◆関西電力 闇歴史◆035◆

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◆関電と元高浜町助役、癒着の闇 (2)
~金品問題発覚後も元助役側から高値で土地を賃借(2021年報道)
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 原発をもつ関西電力と、原発地元の実力者だった高浜町元助役森山栄治氏(19年に死去)との癒着の闇は深い。関西電力の元役員らが福井県高浜町の元助役から金品を受領する一方で、原発関連工事での便宜を図っていた。その一つとして2021年6月7日朝日新聞に報道された(→こちら)のが、「関電が元助役側から高値で土地を賃借」という問題。

 関電は2016年から、元助役関係会社の所有地を資機材置き場として高値で借りていた。それによって元助役関係会社側が得る収入は相場の2倍超。なお、関電関係者によると、社内で賃料の高さが指摘され、関電はこの賃貸借契約を2021年3月に解除したという。

 金品受領問題を調べた第三者委員会の報告書によると、関電は16年7月、森山氏が経営に関与した土木建築会社「吉田開発」の関係会社であったゴルフ練習場運営会社が所有していた町内の土地13,000 平方mの賃貸借契約を結んだ。賃料は月額120万円だった。この土地の実勢価格は当時、1平方mが約8,000円であったが、関電は20,000円と設定した。このため、関係会社側が土地を貸して得られる年間の賃料収入の利回りは、相場の5%前後を上回る約14%であったという。

 なお、この土地は、町の土地台帳によると、関電は1988年にこの土地を購入し、05年に吉田開発の関係会社に売却されたという。その後、警備会社など森山氏関係会社間で転売された。関電は売った土地を後に高値で借りたことになる。

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関電の原発マネー不正還流を告発する会」の
検察庁、大阪第2検察審査会あて 申入書 補充書4には
土地賃借事案の詳細な解説があります。
(電気料金値上げ時の説明とは異なり、実際には高値発注、高値賃借)

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