原発の電気はいらない署名@関西」カテゴリーアーカイブ

◆関電に提出した質問状(2017-01-25)

2017年1月25日
関西電力株式会社
岩根茂樹 社長 殿
電力自由化 だから脱原発の声をあげよう!・京都
呼びかけ人 一同

電力の安定供給のため,日々,ご尽力のことと存じます。しかし,私たちは,貴社が原発の再稼働に前のめり姿勢をとっておられることに憂慮の念を深めております。福島原発事故がもたらした深刻甚大な被害から何を学ばれたのか,と思うからです。貴社に原発再稼働を中止していただきたいと,強く願っています。

福島の被災者は,「自分たちの利用する電力ではなく,関東圏の人たちへの電力生産のための発電所の事故で大迷惑のとばっちりを受けた」と言います。電力購入の自由のなかったときは「仕方がない」との申し訳は立ちますが,自由化された現在,その言い訳は通用しなくなったのです。「原発で作った電気は買わない」との思いは,理解いただきたいと思います。すでに貴社との契約を解除した者も少なくありませんが,多年の貴社との関係に配慮して,原発が再稼働されない限りは契約を継続したいという者も多いのです。

原発を再稼働されることのないよう,強く希望し,貴社の見解と立場をお尋ねしたいと存じます。簡潔に文書にて回答していただければ幸いです。

① 福島原発事故は収束していると貴社は判断しておられますか。また,事故の実態は十分に解明されていると思われますか。
② 東京電力の被災者への対応は,誠実さが十分だと思っておられますか。
③ 原発は高度な科学技術で素晴らしい水準にあるとも聞きますが,最近の40年間の進歩はどの程度なのでしょうか。40年前の技術は現在も完全であり,心配ないのでしょうか。また,40年の老朽化はどの程度と思われますか。
④ 電力供給の公益性から,その安定性は必須です。しかし,原発は事故や裁判などのリスクによって,不安定さがあるように思われますが,貴社ではどのように考えておられるのでしょうか。
⑤ 原発は,運転しても廃炉にしても毒性の強い放射性廃棄物を生み出します。こうした放射性廃棄物は,未来世代への負の遺産と言われます。この倫理性については,どのようにお考えでしょうか。
⑥ 福島原発事故によって,廃炉,除染,賠償などの巨額の支出が予想されており,電気料金(託送料への上乗せ)で回収することが検討されているようですが,貴社の電気料金はどのようになるのでしょうか。原発によらない新電力会社の料金に託送料として転嫁するのは理不尽だと思いますが,どのように考えられているのでしょうか。

上記の件,私たちの今後の判断に参考とさせていただきたく,ご回答いただきますようお願い申し上げます。
以 上

◆終了した電力自由化署名…Q&A

◆これまで私たちは,関西電力(以下,関電)以外の電気を買うことはできませんでした。しかし2016年春の電力小売全面自由化によって,一般家庭も電力会社を選べるようになりました。では,私たちは何を基準に電力会社を選べばよいのでしょうか。新規参入した「新電力」は,価格やサービスも様々で,いちばん気になるのはこういった点でしょう。しかし,各新電力が原発問題に対してどのような姿勢をとっているかも重要です。

◆電力会社を選べるようになったことで,原発事故の危険,子や孫の世代に放射能のゴミを残す罪の深さを考える責任が,私たちに生じたと言えます。この機会によく考えて,選ぶ権利をいかしたいものです。脱原発の声をあげ,原発に固執する関電に経営政策の再考をうながそうではありませんか。

Q1:関電から新電力に契約を変更する手続きには,めんどうなことはありませんか。

A1:手続きはひじょうに簡単です。新電力に電話かインターネットで申し込むだけですみます。関電に解約の連絡をする必要はありません。なお,契約変更には「供給地点特定番号」が必要ですので,関電の検針票(電気ご使用量のお知らせ)や「はぴe見る電」でご確認ください。

Q2:新電力の電気を利用すると,電気の質が悪くなったり停電したりしませんか。

A2:どの新電力に切り替えても,これまでと同じように関電の送電線で電気が送られて来ますので,まったく問題はありません。

Q3:関電の送電線で電気が来るのなら,新電力に変えても原発の電気が流れてくるのではないですか。

A3:関電の送電網の中で,すべての電力会社の電気が物理的に混じってしまうことは避けられません。しかし,なるべく原発の電気を仕入れない新電力を選べば,電源としての原発にお金を払わないことが可能です。多くの人々がそのような選択をすれば,関電も原発の建設や運転が難しくなります。

