投稿者「meisei」のアーカイブ

◆1/16の第18回口頭弁論のお知らせ

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大飯原発差止訴訟[京都地裁]の原告の皆さまへ
次回 1/16(火)の裁判期日のお知らせ
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第18回口頭弁論の原告席募集

  • 応募が定員に達しましたので,締め切りました。
  • 傍聴席に応募ください。13:20~13:35の間に,京都地裁正面玄関へ。

第18回口頭弁論について

1/16(火)14:00より,京都地方裁判所において開かれます。
多くの皆さまにご参加いただきますよう,ご案内します。

次回の法廷の概略…次の通りです。

(1)原告の意見陳述…芦屋市の高瀬光代さん。避難の問題について「学校防災と避難~阪神淡路大震災の経験から」。

(2)弁護団から
①原子力防災会議の全体的な避難計画について。
②原発の安全性について,プレート型地震も内陸型地震も,地震は予知できない。
③前原子力規制委員長代理の島崎邦彦氏証言(名古屋高裁金沢支部)について。
④万寿(まんじゅ)地震(1026年)と津波について,遠方の海底地すべりや海底大規模崩壊で津波が発生する可能性について。


1/16の裁判に参加する方法…以下,三つの方法があります。

[1] 原告席…法廷の中で柵の内側に,原告として入ります。被告の正面になります。

・原告団が氏名を裁判所に通知します。希望される場合は★1月7日(日)★までに電話,FAX,葉書などで末尾記載の事務局宛ご連絡ください。
・E-Mailでの応募と合わせて先着順とし,定数に達するまで募集します。E-Mailを登録されている原告には,12/26(火)に募集開始MLを配信する予定です。
・合計35名ほどの原告が参加できますので,先着順で定数に達するまで募集します。

【注意】2017年に原告申込をされた方(=第六次原告)は,原告席に入ることができません。ご自分が第六次原告かどうか,わからない場合,事務局宛にお問い合わせください。

[2] 傍聴席…法廷の中で柵の外側。88席あり,そこに入るには,裁判所が抽選を行います。

・13:20~13:35の間に,京都地裁正面玄関前で,抽選リストバンドが配布されます。
・13:35からの抽選,傍聴券の配布は,地裁の北側正面玄関前となります。
・傍聴席は,原告でない方も,誰でも抽選によって参加することができます。
・傍聴席に入ることができなかった場合は,下記の模擬法廷にご参加ください。

★傍聴におこしください★ 前回11/1の第17回口頭弁論のときには,関電の関係者と思われる傍聴希望者が20名ほど来ていて,抽選の結果,10数名が傍聴席に入りました。関電の社員に私たち原告の主張を聞いてもらうのは良いことですが,原告の皆さん,脱原発を願う支援の皆さんの傍聴機会がなくなるのは困ります。1/16の傍聴席は,脱原発の声で埋めたいと思います。原告席に参加されない場合でも,ぜひ傍聴にご参加ください。

[3] 模擬法廷…弁護団が用意します(法廷と同じ14:00開始)。

そこに参加するには,
・京都地裁の構内の南東角にある「京都弁護士会館・地階大ホール」へ,直接おこしください。
・法廷よりもわかりやすく,弁護団が解説します。
・事前に提出されている被告(国や関電)側の書面があれば,その解説も行います。


報告集会の開催

・法廷の終了後(15:00頃から)「京都弁護士会館・地階大ホール」にて報告集会を開催します。
・裁判に関するご質問なども,弁護団から説明いたします。


開廷前のデモ

・市民に脱原発を訴えるため,従来通り,12:10 までに京都弁護士会館前(京都地裁構内の南東角)に集合して裁判所周辺のデモを行います。多くの皆さまが参加されるよう,訴えます。
・出発は12:15 です。30分程度で終わる予定です。
・デモ後に,裁判所の傍聴席の抽選に応募することができます。


◆使用済み核燃料プールが危ない

【2017年12月15日,京都キンカンで配付。】

使用済み核燃料プールが危ない

たまり続ける使用済核燃料

◆原発を運転し、ウラン酸化物燃料やウラン-プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を核反応(燃焼)させると、核燃料の中に運転に不都合な各種の核分裂生成物(死の灰)やマイナーアクチニド(ネプツニウム、アメリシウムなどのウランより重い元素)が生成する。したがって、核燃料を永久に使用することは出来ず、一定期間燃焼(核分裂)させ、一部のウランやプルトニウムが燃焼した段階(大部分のウランやプルトニウムは未反応のまま)で、新燃料と交換せざるを得なくなる。そのため、使用済み核燃料がたまる。

◆使用済み核燃料は、原子炉に付置された水冷式の燃料貯蔵所(沸騰水型では燃料プール、加圧水型では燃料ピットと呼ぶが、ここでは、両者ともに燃料プールと呼ぶことにする。このプールには新燃料も保管する)で保管し、放射線量と発熱量がある程度低下した後、空冷式容器(キャスク)に移されて、再処理工場にある貯蔵施設(日本では、青森県六ケ所村) に運ばれることになっている。再処理工場では、燃料棒を切断して、鞘(さや)から使用済み核燃料を取り出し、高温の高濃度硝酸で溶解し、ウランやプルトニウムを分離して取り出し、新しい燃料に加工する。ただし、再処理工程では、それまで閉じ込められていた放射性物質が放出されることになり、危険度は、とんでもなく高い。そのため、すでに2兆2千億円をつぎ込んだにもかかわらず、再処理工場の完成の目途(めど)は立っていない。危険極まりないこの工場の運転は不可能と言われている。したがって、使用済み核燃料のほとんどは、全国の原発の燃料プールに保管されている。

全国の使用済核燃料プールは満杯に近い

◆現在、日本には使用済み核燃料が17,820 トン以上たまり(2016年9月)、3,000トンが六ケ所村の再処理工場に、残りが全国の原発に保管されていて、全国の貯蔵場所の73%が埋まっている。原発が順次再稼働した場合、数年後には満杯になる。使用済み核燃料を消滅させる方法はない。福井県にある原発13基が持つ使用済み核燃料貯蔵施設の容量は5,290トンで、その7割近くがすでに埋まっている。高浜、大飯、美浜の原発が再稼働されれば、7年程度で貯蔵限度を超え、原発の稼働は出来なくなる。

危険な使用済燃料プール

以下、燃料プールについて考察する。広瀬 隆著「白熱授業 日本列島の全原発が危ない!」を参照した。

◆燃料プールは、上の概念図のように、原子炉の上部横に設置されていて、水で満たされている。原子炉圧力容器中の使用済み核燃料を燃料プールに移送するにあたっては、原子炉上部の原子炉ウエルに水を満たした後、圧力容器の上蓋を空け、クレーンで圧力容器内の燃料棒を釣り上げる。沸騰水型では、プールゲートを開けて、燃料棒をプールに移動させ、プール内のラックと呼ばれる仕切りの中に納める。加圧水型では、燃料棒を原子炉ウエル中で横にして、トンネルを潜(くぐ)って燃料プールに移し、プールで直立させて、ラックに納める。プール中の水は、冷却材の役目だけでなく、放射線遮蔽材の役目も果たし、その水深は燃料棒の上端から7~8 m 程度である。

使用済み燃料プールの水が減少すれば、燃料溶融に至り、核爆発を起こす。

◆燃料プールは、圧力容器から取り出した核燃料を何の防御もないプールで保管しているのであるから、「むき出しの原子炉」とも考えられ、脆弱(ぜいじゃく)で、冷却水を喪失し、メルトダウンする危険性が高い。例えば、地震によって、燃料プールの水位が下がって、燃料が水から顔を出すと、水が沸騰を始め、無くなる。そうすると、ジルコニウム合金の燃料被覆管が燃え上がり、発生した水素が爆発する。この状態になると、燃料は溶融し、核爆発に至る。直近の原子炉本体も制御困難になる。

