原告団総会」カテゴリーアーカイブ

◆6/27の第3回原告団総会
…寄せられたメッセージ

◆今日の原告団総会に寄せられたメッセージ

・以下,順不同です。

[1]「原発賠償京都訴訟原告団」より

大飯原発差止京都訴訟 原告団のみなさま

このたびは、第3回目の原告団総会の開催、大変お疲れ様です。
私たちは、原発賠償京都訴訟原告団です。
昨年の11月に、私たちの原発賠償訴訟と皆さんの大飯原発差止訴訟は、原発をめぐる裁判としてともに支援交流をしながら裁判を推し進めていくことを目的とし、支援ネットを結成しました。
お互いの裁判傍聴はもちろん、学習会やこの総会などへの積極的な参加の機会を作り、今後の闘いに生かしてゆきましょう!

福島の原発事故以来、私たち原発賠償京都訴訟の原告のように、生活が足元から揺らぐような生活の変化、福島県の子どもたちの甲状腺がんの異常な増加は、今後一切あってはならないのです。無責任な原発再稼働の動きは、今の福島の原発事故後の現状を見れば、許されることではありません。万が一の事故で、この京都や近隣府県の生活の源・水がめである琵琶湖を汚すわけにはいきません。
私たちがおこした裁判は以上の理由からも大変重要なものであります。
私たち賠償訴訟の原告の思いは、みなさま原告団の思いに同じです。
今後も強く団結して、司法へそして国内外の方々へ訴えていきましょう。

原発賠償京都訴訟原告団 共同代表 福島敦子

[2]「脱原発原告団全国連絡会」より

大飯原発差止訴訟・京都脱原発原告団のみなさま
第3回総会、ごくろうさまです。
原発事故の災禍を二度と起こさないために
福島のみなさんの苦難を共にし、
大飯判決、高浜仮処分判決を糧に全国の脱原発原告団が連帯し、
全国の原発差止訴訟勝利、すべての原発廃炉に向けて共に頑張りましょう。

脱原発原告団全国連絡会 事務局 大石光伸

[3]「大飯・高浜原発仮処分の会」より

大飯原発差止訴訟・京都脱原発原告団の皆様。
福井地裁での原発差止訴訟も、仮処分の申請もすべて勝利いたしましたが、
姑息にも関西電力は、この司法の判断を尊重しないで再稼働に躍起になっています。福井での勝利も上級審、異議審でひっくり返そうと必死です。
そして、推進側は、潤沢な資金(電気代に添加できる資金)で、順当では勝ち目がありません。
が、この会場のご参集していただいている、純真な、また何の私的な利益を求めない多くの同じ思いの、皆様がいる限り正義は必ず
「我にあり」です。

「あとに続く者たちのために」
弱きものたちよ 嘆いてはいけない 怯んではいけない
あとに続く者たちのために
どんなに細くても険しい道であろうと作っておくのです
そのために つながるのだ 手を取り合うのだ
まず 私たちから進もう
後から来る人は 続いて 追い越して 先に進んで欲しい
はれやかな 夜明けが来るのを信じて
つながろう 手を取り合おう
後から続く者たちのために

大飯・高浜原発仮処分の会 事務局長 松田正

[4]「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団より

メッセージ

「福島の事故から原発再稼働を問う怒りの原告団総会」が盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げますとともに、大飯原発の差止実現へ連日奮闘しておられるすべての原告の皆様に心より敬意を表します。また、私ども志賀原発を廃炉に!訴訟原告団との交流はじめ、全国各地の訴訟団との連帯を通じて全ての原発を無くすたたかいを力強く展開しておられますことにも心より敬意と感謝を申し上げます。

さて、私どもの志賀原発廃炉に向けた訴訟は今年、大きなヤマ場を迎えつつあります。さる5月13日、原子力規制委員会の有識者会合は志賀原発敷地内の断層について、「活断層の可能性は否定できない」との見解で一致しました。今後、評価書案がまとめられ、議論の場は原子力規制委員会へと移ります。もちろん北陸電力は再稼働の道をあきらめておらず、独立性が疑われる昨今の原子力規制委員会ですから決して楽観はできませんが、原子力ムラから一線を画した地震・活断層の専門家が私たちの訴訟での主張を追認した事実は重く、差止判決への大きな追い風となります。今年度中には結審を迎える可能性も高く、福井地裁での差止判決に続く勝訴を勝ち取るため、原告・弁護団結束して運動の強化を図っているところです。

