に配管が破損し、作業員5人が死亡、重軽傷6名の事故が発生。この事故を受けて配管の厚さを管理する指針を策定していたが、今回亀裂が発生した箇所は指針の対象外だった。
→関西電力闇歴史 ◆004◆ 美浜3号機で死亡5名、重軽傷6名の重大事故(2004/8)
→関西電力 闇歴史 ◆071-1◆ 2024/10、配管の穴と減肉(12ミリ→2.7ミリ)で手動停止
- (敦賀の山本雅彦さんの指摘)2004年の事故の際、関電幹部は「ヤカンと同じで、穴が空いたら修理すればいい」と発言していました。点検を怠り、人身事故が起きても、人の命を部品のように扱う関電幹部の姿勢に、強い憤りを感じたことを覚えています。
- タービンそのものは美浜原発3号機が運転を開始した1976年から使用されている。カバーは定期的に目視検査をしていたが異常は見つからず、肉厚測定や部品の交換は運転開始以来、一度も行われていなかった。
- 5年前(2021年)の定期検査の際に、内部などから目視で点検を行ったが、腐食などは確認されなかったため、当時、厚さの測定などは行わなかったとのこと。
- こんな体制で、50年を迎える老朽原発を動かしているのか !!!(>_<)!!!