◆「若狭の原発を考える会」は今年も闘いました

【2017年12月29日、京都キンカンで配付。】

「若狭の原発を考える会」は今年も闘いました
ご支援ありがとうございました

ここに、本年の「若狭の原発を考える会」の活動の主なものをご報告し、感謝申し上げます。
原発全廃を目ざす来年の活動への一層のご支援をお願いします。

1.50日間アメーバデモを行い、
約7万枚のチラシを各戸配布しました

原発立地でも脱原発、反原発が多数の願いであり民意です

◆アメーバデモは、関西や福井から原発立地の若狭に集まり、3~4人がグループになり、徒歩で、鳴り物を鳴らしながら、「反原発」の旗を掲げ、肩にかけたスピーカーで呼びかけながら、チラシを若狭、京都府北部、滋賀県北部の隅から隅まで配る行動です。通常は、2グループ程度ですが、多いときには、全国からの応援を得て、10グループ以上になることもあります。毎月2回・計4日間かけて行い、今年は約7万枚のチラシを配布しました。

◆私たちは、このアメーバデモをすでに3年以上継続し、お会いした住民1000人以上から、直接お話をうかがってきましたが、その中でも、「原発はいやだ」の声が圧倒的に多数であり、原発推進の声はほとんど聞かれていません。原発立地でも、表には現れていないけれども、脱原発、反原発が多数の願いであり、民意なのです。

2.原発電気の消費地・大阪での関電包囲全国集会とデモ

3月28日、大阪高裁第11民事部は、高浜原発3、4号機の運転差止めを命じた大津地裁20l6年3月9日仮処分決定、および、これに対する関電の異議を退けた同裁判所7月12日決定を取り消しました。大阪高裁の決定は、関電、政府、原子力規制委員会の主張のみを追認し、圧倒的多数の脱原発・反原発の民意を踏みにじり、人の生命と尊厳をないがしろにするものです。

◆関電は、この裁判の中で、原子力規制委員長までもが「安全を保証するものではない」と言う“新規制基準”を「安全基準」とし、原発に「絶対的安全性を求めるべきではない」と主張しています。さらに、「原発は安全であるから、“新規制基準”に避難計画は不要」としています。

◆一方、大阪高裁は、新規制基準が不合理であるとするのなら、住民側がそれを立証しなければならないとしています。司法制度の根幹を自ら否定する判決です。

◆この決定に先立つ1月22日、「若狭の原発を考える会」は、「原子力発電に反対する福井県民会議」(以下 「福井県民会議」と略)などと共に、「高浜原発うごかすな!関電包囲全国集会」を呼びかけ、実行しました。中之島での前段集会には400人が参加しました。集会後には荒天の中、デモで西梅田へ向かいましたが、参加者は600人に膨れ、関電包囲集会には1000人の参加を得ました。

◆大阪高裁決定直後の4月2日、「福井県民会議」の呼びかけで「高浜原発うごかすな!実行委員会」を結成しました。この会の実務は「福井県民会議」と「若狭の原発を考える会」で担うことになりました。

4 月27 日、「高浜原発うごかすな!実行委員会」主催で、700 名の参加の下、怒りの「高浜原発うごかすな!関電包囲全国集会」と御堂筋デモを行いました。

8月11日、「福井県民会議」と「若狭の原発を考える会」との呼びかけで 「大飯原発うごかすな!実行委員会」が結成されました。
10月15日「大飯原発うごかすな!実行委員会」の主催で、「10.15大飯原発うごかすな!関電包囲全国集会」と御堂筋デモが、衆院選挙の最中、豪雨にも拘らずNHK発表で600 人(主催者発表500 人)の参加を得、大飯原発再稼働反対!原発全廃!を訴えました。

3.原発現地・若狭での集会、デモ、セミナー

5月7日、「高浜原発うごかすな!実行委員会」主催で、「高浜原発うごかすな!高浜集会」と高浜町内デモを400人の参加で貫徹しました。集会に先だち、高浜原発ゲート前では、抗議集会と申入れを行いました。デモでは、町民からのご声援が多数あり、参加者一同感激しました。

5 月8~12 日、「高浜原発うごかすな!高浜―福井リレーデモ」と「沿線13自治体への申入れ」を行いました。出発集会には約l00人、延べ400人が参加しました。申入れでは、福井県を除く自治体は、おおむね丁寧な対応をし、原発の安全性、避難の困難さなど、原発への懸念が表明されました。とくに、立地自治体でない市町村からは脱原発に近い反応もありました。治道などからは温かい声援、カンパなどを多数戴きました。

5月17日の高浜原発4号機再稼働当日、「若狭の原発を考える会」の呼びかけで、正午より夕刻まで、現地デモ、原発ゲート前集会、申入れを行い、再稼動に断固とした抗議をしました (100人参加)。
6月6日の高浜原発3号機再稼働当日、「若狭の原発を考える会」の呼びかけで、早朝から高浜町役場にビラ入れ、街宣(関東からを含む20人参加)、午前中、原発周辺、東舞鶴でアメーバデモ (関東からを含む20人)、午後、現地デモ、集会、申入れを行い、原発再稼働の暴挙を糾弾しました (l20人参加)。

8月4日、高浜町で、「講演・討論会in 若狭」“原発にたよらない町づくりを目指して”を「若狭の原発を考える会」の主催で開催しました。本年4月発売の『なぜ「原発で若狭の振興」は失敗したのか』の著者・山崎隆敬さんおよび韓国で脱原発運動を進める青年3人に講演を戴きました。会場 (60人定員)は溢れんばかりの盛況でした。講演・討論会終了後には、「キャンプat若狭和田ビーチ」が企画され、韓国、福井、滋賀、京都、大阪、兵庫、徳島、福島、関東などからの参加を得て、脱原発の議論と交流が続きました。

9月8日、おおい町議会の大飯原発3、4号機再稼働同意に抗議する行動が、町役場前および議場で行われました。若狭の原発を考える会の呼びかけで42人が参加しました。

9月21日、MOX燃料の高浜原発到着の当日、福井県民会議と若狭の原発を考える会の呼びかけで、早朝より抗議行動が30人の参加を得て行われました。

12月3日、大飯原発1、2号機の廃炉が決定的になり、3、4号機再稼動の策動が神戸製鋼のデータ改ざんの余波で2ヶ月遅れたとはいえ、3、4号機再稼働が来年3、5月に企まれていることに鑑み、「大飯原発うごかすな!実行委員会」主催で、おおい町現地全国集会と町内デモが、500人の大結集をえて貫徹されました。デモ時には、町民から多くのご声援を得ることが出来ました。

来年を
原発ゼ口元年にしましょう!

2017年12月29日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)