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◆8/1 第24回口頭弁論の報告

2019/8/1の第24回口頭弁論の概略を報告します。

  • 開廷前のデモ…45名。酷暑の中,前回5/9よりも多い参加者でした。

    先頭の右は,竹本修三原告団長。左は,弁護団の福山和人弁護士。

  • 傍聴席…抽選にはなりませんでしたが,その後の傍聴希望者で,最終的にほぼ満席となりました。
  • 弁護団は,地震(基準地震動)関連で,被告関電の主張や反論をくつがえす準備書面を提出。
  • 二人の原告は,大飯原発でもし事故が起こった場合,いかに避難が難しいか,いかに困難な選択を迫られるか,ひじょうにリアルに陳述されました。
    二人の陳述→こちら
  • 報告集会…盛会でした。カンパが 48,416円,缶バッジ,クリアファイル,このあたりプレートなどの物販が 2,300円でした。ご協力ありがとうございました。なお,意見陳述をされた太田歩美さんの友人として,福島原発かながわ訴訟原告団・事務局長の唯野久子さんも参加され,発言がありました。

    意見陳述をされた太田歩美さん。福島第一原発事故で,避難指示区域外の水戸市から大阪に避難し,現在は損害賠償関西訴訟(大阪地裁)原告。福島県と茨城県との県境に壁があるわけではない。もし大飯原発で何らかの事故が発生したら,また避難しなければならないでしょう。しかし,縁もゆかりもない土地で一から生活を始めることの辛さは,もう十分味わいました。

    意見陳述をされた近江裕之さん。与謝野町(京都府北部で宮津市や京丹後市に隣接)に住む現職の高校教師。学校で授業中に原発事故が起こったら,生徒や自分自身はどのように避難するのか,皆目,目処が立ちません。

◆京都地裁所長あてに,三度目の申入書を提出

申 入 書

2019年7月16日

5月31日に,所持品検査のあり方についての申入書を提出しました。その中において「遅くとも6月末までには文書にて回答してください。」とお願いしましたが,まだ回答をもらっていません。これまで,どのように検討されているでしょうか。

また,私どもの大飯原発差止訴訟では,8月1日午後に,次回の口頭弁論が予定されています。8月1日といえば,猛暑が予想されます。野外での待機では,熱中症などのおそれがあります。とりあえずの措置として,裁判所建物内において持品検査を受けないで待機できるスペースをつくってください。

以上,ご検討いただき,早急にご返事いただきたく,申し入れます。


原告団の申し入れ(1月31日付→こちら
弁護団の申し入れ(3月28日付→こちら
原告団の二度目の申し入れ(5月31日付→こちら

◆8/1の第24回口頭弁論のご案内

重要なお知らせ!
8/1の傍聴席抽選のリストバンド配布は,裁判所からの通知によって

13:00~13:45
になりました。
(13:30~13:45,は間違いです)
(13:00~13:15,も間違いです)
(デモは予定通り,12:10集合,12:15出発です。)

◆Facebookのイベントページ → こちら

◆裁判に参加する方法…以下,三つの方法があります。

[1] 原告席…法廷の中で柵の内側に,原告として入ります。被告の正面に座ります。

・原告団が氏名を裁判所に通知します。希望される場合は★7/23(火)★までに電話,FAX,葉書などで末尾記載の事務局宛ご連絡ください。
・E-Mailでの応募と合わせて先着順とし,定数に達するまで募集します。
・この郵送連絡を受け取っている方は,申し込めば,先着順で原告席に座ることができます。
・合計35名ほどの原告が参加できます。

[2] 傍聴席…法廷の中で柵の外側。88席あり,そこに座るには,裁判所が抽選を行います。

・13:30~13:45(見込み)の間に,京都地裁正面玄関前で,抽選リストバンドが配布されます。
・傍聴席は,原告でない方も,誰でも抽選によって参加することができます。
・傍聴席に入ることができなかった場合は,次の[3]に記載の模擬法廷にご参加ください。

[3] 模擬法廷…弁護団が用意します(法廷と同じ14:30開始)。そこに参加するには,

・京都地裁の構内の南東角にある「京都弁護士会館・3F大会議室」へ,直接おこしください。
・法廷よりもわかりやすく,弁護団が解説します。【注意】 今回は地階ではなくて,3階です。
・事前に提出されている被告(国や関電)側の書面があれば,その解説も行います。

