◆第14回原告団総会の報告(2026/6/6)

京都脱原発原告団は、「原発の再稼働を許さず、すべての原発を廃炉に」と、6月6日(土)、ハートピア京都(京都市中京区)と、オンラインZoomの併用で、第14回原告団総会を開きました。当日の参加は、会場約90人、Zoom約10人でした。

弁護団代表代行の中島晃弁護士による開会あいさつの後、弁護団事務局の渡辺輝人弁護士から、裁判の経緯と今後の見通しについての報告がありました。渡邊弁護士は、提訴のあと、関電が大飯原発1・2号機の運転を停止し廃炉としことはこの裁判闘争の大きな成果だと強調。7月14日の判決日の傍聴と、控訴審への参加を呼びかけました。

その後、龍谷大学教授の大島堅一さんが講演を行いました。

記念講演 大島堅一さん
記念講演 大島堅一さん

大島さんは、2011年の福島原発事故後、政府がいったんは「原発依存度の低減」を掲げながらも、2022年6月17日の最高裁判決で国の責任が認められなかったことなどを契機に、原発の再稼働や新増設へと政策が大きく反転したと指摘しました。しかし現実には、原発関連産業ではサプライチェーンの劣化や技術者不足が進み、新設や長期運転の見通しは決して明るくありません。

そのため政府は、長期脱炭素電源オークションや公的支援などを通じて、国民負担を伴いながら原子力産業を支える政策を進めていると批判しました。一方で世界では、再生可能エネルギーの導入が急速に拡大し、電力システムや蓄電池技術の発展によって、再エネ中心の社会への移行が着実に進んでいます。

日本では現在、原発回帰の動きが強まっているように見えます。しかし大島さんは、それは衰退産業を延命させようとする一時的な流れに過ぎず、長期的には日本も再生可能エネルギーと省エネルギーを軸としたエネルギーシステムへ向かわざるを得ないと強調しました。未来世代に放射性廃棄物や事故のリスクを残さないためにも、脱原発への取り組みを粘り強く続けることの重要性が訴えられました。

事務局からは、会計報告とともに、活動を支えるためのカンパの呼びかけがなされました。

当日の会場では、7万4233円のカンパが集まりました。

◆「私も一言」で寄せられた声をご紹介します。

  • 大島先生のお話は、とても胸にストンと落ちました。これからも地域で「脱原発」を訴え続けていこうと思っています。再エネに確信が持てました!!
  • 日本の後進国ぶりが、よくわかりました。太陽光発電では、世界の中で大きなシェアを持っていたのに、今では影がうすくなっているのがなぜなのか。政府の方針でこうなったのかと思うと残念で仕方ありません。ヘロブスカイトに未来はあるのかないのか、知りたいです。
  • めちゃくちゃよくわかりました。ユーモアもあって、とても引き込まれて聞きました。参加どうしよう…と思っていましたが来てよかったです。それにしても、日本が悲しい、再エネの技術も本来なら世界のトップを走っていたはずなのに。業界と政治家の癒着ですね。この話を少しでも他の人に知っていただきたいと思います。ありがとうございました。
  • 「大変良い勉強をさせていただきました。判決前に改めて原告の決意をさせてもらい感謝です。どういう判決があっても高裁へ行きます。高裁へ足を運ぶのに少し頑張らなければいけませんが、なんとか行きます。一緒にたたかいつづけましょう。原発なくせ、大飯原発稼働やめろの思い強く。
  • 大島先生の講演、大変分かりやすく面白かった。
  • 弁護団事務局からの報告が、声が小さくて聞こえにくかったです。年寄りで耳のあまり聞こえない人も多く、もう少し気を使ってほしかった。
  • 再生可能エネルギーで100%電力を賄えるという話をもう少し具体的に聞きたかったです。街頭宣伝の折り、一通りの説明しかできず、若い人や現役世代にどこまで響いているのかと思うことがしばしばです。こういう手段で再エネを普及すればAIの電力も含め、十分足りるという辺りを外国の側だけでなく日本で、どのように取り入れて普及できるか、確信をもって語りたいと思っています。
  • せっかくのゲストなのに、集まった方がすくなかったですね。原告だけでなく、広く学んでほしい、素晴らしい講演でしたから、もっと宣伝されたらよかったですね
  • 市民が頑張ることの意義、それだけでも力がわきました。楽しい話し方に分かり易さ。国が原発を建てるのに、AI利用など電力が増えるからと書いてありましたが、英ニアを含め、電力が必要となる不要なことを作り始めていることも問題だと思います。気持ちよく何でも発信してくださり、ほっとしました。微力ながら、続けて動いていきたいです。ベランダにソーラーパネルを置いてみたい。節電生活をしています。「街の灯」が明るすぎますね。いつもお世話をありがとうございます。