◆原告第28準備書面
第3 避難訓練

原告第28準備書面
―宮津市避難計画の問題点について― 目次

第3 避難訓練

平成27年11月28日、京都府と宮津市と伊根町の主催により避難訓練が行われた。宮津市からの参加は須津地区からだけで、総勢約316名の住民が参加した。

行われた避難訓練の内容は次のとおりである。

当日、参加者は、集合場所である吉津小学校に徒歩で移動した。避難を前提とした、服装などの詳しい説明はなかった。会場の体育館に、集合してからも、全く緊迫感も無いまま、時間が過ぎ、集合時刻から30分程度経過した後に、参加者のチェックが始まった。

参加者のチェック後、日赤の薬剤師が安定ヨウ素剤についての説明を行い、問診票に記入し、安定ヨウ素剤の代わりに飴が配布された。実際には、このような、説明を聞いたり、問診票に記入したり、しているような余裕などない。

飴の配布後、避難中継所候補地とされている与謝野町の「野田川わーくばる」へ、2台のバスで移動した。宮津市の人口は2万人弱であり、仮に60人乗りのバスだとしても、宮津市民全員が避難するためには、のべ300台以上のバスが必要である。これだけの数のバスを緊急時に用意できるはずなどない。

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