◆報告集会の開催

・法廷の終了後(15:30頃から16:30頃まで)「京都弁護士会館・3F大会議室」にて報告集会を開催します。【注意】 今回は地階ではなくて,3階です。
・裁判の進行などを,弁護団から説明いたします。裁判に関するご質問なども受け付けます。

◆開廷前のデモ

・市民に脱原発裁判をアピールするため,毎回,裁判所周辺のデモを行っています。12:10 までに京都弁護士会館前(京都地裁構内の南東角)に集合です。ぜひご参加ください。
・出発は12:15 です。13:00ごろには終わる予定です。
デモの後に,裁判所が行う傍聴席の抽選に応募することができます。

◆タイムテーブル

・12:10…弁護士会館の前に集合
・12:15…裁判所の周辺のデモに出発。13:00頃まで
・13:30…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも可能です。
・13:45…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
直ちに抽選→傍聴券の配布
抽選にもれた方,入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
・ 14:30までに弁護士会館・3階大会議室の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷,弁論開始。同時刻に弁護士会館・3階大会議室で模擬法廷を開始
・15:30ごろから…閉廷後,弁護士会館・3階大会議室で報告集会。30~60分程度

◆裁判の内容

・原告から……太田歩美さん。福島第一原発事故で,避難指示区域外の水戸市から大阪に避難し,現在は損害賠償関西訴訟(大阪地裁)原告。福島県と茨城県との県境に壁があるわけではない。もし大飯原発で何らかの事故が発生したら,また避難しなければならないでしょう。しかし,縁もゆかりもない土地で一から生活を始めることの辛さは,もう十分味わいました。

・原告から
……近江裕之さん。与謝野町(京都府北部で宮津市や京丹後市に隣接)に住む現職の高校教師。学校で授業中に原発事故が起こったら,生徒や自分自身はどのように避難するのか,皆目,目処が立たない実情を訴える。

・弁護団から
…地震について,関電の主張に対する反論。「関西電力による大飯原発に襲来する強震動予測の不正確性、原子力規制庁による2016年熊本地震の分析の問題点」

◆第7回原告団総会の報告


◆京都脱原発原告団は,「原発の再稼働を許さず,すべての原発を廃炉に」と
6月1日(土)ハートピア京都(京都市中京区)で第7回原告団総会を開きました。
◆参加者は227名でした。
◆閉会時に参加者の皆さまから多額のカンパをいただきました。ありがとうございました。
◆もくじ
【1】原告団総会の全体的な内容こちら
【2】弁護団報告の概要…渡辺 輝人 弁護団事務局長こちら
【3】当日配付資料…PDFファイルこちら
【4】樋口英明元裁判官の講演を聴きました…増尾誠さんのメモこちら
(「原告団総会のお知らせ」チラシなど→こちら
(以下,写真はおもに和田美登里さん撮影)


【1】原告団総会の全体的な内容

  • 原告団長の挨拶-講演者の紹介をかねて…竹本 修三 原告団長
  • 記念講演…「原発裁判と裁判官の責任」元福井地裁裁判官 樋口 英明 さん
  • 京都地裁の大飯原発差止訴訟について
    • 弁護団より挨拶…中島 晃 弁護団長代行
    • これまでの裁判の経緯と今後の見通し…渡辺 輝人 弁護団事務局長
  • 原告団・世話人会から
    • 報告とアピール,総会スローガンの提案…吉田 明生 原告団事務局長
  • 原告の皆さまからのご質問,ご意見など
  • 世話人会からの報告や総会スローガンの確認

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【2】弁護団報告の概要…渡辺 輝人 弁護団事務局長

(以下,撮影は和田美登里さん)


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【3】当日配付資料…PDFファイル

→ 2019年総会配付資料(A4で19ページ。会計報告ページは略)
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【4】樋口英明元裁判官の講演を聴きました

増尾誠

 大飯原発再稼働差止め判決を出した樋口元裁判官が、6月1日に京都地裁大飯原発差止訴訟第7回原告団総会で「原発裁判と裁判官の責任」の題で講演されました。会場のハートピア京都の大会議室(定員200席)は補助いすが出るほどの超満員でした。大変良い講演でしたので少し紹介します。

