◆2月25~26日 若狭湾岸一斉チラシ配布で聞かれた声

【2018年3月9日,京都キンカンで配付。】

2月25日-26日若狭湾岸一斉チラシ配布(拡大アメーバデモ)で聞かれた声

◆去る2月25、26日に、「大飯原発うごかすな!実行委員会」の主催で、若狭湾岸一斉チラシ配布(拡大アメーバデモ)が実施されました。拡大アメーバデモでは、約30グループに分かれて、旗を持ち、鳴り物を鳴らし、マイクで「脱原発、反原発」を訴えながら、高島市、敦賀市、美浜町、若狭町、小浜市。おおい町、高浜町、舞鶴市の隅から隅まで歩きながら、チラシの各戸配布をしました。25日には約120人、26日には約100人が参加され、5万数千枚のチラシを配布し、多くの住民の方と対話することが出来ました。

◆25日夜は、35人が三方(若狭町)に宿泊し、アメーバデモで見聞きしたことや感想を述べあいました。多くの参加者が、出会ったほとんどの住民が暖かくチラシを受け取って下さったことへの感激を述べました。原発立地といえども、表立ってはいないものの、脱原発・反原発が多数の願いであり、民意であることを実感されたようです。

◆26日は、午前中、各所でアメーバデモの後、美浜町に集結し、デモおよび関電原子力事業本部に申し入れを行いました。晴天下のデモには約90人が参加され、美浜町役場、関電原子力事業本部、民家の多い旧街道を経由して美浜駅の約2.8 kmの行程を行進しました。美浜町役場、関電原子力事業本部前では、一段と大きなコールで「原発全廃」を訴えました。デモの途中でも、処々に、手を振って下さる住民、暖かいご声援を下さる住民がありました。

◆以下は、拡大アメーバデモで聞かれた若狭および舞鶴市、高島市の住民の声です。原発立地、原発周辺地域の現状の理解に役立てば幸いです。

◆東舞鶴

  • 「原発なんて怖いもんはいらん。事故があったら、ここらは被害を受けるだけ。」舞鶴市の避難先の神戸から来たことを告げると、「ご苦労様」と言われた。(60歳代 女性)
  • 車で外出先から帰って来られたので、チラシを渡すと、「大飯原発で働いているので結構です」と言われた。(30歳代 女性)
  • 原発反対のチラシですと言うと、「帰って虫メガネで読ませてもらうわ!」  (80歳代 女性)
  • 「わしは原発賛成や。それで飯食べとるんや! 広島生まれやけど、原爆も原発も一緒か。」、最後に「ごくろうさん」といってくれた。(70歳代、男性)
  • 「難しい問題やね。原発で生活している人もいるしね。でも、がんばってください」と言われた。(70歳代 女性)

◆おおい町

  • チラシを渡すと「原発のことね。はい、わかりました。ご苦労様やね」 (80歳代 女性)
  • 「どこからですか?」大阪からですと言うと、「はいはい、後で読みます。原発のことやね。ご苦労さんやね。」(70歳代 男性)
  • 「原発のことやね。ご苦労さん」(70歳代 男性)
  • チラシ配りしていると「うちに何かようですか。」と聞かれて、原発反対のチラシですと言って渡すと、「いつも見てますよ。興味深く読んでいます。いいことを書いてありますよ。」(30~40歳代 男性)
  • 「あんたたちが、こうして反対運動をやってくれるから、まだしも事故が防げていると思う。」もし、反対運動がなかったら、福島のような事故が起きていたのではないか。私たちはなかなか運動できないけど、こうして外からきて反対してくれる人がいることはありがたい。」(本郷付近 男性)
  • 「夏の大風でも家に被害が出た。原発が安全なはずがない。あんたらが、もっと早く、しっかりした反対をやってくれなかったから、原発ができてしまった。」(名田庄、70歳代 男性)
  • 3人の70歳代の女性にチラシを渡すと「この辺に原発賛成の人なんかいない。」とおっしゃるので、「でも町会議員さんには賛成の人が選ばれている。」と言うと、「それが分からんのや。」とのこと。(名田庄、70歳代 女性)

