◆関西電力 闇歴史◆073◆

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◆関電の原発建設に反対し阻止した4府県9か所の闘い
 どの立地候補地でも女性たちの素晴らしい結束があった
 「比較ジェンダー史研究会」のWebサイトより
 【付 和歌山県白浜町、使用済み核燃料中間貯蔵施設も撃退】

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【Webサイト】

比較ジェンダー史研究会こちら
【年表 4 】原子力発電所との闘い-立地反対運動と原発訴訟(富永智津子、2015年)→こちら

・このサイトでは、全国の原発について、立地を阻止した闘いをまとめているが、その中から関西電力をピックアップすると、下記の通り。それぞれに経過や【解説】が付いているので、分かりやすい。
・電力会社の原発推進と地域社会の分断については、以下のように述べている。「反対運動は、志を同じくする人々をつなげたが、一方で、推進派と反対派に分断されることによる人間関係の破壊も見られた。この破壊は家族や親族、あるいは漁協内部に及び、原発問題が終息した後も続き、容易にその溝は埋まることがない。」
・運動の中で、女性の活躍、女性が果たした役割をとりあげて、赤字で強調している。
・そして、最後の【まとめ】として、以下のように強調されている。
どの立地候補地でも、一番「命」に近いところで日々格闘している女性たちの結束には瞑目すべきものがあった。
(本項編集者注…「瞑目」というより「刮目」のほうが適切だと思いました(^o^)

【関電に関係する4府県9か所の闘い】…( ) 番号は上記Webサイトの連番

(2)兵庫県御津(みつ)市(現たつの市)…1958~60年
(6)兵庫県香住町(現香美町)…1967~70年
(7)和歌山県日高町阿尾(あお)・小浦(おうら)地区…1967~2005年
(8)和歌山県古座町(現串本町)…1968~90年
(9)福井県小浜市(若狭湾)…1968~76年。内外海(うちとみ)半島の入り江にある田鳥に建設計画。1971年「原発設置反対小浜市民の会」結成で大同団結、有権者の半数を超える署名などの運動で、市長が誘致拒否
(11)和歌山県那智勝浦…1969~81年
(15)京都府舞鶴市(若狭湾)…1971~82年
(20)京都府久美浜町(現京丹後市)…1975~2006年
(22)和歌山県日高町日置川(ひきがわ)町(現白浜町)…1976~2005年。

【付  和歌山県白浜町、使用済み核燃料の中間貯蔵施設も撃退】

・以下、Webサイトには記載していないが、和歌山県白浜町では、2018年以来、関電が使用済み核燃料の中間貯蔵施設を作るのではないかという懸念が浮上。

・町民の反対運動もあり、白浜町は2019年12月、原子力発電所から出る放射性廃棄物の受け入れを拒否する条例を制定する方針を明らかにした。条例案「白浜町安心・安全なまちづくり推進条例」は町議会12月定例会に提出され、議会は全会一致で可決。町内での原子力関連施設の立地は事実上、不可能になった。
・関電は、2020年6月末に日置川の原発立地事務所を閉鎖した。

・「関電の中間貯蔵計画はどうなるのか?」:日本消費者連盟関西グループ発行「草の根だより」連載記事に加筆 →こちら
・「資料 核関連施設・廃棄物拒否条例(背景と解説)」→こちら

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