原発差止訴訟で地震を理由として差し止めを認めたのは、樋口裁判長と大津の山本義彦裁判長の二人だけで、止めなかったのは15人にもなるが、この違いは原発の怖さを心底知っていたかどうかだと云ってました。樋口さんは、温厚な語り口で、伊方のように高度な専門技術訴訟としてのつじつま合わせの先例に習う必要はなく、社会通念としてのものの道理にかなっているかで判断されるべきだと語っています。この判決が圧力に屈することなく特別に勇気あるものなどという評は全くの見当違いで、いかに「当たり前」の結論であるかを平易に説明してくれました。

原発の耐震強度は大飯の設計基準では建設当初は405ガル(稼働中の現在でも856ガルにすぎない)でしたが、実際に観測された我が国の記録では4022ガル(宮城内陸地震2008)を最高に、1000ガルを超えるものも多数あります。東日本大震災では宮城県で2933ガルが観測されていますが、震源地から離れている福島第一原発では600―700ガルでそれほど揺れていないのに、この大参事です。

ところで、三井ホームの耐震基準は5115ガル、住友林業は3406ガルだそうです。それに、住宅メーカーは何十回となく実験をしており、机上の空論でコンピューターに数字を入れているのと違います。だから原発より一般住宅の方が安全です。容認派の理論の強振動予測理論などによる「大飯には700ガル以上は来ません」などというのは全くの仮説にすぎず、考慮するに値しない。

裁判官の伝統に反して、高裁で破られた自分の判決の中身について裁判官を辞めた後で話をするのは、これが普通の事件でなく、国の存続の問題であり、その危険性を知ってしまった以上はそれをしゃべるのが私の責任だと云ってました。

その他、最高裁の裁判官になる人かどうかは経歴を見ればわかる(定年までの40年ほどのうち、裁判官としては20年以内だけで、法務省などに出向した人)などなど盛り沢山でした。

この論旨は、岩波の世界2018.10月号(p.58-69)に載っていますが、その中の一文「多くの原発が自分が住んでいる家や自分の勤めている会社のビルよりも弱いということ、そしてその根拠が不可能とされる地震予知に基づくものであることは、間違いなく電力会社が最も国民に知られたくない情報である」はなかなか説得力あります。

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◆京都地裁所長あてに,二度目の申入書を提出

◆点字ブロックの上にある所持品検査の設備(京都地裁)
点字ブロックの上にある所持品検査の設備(京都地裁)


申 入 書

2019年5月31日

京都地裁においては,4月より庁舎に入るときに所持品検査が実施されています。私ども原告団の申し入れ(1月31日付→こちら),弁護団の申し入れ(3月28日付→こちら)は,無視された形になっています。そして5月9日の私どもの裁判期日では,いろいろな問題がありましたので,以下,厳重に申し入れます。

京都脱原発原告団は,累計で3,323名の原告がいます。口頭弁論期日には,原告席に30数名,傍聴席も合わせると100名以上が庁舎に入っています。この人数に対して,所持品検査の体制があまりに貧弱ではないでしょうか。庁舎外に長い行列ができて,待たされました。その日は天気も良くて気温もほどほどでしたから良かったものの,これが,風雨,雷雨,炎暑,吹雪などの悪天候でしたら,庁舎外で長い列をつくったりはできません。

現状では,庁舎内に待機することも可能です。しかし,庁舎内で待機していたとしても,傍聴券の抽選にはずれたら,庁舎を出ることになるので,その場合は,受ける必要のなかった(すなわち,最小限に留めたかった)金属探知機による電磁波検査を受けさせられただけに終わります。検査を受けずに待機できる場所を,庁舎内に用意してください。

傍聴者の中には,高齢で杖を離せない方,車いすの方,松葉杖の方,などもおみえです。裁判所の出入口を一つだけにしてしまっては,そういう傍聴者の移動の負担を増すものです。せめて,閉じられてしまった他の三つの出入口(東側,南側,西側の出入口)も,出ることだけは可能なように改善すべきではないでしょうか。こんなことはすぐにできるはずです。

所持品検査の設備が視覚障害者誘導用ブロックの上に載っている点は,私ども原告の指摘などでご存じかと思いますが,司法記者クラブには通報しました。法の番人が法を犯してどうするのですか。

今回のような所持品検査の必要はまったくなく,裁判を受ける権利の侵害です。長い時間をかけて,無駄な作業をしただけです。私どもからみると,裁判所がさらに遠のいた感じです。当日の法廷内,傍聴席は不機嫌な空気が充満していました。裁判所が始めた所持品検査には,あくまで反対ですが,上記のように改善することができる点は,いくつもあるはずです。