福島第1原発4号機の燃料プールは、崩壊の危機にあった。

◆福島原発事故当時、4号機の燃料プールには、使用済み核燃料1,535体が保管されていた。含まれる放射性物質の量は、事故で放出された放射性物質の量の27倍と推定されている。この4号機では、水素爆発のために、プールの下の支えが破壊され、プール崩壊寸前であったが、コンクリートで補強して危機を回避した。当時、近藤俊介原子力委員長は、管直人首相に、プール崩壊による「首都圏壊滅」の最悪の事故シナリオを伝えていた。東電は、事故から3年8ヶ月後にやっと使用済み燃料の全てを取り出し、別のプールに移した。移送前に大地震が無かったから、「首都圏壊滅」を免れたともいえる。

リラッキングによって、燃料プールはさらに危険になっている。

◆核燃料は、一定の量を接近面核分裂連鎖反応を始める。したがって、燃料プール内では、ラックといわれる仕切りを用いて、燃料棒集合体の間隔を確保して、臨界反応(核爆発)を回避している。ところが、使用済み核燃料の行き場に困窮した電力各社は、このラックを改造(リラッキング)して、燃料棒間の距離を近づけ、燃料棒をぎゅうぎゅう詰めにしてしまった。例えば、高浜原発3、4号機では、2005年と2006年にリラッキングし、プールの貯蔵能力を2.67倍に増やしている。プールで核爆発が生じる危険性は極めて大きくなったと言える。

福島第1原発3号機では、燃料プールで核爆発した?

◆2011年3月14日に起こった3号機の爆発では、最初に黄褐色の炎が出た後、大爆発の煙が猛烈な勢いで真上に上がり、キノコ雲となり、雲の中から黒い塊がバラバラと降った。このように、ウラン-プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料の3号炉では、2段階の爆発が起こったが、後の爆発の特徴は、核爆発の可能性を強く暗示している。降下物は核燃料と考えられるが、高放射線のため、詳細は未解明である。推定される経過は、
①まず、前段の爆発(水素爆発)で、燃料プールが激震し、
②ラックに異変が生じ、燃料棒集合体間の距離が近づき過ぎて、
③臨界核爆発に至った、というもの。
他のシナリオは、
①燃料プールの水が沸騰状態にあったとき、水素爆発が起こり、
②その衝撃で水中の気泡が消え、中性子の減速効果が高まり(中性子の速度が減速すると、核反応が生じやすくなる)、
③出力が急上昇し、核分裂に至った、
というもの。

加圧水型原発の燃料プールは、沸騰水型のそれより、格段に危険。

◆関電が所有する若狭の原発のような加圧水型原発の燃料プールは、さらに危険である。先述のように、使用済み核燃料は、過熱と高放射線を避けるために、水中を潜(くぐ)って燃料プールに移送される。加圧水型での移送は、燃料集合体を一旦横に寝かせて、トンネルを経て運ばれる。これは、放射性物質を閉じ込める格納容器に大きな穴を開けられないためである。この燃料交換作業が煩雑であることは言うまでもないが、原発重大事故時に、燃料をプールに迅速移送することも困難である。また、移送中に大地震が起れば、トンネル内で燃料が立ち往生する、また、トンネルが塞がれば、燃料移送が不可能になる。さらに、そのようなトラブルの間に、プールの水が漏れだせば、重大事故に至る可能性が大きい。

使用済み混合酸化物(MOX)燃料の発熱量は、ウラン燃料に比べて、格段に下がり難い。

◆使用済みMOX燃料の発熱量は下がり難いため、長期にわたってプール内で水冷保管しなければ(使用済みウラン燃料の4倍以上)、空冷保管が可能な状態にならない。また、取り出し後50年~300年の使用済みMOX燃料の発熱量は、使用済みウラン燃料の発熱量の3~5倍であり、使用済みMOX燃料の発熱量を、50年後の使用済みウラン燃料の発熱量レベルに下げるには300年以上を要する。燃料プールは脆弱であり、冷却水を喪失しやすいことは、福島原発4号機のプールが倒壊寸前であった事実からも明らかである。保管の面からも、MOX燃料によるプルサーマル運転を許してはならない。

一刻も早く原発を全廃し、燃料プールを空にしよう!

提案;東京や大阪で保管しても安全な使用済み燃料乾式保管法を開発せよ。

◆人類は、原発を運転するという、大きな過(あやま)ちを犯してしまった。この原発を全廃するには、生じた使用済み核燃料、放射性物質の処理と保管にについて、考えざるを得ない。これらを、盥(たらい)回しをしていても、原発廃炉は進まない。以下は、使用済み燃料、放射性廃棄物をどう保管するかについての提案である。

①まず、原発の廃炉を決定する。使用済み核燃料、放射性廃棄物を増やしてはならない。原発は、重大事故対策費、使用済み燃料の処理・保管費を考えると、経済的にも成り立たないことは明らかである。

②原発から取り出した使用済み核燃料を、耐震性、耐災害性を強化した使用済み燃料プールで一定期間保管。現在のプール
では、保管中に発生する大災害に耐えられない。改造しても、安全なプールの建設は不可能。

③使用済み核燃料は、プールで一定期間保管後、放射線量、発熱量の減少した燃料は、一刻も早く空冷保管する。前述のように、燃料プールは、極めて不安全であるから、一刻も早くこれを空にし、使用済み核燃料をより安全性の高い空冷容器(キャスク)で乾式貯蔵する。空冷保管法は、膨大な費用がかかっても、東京や大阪のような都市(原発電気の消費地)で保管しても不安が無いような、頑丈なものを開発する。例えば、厚い不銹鋼(ステンレス)でできた2重、3重の容器に入れ、2重、3重におおわれた気密性建屋に保管する。都市で、人の監視下にあることも重要。

④危険極まりない使用済み燃料プールを一日も早く空にする。プールを空けて、新しい使用済み燃料を入れ、原発を継続させようとする策動を許してはならない。

⑤使用済み核燃料は再処理はせず、放射性廃棄物は、できるだけコンパクトなものとし、少量に分けて、③に順じた方法で厳重保管をする。再処理のように使用済み核燃料を溶解することは廃棄物を増やすだけ。ガラス固化は安全でもなく、将来、別の保管法が見つかったとき、放射性物質を取り出して、新保管法を適用できない。


火山大国、地震大国に原発があってはならない。

広島高裁が、伊方原発の運転を差止め!
(高裁では初めて:意義は計り知れない)

◆去る13日、広島高裁(野々上友之裁判長)は、四国電力伊方原発3号機の運転を9月末まで差し止める決定をした。期限付きとはいえ、反原発、脱原発の圧倒的な民意を尊重した画期的な決定である。他の原発裁判に与える影響は大きく、反原発、脱原発を熱望する多くの人々に大きな勇気と感動を与えるものである。

◆この抗告審の中で、広島高裁は、伊方原発が阿蘇カルデラから130 km の距離にある点を重視し、同カルデラで大規模噴火が起きると「火砕流が到達する可能性が小さいとはいえず、伊方は原発立地に適さない」とした。原子力規制委員会(規制委)には「火山ガイド」と呼ばれる安全審査に関する内規がある。その中では、原発から160 km 以内に位置し、活動の可能性がある火山については、その活動の大きさを調査し、火砕流が原発に到達する可能性が小さくないと評価されたときには、原発の立地を認めないとしている。

