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◆クチコミサイトにみる関電社員の声(2019年)
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ネットのクチコミサイトでは、関電社員の声が聞こえる。
(1)キャリコネ。年間2000万人が訪れる企業の口コミ・給与明細サイトに寄せらせた口コミ。
(キャリコネ → こちら)
◆「労働環境に問題を感じる。組織がとにかく大きいため,強烈なトップダウンで仕事が進行する。基本的には割り当てられた仕事をそつなくこなすことが求められ,枠からはみ出すような考えや意見を述べるものはあまりいい顔をされない。社内政治力を持つ人間のイエスマンが昇進する」(土木設計/20代後半男性/正社員/年収450万円/新卒入社/3年~10年未満/投稿時に在職/2019年度に関する口コミ)
◆「本店は自部門の事しか考えていない。現場は既得権を振り回して変化を嫌がる。先行きが見通せないのに,まだまだ『アグラをかいてる』人が多い。無駄な出張,会議,打ち合わせのオンパレード。総務,経理,購買は自分たちの雑多な仕事を現場に押し付けてる。そのくせ,セルフチェックという名目で,指導という名目の文句を言ってくる。総体的に変化を嫌がる会社なので,やりがいはない」(総務/40代前半男性/正社員/年収600万円/2016年度)
◆「(退職理由について)原子力発電所の再稼動以外のアイデアが枯渇していること,ドラスティックな変化が求められている状況でありながら会社全体として現状に背を向けていること,以上2点が改善されない限り会社の将来は……。」(20代後半,男性,正社員,年収500万)
(2)「Resaco」企業口コミ比較,東京電力vs関西電力,口コミ分析でわかる働きがい・働きやすさ対決
(Resako → こちら)
(2019年12月12日公開|Resaco編集部)
◆関西電力では「東日本大震災以前から原子力に過度に依存しており,司法リスク等が高まる中,今後も原子力ありきの経営方針としている。」「原子力発電所の再稼動以外のアイデアが枯渇している。」と原子力関連の方針へのネガティブな口コミが多く見られました。
(3)YAHOO!しごとカタログ( → こちら) 、ほか
◆将来性には悲観的
不満な点:給与・待遇。営業正社員、50代男性、リーダー、現職、新卒入社、既婚。2021年。
総括原価で支えられた独占企業時代は、高い給料、行き届いた福利厚生施策を満喫できたが、電力自由化の進展に伴う収益の悪化で給与水準は徐々に引き下げられ、福利厚生施策は少しづつ廃止され、今では待遇面で他社に自慢できる点はほとんどなくなったと言える。また昇進の機会も、かつてに比べてポストが減少しており、定年まで役職者になれず、平社員のままで終わる者が増えてきて居る(50歳になって役職者になれない者は、ほぼ昇進は望み薄である)。株価についても30年前の水準に逆戻りしてしまい。会社の将来性については悲観的にならざるを得ない。
◆年収は相当なレベル
しかし、関西電力の平均年収は2019年3月期の有価証券報告書によると、791.6万円。 キャリコネ(クチコミ情報を提供するウェブサイト)に寄せられた給与明細から算出した関西電力の年代別年収レンジは、20歳代で520〜620万円、30歳代で650〜750万円、40歳代で760〜860万円。タイミングが遅れても誰でも1000万円には手が届くといわれるが、定年まで1000万円で横ばいという人も多いとのこと。
◆最近は大幅に復活
関西電力の平均年収は、過去5年間で約200万円のアップ(2015年588.2万円→2019年791.6万円)という、大きな変化が見られる。これには、2011年から2014年まで4年連続の赤字決算(原発の稼働停止によるもの)の後、2015年以降業績が改善されてきた、という背景がある。こうした状況の従業員への影響は大きく、2018年まで月例賃金が減額され、さらに2016年まで夏賞与の停止という対応が取られていたが、月例賃金の減額が段階的に改善され、2017年以降夏賞与も再開したことで、平均年収の大幅な増加=復活につながっているという。