◆関西電力 闇歴史◆023◆

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◆杜撰なアスベストの処理(2021年)
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 関電は2021年8月2日、長野県や岐阜県の水力発電所更新工事で、労働安全衛生法(安衛法)により譲渡が禁止されているアスベスト(石綿)を含む設備を調査せずに鉄くずとして売却していたと発表。水力発電所で使用している設備に高濃度のアスベストが含有しているにもかかわらず、把握せずに産廃業者に譲渡していた。「譲渡先は複数ある」ことを認めたが、それ以上の詳細は「差し控え」と答えない。

 岐阜県によれば、同県内の発電所から撤去されたものは愛知県内の産廃業者に譲渡されたとのこと。また、関電は「原子力や火力部門では把握する仕組みがあった」と説明する。だが、2020年1月にも奈良市の登美ヶ丘変電所でアスベストが吹き付けられた防音壁を届け出や対策なしに撤去している。

【続報】関西電力のアスベスト不正譲渡、実際は多数か。追加調査「検討中」から進まず(2021年8月19日)。不適正事案で同社の報告を受けた松本労働基準監督署は、一般論として「関電くらいの企業であれば調査するのが普通ではないか」と述べた。

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