◆広島高裁は、四国電力が実施した伊方原発内の地質調査やシミュレーションを検討し、約9万年前の阿蘇カルデラ噴火で火砕流が伊方原発敷地内に到達した可能性は小さいとは言えないとし、四国電力の想定は過小だと判断した。最大級の噴火で無い場合でも、大量の火山灰が降り積もり、原発の運転は不可能になるため、立地は不可としている。規制委自身の内規に照らし合わせた、極めて明快な判断である。

◆福岡高裁宮崎支部は、昨年4月に、同じ問題意識をもちながら、正反対の結論を出している。宮崎支部は、「火山ガイド」を知りながら、このガイドに従って論理を展開することはせず、原発推進が「社会通念」であるとして、脱原発、反原発の民意を蹂躙した。

◆広島高裁決定の持つ意義は、次の点で極めて大きい。

第1に、今回の決定は、火山大国である日本の原発の何れにも当てはまることである。火砕流であれば、九州、東北、北海道で起こり得る。火山灰であれば、全国のどの原発にも降り注ぐ。

第2に、伊方原発3号機を「新規制基準」に適合とした、規制委審査に不合理があるとした点である。電力会社の側に立った審査を行い、原発推進に突っ走る規制委の姿勢を指弾(糾弾)している。


人類の手に負えず、人類に不要な原発を動かして、
大きな犠牲を払うこと、
事故の不安に慄(おのの)くことはありません!
一刻も早く、原発全廃を勝ち取りましょう!

2017年12月15日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

◆2/17 広瀬隆さん&守田敏也さん~ジョイント講演会

「日本列島の全原発が危ない!
次の大事故で市民の命と生活は?」

◆盛会の内に終了しました
・2/17「広瀬隆さん&守田敏也さんジョイント講演会」は,お二人の熱意あふれる講演で,原発と闘う決意を新たにさせたと思います。参加者は222名で,ほぼ会場いっぱいの満席になりました。広瀬さんの本,守田さんの本とも多くの参加者に買っていただきました。閉会後もロビーにて講師を囲んで交流してもらうことができました。その後,賛同団体・個人の皆さまに呼びかけた懇親会を設けました。
・寒い中,参加された皆さま,ご苦労様でした。また,椅子の配置など開会前に手伝っていただきました皆さまにも,感謝いたします。

◆当日の本の著者販売

◆新しいお知らせ

  • 当日は会場内でいろいろなチラシ配布をご自由に行っていただいて構いません。途中に休憩時間もあります。チラシ置き場もつくりますので,そこに置いていただくことも可能です。
  • 受付配付資料へのセットなどは要員と手間の関係でしていませんので,すみませんが,よろしくお願い申し上げます。

◆日時や場所など

  • 日 時…2018年2月17日(土)。13:30~16:45。開場13:00。
  • 場 所…コープイン京都。
  • 主 催京都脱原発原告団ウチら困ってんねん@京都
  • 協 賛…(株)デイズジャパン:フォトジャーナリズム月刊誌『DAYS JAPAN』を発行
  • 賛 同…募集中(ただし,チラシ掲載は締め切りました。あとはWeb掲載)。現状は下に記載。
  • 講 師…広瀬隆さん,守田敏也さん。
  • 参加費…1,000円。ただし,大学生,原発事故避難者,障がい者は500円。高校生以下無料。
  • 連絡先…吉田明生 090-5660-2416 meiseiあっとpp.iij4u.or.jp。蒔田直子090 3704 3640。
  • Facebookのイベントページも同様の内容を掲載していますが,賛同団体・個人のお名前の掲載は,こちらのWebのみとしました。Facebookではご自由に投稿していただけますので,書き込みを歓迎いたします。→こちら

◆講師の紹介

  • 広瀬隆さん

    ■1979年のスリーマイル島原発事故を機に,「原発がそんなに安全というならば,電力の大消費地である首都圏に原子力発電所を建設してはどうか」と指摘した『東京に原発を!』(1981年),がんや白血病で死んだハリウッドスターの死因と,ネバダ州で行われていた大気圏内核実験の因果関係を示唆した『ジョン・ウェインはなぜ死んだか』(1982年)を出版。
    ■1986年にチェルノブイリ原発事故が発生すると,『危険な話』(1987年,八月書館)で原子力発電や放射性廃棄物の危険性を主張するなど,脱原発の論客として活動。
    ■近著に『日本列島の全原発が危ない!』(2017年11月,デイズジャパン。税込み2322円[中古本をアマゾン等で購入できます])。1943年生まれ。
  • 守田敏也さん

    ■同志社大学社会的共通資本研究センター客員フェローなどをへて,フリーライター。環境問題や平和問題に関わりつつ,福島原発事故以降は各地で放射線防護の講演を行い,ヨウ素剤配布などを訴えている。日本の脱原発運動をヨーロッパやトルコなど海外へ発信する活動も積極的に進めている。2012年より兵庫県篠山市原子力災害対策検討委員会委員に就任。
    ■『内部被曝』(共著,岩波ブックレット),『原発からの命の守り方』(2015年,海象社。税込み1490円)。1959年生まれ。
    BlogWebTwitterFacebookがあります。

◆賛同の団体や個人…2018/1/27 現在。(五十音順,敬称略)

  • 団体(33)…■アジェンダ・プロジェクト■関西合同労働組合京都支部■キッチン・ハリーナ■京田辺・綴喜原発ゼロプログラムの会■京都「被爆2世・3世の会」■グリーン・アクション■原発ゼロをめざす左京の会■原発ゼロをめざす西京ネットワーク■原発なくそう宇治の会■原発なしで暮らしたい丹波の会■原発なしで暮らしたい宮津の会■原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会■原発をなくす向日市民の会■憲法9条・メッセージ・プロジェクト■子ども脱被ばく裁判を支える会-西日本■さよなら原発長岡京市民の会■さよなら原発なら県ネット■さらば原発の会・京都■3.11ゆいネット京田辺■市民環境研究所■出版労連・出版情報関連ユニオン京都支部■新聞うずみ火■ストップ・ザ・もんじゅ■生活協同組合コープ自然派京都■地の人・宗教対話ネット■使い捨て時代を考える会■とめよう原発!!関西ネットワーク■NAZEN京都■奈良脱原発ネットワーク■反原発自治体議員・市民連盟■反原発自治体議員・市民連盟 関西ブロック■ふしみ「原発0」パレードの会■若狭の原発を考える会■
  • 個人(42)…■稲村守■井上賀世■内富一■宇野朗子■榎田基明■榎本晶彦■奥西知子■栢下壽■河原よしみ■河本紳一朗■小針修子■榊原義道■佐藤大介■杉谷伸夫■泉寺卓(堀内隆喜)■宗川吉汪■槌田劭■とうてらお■中井豊■西川生子■西川隆善■萩原ゆきみ■橋本昭■橋本宏一■原強■福島敦子■古澤房子■ほりこしゆみこ■松本修■松本美津男■満田雄■溝江清美■水戸喜世子■向平恵子■村上敏明■森松明希子■山崎正彦■山田和幸■山田耕作■山田みすず■山田勝暉■吉田和義■