5月30日には原告団総会を開催し、記念講演には、かつて志賀2号機の差止判決を出した井戸謙一弁護士を招きました。演題は「司法と市民の力で原発を止めよう!」です。まさにこの1年、高浜原発の差止仮処分もあり、司法で原発を止めるたたかいが現実化し、また世論も原発訴訟に大きな関心を寄せ始めました。市民のパワーをさらに結集していかなければなりません。

安倍政権は原発再稼働へと突き進んでいますが、国民世論との乖離はますます鮮明になっています。安保法案を巡って政局の潮目は変わりつつあり、法廷内外のたたかいをさらに前進させていくことも重要な課題です。フクシマを二度と繰り返してはならない。原発なしで暮らしたい。そんな極めて当然の感覚が広く国民に浸透する中、全国の再稼働阻止のたたかいは燃え広がり、各地の脱原発訴訟もそのたたかいの重要な一翼を担っています。

私たちも京都の皆様のたたかいに学びつつ、志賀原発を止めることを突破口に原発の無い社会の実現を目指します。お互いの奮闘と連帯を確認し、本日の総会を機にさらに京都脱原発原告団のたたかいが前進しますことを祈念し、総会にあたりましてのメッセージとします。
頑張りましょう!

2015年6月27日
志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団長 北 野  進

[5]「NPO法人使い捨て時代を考える会」より

福島の立ち入り禁止区域の動物たちの可哀そうな姿。
長い期間、自然と共に生きてきた人たちの今の自然との生き方、魚や貝を採ることができない現状。
2度とこの様な現状をおこしてはなりません。
私たちは、まず身近な大飯原発を止め、廃炉にする必要があります。

脱原発委員会 差し止め訴訟原告 佐々木完之

[6]「日本科学者会議京都支部」より

小児甲状腺がんの発症:被ばくによる可能性が高まる

福島県は原発事故を受けて0歳から18歳を対象に甲状腺検査を実施している。2011年10月から3年間の先行検査、ならびに2014年4月から開始した本格検査の2015年3月31日までの集計結果が5月18日に発表された。先行調査は本格調査の対照検査で、両調査のがん発生率の比較から放射線の影響を調べるのが目的である。
3年間の先行調査では29万9233人が受診した。うち二次検査対象者は2278人であった。2034人の結果が確定し、うち1345人が要観察となった。1345人のうち細胞検査を受けたのは529名で、112名が「悪性ないし悪性疑い」と診断された。甲状腺がんの発見率は112/529となる。この値から二次検査対象者2278人中の患者の数を推定すると、319人になる。先行調査の患者発見率は319/29万9233で、10万人当りでは107人となる。年間発見率は37人となる。
一方、本格検査では、12万1997人について検査結果が確定した。二次検査対象者は1043人で、うち491人が検査を終了し、349人が要観察となった。349人のうち54人が細胞診を受けたが、15人が「悪性ないし悪性疑い」と判定された。15人のうち先行検査でA判定が14、B判定が1であった。
発見率は15/54なので、要観察者349人のうち97人が患者であると推定される。この数値から二次検査対象者1043人中の患者数を推定すると206名となる。本格調査の患者発見率は206/12万1997で、10万人当たりでは169人となる。
先行調査と比較すると本格調査の年間発見率は4.7倍になり、被ばくによる発症の可能性が濃くなった。
2015.6.22
宗川吉汪(日本科学者会議京都支部)

[7]「若狭の原発を考える会」より

原発現地・若狭での原発全廃のうねりを!