Q4:福島の原発事故があり,市民は不安を感じているのに,また原発のコストは高いと言われているのに,
関電がいまだに原発推進の姿勢をとっているのは,なぜでしょうか。

A4:原発は建設費,立地自治体への電源交付金,後始末(原発解体や核のゴミの保管など)の費用,原発事故が起こった場合の被害を考えれば,もっともコストの高い電源と言っても過言ではありません。しかし,建設費の支払いは済んでいますし,彼らは後始末や事故の費用はこの国のみんなに肩代わりしてもらえばよいと考えています。また,関電は赤字に苦しんできましたが,原発は燃料費だけはひじょうに安いので,原発さえ動けば経営上の問題は一挙に解決できると考えているようです。40歳を超える古い危険な原発でも,さらに延命させて使い続けようとするのはそのためです。

Q5:これまで関電から新電力に切り替えた人はどれくらいいますか。

A5:関電の契約者のうち,33万9700件(3.37%)(2016年8月末現在)が関電を離れたと報道されています。これはたいへん大きな数字です。ちなみに企業などの大口顧客向けの電気は2000年に自由化されており,新電力の販売電力量の比率は約12.1%に達しています(2016年1月現在)。

Q6:新電力に契約を変更したいのですが,何を基準に選べばよいですか。

A6:いろいろな判断,考え方があるでしょう。ご自身の判断が第一です。インターネット上には自然エネルギーを積極的に活用しようとする新電力を紹介したサイトもあります(「パワーシフト」など)。価格,再生可能エネルギーの割合はどうか,原発の電気がどれほど含まれそうか,というポイントをチェックしながら選びましょう。参考までに,今回の署名の呼びかけ人の考え方や判断を下記の「私の電力選択」で紹介いたします。

Q7:この署名「電力自由化 だから脱原発の声をあげよう!」に賛同して署名したとき,個人情報は関電
に筒抜けになってしまいませんか?

A7:今回の署名では,提出していただきました用紙そのものは関電に提出しません。そのかわり,署名の信頼性のために「○○市 署名した方の氏名」という形の一覧表を関電に提出します。ご理解の上,ご協力ください。

◆私の電力選択~本署名の呼びかけ人の場合

呼びかけ人の場合(2016-10-04)

  • アイリーン 美緒子 スミス……関西電力のカスタマーとして,原発再稼働が良くないという意見であれば,それを各自が直接関電に伝えていきましょう。私の場合,関西電力が原発を再稼動したら,自宅の方は契約を解除します。事務所の電気は,関電のままで「原発止めるべき!」と主張し続けます。
  • 多々納 眞弓……従量電灯A…大阪ガス,低圧電力(業務用)…エネット。太陽光発電の買取は関電のまま。当マンション(賃貸)の基本電力を新入居者から大阪ガスに変更しています。
  • 中濱 美夜子……電力自由化を機に,4月1日付で原発を続ける関電から,大阪ガスにとりあえず切り替えました。さらに再生可能エネルギー新電力が出てくれば,切り替える気持ちでいます。
  • 原 強……4月は切り替えを見送りました。関電利用者として意見表明することを重視した結果です。しかし,どうしても原発再稼動をするならば抗議の意思表示として切替えを決断します。
  • 村上 聖子……私は節電とベランダ太陽光発電で極力電力消費量を少なくしながら再稼動したら新電力会社に変更すべく検討中。
  • 守田 敏也……僕は公共財=社会的共通資本である電力の自由化に反対です。市場原理主義に任せれば安ければ有利。だから関電も高浜原発再稼働に走りました。必要なのは各地域の公社への移行と運営への市民参加。それを見すえ再稼働をさせないために原発の電気を使わない宣言をしましょう。
  • 吉田 明生……京都脱原発原告団の一員としては,関電の原発依存には我慢なりません。4月から速攻で大阪ガスに切り替えました。2年縛りなしにしていますので,これから,再生可能エネルギーの割合が高いところに移行する予定で,物色中です。