◆小浜市

  • 「原発内で仕事をしている。ドラム缶の周囲の清掃をしていると気分が悪くなる。」(40歳代 男性)
  • チラシを渡すと歓迎してくれて、「原発問題は政治問題だよ。地元でもこんなものはいらないが、いらないと声をあげにくい。外から来た人たちが、パワーをだしてほしい。ごくろうさま。」(70歳代 男性)
  • 「うち、留守をするのでポストをつけてないけど、もらっとくわ。」小さな女の子に、私のアンパンマンを指さして喜んでもらえた。(30歳代 男性)
  • 「ごくろうさんです。同感です。」(50歳代 男性)
  • アパートにチラシを入れていたら、アパートから出てきた男性にこんにちはと挨拶すると、「ごくろうさん。」と言われた。(20歳代 男性)
  • 庭先で娘さんと立ち話中の方に渡すと、「こんなに遠くまで。読ませてもらいます。ありがとう!」(60歳代 女性)
  • チラシ配布の趣旨を説明したときは聞いてくれたが、「原発に勤めているからいらない。」と申し訳なさそうに断られた。(70歳代 男性)
  • そっけなく「要りません」(70歳代 男性)
  • 東小浜では、気持ちよくチラシを受け取ってくれた人が多かった。
  • 庭先で喋っておられた女性2人に、チラシ配布の趣旨を説明すると、「ここらは(原発から)近いから、事故があったらとんでもないことになる。福島原発事故はほんと他人事ではない。でも現実感がないのよねえ。」と顔を見合わせてうなずいておられたが、被害情報を知らないのだと気が付いた。(60-70歳前後 女性)
  • 建設現場で一服していた人に渡したら、気持ちよく受け取ってくれた。振り返ると、読んでくれていた。(30歳代 男性)
  • 2日目は、チラシを要らないという人はいなかった。
  • 「原発はほんとに怖いです。」(60歳代 女性)
  • 「皆さん、遠くから来てくださり、有難うございます。ごくろうさまです。」(70歳代 女性)
  • メガホンで街宣をしていたら、大声で「そのとおり!」。早速チラシを渡して反原発談義(60歳代 男性)
  • メガホンで街宣をしていたら、にこやかに手を振っていただいたのでチラシを渡そうとしたら、「昨日。郵便受けに入っていたので読みました。」とのこと。(50歳代 男性)

◆高浜町

  • 「反原発」の旗を見て,自転車から降りてきて、「ごくろうさん。ありがとう。」と言って下さった。(70歳代 女性)
  • 家の前の庭をいじっている人にチラシを渡したら、「もう原発あかんな。私も反対。ごくろうさん。」と言われた。(70歳代 女性)