原発は人類が制御できる装置でないことは、悲惨で、あまりにも大きな犠牲を伴ったチェルノブイリや福島の原発事故が証明しています。それでも、暴走を続ける安倍政権、財界、電力会社、原子力規制委員会=原子力推進委員会は、川内原発、高浜原発、伊方原発の再稼働を企んでいます。この企みを断固として阻止し、原発全廃を勝ち取る運動の強化のために、昨年10月1日若狭現地に設置されたのが反原発「若狭の家」です。皆様のご支援の賜物です。ありがとうございました。この「若狭の家」は、電力消費地での原発NO の運動を原発立地の運動と結合させて高揚させる現地連絡事務所の性格も持ち、「若狭の原発を考える会」として活動しています。
「若狭の原発を考える会」への皆様のより一層のご支援をお願いします。原発の即時全廃を目指して、共に頑張りましょう。

「若狭の原発を考える会」の今後の活動

急を告げる高浜原発3,4号機再稼働を阻止する。なお、運転開始から約40年が経ち、一層事故確率の高い高浜原発1、2号機について、関電は、4月30日に、運転期間を20年間延長する許可を求める申請を規制委に行った。高浜1,2号機が老朽原発再稼働の先陣にされようとしている。一方、川内原発は、問題山積であるにも拘らず、今秋の再稼働を企んでいる。さらに、規制委は、伊方原発の再稼働「審査書案」を5月20日に発表した。

このような状況下で、再稼働阻止のために、現地高浜‐福井‐関西各地‐全国が連帯した運動を強化しなければならない。集会・デモだけでなく、現地・若狭を中心にした定期的かつ頻繁な宣伝、署名活動などを通して、若狭住民の参加を呼びかけ、各方面への申し入れを行うなど、重層的運動を構築する必要もある。また、高浜町長、福井県議会、知事の再稼働同意を阻止するための町役場、県庁での行動、高浜原発および関電本社・支店などに対する、原発を断念させる行動も強化しなければならない。川内原発、伊方原発再稼働阻止の運動と強く連帯した運動も要求される。

各種の反原発運動と両輪である裁判闘争も重要である。高浜原発再稼働差止仮処分に対する関電の異議申立に関する福井地裁での裁判、高浜原発と分離審理されている大飯原発再稼働差止仮処分に関する福井地裁での裁判、昨年5月21日の福井地裁判決に関する名古屋高裁金沢支部での控訴審、京都地裁での大飯原発再稼働差止訴訟、原発賠償訴訟、大津地裁での大飯原発再稼働差止仮処分裁判など多数の裁判が進行中である。福井地裁に続く勝訴で、再稼働阻止を決定的なものとするために、圧倒的な反原発の世論を顕在化しなければならない。

「若狭の原発を考える会」・木原壯林

[8]「原発ゼロへ・生駒の会」より

福島の事故から原発再稼働を問う―怒りの第3回原告団総会―  へのメッセージ

日頃の京都脱原発原告団の絶え間のない活動に敬意を表します。
福井地裁における昨年5月の「大飯原発運転差止判決」および今年4月14日の「高浜原発再稼働差止仮処分」は、憲法の定める人格権を守ろうとする、司法の良心、司法の本来の姿が具現された歴史に残る判決でした。

しかるに、政府や電力会社・財界は、差止判決や圧倒的な「原発ゼロ」世論に真摯に向かおうとせず、相変わらず「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」と「経済発展・大企業の利潤」を天秤にかけ、新たな安全神話を振りまき、原発再稼働に前のめりになっています。鹿児島地裁の川内原発の再稼働差止申立て却下や原子力規制委員会による伊方原発再稼働「適合」判断などはその例です。

5月29日の口永良部島大噴火や翌日の巨大地震など日本列島の地下の動きが活発です。ごく最近でも桜島、西之島、御嶽、箱根、と活発な火山活動が起こっています。これらは、「日本列島での原発再稼働の狂気」に対して「福島を忘れたのか」との自然界からの警告ではないでしょうか。

私たち奈良県生駒市で2011年に立ちあげた「原発ゼロへ・生駒の会」は、1000人以上の賛同人とともに、「原発事故による地球環境の放射能汚染を許さず、安心して子どもを産み育てられる環境を求めます。地域住民が安心して住める環境を求めます。そのため、原発から撤退し、地球と人に優しい自然エネルギーに転換することを求めます。ともに手を携えて運動を進めましょう」と訴え、学習会や集会、パレードを行ってきました。何度も、原告団、弁護団、避難ママさんなどに奈良までお越しいただいて、感動的な話を数々聞かせていただきました。今年に入ってからでも比較的大きな催しとして、3.8原発ゼロ・震災復興をめざす奈良のつどい、3.11「原発ゼロへ・生駒の会」結成4周年行事、5.24奈良県母親大会、6.11イレブンデー行動in生駒、6.14福島を聞きたい「母子避難 福島から」、6.20平和委員会全国大会でのパネル展など多彩な活動を行っています。また、微力ながら京都脱原発原告団への加入の訴えもさせていただいています。

