◆関西電力 闇歴史◆019◆

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◆配管溶接部に深い傷があっても運転継続を主張
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 2020年7月20日から始まった大飯原発3号機の定期検査で、一次冷却材管と加圧器スプレイ配管の溶接部付近に深さ4.6mm、長さ67mmの傷があることが判明した。関電は、「当該部の配管厚さは、14.0mmであり、原子炉等規制法の規定に基づく技術基準で求められる設計上の必要最小厚さ8.2mmを満足している」として、配管取り替えはしないと主張。一次系配管溶接部に深い傷があっても運転継続を主張したわけだ。
(詳しい位置は→目次ページの図解)

 しかし、規制委との何回かの会合でとがめられ、最終的に配管の取り替え工事を行うことになった。当初9月26日までであった定期検査は長引いて、再稼働できたのは2021年7月3日だった。関電の原発は、当時、高浜3号機が特重施設(特定重大事故等対処施設いわゆるテロ対策施設)未完成で停止中、同4号機は熱交換器伝熱細管損傷で調査中、大飯4号機は11月3日から定検入り予定だったので、どうしても、大飯3号を動かしたかったわけだ。一次系配管が万一破断したら、大事故になる。安全第一は、どこにいったのか。

【参考】
加圧器とは…原子炉運転時に一次冷却材を未飽和状態に加圧維持する設備。加圧器本体、電熱ヒーター、水スプレイ、安全弁などから構成。加圧器容器内の約2分の1が液相で他は気相となっている。一次冷却材の加圧は電熱ヒータの加熱によって行われ、減圧は水スプレイによって蒸気を凝縮させて行う。減圧のための水スプレイは一次冷却水から導かれる(これがスプレイ配管、下図では配管は省略)ので、この配管が破断したら、一次系冷却水の喪失につながる。

(老朽原発うごかすな!実行委員会)