◆カラー宣伝チラシ…完成しています。お送りするなりお届けできます。お送りする場合,住所のほか,着払いが可能の場合はその旨ご連絡ください。

◆その他…参考

  • 2018/2/17(土)の夜には福島原発告訴団関西支部などが主催する集会が開かれます(18:00~20:00,ハートピア京都)。こちらの講師は,佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団・団長)。くわしくは→こちら。両方参加可能です(^o^)。盛りだくさんの日ですね(^o^)
  • 2017/12/10(日)関連企画。
  •  2017/11/27(月)〈週刊朝日 7:00配信〉原発事故“予言”の広瀬隆が再び警告「近く大事故が起こる」その場所は…→こちら。

◆12月4日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか1名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
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  1. 高浜原発3号機、4号機の再稼動に強く抗議します。11月29日に北朝鮮のミサイルが日本海に落下しました。原子力発電を稼働させたままにしておくのは、極めて危険だと考えますが、これについての貴社の見解をお示しください。
  2. 来年1月には大飯3号機、3月には大飯4号機の再稼動を計画しているとの報道がありましたが、なぜ再稼動を急ぐのかご説明ください。福井地裁で2014年5月に運転差し止めを命じる判決が出ていますが、その事をどう評価されますか。
  3. 大飯1、2号機を廃炉にするという報道がありましたが、前回「社内から出た話ではない」というご説明でした。廃炉について、貴社内ではどのような議論があり、どのような結論になっているのでしょうか。
  4. 使用済み核燃料の処理についての、技術的、経費的なめどは立っているのですか。また、中間貯蔵施設を福井県外に作るということで、候補地を2018年に示すとのことですが、具体案があるのですか。
  5. 神戸製鋼の製品が高浜原発に使われていたとの発表がありました。前回の質問では使われているかどうかわからないので調べてみるとのご回答でした。調べた結果をお答えください。
  6. 高浜原発、大飯原発について住民の避難計画を提示してください。福井県のみならず京都府、滋賀県についても避難計画ができているのかご説明ください。内閣府が避難道路を検討中ということでしたが、避難のための道路もない状況でなぜ再稼働できるのでしょうか。住民避難のバスの確保、避難先の確保、老人・障がい者・病人など災害弱者への対応、ヨウ素剤の準備、大地震・豪雪・豪雨など重篤な自然災害が伴う場合の対応などについて、貴社自身が独自に検討されたことはありますか。
  7. 電力自由化によって、貴社から他社へ切り替えた消費者は、11月末で114万軒に上るとのことです。顧客離れに歯止めをかけるために原発を動かし、値下げをするそうですが、命の安全よりお金を優先する経営姿勢と見えます。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいることをもっと真摯に考えていただけないでしょうか。

以 上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容
(Q;こちら側の発言  A;関電の発言)

A(質問1について)ミサイルに関しての(関電の)見解は、国による防衛システムが第一で、システムは整備されていると思う。国に対処してもらえると思っている。たとえ敷地内に着弾しても分厚いコンクリート内にあり、大事に至らない。多重の防護で安全を確保している。

Q 格納容器の天井は大丈夫か。ミサイルは爆発装置だ。政府が言えば言うほど不安になる。迎撃ミサイルが撃ち落とした実績はない。もし迎撃したらいっそう激しい反撃を受けることになる。
A 迎撃したら、すぐ事業者に止めろと国が言うが、事業者の判断で止められる。

Q 迎撃するというときに止めるのは常識だ。迎撃するから大丈夫とは考えられない。とにかく運転を止めて、少しでも安心と言える状態にしてもらいたい。
Q 電源が落ちたらどうなるのか。起きる被害が大きすぎる。どんな事態でも止めないのか。
A 電源についてはかんしき(寒冷式?)電源車で対応する。

Q 若狭は原発が多いから集中してねらわれる可能性がある。社内で問題になっていないか。
A 話題にはなっているが、会社の見解は先にお答えした通りだ。

Q とにかく一刻も早く止めてもらいたい。
(まだ言いたいこと、聞きたいことあるが次に移る)

A(質問2について)神戸製鋼のことで、大飯3号機は3月、4号機は5月と再稼動が先延ばしになった。新規制基準への対応で神鋼が使われているか調査しているので2か月遅れる。調査は、工事計画書に記載されている材料について、実際に使われているところを見に行き、検査証明書を見て図面を見てメーカーを特定する。10/24~11/30の間に14回やった。調査した結果、神鋼が出てきた。神鋼に立ち入り調査し、格納容器など安全上重要な容器について11/28に確認し、問題ないという結果だった。

Q 不適切な処理はなかったか。資料調査で分かるということが信じられない。資料は破棄されていることが多い。本当にやっているのか。第3者機関を使っているのか。
A 使っていない。

Q 結果は予想済みだったのではないか。都合の悪いことは出さない。
A 燃料集合体について、今調査しているところだ。その他の部品については神鋼が外部の委員会に調査させている。まだ結果は出ていない。

Q どの部品がどこのメーカーかという書類は保存されているはずだ。膨大な資料だと思うが公開してもらいたい。重要な機器については納品段階まで保管しているのか。資料が膨大でパンクすると思うが。
A(調査が内部で行われていることについての不安は)一般的な感覚と理解できる。資料は保管されており、紙の資料で残っている。

Q 検査が杜撰という神鋼の書類を使っているのが不安だ。第3者機関がやっているのは「その他の部品」だけなのか。
A 安全上重要な部位を先にやっている。電力会社に調べるようにと国が言ってきた。

Q 関電内部での調査だそうだが、普通は不正があっても言いたくない、使い続けたいというのが心情だ。関電が安全だからといっても信用できない。企業は隠すことが多い。
Q 東電ではバブルの開け閉めで右往左往した。配管の口径が合わなかったということもあった。東電ほど杜撰ではないと信じたいが、今のレベルでは不安だ。東電と同じではないか。マグニチュード7~9の地震が起きたら大丈夫か。材料は劣化する。作った時の材質は変化している。40年越えの原子炉を動かすことは心配だ。
A 規制委員会では専門家の話を聞いてチェックしている。

Q 神鋼の調査で大飯原発の再稼動が遅れるとのことだが、高浜でも調査しているのか。
A 高浜も調査している。

Q 調査しながら動かしているのか。
Q 調査は第三者に任せてもらいたい。社内の調査では隠すし、規制委員会は信じられない。他の機関で調べてほしい。
A 時間がないので質問3に答えたい。廃炉の方針を固めたという事実はない。

Q 内部から出た話ではないのか。
A リークはあるが、これはそうではない。
A(質問7について)11月末で120万軒になった。1200万軒のうちの1割で、厳しい。原発が止まっているから料金が上がっているので、動かして下げる。総合エネルギー企業として頑張っている。

Q 動かしたら値下げするというのは愚痴に聞こえる。
A 動かしたら値下げすると公開の場で約束させられた。

Q 原発を動かさなかったら大変で、北陸電力は配当ゼロ、値上げになると言っている。関電も同じ事情を抱えているのではないか。原発を動かして事故が起きたら経営は大変だ。他の電力会社でも綱渡り的に経営している。原発を維持する体制に無理がある。

★突っ込みどころ満載の回答でしたが、話し合い時間はたったの30分。少し引き伸ばしても40分にすぎず、こちらは不完全燃焼。問題が多すぎます!

◆「12.3大飯原発うごかすな!現地全国集会」報告

◆12月3日の集会には、全国各地から約500人が参加され、北海道から鹿児島までの全国の原発立地、若狭湾沿岸の京都北部と若狭、福井県北部、関西各地の市や町の代表、労働組合の代表、裁判を闘う弁護団などから力強い「大飯原発うごかすな!」のメッセージが発せられました。集会後には、絶好のデモ日和の下、約1時間の町内デモが断行され、おおい町内に「大飯原発うごかすな!」、「原発全廃」の声が響きわたりました。デモに手を振って下さる住民もそこここで見かけられました。
◆以上、ご報告申し上げます。ご参加、ご支援を戴きました皆様には、心よりお礼申し上げます。
◆10月15日の「大飯原発うごかすな!関電包囲全国集会」と昨日の現地集会の大きな成果の上に、若狭の原発の全廃を勝ち取りましょう!
(若狭の原発を考える会 木原壯林)


◆以下2紙で報道されました。



◆決議文  大飯原発再稼働の策動を糾弾し、原発全廃を求める!