以上,ご検討いただき,遅くとも6月末までには文書にて回答してください。


◆司法記者クラブでは,点字ブロックの上にものが載っている状態は直ちに違法ではない,係員もいることだし,と聞きました。しかし,どこでも点字ブロックの上はあけておきましょうというのが常識であり,そうした感覚からすれば,おかしいと思います。係員がいるといっても,混雑しているときに機能するとは思えません。
◆以下は,町で見かける黄色い視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の状態です。車イス用の通路確保とともに,保護されています。自転車などの駐輪を防ぐための赤いコーンが置いてあります。


◆朝日新聞にも投稿,6/5に掲載されました。

京都地裁は4月から来庁者を対象に所持品検査を実施しています。複数あった出入り口も1カ所に限定。私が事務局長を務める京都脱原発原告団と弁護団は、裁判を受ける権利の侵害であるとして検査中止を申し入れました。
先日は100人超の関係者が来庁、検査待ちの長い行列が庁舎外にできました。車いすや杖を使う方々に庁舎外での待機や移動で負担をかけないよう、検査を受けずに傍聴席抽選の結果待ちができる場所が庁舎内に欲しいと思います。出入り口も複数必要です。
東京家裁では3月、女性がゲート式金属探知機より手前の建物内で夫に刺殺される事件が起きました。現状の所持品検査が有効か、議論があります。とりあえず、検査のあり方については改善すべき余地があると思います。
所持品検査の設備が視覚障害者誘導用ブロック(点字ブロック)の上に載っていることも気になりました。法の番人である裁判所なのですから、障がいのある方々へ配慮をお願いします。


◆弁護団から,京都地裁所長あてに申入書を提出

申 入 書

2019年3月28日

 「開かれた裁判所」、さらには市民の司法参加や司法アクセスの拡大がさけばれて久しい。「開かれた裁判所」は、市民が自らの権利を守るために、いつでも裁判所にかけ込むことができるという裁判を受ける権利を保障した憲法32条に由来する重要な理念・原則である。しかし、いま京都地裁でこの理念に逆行する事態がおこっている。

2018年12月、京都地方裁判所は、裁判所にある5つの出入口のうち、北側入口のみを残して他の出入口を全て閉鎖し、そのうえで裁判所の入庁者に一斉に所持品検査を行うことを決め、本年4月1日から実施するとを発表した。

大飯原発の運転差止等を求める裁判は、2012年12月に提訴され、原告数は現在3000人をこえて、裁判期日には、毎回100人をこえる原告、支援者が集まり、京都地裁で一番大きな101号法廷を埋めている。また、法廷が終った後には、裁判所の東側の出入口から出て東側にある弁護士会館に移動して報告集会を開催している。

しかし、北側以外の入口の出入りを全て禁止して、利用者の多い南側や東側の入口までも閉鎖してしまうことは、入庁者に対して不便を強いるものであって、閉鎖的との批判をまぬがれないものがある。そのうえ、北側入口だけで所持品検査を行うとすると、大飯原発差止訴訟など入庁者が多いときには渋滞が生じ、開廷時間までに法廷に入れないといったことも予想され、また法廷終了後、弁護士会館への移動がスムーズに行われないなどの混乱が生じるのではないかと懸念される。

そもそも、裁判所の出入口を一個所に限定して、そこで所持品検査を行うことは、対立当事者の待ちぶせ等を誘発し不測の事態をひきおこす危険があることが指摘されており、つい最近、東京家裁で女性の当事者の殺傷事件が発生していることはそのことを具体的に裏付けるものである。こうした問題があることから、2019年1月24日京都弁護士会から、京都地裁に出入口を北側に一本化すべきではないなど入庁方法の変更を求める要望書が提出され、また大飯原発差止原告団も同様の申入れを行っている。しかし、裁判所はこうした要望を聞き入れることなく、4月1日からさきに述べた入庁方法を実施しようとしている。

これは裁判を受ける権利の当事者である市民や弁護士会の意見に耳を貸すことなく、裁判所の都合だけを優先して、入庁方法を利用者の不利益に変更するものであって、「開かれた裁判所」の理念に反するものといわなければならない。また、これではたして裁判所が国民の権利保護の砦としての役割を本当にはたせるのかについても疑問をもたざるをえないものがある。