◆高島市

  • 別荘も多い。定住の人が話もよく聞いてくれて、チラシもよく受け取ってもらえた。(50歳代 女性)
  • 「安全な原発ってないわな! 国のいうことやから仕方ない。琵琶湖がやられる。ここら、被害地元や!」(70歳代 男性)
  • 「原発は安全って言うてるし、無毒化できるようになったって聞いたけど、違うの?」原発から出る放射能は子々孫々まで無毒化できない、危険なものですと話した。(60歳代 女性)
  • 「原発事故が起こったら逃げ場がないからね。恐ろしいよ。」(80歳代 男性)
  • 「原発止めてもらいたいけど、仕方ないわね。石油を輸入しなければならなくなるから。」(30歳代 女性)
  • 「原発は皆、賛成しているんでしょう?」神戸から原発反対のチラシを配っていますが、大多数の方が原発反対ですよと話した。(60歳代 女性)
  • 「原発やめてほしい言うてもなあ。なかなかなあ。国会みてたけど、なかなか変わらんやろうなあ」(70歳代 女性)
  • 話はよく聞いてくれて、「ごくろうさん」と言ってくださった。(60歳代 男性)
  • 「寒い中ごくろうさま。風邪をひかないようにね。」と労われた。(70歳代 女性)
  • 「頑張ってください。チラシは読まないのでいりません。」私たちが車に乗った後も手を振ってくれた。(10歳代 男性)
  • 洗車している男性2人に渡すと、チラシを受け取って、話を聞くだけだった。(40歳代 男性)
  • 家の前で赤ちゃんを抱いている人とそのお母さん二人にチラシを渡すと、「私たちは原発に反対です。でも、たくさんの雇用があるし、交付金などで町が運営されている現実もあるし。しかし、反対です。」(20歳代・50歳代女性)
  • ビニールハウスの組み立てをしている3人の男性「俺たちは原発賛成。再稼働賛成。」なぜ?と聞くと、「電気代が安くなるから。」(50歳代-60歳代 男性)
  • スーパーで買い物中、美浜に今から原発反対のデモに行くと話してチラシを渡したら、「ありがとう」と受け取ってくださった。(60歳代 女性)
  • 老朽原発の危険性の話をしたら、「今、停まっているでしょう。」と言われ、裁判で逆転判決が出て大飯原発が再稼働することを話した。(50歳代 女性)
  • 琵琶湖の飲み水が原発で汚染されぬよう、美浜で行われるデモに行くと話したら、「ごくろうさま」と言われた。(80歳代 男性)
  • 「せっかく自然に囲まれているからと、ここに住んだのに。原発なしでいけるのだからやめたらいい。頑張ってください。高島も中平さんらが頑張っています。(50歳代 女性)
  • 「皆が選んだ政治家が決めることだから仕方がない。どうしてそんな人を選ぶのかと思う。」(70歳代 男性)

(取りまとめ:大飯原発うごかすな!実行委員会・木戸恵子)


「大飯原発うごかすな!」
3月13日(火)、おおい町現地でのデモとゲート前集会に大結集を!

3.13おおい町現地デモ、ゲート前集会

主催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:オール福井反原発連絡会(原子力発電に反対する福井県民会議、サヨナラ原発福井ネットワーク、福井から原発を止める裁判の会、原発住民運動福井・嶺南センター、原発問題住民運動福井県連絡会)、ふるさとを守る高浜・おおいの会、若狭の原発を考える会

◆関電は、大飯原発3号機を3月13日に再稼働させようとしています。重大事故が起これば、人の命、尊厳、生活基盤を奪い去る原発の再稼働を座視することはできません。断固抗議、阻止する行動にたちましょう。3月13日には、正午に、おおい町大島に結集の後、デモ行進にて大飯原発ゲートに向かい、ゲート前で抗議行動を展開します。奮ってご参加ください。

◆なお、再稼働は14日あるいはその後にずれ込むともいわれています。その場合も、連続闘争として現地闘争を闘います。断固とした行動に起ちましょう!

◆京都、大阪、滋賀、福井などからバスや自家用車を配車します。お問い合わせは下記まで。
行動全般について;090-1965-7102(木原)、090-2741-7128(宮下)
乗車申し込みなどについて
福井県以外の方 090-5676-7068(橋田)、福井県内の方 090-8263-6104(林)
乗車申し込み方法;実行委員会の用意する車を利用される方は、ご氏名、電話番号(できれば携帯電話)、希望乗車場所を上記の橋田または林までお知らせください。なお、現在のところ、京都からのバスは、9時に京都駅八条口南、アバンティ北側のバスプールより発車の予定です。8時40分までにお集まりください。他の地域の配車場所は、お申し込み時にお知らせします。


「大飯原発うごかすな!」
4月22日(日)
関電包囲全国集会と御堂筋デモへも大結集を!

主催:大飯原発うごかすな!実行委員会


2018年3月9日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)