◆電力自由化署名についてQ&A

(2016-10-03)
◆これまで私たちは,関西電力(以下,関電)以外の電気を買うことはできませんでした。しかし2016年春の電力小売全面自由化によって,一般家庭も電力会社を選べるようになりました。では,私たちは何を基準に電力会社を選べばよいのでしょうか。新規参入した「新電力」は,価格やサービスも様々で,いちばん気になるのはこういった点でしょう。しかし,各新電力が原発問題に対してどのような姿勢をとっているかも重要です。

◆電力会社を選べるようになったことで,原発事故の危険,子や孫の世代に放射能のゴミを残す罪の深さを考える責任が,私たちに生じたと言えます。この機会によく考えて,選ぶ権利をいかしたいものです。脱原発の声をあげ,原発に固執する関電に経営政策の再考をうながそうではありませんか。

Q1:関電から新電力に契約を変更する手続きには,めんどうなことはありませんか。

A1:手続きはひじょうに簡単です。新電力に電話かインターネットで申し込むだけですみます。関電に解約の連絡をする必要はありません。なお,契約変更には「供給地点特定番号」が必要ですので,関電の検針票(電気ご使用量のお知らせ)や「はぴe見る電」でご確認ください。

Q2:新電力の電気を利用すると,電気の質が悪くなったり停電したりしませんか。

A2:どの新電力に切り替えても,これまでと同じように関電の送電線で電気が送られて来ますので,まったく問題はありません。

Q3:関電の送電線で電気が来るのなら,新電力に変えても原発の電気が流れてくるのではないですか。

A3:関電の送電網の中で,すべての電力会社の電気が物理的に混じってしまうことは避けられません。しかし,なるべく原発の電気を仕入れない新電力を選べば,電源としての原発にお金を払わないことが可能です。多くの人々がそのような選択をすれば,関電も原発の建設や運転が難しくなります。

Q4:福島の原発事故があり,市民は不安を感じているのに,また原発のコストは高いと言われているのに,関電がいまだに原発推進の姿勢をとっているのは,なぜでしょうか。

A4:原発は建設費,立地自治体への電源交付金,後始末(原発解体や核のゴミの保管など)の費用,原発事故が起こった場合の被害を考えれば,もっともコストの高い電源と言っても過言ではありません。しかし,建設費の支払いは済んでいますし,彼らは後始末や事故の費用はこの国のみんなに肩代わりしてもらえばよいと考えています。また,関電は赤字に苦しんできましたが,原発は燃料費だけはひじょうに安いので,原発さえ動けば経営上の問題は一挙に解決できると考えているようです。40歳を超える古い危険な原発でも,さらに延命させて使い続けようとするのはそのためです。

Q5:これまで関電から新電力に切り替えた人はどれくらいいますか。

A5:関電の契約者のうち,33万9700件(3.37%)(2016年8月末現在)が関電を離れたと報道されています。これはたいへん大きな数字です。ちなみに企業などの大口顧客向けの電気は2000年に自由化されており,新電力の販売電力量の比率は約12.1%に達しています(2016年1月現在)。

Q6:新電力に契約を変更したいのですが,何を基準に選べばよいですか。

A6:いろいろな判断,考え方があるでしょう。ご自身の判断が第一です。インターネット上には自然エネルギーを積極的に活用しようとする新電力を紹介したサイトもあります(「パワーシフト」など)。価格,再生可能エネルギーの割合はどうか,原発の電気がどれほど含まれそうか,というポイントをチェックしながら選びましょう。参考までに,今回の署名の呼びかけ人の考え方や判断を下記の「私の電力選択」で紹介いたします。

Q7:この署名「電力自由化 だから脱原発の声をあげよう!」に賛同して署名したとき,個人情報は関電に筒抜けになってしまいませんか?

A7:今回の署名では,提出していただきました用紙そのものは関電に提出しません。そのかわり,署名の信頼性のために「○○市 署名した方の氏名」という形の一覧表を関電に提示します。ご理解の上,ご協力ください。

◆電力自由化 だから脱原発の声をあげよう!・京都

◆電力自由化が始まりました。私たちの脱原発の気持ちを関西電力に強く伝える機会としてもひじょうに大きなチャンスです。そのチャンスをどのように利用するかについては,大きく二つの道があります。

◆直ちに関電の電力をやめる道と,原発推進の姿勢を改めるよう求める道との二つです。いずれかに賛成いただける方は,署名用紙の左右いずれかに署名してください。その意見を関西電力に伝えていきたいと思います。よろしくお願いします。

◆旧署名については→こちら。