以上から、私たちは、京都地裁が北側入口以外の全ての出入口を閉鎖するという形で市民に対する門を狭めることは「開かれた裁判所」の理念に反し、さまざまな弊害を生むおそれがあることから、裁判所が4月1日から予定している入庁方法の実施を見合せ、少くとも2つ以上の入口を確保するなど必要な再検討を行うことを強く求めるものである。

以 上

◆第7回原告団総会のお知らせ

京都脱原発原告団…大飯原発差止訴訟[京都地裁]…は,
下記のように原告団総会を開きます。
●日時と場所
6月1日(土)13:30~
ハートピア京都(京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町」駅下車すぐ上)
●記念講演
「原発訴訟と裁判官の責任」
元福井地裁裁判官 樋口英明 さん
●チラシPDFは→こちら(ファイル名:2019-06-01-sokai)。

◆5/9の第23回口頭弁論の報告
 ~救援新聞より

  • 救援新聞 京都版No.1365 2019年5月25日
    橋本宏一(日本国民救援会京都府本部 事務局長)

裁判は少数者の救済のためにある

大飯原発差止京都訴訟第23回口頭弁論

◆京都などの住民3323人が関西電力と国に大飯原発差止や慰謝料などを求めた訴訟の第23回口頭弁論が、5月9日、京都地裁(第6民事部合議は係・藤田昌宏裁判長)101号法廷で開かれました。

◆傍聴席(88席)と原告、被告140人余りで満席となった法廷では、原告側弁護団の出口治男団長が自らの胆管癌手術からの復帰の経験にふれ、「多くの人の友愛に支えられた。この友愛こそ人として幸福を追求する基盤をなすもの、平和に生きる人権として保障されなければならない。原発は一旦事故が起これば、友愛を破壊して取返しのつかない被害をもたらす。裁判所のこの間の原発稼働への判断は、残念ながらこの人権救済から目を背けてきたと言わざるを得ない」と国民の人権に向き合うよう求めました。(→こちら

◆つづいて、谷文彰弁護士が一般建築物での耐震性のレベルは原発よりはるかに大きな地震に耐えられるよう設計されている、原発はその社会通念にすら達していないと三井ホームや住友林業、積水ハウスなどの具体的事例を示して批判しました。

◆また、渡辺輝人弁護団事務局長は、社会通念について、「司法の役割は少数者の人権を救済するところにあり、社会通念一般に解消されるものではない」と、裁判所の注意喚起を促しました。

◆最後に、南丹市園部町に住んでいる原告の石井琢悟さんが意見陳述。要旨次のように述べました。

◆大飯原発から52キロ南に住み畑を借りて作物をつくっている。原発からの距離は福島第一原発から飯館村と福島市の中間に位置する。福島のその地を訪ねたら深刻な汚染地域になっていた。大飯原発で事故になれば深刻な放射能汚染を受ける確率が高い。将来子どもたちが大人になりこの地に来て作物づくりをすることも描いている。このかけがえのない土地を渡してやるのも私たちの責務。大飯原発はそれを不可能にする危険な存在そのものだ。もし、事故が起これば避難は到底できない。電気が止まれば電車は動かず、車だけが移送手段となる。北が原発、東は山、西か南へ逃げるしかない。西の兵庫へ逃げるイメージは普段の生活から浮かばない。国道9号線を南に向かうことになるが、母が大津市に住んでいるので一旦母を助けての避難になり、そうすると京都縦貫道が考えられるがトンネルや高架が多く崩落の恐れもある。幹線道路は現在でも渋滞している。原発事故発生時は避難者が殺到して動けなくなることが想定される。福島の例からも放射性ブルームに覆われ被ばくのリスクがきわめて高い。そうすると安定ヨウ素剤の常備も必要となるが、南丹市はその備蓄がない。原発は、生活や人生を破壊し得る技術のまま稼働している。私の住む地域で事故が起きた時の避難・防護の方法は用意されていない。これは将来にわたって健康に生き続ける権利の侵害である。

