◆関西電力 闇歴史◆021◆

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◆蒸気発生器で伝熱細管の損傷が多発(2018~22年、高浜3、4)
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 蒸気発生器とは、一次時冷却水の熱を二次冷却水に伝える細い伝熱管を束ねた装置。熱交換率を上げ、効率よく熱交換するためには、この伝熱管はできるだけ薄い方が望ましい。薄ければ薄いほど熱が伝わりやすい。一方で安全を考えれば、管は厚い方が望ましい。厚くて頑丈であればあるほど、減肉しても丈夫に放射能そのものの一次冷却水を密封できる。
(詳しい位置は→目次ページの図解)

 高圧(157気圧)、高温(320℃)の一次冷却水が流れる蒸気発生器配管が完全に破断すれば、原子炉水が噴出し、原子炉が空焚きになる可能性がある。実際、1991年に美浜原発2号機で伝熱管破断して大事故になった(◆002◆)。このため、蒸気発生器は「加圧水型原発のアキレス腱」とよばれる。(関電の原発はすべて加圧水型=PWR)

(1) 高浜原発3号機の蒸気発生器(SG)伝熱管の施栓履歴(2018年、関電発表)
こちら

(2) 高浜原発4号機の蒸気発生器(SG)伝熱管の施栓履歴(2019年、関電発表)
こちら

(3) 2020年10月から、高浜発電所4号機の蒸気発生器伝熱管損傷で点検。伝熱管に幅約1mmもしくは1mm以下、周方向に約2~7mmのきずを確認。このうち、1本の伝熱管において、伝熱管と管支持板の間に異物が挟まっていることが判明。関電によれば、回収した異物はプラント運転に伴い、SG伝熱管外表面に生成された鉄酸化物(スケール)と推定。また、3台ある蒸気発生器の計9747本中、2台の計4本が外面から25~36%削れている可能性があるという。なお、高浜原発では、2019年10月に4号機、2020年2月に3号機の伝熱管で同様の損傷が確認されている。

高浜発電所4号機の蒸気発生器伝熱管の損傷(調査結果)→こちら

(4) 2022年3月1日、高浜原発3号機が定検入り。
・3/30、蒸気発生器伝熱管に損傷と発表→関電の発表はこちら
・その後の詳しい調査で、約1万本の細い配管のうち、4本が削れて薄くなっていることが判明。問題の配管のうち3本には外側に最大で長さ5ミリの傷があり、傷の近くには金属片が接触してできた可能性のある痕があるとのこと→関電の発表はこちら
美浜の会のWebサイトが詳しい→こちら

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