原発は、事故の多さ、事故被害の深刻さ、使用済み燃料の処理や保管の困難さなど、あらゆる視点から、人類の手に負える装置ではありません。福島の事故炉は、現在でも廃炉の見通しが立たず、汚染水は垂れ流され続けています。避難された人々は、除染が進んだとするには程遠く、高放射線でインフラも整備されていない故郷への帰還を強要されています。

一方、福島事故以降の経験によって、原発は無くても何の支障もないことが実証されました。したがって、原発を運転する必要性は全く見出だせません。不要な原発を稼働させて、事故のリスクに怯える必要はないのです。

そのため、最近のほとんどの世論調査でも、原発反対は賛成の2倍以上となっています。脱原発、反原発が多数の人々の願いであり、民意であることを示しています。

それでも、関電は、原子力規制委員長までもが「安全を保証するものではない」と言う“新規制基準”に適合とされたことを拠り所にし、また、原発に「絶対的安全性を求めるべきではない」と主張して、去る5月、6月に、高浜原発4、3号機を再稼働させました。

一方、関電は、来年早々の大飯原発3、4号機の再稼働を企てるのみならず、40年超え老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機の再稼動をも画策し、「原発銀座・若狭」の復活を狙っています。脱原発、反原発の民意を蹂躙し、経済的利益のために、人の命と尊厳をないがしろにするものです。また、イタリア、ドイツ、リトアニア、ベトナム、台湾、スイス、韓国が脱原発に向かい、アメリカでも原発からの撤退が相次いでいるという、世界の潮流に逆らうものでもあります。

政府と関電は、若狭の原発を次々に再稼動させることによって、日本中の原発再稼働に弾みをつけ、原発依存時代の再来を狙っています。

私たちは、原発の危険性を再三にわたって指摘してきました。政府や電力会社が、この指摘を無視して、原発を運転して事故が起ったら、それは彼らの故意による犯罪です。許されるものではありません。

私たちは、去る10月15日の「大飯原発うごかすな!関電包囲全国集会」および本日の「大飯原発うごかすな!おおい現地全国集会」を突破口にして、電力会社や政府を震え上がらせるような大衆運動を高揚させ、「脱原発、反原発の民意を無視したら大変なことになる」ことを彼らに思い知らせ、あらゆる手段を駆使して、粘り強く原発全廃を勝ち取ることを決議します。

2017年12月3日

12.3大飯原発うごかすな!現地全国集会参加者一同

◆原発に関わる最近の出来事

【2017年12月1日,京都キンカンで配付。】

1.またも「原子力ムラ」体質を暴露

核ごみ処分地意見交換会に謝礼を約束した学生や原燃社員を動員

◆経産省(資源エネルギー庁)は7月28日、原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)について、最終処分場の候補地となり得る地域を示した「科学的特性マップ」を公表した。日本の基礎自治体約1,750のうち、約900が安全に処分できる可能性が高い地域にあたるという。日本の陸域の約3割を占める。(チラシ作成者注;地震、火山大国に処分場適地があるはずがない:このマップには科学性のかけらもない)。経産省はマップをもとに9月から自治体への説明(意見交換会)を始め、候補地の選定作業に入っている。

◆この意見交換会の一部会場では、主催した原子力発電環境整備機構の孫請け会社が、謝礼を約束して学生を動員したことが判明した。例えば、11月6日にさいたま市で開かれた会に、1人1万円の謝礼を約束して学生12人を動員した。また、4都府県で1人当たり5千円の謝礼を約束した27人を参加させた。11月24日には、核燃料サイクル施設を運営する日本原燃の社員が「情報収集の一環」として参加していたことも明らかとなった。利害関係者の望む方向に議論が歪められる可能性が大きい。原発導入の初期から「原子力ムラ」が採用してきた常套手段(=金銭バラマキによる賛成派獲得、スパイ行為による反対派排除)をまたも採用したことになる。

2.老朽東海第2原発も運転延長を申請

老朽原発の運転延長は、安倍政権の戦争政策への迎合

◆日本原子力発電(日本原電)は、11月24日、来年11月で運転開始から40年になる東海第2原発について、20年の運転延長を原子力規制委員会に申請した。事故を起こした福島原発と同型の沸騰水型の運転延長申請は初めて。関電の老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機(いずれも加圧水型)の運転延長は認可されており、「原発の運転期間は減速40年」としたルールの空洞化である。これは、安倍政権が目指す「2030年にベースロード電源(チラシ作成者注;戦争するために最低限必要な電源)として、原発電力を20~22%とする」という政策に迎合するためである(チラシ作成者注;老朽原発を動かさなければ、この目標を達成できない)。

◆東海第2原発の再稼働審査は、ほぼ終了したと言われるが、安全対策費は当初想定(780億円)の2倍以上の約1,800億円に膨らんでいる。(チラシ作成者注;老朽原発再稼働は経済的には成り立たない。したがって、老朽原発再稼働は、戦争という非常時を想定したものといえる。その費用は、電気料金と税金でまかなわれる)。安全対策費高騰の主な理由は、津波対策として、盛り土ではなく、鉄筋コンクリート製防潮壁の建設が求められたこと、また、老朽原発特有の問題として、総延長400 km の電気ケーブルを燃えにくくする工事が求められたことである。日本原電は、原発専業であり、他の発電法による発電収入は得られないので、今後、資金調達能力が問題となる。なお、規制委は、安定的な資金調達が確認できない場合は、再稼働審査の合否判断をしないとしている。

◆一方、東海原発の場合、重大事故時に避難対象となる30 km 圏内の住民数が全国最多の96万人で、避難計画の策定ができる筈もなく、地元同意の見通しも立っていない。

◆関連して、10月中旬に、老朽原発・大飯原発1、2号機(1979年3月、12月運転開始)の廃炉を、関電が検討していると報道された。(遅くとも今年中に運転延長の申請が出されなければ、運転延長審査を期限内に終えることが出来ず、必然的に廃炉となる)。廃炉が決定されれば、100万キロワット超級大型原発では、福島事故炉を除いて、初である。安全対策費の高騰が理由とされる。福島事故の大きな犠牲の上に、脱原発、反原発を求める市民運動の盛り上がりがあり、福井地裁、大津地裁での原発運転を認めない画期的な判決があって、電力会社が安全対策に膨大な費用をつぎ込まなければならなくなったためであり、市民運動、裁判闘争の勝利ともいえる。ただし、老朽原発の廃炉と引き換えに、原発の建て替えや新設を企む動きもあり、警戒を要する。

3.金儲け第一の大企業、倫理や技術は崩壊し、地に落ちている

素材データの改ざん、捏造、自動車の不正検査・・・・等々

◆原発の再稼動を進める電力会社は、傲慢で、事故だらけで、たるみ切り、トラブル続きの企業である。トラブルの急増は、電力会社に限ったものではない。最近では、東芝の放漫経営、神戸製鋼、三菱マテリアルズ、東レの関連企業のデータ改ざん、日産やスバルの不正検査、在日米軍機や自衛隊機の相次ぐ墜落・炎上など、枚挙のいとまがない。

