◆6/27の第3回原告団総会
…寄せられたメッセージ

◆今日の原告団総会に寄せられたメッセージ

・以下,順不同です。

[1]「原発賠償京都訴訟原告団」より

大飯原発差止京都訴訟 原告団のみなさま

このたびは、第3回目の原告団総会の開催、大変お疲れ様です。
私たちは、原発賠償京都訴訟原告団です。
昨年の11月に、私たちの原発賠償訴訟と皆さんの大飯原発差止訴訟は、原発をめぐる裁判としてともに支援交流をしながら裁判を推し進めていくことを目的とし、支援ネットを結成しました。
お互いの裁判傍聴はもちろん、学習会やこの総会などへの積極的な参加の機会を作り、今後の闘いに生かしてゆきましょう!

福島の原発事故以来、私たち原発賠償京都訴訟の原告のように、生活が足元から揺らぐような生活の変化、福島県の子どもたちの甲状腺がんの異常な増加は、今後一切あってはならないのです。無責任な原発再稼働の動きは、今の福島の原発事故後の現状を見れば、許されることではありません。万が一の事故で、この京都や近隣府県の生活の源・水がめである琵琶湖を汚すわけにはいきません。
私たちがおこした裁判は以上の理由からも大変重要なものであります。
私たち賠償訴訟の原告の思いは、みなさま原告団の思いに同じです。
今後も強く団結して、司法へそして国内外の方々へ訴えていきましょう。

原発賠償京都訴訟原告団 共同代表 福島敦子

[2]「脱原発原告団全国連絡会」より

大飯原発差止訴訟・京都脱原発原告団のみなさま
第3回総会、ごくろうさまです。
原発事故の災禍を二度と起こさないために
福島のみなさんの苦難を共にし、
大飯判決、高浜仮処分判決を糧に全国の脱原発原告団が連帯し、
全国の原発差止訴訟勝利、すべての原発廃炉に向けて共に頑張りましょう。

脱原発原告団全国連絡会 事務局 大石光伸

[3]「大飯・高浜原発仮処分の会」より

大飯原発差止訴訟・京都脱原発原告団の皆様。
福井地裁での原発差止訴訟も、仮処分の申請もすべて勝利いたしましたが、
姑息にも関西電力は、この司法の判断を尊重しないで再稼働に躍起になっています。福井での勝利も上級審、異議審でひっくり返そうと必死です。
そして、推進側は、潤沢な資金(電気代に添加できる資金)で、順当では勝ち目がありません。
が、この会場のご参集していただいている、純真な、また何の私的な利益を求めない多くの同じ思いの、皆様がいる限り正義は必ず
「我にあり」です。

「あとに続く者たちのために」
弱きものたちよ 嘆いてはいけない 怯んではいけない
あとに続く者たちのために
どんなに細くても険しい道であろうと作っておくのです
そのために つながるのだ 手を取り合うのだ
まず 私たちから進もう
後から来る人は 続いて 追い越して 先に進んで欲しい
はれやかな 夜明けが来るのを信じて
つながろう 手を取り合おう
後から続く者たちのために

大飯・高浜原発仮処分の会 事務局長 松田正

[4]「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団より

メッセージ

「福島の事故から原発再稼働を問う怒りの原告団総会」が盛大に開催されますことを心よりお喜び申し上げますとともに、大飯原発の差止実現へ連日奮闘しておられるすべての原告の皆様に心より敬意を表します。また、私ども志賀原発を廃炉に!訴訟原告団との交流はじめ、全国各地の訴訟団との連帯を通じて全ての原発を無くすたたかいを力強く展開しておられますことにも心より敬意と感謝を申し上げます。

さて、私どもの志賀原発廃炉に向けた訴訟は今年、大きなヤマ場を迎えつつあります。さる5月13日、原子力規制委員会の有識者会合は志賀原発敷地内の断層について、「活断層の可能性は否定できない」との見解で一致しました。今後、評価書案がまとめられ、議論の場は原子力規制委員会へと移ります。もちろん北陸電力は再稼働の道をあきらめておらず、独立性が疑われる昨今の原子力規制委員会ですから決して楽観はできませんが、原子力ムラから一線を画した地震・活断層の専門家が私たちの訴訟での主張を追認した事実は重く、差止判決への大きな追い風となります。今年度中には結審を迎える可能性も高く、福井地裁での差止判決に続く勝訴を勝ち取るため、原告・弁護団結束して運動の強化を図っているところです。

