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◆関西電力グループで相次ぐ不正!
「関西電力送配電」有害物質PCBの基準値超え放置、2025年2月発表
「かんでんエンジニアリング」油漏えい事故で虚偽報告、2025年7月発表
「かんでんエンジニアリング」警備費用水増しで社員が金品受け取り、2025年10月発表
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◆「関西電力送配電」
有害物質PCBの基準値超え放置、2025年2月発表
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◆有害物質PCBの基準値超え放置、虚偽報告
- 関西電力グループの「関西電力送配電」(大阪市北区)は、電柱上の変圧器に有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)が基準値を超えて混入していたことを把握しながら放置し、国などに虚偽の報告をしていたと発表した(2025年2月3日)。白銀隆之社長の報酬を1か月、30%減額する。
- 調査にあたったコンプライアンス委員会は社外の弁護士をはじめとする9人で構成し、31人のグループ社員に聞き取りした。調査によると、関電は少なくとも20年以上前から環境汚染や健康被害の恐れがあるPCBが基準値を超えて混入している変圧器の存在を確認していた。こうした事実を認識しながらも、長年この問題を放置していた。問題が起きた原因を「コンプライアンスよりコスト削減を優先する意識が強かった。最終的な責任者である配電部門に対して環境部門が口をはさみにくい風土があった」と認定し、「組織の縄張り主義があった」と結論づけた。
◆変圧器の有害物質PCB混入で長年にわたる放置、虚偽報告
- なお、関西電力や子会社の関西電力送配電は、長年にわたりPCB混入に対処せず放置していたり、自治体に虚偽の報告をしたりしていた。1998年には既に、環境汚染や健康被害の恐れがあるPCBが基準値を超えて混入している変圧器の存在を確認していた。
- そして関西電力送配電では、2024年10月にも、変圧器の有害物質PCB混入で国に虚偽報告をしていたことが発覚している。当時の配電部門トップで、虚偽の報告を指示していた高市和明副社長は退任した。白銀隆之社長は「従業員の範たる役員がこのような事態を招いたことを重く受け止め、心からおわび申し上げる」と陳謝していた。→◆116◆
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◆「かんでんエンジニアリング」
油漏えい事故で虚偽報告、2025年7月発表
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◆油漏えい事故で虚偽報告、担当執行役員は退任
- 関西電力グループの「かんでんエンジニアリング」(大阪市北区)は、2024年5月に発生した油漏えい事故で、消防署に油の種類について虚偽の報告をしていたと発表した(2025年7月31日)。
- 虚偽報告を判断した執行役員は、本人の申し出により同日付で退任した。
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◆「かんでんエンジニアリング」
警備費用水増しで社員が金品受け取り、2025年10月発表
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◆社員13人が警備会社と共謀し費用を水増しし、
見返りに金品や会食接待などの利益供与を受けていた(>_<)
- 関西電力グループの「かんでんエンジニアリング」(大阪市北区)で、社員が発注先の警備会社と共謀し、警備員数や警備時間を書き換え、工事現場の警備費用を水増ししていた(2025年10月24日発表)。
- 水増し請求に関与したのは、地中送配電工事に関わる社員13人で、社員12人が、見返りに金品(少なくとも現金600万円)や会食接待などの利益供与を受けていたという。19~24年度に警備員数や警備時間を改ざんし、実際より費用が多くかかったように見せかけていた。水増し額は2023~24年度だけで数千万円に上る見込み。2025年6月、コンプライアンス相談窓口への内部通報で発覚し、社外の弁護士らが調査していた。
- かんでんエンジニアリングの大久保昌利社長は「コンプライアンス(法令順守)を重視する組織風土が不十分であった。調査を継続して二度とこのようなことが起こらないように全力を尽くす」と陳謝した。大久保社長は経営責任をとって11月から2か月間、役員報酬の月額20%を返納する。
- 別の警備会社との間でも水増しがあった可能性を含めて、調査は継続している。調査終了後に関係者の処分を検討するとのこと。
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