いま日本は、「戦後70年、戦争か平和か」の岐路にあります。原発再稼働阻止、原発事故避難者支援、安保法制反対、沖縄新基地建設阻止などすべての重要課題が、日本国憲法第13条で定められた「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を守るもかどうか、を突き付けています。

今後とも「原発ゼロ」をめざして共に頑張りましょう。

2015年6月27日
「原発ゼロへ・生駒の会」代表 溝川悠介

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◆6/27の第3回原告団総会
…会計について

◆第3回原告団総会 会計について

  • 当日の配付資料には,会計報告も掲載しています。
  • その資料につきましては,原告の皆さまには,お送りできますので,事務局までご連絡ください。
  • 補足…収入はすべて,原告や原告になっていない皆さまからのカンパです。原告参加費用5000円はほとんどが裁判所に納める印紙となっています。収支は,現在は赤字にはなっていませんが,黒字もひじょうにあやうい範囲の金額にとどまっています。厳密にみると,前期の繰越金を取り崩しています。支出を適正化し,財政活動も積極的に行って,この1年をのりきりたいと考えています。
  • 当日のカンパは,12万円をこえました。ご協力ありがとうございます。
  • 原告の皆さまのいっそうのご協力,ご支援をお願いします。

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◆[第2回原告団総会] 配布資料

第2回原告団総会 配布資料 A4判9ページ

目次

  • 大飯原発差止訴訟第2回原告団総会の訴え(案)
  • 原告団からの訴えと報告
  • 7/6 おおい町見学ツアーのご案内
  • 『福島交流ツアー報告集』のご案内
  • 福井地裁判決の報告集会in京都(ご案内)
  • 大飯原発3,4号機運転差止請求事件
    福井地裁2014年5月21日判決ハイライト(抜粋)

◆[第2回原告団総会] 原告団長 挨拶

 原告団長 竹本修三

 皆さん、こんにちは、竹本です。本日は、ご多忙中のところ、沢山の方にお集まりいただき、誠にありがとうございました。ご存じのように先月21日に福井地裁の大飯原発差止訴訟で原告側勝訴の歴史的判決が下されました。誠に立派な判決文で、これだけしっかり書かれますと、これに続く京都訴訟などの裁判官は、原告側を敗訴にするためには福井地裁の判決文の論旨を否定してかからねればなりませんので、その方が大変だと思います。
 我々はいま、約2000人の原告団で大飯原発差止の京都訴訟を戦っておりますが、数は力なので、より多くの声を裁判所に届けるために、とりあえず今年中に、あと1000人の原告を増やしたいと考えております。2000人いる原告の半数の方が、家族とか知り合いとか身近な人を1人勧誘して、原告に加えていただければ達成できる数字なので、それほど無理ではないと考えております。どうかご協力をよろしくお願いいたします。

 福島第一原発事故はとても収束したとは言える状態でなく、次々と問題が出てきていますし、原発から出る放射性廃棄物の最終処分の方法も決まっていないなかで、中間貯蔵施設を積極的に受け入れようとする自治体はありません。そんな中で、阿部内閣は原発再稼働を推進しようとしておりますし、外国に原発を輸出しようとしています。

 これだけではなく、安倍内閣は、憲法を改悪して戦争に突き進むような国を作ろうとしています。最近、元自民党幹事長の野中広務さんが「70年平和だったのは憲法のおかげ」という発言をしていますね。人間、枯れてくると、いい事を言います。そのうち伊吹文明さんもこんな発言をするようになるかと思いますが、それは無理でしょうか? ともかく大きな力を結集して、安倍内閣の暴走を止めなければなりません。