◆金儲けにのみに突っ走る、日本資本主義の倫理や技術は崩壊し、地に落ちていることを物語っている。岸、佐藤、中曽根、小泉、安倍らが、50年以上にわたって続けた人間性無視の政策、すなわち、極端な合理化、派遣労働、非正規雇用の助長、過剰な科学技術依存、後先考えぬ教育破壊、労働組合破壊、農業破壊、社会構造破壊の付けが回ってきたのだ。

データを改ざん、捏造された素材が原発や汚染水タンクにも?
玄海原発3、4号機、大飯原発3、4号機の再稼働は2か月程度遅れ

◆九州電力は、原子力規制委員会の要請で調査した玄海原発3、4号機について、原子炉格納容器の鉄筋や重要装置の溶接材などに神戸製鋼の製品が使用されていたことを確認したと発表した(11月22日。ただし、九電は、不正が確認された工場とは別の工場で生産されたものという)。このため、調査が必要となり、1月に企まれていた3号機の再稼働は2月以降に遅れることになった。3号機と同時に規制委の審査に合格した(全審査終了は9月14日)4号機の再稼働も、来年3月に企てられていたが、連動して遅れる。

◆同様に、大飯原発3、4号機でも神戸製鋼製の部品が使われていることが明らかになり(11月30日)、現在行われている「原子炉の使用前検査」が遅れるため、再稼働も2か月程度遅れ、3号機が3月、4号機が5月の再稼働になると関電が発表した。

◆一方、東京電力福島原発事故で増え続ける汚染水を敷地内で貯蔵しているタンク約850基中の約730基の「溶接型」タンクにも神戸製鋼が製造した部品が使われていることが明らかになった(11月14日。ただし、東電は、不正が確認された工場とは別の工場で生産されたものと発表)。ほとんどの溶接部で使われていて、腐蝕→破損による汚染水漏れが懸念される。

4.再稼働ありき、空約束下の茶番劇

大飯原発3、4号機の再稼働に福井県知事同意


◆11月27日、西川福井県知事は、脱原発、反原発の圧倒的な民意を蹂躙して、大飯原発3,4号機の再稼働に同意した。同知事は、判断に当たり、関電に使用済み核燃料の中間貯蔵施設の計画を具体化するよう求めていたが、11月23日に岩根関電社長が「18年中に計画を示す方針」という、実行に何の保証もない、空約束をしたことで同意に踏み切った。再稼働ありきの姿勢は明白である。なお、知事は、11月25~26日、中川原子力防災担当相、世耕経産相と会談し、2基の再稼働への理解を求められ「県民に信頼される判断をしたい」と述べていた。(チラシ作成者注;使用済み核燃料の貯蔵を喜んで引き受ける場所があるはずがない。使用済み燃料を中間貯蔵地に移し、空いた燃料プールを使って、さらに原発運転を続けようとする企みを許してはならない)。

◆2基の再稼働には、すでに、おおい町と福井県議会が同意している。この県知事の同意で、再稼働に向けた地元手続きは完了したことになり、関電は、来年1月中旬の3号機再稼働、3月中旬の4号機再稼働を企んでいる(前述のように、関電は11月30日時点で2か月遅延を発表)。地元からは、重大事故時の避難に関する不安などが、噴出している。

◆高浜原発3、4号機再稼働前の昨年8月には、「最大級の避難訓練」といわれた訓練が行われた。この訓練では、やや強い風のため、船は出せず、ヘリコプターは飛ばせなかったばかりでなく、訓練に参加したといわれる1万人弱のほとんどは自宅待機であり、実際に県外に避難したのは200数10人のみであった。それも、ピクニックにでも出かけるような避難訓練であり、原発重大事故は2度と帰れない故郷を作るという危機感は全くなかった。さらに、原発事故は、極めて広域に及び、若狭のみならず、京都、滋賀、大阪などの住民数100万人の避難の可能性、琵琶湖が汚染して、1450万人の飲用水が失われることも念頭になかった。福島事故に学んだ訓練とは、ほど遠いものであり、再稼働のための手続きとしか考えられないものであった。しかし、今回の大飯原発3、4号機の再稼働に当たっては、このような手続き的な避難訓練も行われないまま、福井県知事の同意を得ている。周辺府県や市町村の意見は、完全に無視されている。

◆大飯原発に関する緊急防護措置区域(UPZ;概ね30 km 圏内)の市町村は、原発の安全対策の推進を求め、国の避難計画などの事故対策の実効性に関する疑問や焦りも表明している。

◆大飯原発3、4号機が再稼働されれば、直線距離にして14 km しか離れていない近接した高浜原発と合わせて、2つの原発が稼働することになり、新規制基準下では初めてのケースとなる。地震や津波の被害が一方の原発だけて生じるとは考えられず、同時事故となれば、避難は一層困難になり(両原発に挟まれた高浜町役場周辺の住民は、東西どちらに逃げても事故炉に向かって逃げることになる)、原発集中立地の危険性は特に深刻である。

人類の手に負えず、人類に不要な原発を動かして、大きな犠牲を
払うこと、事故の不安に慄(おのの)くことはありません!
大飯原発3、4号機の再稼働を阻止し、原発全廃を勝ち取りましょう!


12.3大飯原発うごかすな!現地集会・町内デモ

日 時:2017年12月3日(日)13時~
場 所:おおい町総合町民センター(町役場横)、集会後町内デモ
主 催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:原子力発電に反対する福井県民会議、若狭の原発を考える会、ふるさとを守る高浜・おおいの会


STOP! 伊方原発 高松集会

日 時:2017年12月10日(日)13時~
場 所:高松市JR高松駅前広場、集会後デモ
主 催:四国4県共同主催[脱原発アクションin 香川、グリーン市民ネットワーク高知、原発さよなら四国ネットワーク(愛媛)、脱原発市民ネットワーク徳島]


上記の2集会には関西からバスを配車します。乗車ご希望の方は、下記連絡先(木原)まで。


2017年12月1日発行

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

◆大企業や大組織が次々に不正・トラブル

【2017年11月10日,京都キンカンで配付。】

教育破壊、労働環境破壊、社会構造破壊の付けが回ってきた

◆近年、大企業や大組織の不正やトラブルが急増している。「もんじゅ」の1万件近い点検漏れ、三菱自動車の燃費データ改ざん、東芝の放漫経営、クレーン倒壊など関電の考えられないほど稚拙な多数のトラブル、タカタの不良品製造による経営破たん、原子力機構のプルトニウム杜撰管理・汚染事故、神戸製鋼のデータ改ざん、日産、スバルの無資格検査、在日米軍機や自衛隊機の相次ぐ墜落・炎上など、枚挙のいとまがない。

◆金儲けのみに突っ走る日本資本主義の倫理や技術は崩壊し、地に落ちていることを物語る。岸、佐藤、中曽根、小泉、安倍らが、60年にわたって続けた人間性無視の政策、すなわち、極端な合理化、派遣労働、非正規雇用の助長、過剰な科学技術依存、金融(株価)操作、後先考えぬ教育破壊、労働組合破壊、農業破壊、社会構造破壊の付けが回ってきたのである。

素材メーカー・神戸製鋼所のデータ改ざんの影響は深刻

◆神戸製鋼所は10月8日、自動車や航空機などに使われている製品の一部について、強度などを示す検査証明書のデータを書き換え、契約した製品仕様に適合しているように見せかけて出荷していた不正が判明したと発表した。

