◆非化石価値取引市場、抜本的な制度変更

【メモ】非化石価値取引市場の抜本的な制度変更(2021年7月)

 2021年3月26日に開催された第48回電力・ガス基本政策小委員会制度検討作業部会にて、資源エネルギー庁より提示された。提示された制度変更案では、現行の非化石価値取引市場を、再エネ価値取引市場(仮称)と高度化法義務達成市場(仮称)の2市場に分離する。FIT非化石証書を取り扱う再エネ価値取引市場では、大口需要家の市場参加を認めることに。非FIT非化石証書は、再エネ指定のあるもの(大型水力、卒FIT)と、ないもの(原発)に分かれる。

 資源エネルギー庁の資料
  
非化石価値取引市場について~~とっても分かりにくい(>_<)

(1) FIT非化石証書(再エネ指定あり)…FIT電源(Ex. 太陽光、風力、小水力、バイオマス、地熱)。再エネ価値取引市場。発電事業者から小売電気事業者への電気の流れが明示される(トラッキング=経路情報明示を導入)。RE100にはトラッキングが必須。RE100をめざす大口需要家が市場に参加できることに。RE100とは、使用する電力の100%を再生可能エネルギーにより発電された電力にする事に取り組んでいる企業が加盟している国際的なイニシアティブ。

(2) 非FIT非化石証書(再エネ指定あり)…非FIT再エネ電源(Ex.大型水力、卒FIT等)。高度化法義務達成市場(エネルギー供給構造高度化法は2009年に制定。高度化法とは、年間販売電力量が5億kWh以上の小売電気事業者(98%)に対して、自ら供給する電気の非化石電源比率を2030年度に44%以上にすることを求めている。ここもトラッキングを導入か。

(3) 非FIT非化石証書(再エネ指定なし)…非FIT非化石電源(Ex.原子力等)。高度化法義務達成市場。原発はトラッキングなしで、十分だろう–どこの原発で作った電気か、なんてことは誰も興味がないだろうし。原発の電気であることを証明する証書を持っていて、何の役に立つのだろうか。意味不明(>_<)
…関電の下請け仕事を「特命受注」するには、この証書を一定以上持っていることが資格条件とか (^ ^;;、これは考えられるね(^o^)