5月30日には原告団総会を開催し、記念講演には、かつて志賀2号機の差止判決を出した井戸謙一弁護士を招きました。演題は「司法と市民の力で原発を止めよう!」です。まさにこの1年、高浜原発の差止仮処分もあり、司法で原発を止めるたたかいが現実化し、また世論も原発訴訟に大きな関心を寄せ始めました。市民のパワーをさらに結集していかなければなりません。

安倍政権は原発再稼働へと突き進んでいますが、国民世論との乖離はますます鮮明になっています。安保法案を巡って政局の潮目は変わりつつあり、法廷内外のたたかいをさらに前進させていくことも重要な課題です。フクシマを二度と繰り返してはならない。原発なしで暮らしたい。そんな極めて当然の感覚が広く国民に浸透する中、全国の再稼働阻止のたたかいは燃え広がり、各地の脱原発訴訟もそのたたかいの重要な一翼を担っています。

私たちも京都の皆様のたたかいに学びつつ、志賀原発を止めることを突破口に原発の無い社会の実現を目指します。お互いの奮闘と連帯を確認し、本日の総会を機にさらに京都脱原発原告団のたたかいが前進しますことを祈念し、総会にあたりましてのメッセージとします。
頑張りましょう!

2015年6月27日
志賀原発を廃炉に!訴訟 原告団長 北 野  進

[5]「NPO法人使い捨て時代を考える会」より

福島の立ち入り禁止区域の動物たちの可哀そうな姿。
長い期間、自然と共に生きてきた人たちの今の自然との生き方、魚や貝を採ることができない現状。
2度とこの様な現状をおこしてはなりません。
私たちは、まず身近な大飯原発を止め、廃炉にする必要があります。

脱原発委員会 差し止め訴訟原告 佐々木完之

[6]「日本科学者会議京都支部」より

小児甲状腺がんの発症:被ばくによる可能性が高まる

福島県は原発事故を受けて0歳から18歳を対象に甲状腺検査を実施している。2011年10月から3年間の先行検査、ならびに2014年4月から開始した本格検査の2015年3月31日までの集計結果が5月18日に発表された。先行調査は本格調査の対照検査で、両調査のがん発生率の比較から放射線の影響を調べるのが目的である。
3年間の先行調査では29万9233人が受診した。うち二次検査対象者は2278人であった。2034人の結果が確定し、うち1345人が要観察となった。1345人のうち細胞検査を受けたのは529名で、112名が「悪性ないし悪性疑い」と診断された。甲状腺がんの発見率は112/529となる。この値から二次検査対象者2278人中の患者の数を推定すると、319人になる。先行調査の患者発見率は319/29万9233で、10万人当りでは107人となる。年間発見率は37人となる。
一方、本格検査では、12万1997人について検査結果が確定した。二次検査対象者は1043人で、うち491人が検査を終了し、349人が要観察となった。349人のうち54人が細胞診を受けたが、15人が「悪性ないし悪性疑い」と判定された。15人のうち先行検査でA判定が14、B判定が1であった。
発見率は15/54なので、要観察者349人のうち97人が患者であると推定される。この数値から二次検査対象者1043人中の患者数を推定すると206名となる。本格調査の患者発見率は206/12万1997で、10万人当たりでは169人となる。
先行調査と比較すると本格調査の年間発見率は4.7倍になり、被ばくによる発症の可能性が濃くなった。
2015.6.22
宗川吉汪(日本科学者会議京都支部)

[7]「若狭の原発を考える会」より

原発現地・若狭での原発全廃のうねりを!

原発は人類が制御できる装置でないことは、悲惨で、あまりにも大きな犠牲を伴ったチェルノブイリや福島の原発事故が証明しています。それでも、暴走を続ける安倍政権、財界、電力会社、原子力規制委員会=原子力推進委員会は、川内原発、高浜原発、伊方原発の再稼働を企んでいます。この企みを断固として阻止し、原発全廃を勝ち取る運動の強化のために、昨年10月1日若狭現地に設置されたのが反原発「若狭の家」です。皆様のご支援の賜物です。ありがとうございました。この「若狭の家」は、電力消費地での原発NO の運動を原発立地の運動と結合させて高揚させる現地連絡事務所の性格も持ち、「若狭の原発を考える会」として活動しています。
「若狭の原発を考える会」への皆様のより一層のご支援をお願いします。原発の即時全廃を目指して、共に頑張りましょう。