◆データが改ざんされていたのは、2016年9月から17年8月末までに神戸製鋼が出荷したアルミ製品や銅製品など。広報担当者によると、同社がこの期間に出荷したアルミ・銅製品の4%に相当し、出荷先は約200社に上る。共同通信によれば、不正は組織的に約10年前から行われていたという。中には、東京電力福島第二原発へ納入された銅合金の配管もあったが、東電は「未使用で、発電所の安全に問題はない」としている。

◆神戸製鋼所はさらに10月13日、アルミ製品などで発覚した一連の検査データの改ざんが新たに9製品であったことを発表した。また、それまで否定していた主力の鉄鋼事業でも不正があったことも明らかにした。問題のあった製品の出荷先は国内外の約500社に広がっている。

◆神戸製鋼所の製品を使用する会社は、国内外の航空機、自動車、鉄道、造船、原子力など極めて広分野である。航空機では三菱重工、自動車ではトヨタ、マツダ、スバルなど、鉄道ではJR東海(新幹線)などが含まれる。

◆神戸製鋼所では、10月26日、新たな不正がまた発覚し、一部の銅製品で日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。同社は不正があった製品の納入先の8割超で安全性を確認したと発表したが、新たな不正が次々に見つかる事態となり、信用失墜は免れず、取引先が発注先を他社に変更する動きが広がる可能性がある。海外では米司法当局が調査に乗り出し、罰金や制裁金を科されるリスクもある。

◆JIS認証を取り消されたのは、子会社の「コベルコマテリアル銅管」が生産した熱交換パイプに使われる銅管で、「強度の下限を外れたのに数値を書き換えていた」という。認証取り消しにより同社はこの銅管にJISマークを表示できなくなる。

アルミ、銅、鉄鋼などの素材は、極めて多彩な製品に使われるから、素材の性質に関するデータの改ざんは、広範な「ものづくり」の信頼失墜を招き、製造業の根底を揺るがしている。したがって、この不正は、日本資本主義崩壊の引き金になりかねない

【神戸製鋼所】
■ 神戸の総合商社「鈴木商店」が鉄鋼会社「小林製鋼所」を買収し、1905年に「神戸製鋼所」として創業した。鉄鋼業界では新日鉄住金、JFEスチールに次ぐ国内3 位。事業の多角化を進めており、鉄鋼やアルミ・銅などの「素材事業」、建設機械などの「機械事業」、「電力事業」を3 本柱に据えている。登記上の本社は神戸市。東京都品川区にも東京本社を置く。安倍晋三首相が79年から3年間、社員として在籍していた。2017 年3 月期の連結売上高は1兆6958億円、最終(当期)損益は230億4500万円の赤字。赤字は2年連続。連結従業員数は3万6951人(17年3月末)。

神戸製鋼所のデータ改ざんの深刻さ

◆神戸製鋼所のデータ改ざんは、次のような深刻な問題を含んでいる。
[この件について、Yahoo知恵袋でのtheworldmayumiさんの質問(10月9日)に対するjinszqnさんの回答(10月15日)を参照した。]

  1. 神戸製鋼所でデータが改ざんされた期間、対象となった製品などを特定できるか。できなければ、リコールなどの対応が困難。また、データがねつ造された製品について、実際に測定された強度データはあるのか。測定データがあれば、対処の仕方も考えられるが、なければ、どう対応するかの方針も立たない。
  2. さらに深刻な問題は、
    • ①神戸製鋼所製というだけで、全ての製品が信用されなくなる。
    • ②仮に強度値が実際上は安全な範囲にあっても、自動車や飛行機など、あらゆる製品を、そのまま使い続けることには不安が伴うし、品質違反になってしまう。そうなれば、全面リコール。特定部品の交換ならまだしも、全ての製品を作り直すことになり、パニック。神鋼製品の受入先も、リコール対応のために工数(仕事量)を割かなければならなくなる。
    • ③神戸製鋼所には、与えられた仕様を達成できる技術がないと疑われる。
  3. 分析値などの改ざんを見抜くことは、かなり難しい。分析者の良心にかかる。例えば、分析を依頼した測定会社が測定値を保証するはんこをついた分析値を持って来たら、普通はそれを信用する。会社の内部に品質管理部門があって、そこが定期的に抜き打ち検査してクロスチェックしていない限り、改ざんを見抜けない。もし、会社ぐるみで、経営のためにデータ改ざんに目をつむる体質があれば、事態は極めて深刻である。

神戸製綱所は原子炉も作っている会社

◆神戸製鋼所は、同社のウエブサイトで、次のように原子力への貢献を宣伝している。『神戸製鋼グループは、鉄鋼、溶接、アルミ・銅などの「素材系事業」、産業機械 、建設機械、資源・エンジニアリング、環境ソリューションなどの「機械系事業 」を中心に、さまざまな事業を展開し、社会の根幹を支える「ものづくり力」の推進 、強化に取り組んでいます。地球温暖化対策としてさまざまなエネルギーが見直されるなか、原子力産業はエネルギー供給の中核として、今後益々その重要性を増し、より一層の信頼性 、安全性の確保が求められます。神戸製鋼グループは、この分野においても「ものづくり力」を発揮し、独自の特色ある「オンリーワン」を追求し、これらを通じてグローバルな社会貢献を目指していきます。』

◆以下は、ウェブサイトで紹介されている神戸製鋼グループの宣伝する「独創的な技術力」である。

  • ジルカロイ被覆管[世界有数のジルカロイ被覆管メーカー]
  • 原子炉・圧力容器部材、格納容器部材[神戸製鋼グループ製作による世界最大級の13,000トンの大型水圧プレスおよび独自開発の特殊鍛造技術によって、原子炉容器用部材をはじめ蒸気発生器用部品などを製造。高級鋼板は、製品質量最大 33トン、幅最大 4,500 mm、長さ最大25,000 mmまで製造可能であり、格納容器などに使用できる。]
  • 原子炉機器用材料[総合素材メーカーとして原子炉や周辺機器用に様々な材料を供給。例えば、制御棒駆動用ステンレス鋼管、給水加熱器用ステンレス鋼管、蒸気タービンブレード材、チタン製冷却管、原子炉・炉内構造物や冷却水循環用ポンプ部品、各種熱交換器伝熱管、各種の原子炉機器に使用される厚鋼板、溶接材料など]
  • 原子炉機器[PWR用上蓋、湿分分離加熱器等の熱交換器類、電気ボイラー、水電解式高純度水素酸素発生装置など]
  • 溶接材料と技術[原子炉圧力容器の製造から原子力施設の建設まで、溶接材料は幅広く使用されており、国内のほとんどの原子力プラントへの納入実績があり、海外の原子力プラントでも溶接材料を採用]
  • 原子炉建設に係る材料・機器、周辺機器[原子力発電所や原子力関連施設の建設に必要な鉄筋の材料、建設工法の開発、原子炉建屋の建設に必要な厚鋼板、建設工事を支援する超大型クローラクレーンや各種油圧ショ ベル、汎用圧縮機など]
  • 使用済燃料SF等の輸送・貯蔵[鍛造材料、ホウ素含有材料および溶接等の製造技術を組み合わせ、SFおよび放射性廃棄物の輸送・貯蔵容器の設計・製造。原子力発電所から再処理施設等へのSF輸送用大型鍛造キャスク200 基以上の出荷実績。ガラス固化体輸送容器も納入。高性能ホウ素材料の開発・製造、PWR 炉水用にも供給]
  • 再処理関連の原子力プラントと設備[日本原子力研究開発機構東海再処理工場(TRP)では、低レベル放射性廃棄物処理技術開発施設等の気体・液体・固体状の各種廃棄物を対象に多数の処理設備・プラントの建設実績、日本原燃六ヶ所再処理施設(RRP)では、チャ ンネルボックス等の放射性廃棄物の遠隔ハンドリングと処理・貯蔵システムを開発・供給、使用済燃料ジルカロイ被覆管剪断片、廃ヨウ素フィルタ等の減容・安定化処理の開発]
  • 原燃サイクル関連の原子力プラントと設備[RRPでは使用済燃料輸送容器保守施設を建設、日本原子力研究開発機構東海研究開発センターには可燃物の焼却炉と雑固体のプラズマ溶融炉を納入、TRPでは、酸回収蒸発缶を製作]
  • 放射性廃棄物の処理処分[各種の水中ロボットによる減容処理装置や焼却炉前処理設備をはじめとする発電所廃棄物の処理システムを供給、低レベル放射性廃棄物(LLW)や高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分場で使用する処分容器を試作、地下深部の環境を模擬した地下環境シミュレーション設備]
  • 核融合・ビームライン(非磁性鋼材、超電導線材および超電導マグネットを供給、大強度陽子加速器施設(J-PARC)ビームラインの機器として、 高速、低 速チョッパー、真空散乱槽などを供給)

