◆関西電力 闇歴史◆022◆

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◆違法な資格取得、少なくとも197人
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(2)第三者委員会の調査で違法な資格取得が判明(2022年)
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 関西電力では、必要な実務経験を積んでいないのに、グループ全体で少なくとも197人が工事の施工管理の国家資格を不正に取得していた。2022/12/20、第三者委員会の報告書が公表。
→ 関西電力「施工管理技術検定の実務経験要件の不備に関する調査結果」
 こちら

 ①弁護士でつくる第三者委員会が関電グループ全体を調査。
その結果、調査したグループ会社15社において、
・在籍者の調査対象者3372名の内、資格不備者は11社で180名。
・退職者の調査協力を得られた704名の内、資格不備者は6社で17名。
・要件が必要なことを知っていたのに、書類を偽造していた社員もいた。
・内部監査が十分に行われていなかった。

 ②原発の関連工事でも
・資格を不正に取得していた社員らが主任技術者などとして配置されていた工事のうち、関西電力や関西電力送配電が発注し、関係法令に基づくものは56件あった。
・そのうち15件が3原発にかかわる原発の関連工事であったが、「安全性に問題はない」としている。

【参考】施工管理技士
・建設工事に従事する者を対象にして技術検定を行い、施工技術の向上を図る資格。2000年代以降、パナソニック、大和ハウスなど大企業までもが、社員の経験年数を偽るなどして施工管理技士の資格を取得していた事例が相次いで発覚。

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(1) 内部通報で違法な資格取得が発覚(2021年)
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 関電は2021年7月30日、子会社KANSOテクノス(大阪市)の社員6人が、必要な実務経験を積んでいないのに施工管理技士の国家資格を不正に取得と発表。内部通報により発覚。調査対象期間が2018年4月から2021年6月末までと限定された発表で、長年、このようなことをしてきたのではないかとの疑いも指摘される。

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