 原発事故は、何も悪いことをしていない普通の人が普通に暮らせなくなる基本的人権の侵害です。地震国ニッポンにおいては、どこの原発でも福島のような事故が起こりえます。ハイテクの粋を集めた原発でも、それを扱うのは人間です。立っていられない程の地震動に襲われたときなど冷静に対応できず、思わぬ操作ミスも起こります。非常時に制御不能が心配される原発を即刻停止させることは、子や孫の代に負債を残さないために、我々の世代の課せられた義務だと考えます。ともに頑張りましょう。

◆[第2回原告団総会] 弁護団長 挨拶

 弁護団長 出口治男

5月21日に言い渡された福井地裁判決は、憲法13条の、生命、自由、幸福追求に対する権利を至高のものとし、福島第一原発事故が、多くの人々の人格権を根こそぎ奪ったと言う事実を直視し、また基準地震動に関する地震学の限界を指摘するなど、まことに骨太で、外連味のない判断を示しました。私は、裁判官に任官し、退官して現在にいたるまでの四十年余りの間、国策に関する事件において、司法に裏切られ続け、絶望的になっていただけに、大げさでなくこうした判決をきくことがあるとは思えませんでしたので、今回の判決は、暗雲に覆われていた司法の世界に、一筋の大きな光が差し込んだ気持ちがしました。国策に正面から立ち向かう司法の姿を見て、涙を禁じ得ませんでした。砂川事件の伊達判決、長沼事件の福島判決以来の、国策を正面から批判したもので、日本の司法の歴史に残る判決であると思います。私達京都弁護団も、なんとしても福井地裁判決に続きたいと思っています。

 福井地裁の判決が言い渡されたのは5月21日午後3時ですが、奇しくも同じ日の午後2時から、京都訴訟の更新弁論が行われました。その日は、第一回期日に原告として陳述された、竹本原告団長、福島敦子さんの陳述が新しい裁判官たちを前にして再び行われ、第一回期日の感動が再び法廷を満たしました。竹本団長は地震学の限界を踏まえた科学者の良心に基づき、地震国日本に原発はいらないと言う主張を力強く主張され、裁判官たちは身を乗り出すように聞いていました。福島さんは、避難を余儀なくされた人々の人間の尊厳がいかに深く侵害されているかを、静かではあるが厳粛に示していただきました。これらの主張は、福井地裁判決のスタンスの予言的な内容と言って過言ではありませんでした。

 いま、原発を巡る訴訟は、新しい段階を迎えました。しかし、大阪高裁の仮処分申請を退ける決定のように、なお、原子力規制委員会の判断に丸投げするような裁判所も存在します。裁判所の中に、2つの潮流がせめぎ合っているとみるべきです。そして、規制委では、島崎委員が斥けられ、代わりに原子力産業協会委員を務めた田中委員が任命されようとしています。政権は、なりふり構わぬ巻き返しで再稼働の道へと突っ走っています。原発再稼働に対する戦いは、司法と運動の両面で、益々重要な局面を迎えています。    
 本日、改めて、新しい段階に至った裁判と運動の両面にわたる一層の戦いを強める、記念すべき総会となることを、心から期待し、お祈り申し上げます。

◆[第2回原告団総会] 総会参加者の決議

大飯原発差止訴訟、第2回原告団総会における参加者の総意として、次の通り主張・提言し、呼び掛けるとともに、決意を表明します。

☆ 憲法上の人格権を最優位においた、歴史的な「福井地裁判決」を踏まえ、京都でも、関西電力・大飯原発全機の再稼働差し止めを命じる「京都地裁判決」を勝ち取りましょう!

☆ 現在、運転を停止している大飯原発は、そのまま廃炉にするよう強く求めます!

☆ 福井地裁判決による司法の「原発ゼロ宣言」は、国民多数の意思と合致しています。安倍政権は、今こそ国民と司法に従い、即時原発ゼロの政治決断を行うよう求めます!

☆ 被曝の危険の拡散と国際的孤立、そして、核軍拡競争激化に直結する原発輸出は、即時、中止するよう求めます!

☆ 東京電力・福島第1原発の過酷事故の原因究明及び現況を公開するとともに、すべての原発被災者の救済と補償を、東電と政府が責任をもってすすめるよう求めます。また、事故の責任を明確化し、収束作業の迅速化を図るために、一刻も早く東電の破たん処理を行うよう求めます!