(チラシ製作者注;原発の本体や部品に使われている素材や製品の検査データは改ざんされた可能性がある。)

神戸製鋼所製品の関わる原子力関係トラブルの例

◆神戸製鋼所は、原子力関係への材料供給でも以下の例のようなトラブルを引き起こしていた(順不同)

  • 福島第二原発に出荷されていた二次系配管の一部について、長さのチェックを手抜き。
  • ウラン濃縮プラント用遠心分離器材料の検査データを捏造。
  • 東北電力女川1号機の使用済燃料チャネルボックスで不適正溶接に起因する腐蝕(2016年6月)。使用済燃料プールに貯蔵保管している全ての燃料集合体861体中9体(6体が神戸製鋼所製)のチャンネルボックス(燃料集合体を覆うジルコニウム合金でできた四角い筒で、燃料集合体内の冷却材流路の確保、制御棒のガイドなどの機能を持つ)上部のクリップといわれる部分に欠損があることを確認された。溶接が不適切であったため、腐蝕が発生し欠損に至ったもの。
  • 使用済燃料輸送容器中のレジンを含む遮蔽材を、検査データを改ざんして取り付け、出荷(1998年)。
    (円柱状の使用済燃料輸送容器は強度部材は鋼鉄製だが、中の使用済燃料から出る中性子を遮蔽する材料としてレジンを使っている。高分子化合物であるレジンは大量の水素原子を含むため、中性子を効率よく遮蔽できる。)

原子力規制委員会(規制委)は、
稼働中の原発の即時停止と
全原子力施設の総点検を指導せよ!

◆神戸製鋼所の供給部品を使っていない原発はおそらく日本には一つもない。部品の中には、安全上重要な機器類を構成するものも多い。再検査は必須である。規制委に、現在動いている原発を即時停止させること、全ての原発の検査を実施すことを要求しよう!

◆「新規制基準」には、原発で検査偽装やデータ改ざん、検査しないで出荷された製品が使用されていても、原発の運転停止を命じる明確な規定はない。しかし、原発が原子炉等規制法の定める検査をせず(検査合格証を得ず)に動かした場合は、直ちに運転の停止を命ずる規定があるから、メーカーが製品出荷検査を偽装したり行わなかったりしたら、その段階で直ちに運転の停止をすることと、メーカーに全賠償責任を負わせるようにすべきである。


12.3大飯原発うごかすな!現地集会・町内デモ
大飯原発3,4号機の再稼働を阻止し、
1,2号機の即時廃炉を実現するために、
ご結集下さい

日 時:2017年12月3日(日)13時~
場 所:おおい町総合町民センター(町役場横)、集会後町内デモ
主 催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:原子力発電に反対する福井県民会議、若狭の原発を考える会、ふるさとを守る高浜・おおいの会
京都、大阪、滋賀、兵庫からバスを配車する予定です(下記連絡先にお問い合わせください)。
連絡先:橋田090-5676-7068(京都・大阪)、木戸(恵) 090-9213-7395(滋賀)、高橋 090-5886-8364(兵庫)


2017年11月10日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

◆12.3 大飯原発うごかすな!現地全国集会の案内

  • 時間…13:30~
  • 場所…おおい町総合町民センター(おおい町役場横)
  • 集会後,デモ。
  • 主催…大飯原発うごかすな!実行委員会
  • 呼びかけ…原子力発電に反対する福井県民会議,若狭の原発を考える会,ふるさとを守る高浜・おおいの会
  • 連絡先:宮下正一(原子力発電に反対する福井県民会議),木原壯林(若狭の原発を考える会)
  • 集会チラシ,くわしくは→こちら
  • 参加方法については ↓ ↓ 。ただし,下記メールでも可。
    滋賀→木戸さん。keikokido@maia.eonet.ne.jp
    京都・大阪→橋田さん。dkddw406@kyoto.zaq.ne.jp

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◆11/1の第17回口頭弁論の報告

昨日,11/1(水)の大飯原発差止訴訟[京都地裁]第17回口頭弁論の報告です。
(期日前の傍聴の呼びかけ 「11/1は傍聴席を脱原発の声でいっぱいに!」→こちらへ。)

傍聴席の応募はかなり多くて,抽選になりました。ただし,関電関係と思われる集団もちょっとした数になっていました。あの人数は,私たちの脱原発訴訟への敵意を示しているのでしょうか?

今後,傍聴席は脱原発の声で埋めたいと,改めて思っています。皆さまのご協力をお願いします。

恒例の開廷前のデモですが,好天に恵まれ,41名となり盛況でした。

報告集会は100人をこえ,京都弁護士会館・地階大ホールが完全に満席になりました (^o^)

・報告集会のカンパ…8万円を超えました。深く感謝します。
・竹本修三団長の本『日本の原発と地震・津波・火山』…1冊,世話人の山田耕作先生の本『放射線被曝の争点』…1冊。
・缶バッジとクリアファイル…クリアファイル5000円など,全体で7000円をこえました。ご協力ありがとうございました。

以下は,私たち原告団の世話人であり,原発賠償京都訴訟・原告団共同代表でもある福島敦子さんからのメールです。

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◎昨日は、脱原発ネットの大飯原発差止京都訴訟の期日でした。傍聴席は満杯。

期日内容は、原告の意見陳述として松本美津男さん(京都障害児者の生活と権利を守る連絡会[京障連])が、実際に避難訓練したあるいは、震災の経験者から聞いたお話から避難の問題について陳述しました。涙なしには聞けませんでした。弁護団からは、原発事故の際のヒューマンエラーおよび、原発裁判に関する原子力規制委員会の「考え方」に対する反論。

100名をゆうに超える期日報告会までの熱気は、弁護団の説明や参加者さんからの意見からもよく感じることができました。訴訟団の色は違いますが、現在の関西電力の廃炉へ進んでいる状況、それは関電の顧客離れの深刻なことが大きな要因になっているとの説明に、私たちのこつこつとした運動が、脱原発に確実に進んでいる手ごたえを感じた時間でした。私は、結審を無事に終えたことへのお礼をのべさせていただきました。大飯京都訴訟団のみなさまのお力添えには本当に感謝でいっぱいです。

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◆次回口頭弁論は,来年★1月16日★(火)14:00~です。年末年始をはさんで原告席募集と傍聴の要請をおこないます。

関電の関係者と思われる数に絶対に負けないよう,傍聴席は脱原発の原告と市民でうめつくしましょう!!
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