◆関西電力 闇歴史◆068◆

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◆関電東海支社ビル前行動に対する弾圧
 (関電東海支社事件)
 2012年5月、大飯原発再稼働に抗議する関西電力東海支社前の初めての行動で
 参加者の2名が関電ビル内に立ち入ったとして
 その後、5か月以上もたって、10月から捜査が始まった
 関電不動産東海支店が被害届
◆関電本店ビル前行動などに一連の弾圧が連続(2012年10月~→◆069◆
 (2012年関西脱原発弾圧事件)
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【2012年、原発再稼働をめぐる攻防】…▲は再稼働推進。◆069◆と同じ内容です

・1月31日、佐賀地裁に、原発なくそう!九州玄海訴訟の提訴
▲2月、3月、原子力安全・保安院、原子力安全委員会は、大飯原発3、4号機の安全性に関する総合評価(ストレステスト)の評価結果を了承
▲4月、野田佳彦総理と枝野幸男経済産業相らが、大飯原発3、4号機の安全性を最終的に確認、再稼働は「妥当」と判断。協議には、細野豪志原発事故担当相、藤村修官房長官、斎藤勁官房副長官、民主党の仙谷由人政調会長代行らも
・5月5日、泊原発3号機が、定期検査で運転停止→初めて全国の原発がすべて停止(同年7月5日に大飯原発3号機が再稼働されるまでの2か月間、原発ゼロであった)
・5月25日、関電の東海支社ビル前で大飯原発再稼働に抗議する初めての抗議行動
・5月30日、鹿児島地裁に、原発なくそう!九州川内訴訟の提訴
・6月12日、大阪地裁に大飯原発差止訴訟[行政訴訟]の提訴(→2020年に勝訴判決)
▲6月16日、民主党政権は大飯原発の再稼働を正式決定
・6月26日、金沢地裁に、志賀原発を廃炉に!訴訟 (金沢訴訟)の提訴
・6月29日(金)、京都での関電京都支店前のキンカン行動が開始
▲7月5日、大飯原発3号機が、新規制基準ができていない中で再稼働
▲7月21日、大飯原発4号機も再稼働。その後、2013年9月15日定期点検のため運転停止。そして、2015年8月11日に川内原発1号機が再稼働(新規制基準による最初の稼働)されるまで、1年11か月、原発ゼロであった
▲9月19日、原子力規制委員会の設置。新規制基準による適合審査→原発再稼働が開始
・10月5日~、関電の大阪本店前での抗議行動などに対し、連続した弾圧(→◆069◆
・10月29日、関電東海支社ビル前行動に対して、5か月後になって警察が異常な弾圧を開始
・11月29日、京都地裁に大飯原発差止訴訟[民事訴訟]の提訴
・11月30日、福井地裁に大飯原発3、4号機差止請求[民事訴訟]の提訴(→2014年に樋口判決)

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◆関電ビル前行動弾圧事件 2012.5.
自由法曹団通信1443号(2013年2月11日)
こちら
関電ビル前抗議行動弾圧事件 ―不起訴を勝ち取る
愛知支部 中谷 雄二 弁護士
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(以下の事件の「経過」は、上記Webサイトより)
(「経過」以外の部分は、上記Webサイト参照のこと)

経 過

1 事件は、2012年5月25日、大飯原発再稼働に抗議する関西電力東海支社前の初めての行動が行われた際、抗議行動に先立って参加者の2名が関電ビル内に立ち入ったことを建造物侵入容疑であるとして、警察からの執拗な呼出から始まった。警察の呼出が始まったのは、10月29日、実に事件から5か月後のことである。任意の出頭要請といいながら十数回にわたる電話と自宅まで4名の警察官が出向いて出頭要請がなされた。

出頭を要請された2人から相談を受けたが、問題とされている事件から5か月も経っての執拗な呼び出しであること、東京や大阪などで逮捕者がでていること、2人の内、1名は行動の呼びかけ人であることから、抗議行動に対する弾圧の可能性があると思われたため、直ちに警察への抗議文の提出と弁護団の編成を計画し、愛知支部の団員に対して、協力を要請した。

2 岐阜支部の団員1名を含む25名が直ちに協力を申し出てくれたため、11月2日、出頭要請を行っている愛知県警東警察署長宛に弁護士25名の連名でFAXで抗議文を送付した。これによって、一週間、完全に警察の足が止まった。11月8日、電話で警察から再度、出頭要請があったため、翌日、その間に集めた30名の弁護人選任届けを付して、弁護士6名で、任意というが実際に行われている出頭要請は、事実上の強制だと抗議し、このような状況が続けば国賠も考えると出頭拒否を通告した。同月12日、弁護団と本人が司法記者クラブにおいて記者会見し、弾圧事件だと訴えたが、記者から警察署への問い合わせはあったようであるが、報道はされなかった。同月16日、警察からは、翌週の平日午後1時から午後5時までの都合の良い時間に出頭するよう警備課長名でハガキによる呼び出しがされた。これを受けて、出頭を拒否した場合に逮捕も予想されること、本人の意向を踏まえて、弁護人付きで、かつ、1時間に限ることを条件付に出頭に応じると弁護人から警備課長に連絡した。結局、警察段階では、1名は1日で取り調べが終わり、もう1名については、2日間で取り調べが終了した。途中、付き添っていった水野幹男団員は、取り調べ途中に1時間が経過したとして、取り調べ室から本人を連れ出し、休憩を取らせるということがあった。警察の取り調べが12月6日に終了したが、12月20日、公安係検事より弁護人を通じて出頭要請があったため、これにも弁護人が付き添って出頭し、一時間の条件付で取り調べに応じた。12月25日、弁護人連名による不起訴要請書を提出した。検察庁における取り調べでは監視ビデオの映像をみせながら、供述との食い違いが追及されたが、翌月16日、不起訴処分(起訴猶予)となった。

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◆週刊金曜日オンライン→こちら
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『週刊金曜日』は、
関電支社を訪問した市民が「建造物侵入」容疑――「運動つぶし」が目的か
として報道。以下のような記載もある。
(竹内一晴・ライター、2012年12月7日号)

・被害届を提出した関電グループ企業、関西電力不動産東海支店の担当者は「当社としてはビルを安全に管理する責任がある。二人は当社の規定に違反する行為があった。今後は入ってほしくないので(時間がだいぶ経過したが)被害届を出した」と言う。

・事件後、5か月以上もたって捜査が始まったのは実に奇異なことだ。担当の東署警備課長も現場に居合わせたというが「現行犯逮捕」は行なわれなかった。そもそも、株主の1人が会社を訪問しただけで「建造物侵入」としている点など異常さが際立つ。