◆関電と原発 memo No.5–関電の小口顧客離れ300万件に

関電の小口顧客離れ300万件に

◆OCCTO(オクト)[電力広域的運営推進機関]スイッチング支援システムの利用状況によると、2019年1月末の関電の小口顧客離れは、300万件を超えました。

◆関電の契約数は1200万件と言われているので、その4分の1に達しました。
(2018年 8月に100万件超え)
(2019年11月に200万件超え)
(2020年 1月に300万件超え)

◆なお、電力自由化が始まった2016年は月平均5.8万件、2017年は6.3万件、2018年は6.6万件、2019年は7.7万件の減少となっており、年を追うごとに、関電離れが進行しています。


(低圧のほか500kW未満の高圧の需要者を含む。2~3%程度)
(厳密には「新電力から関電へ」のスイッチング件数も含まれます)

関電純減は226万件

◆上記のデータは、OCCTO(オクト)[電力広域的運営推進機関]の「スイッチング支援システムの利用状況」からみたスイッチング件数データです。毎月10日までに前月分が発表され、速報性が高いものです。ただし、このデータでは、500kW未満の高圧需要者も含まれているうえ(そのため「小口」と表記)、「新電力から関電へ」戻るスイッチングも件数としてカウントされています。

◆自由化が始まった当初は、「新電力から関電へ」戻るといったケースは少数と思われましたが、関電がガスとのセット販売(2017年4月~)を強化したり、失った顧客の取り戻し営業を強めるようになった現状では、必ずしも関電の純減「関電から新電力へ」のデータとは言えなくなってきました。

◆そこで、電力・ガス取引等監視委員会による「電力取引の状況」の低圧データを下記に示します。データの発表までに2か月半くらいかかるり、速報性はありませんが、「関電純減」数が分かります。

◆これによると、電力自由化以来の関電の低圧での顧客離れ「関電純減」は、昨年10月末までの累積で226万件にのぼります。関電が取り戻した件数(「新電力→関電」)の累積は12万件弱です。(2020/1/15発表)