☆ 今なお聞かれる“原子力による発電原価がいちばん安い”という宣伝は、放射性廃棄物の最終処分方法も決められず、安全対策や国民の生命を犠牲にした原価計算です。“世界一厳しい安全基準”という「新しい安全神話」とともに、国民を欺く策動を止めさせましょう!

☆ 大飯原発の過酷事故は、若狭湾、琵琶湖の水源地である福井県嶺南地域、京都府の北山山地や、「近畿の水がめ」である琵琶湖に、取り返しのつかない被害を与えることは明白です。
国土と「国富」を守る、最高で最大の防災対策は、直ちに全原発廃炉の作業に入ること以外にありません!

☆廃炉作業をすすめると同時進行で、自然・再生可能エネルギーの開発・発展を、国民主権の立場で推進し、疲弊した国民経済の再生を実現するよう求めます!

☆日本と地球の未来に原発は無用です。この立場から、現在の間違った“エネルギー基本計画”の撤回を求めます。わたしたちは、現下の大人の責任を自覚し、未来の主権者、子や孫に原発の危険のない日本と地球を残すために、どこでも、いつまでも闘い続ける覚悟です!

☆大飯原発差止訴訟の原告団は、1万人原告団を展望し、全国の脱原発運動と固く連帯・連携して、すべての原発廃炉を広く全国民に訴えていきます。今年中に3千名の原告団を実現しましょう!

2014年6月7日

大飯原発差止訴訟 第2回原告団総会 参加者一同

◆第2回原告団総会(2014年6月7日)

日時・会場

    2014年6月7日(土)13:30~17:10
    キャンパスプラザ京都 第2講義室

プログラム

  • 開会前のパレード
  • 原告団長 挨拶 (竹本修三)
  • 弁護団長 挨拶 (出口治男)
  • 乙女文楽 (吉田光華さん)
  • 訴訟の要点と経過の報告 (渡辺輝人 弁護団事務局長)
  • 紙芝居「なくそう原発」
  • 記念講演「国は福島原発事故から何かを学んだか―原子力規制委員会はもはや期待できない」
         田中三彦氏(サイエンス・ライター、国会事故調査委員)
  • 原告団事務局からの報告と訴え (吉田明生 原告団事務局長)
  • 会場からの発言、意見交流
  • 決議文採択

第2回原告団総会 配布資料

  第2回原告団総会資料 PDFファイルと目次

第2回原告団総会における参加者からの意見

    みんなの思い → 第2回原告団総会における参加者からの意見

挨拶する竹本修三 原告団長

挨拶する竹本修三 原告団長

 

挨拶する出口治男 弁護団長

挨拶する出口治男 弁護団長

 

乙女文楽の舞

乙女文楽の舞

 

紙芝居

紙芝居

◆京都脱原発訴訟原告団 結成のアピール

司法は自らの役割を果たし、「主権が国民に存することを宣言」する立場から、私たちの基本的人権を擁護しなければなりません。民意に耳を傾けてください!これ以上の、司法の崩壊は許せません!

2011年3月11日15時37分、福島第1原子力発電所1号機の全交流電源が喪失、その後、各号機も同様に全電源を喪失し、放射能汚染という大事故を引き起こし、2年以上経った今も、放射能により汚染された水の漏出が起きています。事故検証も進んでいません。

福島県内をはじめ、他県への避難者は現在も15万人を超え、海や田畑、仕事も家族の団らんさえも奪われました。日本の大切な『ふるさと』が汚されたのです。

これ以上、日本の未来に禍根を残すことはあってはなりません。

人類最新の科学をもってしても制御できない、また、生じる放射性廃棄物の処分すら決められない原発。その原発に頼らない世の中に変わると誰もが考えました。

しかし2012年7月、排気装置も免震重要棟もない大飯原発は再稼働し始めました。

関西電力は、万が一の事態に、近畿の水がめの一つ『琵琶湖』の水源地をどう守ってくれるのでしょうか。事故の後、職を失う地元の住民の雇用や生活にどう責任を取ってくれるのでしょうか。原発が停止してから再稼働までの期間に、関西電力管内の火力発電所等の他の発電施設稼働の効率化にどれだけの努力をしたのでしょうか。

政府、財界、そして関西電力の主張する経済発展のためという再稼働は根拠があいまいであり、人々の不幸さえ顧みない強引さは、かつて『戦争』へと突入していったやり方と同じです。

またそれは、人間の生存と地球環境の持続性において最悪の犯罪です。

関西電力が所有しているものはすなわち、核エネルギーという本質において核兵器と同じです。「脱原発」は被爆国として当然の権利であります。

憲法には、「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利(第13条)」「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する(第25条)」とあり、巨大地震が確実視される今日、地震国日本の最大・最高の防災対策としても、大飯原発の即時停止を強く要求します!一緒にがんばりましょう!

