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◆原告団結成アピールの補足…世話人会での意見
- 原告団結成のアピールをまとめるにあたって、世話人の皆さんから寄せられた声です。
- 『決意表明』 つなげてはいけないこと、つながらなければならないこと。 2011年3月11日を境に、福島県下では、土で生きていた民に土を捨てさせ、海で生きていた民に海に出ることを禁じ、住み慣れた家からその家族を蜘蛛の子のように散らせました。避難所では、断水の中、糞便を壁中に塗り広げた便所がありました。小さな娘は、外で遊ぶことも避難所内で遊ぶことも強く制限され声を殺して泣きました。屋内待機区域の避難所では、流通も途絶え、小さなおにぎり2個を3人で分けて一日をしのぎました。人もまばらな道路には、しっぽだけがなごりを残したやせこけたきつねのような犬が視線をそらすことなくこちらを見つめていました。配給の列に並ぶ老女は、戦争よりひどいとつぶやきました。被災者は今も、やっと、生きています。 牙をむいた『原子力発電所』は、2年以上経過した現在も人の管理下にあるとはいえず、東日本の人々いや、日本中の人々を心身ともに傷つけ惑わせ、再び福井県おおい町で蠢きはじめました。 富める者たち、大会社がいう『経済』を立て直すためが原子力発電所再稼働の目的であるならば、『経済』とは、何でしょう。 被災者はただ、『人柱』としてこれからも洗われることのない山河を、大地を、海を見つめて、歯を食いしばって静かに生きていけばいいのでしょうか。 『大飯原子力発電所』付近にある一つひとつの生きとし生けるものの住環境を守り、世界の平和とすべての人々の幸せにつなげるために、人権を奪われた被災者も、みなさんとともに戦います。 (A.H)
- 故郷へ向けた『決意表明』 母のふるさとであり私にとっても大切な福島で3.11原発事故が起き、大変なショックを受けました。原発問題に真面目に向き合ってこなかったことが悔やまれます。再稼働する神経が信じられません。もう一度事故が起きれば、宮崎駿の風の谷のナウシカの世界になってしまいます。日本を破滅させても構わないと思っているのでしょうか。一緒にがんばりましょう。 (Y.I)
- 世界で最も不幸な被爆経験を持つ日本人として スリーマイル、チェルノブイリ、そして福島。畑を奪われ、家を奪われ、仕事も奪われ、家族が散り散りに、心も壊されました。広島・長崎の原爆被災の経験を持つ私たち。人類最新の科学をもってしても制御できない原発に頼らない社会・生活の世の中に、直ちに変えるべきだと考えています。儲けのためには人々の不孝さえ顧みない政府・財界の原発推進のやり方に私たちは反旗を揚げます。大飯原発の下には活断層があります。大飯原発は直ちに稼動を止めるべきです。 (M.Y)
- エネルギーのあり方を考える 東日本大震災という「万が一」から未だ2年しかたっていないというのに、大飯原発を再稼働するというのはもはやその事実を忘れているかのようです。このまま再稼働し、3.11のような「万が一」が起こった場合に、関電はおおい町や近畿に住む人々に対しその責任を負えるのでしょうか。エコエネルギー技術の進歩やメタンハイドレートの実用化など「原子力でなければいけない」理由はどこにもありません。原子力から離れるべきです。 (D.T)
- 最悪の犯罪としての原子力発電所 安全な原発というのは、安全な戦争と同じで、存在し得ない。 戦争も原発も、人間の生存と地球環境の持続性にとって共通する最悪の犯罪である。 (A.Y)
- 原子力発電所の本質とは 原発はひとたび大きな事故が起これば地域や人間関係をずたずたに破壊する。放出された放射能は日本のみならず世界中に広がって、想像もできないくらい長い間地球環境を汚染し続ける。こんな危険なものが地震の巣窟である日本列島に存在していいはずがない。原発は核エネルギーである。その本質において核兵器と何ら変わることはない。一刻も早くなくなってほしい。 (T.K)
- 憲法における国民の権利を問う 私たちは2011年3月11日福島原発事故によって、原発が如何に危険なものであるかを知りました。これ以上日本の未来に禍根を残すことはあってはならないことです。日本が火山列島であり、活断層も多く存在することを考え合わせれば、原発の存在ほど人々の生活を脅かすものはありません。憲法には「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利(第13条)」「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する(第25条)」とあります。一つの事故が極めて広範囲に被害をもたらし、生命・生活・社会を脅かす原発の即時停止を強く要求します。 (T.H)
- 最大、最高の防災対策としての『原発ゼロ』 巨大地震が確実視される今日、大飯原発では、福島原発級以上の惨事が引き起される可能性が大きい。 今必要な、最大・最高の防災対策とは、「即時原発ゼロ」を実現することにある。 近畿の水がめ・「琵琶湖の水源地」を守るためにも、福島に続いて、海洋汚染の“加害者”にならないためにも、国民主権の立場で、原発差止訴訟を提起する原告団を結成して、たたかう。 (Y.Y)
- 大飯原子力発電所付近の住民として 2012年5月福島原発事故の後、日本全国の原発が停止しました。事故の収束もまったく見通せない中で点検後再稼動など誰も考えられませんでした。しかし関西電力は原発を動かさずに夏季ピーク時の電力供給が難しいとして国や首長・住民を脅しました。そしてフイルターベントも免震重要棟も無い大飯原発の再稼動を国に認めさせたのです。地震の頻度が増加している今、活断層かもしれない断層が走る大飯原発を動かし続けることは、京都に住む人間として危険極まりなく絶対許せないことです。 (A.N)
- 原子力発電所建設推進派、反対派の反省点としての『原子力発電所』 原発事故は、様々な人達を思考停止に追い込みました。安全神話を信じていた人達だけでなく、原発は危ないと知っていた人達をも。 私自身、久美浜の原発反対運動など参加していたのに、関西にこんなにたくさんの原発があることをすっかり忘れていた。福島原発事故を経験した今、これから先は、一つの原発も動かしてはいけない。そのためには、自分に出来ることは、何でもしようと覚悟をきめた。だから、大飯原発の再稼働は許さない。 (H.A)
- 福島を忘れてはならない それが出発点のはず 原発事故のあと、京都に避難されてきた方とお話をする機会がありました。避難を余儀なくされた方の京都での生活や、事故により家族や将来の希望が断ち切られたことを知りました。 京都に近い大飯原発が福島の事故検証も未消化のまま、被災者への対応も見出せずに再稼動したこと、その他の原発の再稼動や新規建設、原発輸出に積極的な政府や電力会社に憤りを感じています。福島の人たちを初め被災者の救援ができない政府にも怒りを感じます。 (Y.K)
- 死の灰の生産即ち、原発の運転の即刻停止! 原発稼働して40年余、原発から出る死の灰の処分場が決められない「トイレなきマンション」状態が続いています。 死の灰の生産、即ち原発の運転をただちに停止して、これ以上の死の灰の生産をやめなければなりません。 (M.T)
- 基本的人権の死守!地震国日本の全ての原発の即時停止を! 原発事故は普通の人が普通に暮らす基本的人権を奪う。 福島第1原発が例外ではない。地震国日本の全ての原発の即時停止を! (S.T)
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