「若狭の原発を考える会」の今後の活動

急を告げる高浜原発3,4号機再稼働を阻止する。なお、運転開始から約40年が経ち、一層事故確率の高い高浜原発1、2号機について、関電は、4月30日に、運転期間を20年間延長する許可を求める申請を規制委に行った。高浜1,2号機が老朽原発再稼働の先陣にされようとしている。一方、川内原発は、問題山積であるにも拘らず、今秋の再稼働を企んでいる。さらに、規制委は、伊方原発の再稼働「審査書案」を5月20日に発表した。

このような状況下で、再稼働阻止のために、現地高浜‐福井‐関西各地‐全国が連帯した運動を強化しなければならない。集会・デモだけでなく、現地・若狭を中心にした定期的かつ頻繁な宣伝、署名活動などを通して、若狭住民の参加を呼びかけ、各方面への申し入れを行うなど、重層的運動を構築する必要もある。また、高浜町長、福井県議会、知事の再稼働同意を阻止するための町役場、県庁での行動、高浜原発および関電本社・支店などに対する、原発を断念させる行動も強化しなければならない。川内原発、伊方原発再稼働阻止の運動と強く連帯した運動も要求される。

各種の反原発運動と両輪である裁判闘争も重要である。高浜原発再稼働差止仮処分に対する関電の異議申立に関する福井地裁での裁判、高浜原発と分離審理されている大飯原発再稼働差止仮処分に関する福井地裁での裁判、昨年5月21日の福井地裁判決に関する名古屋高裁金沢支部での控訴審、京都地裁での大飯原発再稼働差止訴訟、原発賠償訴訟、大津地裁での大飯原発再稼働差止仮処分裁判など多数の裁判が進行中である。福井地裁に続く勝訴で、再稼働阻止を決定的なものとするために、圧倒的な反原発の世論を顕在化しなければならない。

「若狭の原発を考える会」・木原壯林

[8]「原発ゼロへ・生駒の会」より

福島の事故から原発再稼働を問う―怒りの第3回原告団総会―  へのメッセージ

日頃の京都脱原発原告団の絶え間のない活動に敬意を表します。
福井地裁における昨年5月の「大飯原発運転差止判決」および今年4月14日の「高浜原発再稼働差止仮処分」は、憲法の定める人格権を守ろうとする、司法の良心、司法の本来の姿が具現された歴史に残る判決でした。

しかるに、政府や電力会社・財界は、差止判決や圧倒的な「原発ゼロ」世論に真摯に向かおうとせず、相変わらず「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」と「経済発展・大企業の利潤」を天秤にかけ、新たな安全神話を振りまき、原発再稼働に前のめりになっています。鹿児島地裁の川内原発の再稼働差止申立て却下や原子力規制委員会による伊方原発再稼働「適合」判断などはその例です。

5月29日の口永良部島大噴火や翌日の巨大地震など日本列島の地下の動きが活発です。ごく最近でも桜島、西之島、御嶽、箱根、と活発な火山活動が起こっています。これらは、「日本列島での原発再稼働の狂気」に対して「福島を忘れたのか」との自然界からの警告ではないでしょうか。

私たち奈良県生駒市で2011年に立ちあげた「原発ゼロへ・生駒の会」は、1000人以上の賛同人とともに、「原発事故による地球環境の放射能汚染を許さず、安心して子どもを産み育てられる環境を求めます。地域住民が安心して住める環境を求めます。そのため、原発から撤退し、地球と人に優しい自然エネルギーに転換することを求めます。ともに手を携えて運動を進めましょう」と訴え、学習会や集会、パレードを行ってきました。何度も、原告団、弁護団、避難ママさんなどに奈良までお越しいただいて、感動的な話を数々聞かせていただきました。今年に入ってからでも比較的大きな催しとして、3.8原発ゼロ・震災復興をめざす奈良のつどい、3.11「原発ゼロへ・生駒の会」結成4周年行事、5.24奈良県母親大会、6.11イレブンデー行動in生駒、6.14福島を聞きたい「母子避難 福島から」、6.20平和委員会全国大会でのパネル展など多彩な活動を行っています。また、微力ながら京都脱原発原告団への加入の訴えもさせていただいています。

いま日本は、「戦後70年、戦争か平和か」の岐路にあります。原発再稼働阻止、原発事故避難者支援、安保法制反対、沖縄新基地建設阻止などすべての重要課題が、日本国憲法第13条で定められた「生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利」を守るもかどうか、を突き付けています。

今後とも「原発ゼロ」をめざして共に頑張りましょう。

2015年6月27日
「原発ゼロへ・生駒の会」代表 溝川悠介

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