平成25年6月1日

大飯原発差止訴訟原告団世話人会一同

◆原告団からの発言

福島敦子(原告団世話人)

水は清き故郷でした。 鮭の躍動がこどもたちに感動をくれる故郷でした。 栗や、たらのめや、まつたけやたけのこが季節の移り変わりを教えてくれました。 今は、除染が全く進まず、人間の住む世界と隔絶された世界が広がる故郷になりました。今まで癒しと恵みをもたらしてくれた私たちの故郷の山や海に、何百年も消えることのない毒をまかれたのです。

私は、福島県南相馬市より避難してきた福島敦子です。 福島第1原子力発電所の爆発当時は、放射能の汚染度最も高い福島市に避難しておりました。一度戻ろうと思った南相馬市は12日には市の境にバリケードが張られ、入ることができなくなりました。 2011年3月13日の夜、小さな市民ホールの避難所には、800人もの人が押し寄せました。地震のたびに携帯電話を手にする人々、消灯後の部屋がぼんやり青白く光ると、夜中なのに大きな荷物をもってせわしなく足早に出ていく人々、入ってくる人々が子供の寝ている頭を踏みそうになります。放射能が降り注いだ15日には、仮設トイレまで雪をかぶりながら入らなければなりませんでした。外で遊べない子供たち。辛抱強い娘は声を殺して泣きました。 明け方のトイレには、壁まで糞便を塗りつけた手のあと。苦しそうな模様に見えました。食べるものなどほとんど売っていないスーパーに何時間も並び、列の横に貧血で倒れている老女がいました。インフルエンザが蔓延する避難所の中、体を温めることもできず温泉街までペットボトルに温泉水を汲みに行き、湯たんぽの代わりにする人がいました。 ガソリンを入れるのに長時間並び、ガソリンを消費して帰ってきました。より遠くへは避難できない人がたくさんいました。隣の年老いた人は、硬い床に座っていることがつらくて、物資の届かない南相馬市へ帰っていきました。毎日が重く張り詰めた空気の中、死を覚悟した人も大勢いた避難所の生活は、忘れられません。

あれから800日以上たった現在、福島第1原子力発電所の状況は収束せず放射能が放出し続けています。なぜ事故が起こったのかの具体的な理由も責任も問われることなく、ただ人々は日々の生活に疲弊し、家族の崩壊と向かい合っていかなければならなくなりました。除染が進まない避難指示区域の解除をされても、家はすでにすさみ、なじみの店はありません。孤独死や、自殺する人を耳にすることが増えました。子供たちの声も聞かなくなりました。元の街にはもう戻らないのです。

そんな中の大飯原発の再稼働は、日本中の原発の中から優遇されるべき根拠も見当たらず、関西電力の経営努力の怠慢さも浮き彫りになり、地元の人々の不安と日本国民の原発に対する懸念の声を全く無視した人権侵害であり、日本最大級の公害問題であります。 司法は、この日本国民の大きな民意を水俣裁判と同様、50年も60年も放置するおつもりでしょうか。この民意は、一過性のものだとお考えでしょうか。いったいどれほどの人々が苦しめば、真剣に向き合ってくださるのでしょうか。 こどもを守ることに必死な母親たちを救ってください。 こどもたちに少しでも明るい未来を託してあげてください。 私たち国民の切実な声に、どうか耳を傾けてください。 大飯原発の再稼働は、現在の日本では必要ないと断罪してください。 もう、私たち避難者のような体験をする人を万が一にも出してはいけ ないからです。司法が健全であることを信じています。 日本国民は、憲法により守られていることを信じています。