◆次回第24回口頭弁論は、8月1日(木)午後2時30分から、同法廷で。

◆5/9 第23回口頭弁論の報告

2019/5/9の第23回口頭弁論の概略を報告します。

  • 開廷前のデモ…38名。いつもよりやや少なめの規模でした。

先頭左は福山和人弁護士,右は竹本修三原告団長

  • 傍聴席…2席空いたとかで抽選にはなりませんでしたが,最終的にほぼ満席となりました。
  • 報告集会…盛会でした。カンパが 46,556円,缶バッジ,クリアファイル,このあたりプレートなどの物販が 3,100円でした。ご協力ありがとうございました。
    • 法廷では,南丹市園部町の原告,石井琢悟さんが陳述。大飯原発から自宅までは,45km。北風のときに事故が起これば,たちまち汚染されるうえ,避難道路の9号線は日常的に渋滞していることなど,避難の困難性を述べました。
      こちら
    • 弁護団からは,出口治男弁護団長が最近の原発裁判の判決などにでてきている「社会通念論」について(→こちら),谷文彰弁護士が原発の耐震基準が一般住宅より劣っているのではないか(→こちら)などの主張をしました。また、渡辺輝人弁護団事務局長は、社会通念について、「司法の役割は少数者の人権を救済するところにあり、社会通念一般に解消されるものではない」と、主張しました(→こちら)。

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【以下,裁判所による所持品検査について】

◆原告団,弁護団とも,所持品検査に反対する申入書を出しましたが,裁判所は4/1から始めています。

◆今回初めての所持品検査の関係で,傍聴席抽選のリストバンド配布時間について事前に正確な時間を告知できず,傍聴希望者の中にはご迷惑をおかけした方もありました。こちらも所持品検査の段取りと傍聴席抽選の結果の発表方法がわからず,進行上スムーズに行かなかった点がありましたので,お詫びします m(_ _)m ← 裁判所が悪い!!

◆所持品検査には長い行列ができ,待たされました。この日は天気も良くて気温もほどほどだったから良かったものの,これが,風雨,雷雨,炎暑,吹雪だったら,庁舎外で長い列をつくったりはできません。庁舎内で待機していたとしても,傍聴券の抽選にはずれたら,受ける必要のなかった(すなわち,最小限に留めたかった)所持品検査,X線検査を受けさせられただけに終わるわけです。

◆また,所持品検査の設備が視覚障害者誘導用ブロックの上に載せられているなど,不適法な配置もありました。この点は,地裁の司法記者クラブに通報しました。

◆今回のような所持品検査の必要は,まったくないと思います。長い時間をかけて,無駄な作業をしただけでした。お上の勝手な思い込みで,裁判所がさらに遠のいた感じでした。今日の法廷内は相当に不機嫌な空気が充満していました。

報告集会にて。発言しているのは出口治男弁護団長

◆5/9(木)第23回口頭弁論です

【傍聴席抽選の時間について】
◆裁判所による傍聴席抽選の時間は,これまでの私ども原告団のチラシなどでは,13:10~13:25としてきましたが,最近,裁判所のホームページに公表されたところによると「13:30~13:45の間に集合場所に来られた方を対象に,リストバンド型整理券を交付,抽選の上,傍聴券を交付」となりました。13:30には裁判所におこしください。
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●裁判に参加するには●以下の三つの方法があります。

[1]原告席で参加

・法廷の中(柵の内側)の原告席に入る原告は,「原告団が」決めます。その名簿を事前に裁判所に届けています。そこで,原告席参加ご希望の方は,★4月30日(火)★を締切日としますので,◆事務局宛のメール★↓に「原告席希望」と書きお名前をご連絡ください。
kyotodatsugenpatsubengodanアットgmail.com(アット→半角@)

・合計35名ほどの原告が参加できます。
・先着順で定員になるまで募集します。

・裁判当日は,京都地裁1Fの101号法廷前に待機しています原告団世話人より,原告席の券を受け取っていただき,法廷に入ってください。

[2]傍聴席で参加

・法廷の傍聴席は88席ほどですが,こちらは「裁判所が」抽選で決めます。
・原告の方,原告でない方も,資格を問わず,誰でも応募できます。
・13:10~13:25(見込)の間に,京都地裁正面玄関前で,抽選リストバンドが配付されます。配付終了後すぐに抽選結果が発表されます。
(傍聴者が少ない場合は,抽選はありません。)

[3]模擬法廷で参加

・入廷を希望されない方,原告席や傍聴席の抽選にもれた方は,弁護団による模擬法廷にご参加ください。
・14:30開廷。京都弁護士会館(地裁構内の南東隅)地階大ホールへ。
・実際の法廷よりもわかりやすく,弁護団が解説します。
・事前に提出されている被告側書面があれば,その解説も行います。

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