- 京都脱原発原告団 事務局長 山元歩美
7月14日、大飯原発3、4号機運転差止訴訟の京都地裁判決が言い渡されました。2012年の提訴以来、14年にわたる裁判が一つの節目を迎えました。
判決当日、多くの方が傍聴席を求めて抽選になりました。午後2時に開廷、しかし、判決はわずか1分。「原告らの請求を棄却する」と主文が読み上げられただけで、判決理由は法廷で説明されませんでした。あまりにもあっけない終わり方に、傍聴席からは裁判長に説明を求める声が上がり一時騒然としました。法廷を出た原告の皆さんは呆然とした表情でした。報告集会では、「裁判長は逃げるように法廷を去っていったように感じた」と話す原告もおり、長年裁判に向き合ってきた思いとの落差に、悔しさがにじんでいました。
記者会見とあわせて報告集会が開かれ、弁護団から判決文の分析が行われました。中島晃弁護士は「原子力規制委員会のお墨付きさえあればよいと、裁判所が判断を丸投げした」と厳しく批判しました。法廷では示されなかった判決の問題点を共有し、参加者は次のたたかいへの思いを新たにしました。
原告団は判決を不服として大阪高裁へ控訴する方針を決め、事務局では準備していた委任状の提出を呼び掛けました。締め切りまでに多くの委任状が寄せられ、判決への悔しさや控訴への期待を書き添えてくださった方もいました。この裁判は多くの人の願いに支えられていることを改めて感じています。
京都地裁でのたたかいは一区切りとなりますが、原発事故を二度と繰り返させないために、舞台を大阪高裁へ移し、引き続き司法の判断を問い続けていきます。