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◆第19回口頭弁論 意見陳述

2018年3月27日

口頭弁論要旨

小西洋一

私は京都府舞鶴市に住み、小学校教員をしている小西洋一と申します。

2011年3月11日、東日本で発生した大地震と大津波、そして福島第一原発の事故は、私が働いている舞鶴の学校現場の状況も大きく変えました。

【放射能被害から子どもたちを守れるのか】

京都府と舞鶴市の原子力防災計画が策定されましたが、実効性には疑問が多すぎます。原子力事故が発生した場合、とりあえず屋内退避が指示されています。屋内にいる場合は、急いで玄関で服などに着いた放射能を振り払い、屋内に避難するように指示されています。屋内への退避で放射能被爆をまぬがれることはできません。

昨年、市民からの強い要望もあって、安定ヨウ素剤の備蓄が舞鶴市内の6箇所から避難場所の32箇所に広げられました。本校でも約6000人分の安定ヨウ素剤が備蓄されています。また、福知山、綾部などの6箇所の中継避難場所にも備蓄されることになりました。安定ヨウ素材を放射線にさらされた直後、またはできるだけ早く24時間以内に服用すれば、甲状腺への放射性ヨウ素の集積を90%減らすことが出来ると言われており、甲状腺ガンから子どもたちを守るために大変有効です。しかし、原発事故や避難で混乱している時に、ヨウ素剤の服用の判断、指示を誰がするのか、判断された場合に児童・生徒全員に的確な配布と服用が出来るのか。それも訓練とシュミレーションが必要となっています。市の防災計画では、市民の避難集結場所は公共施設とともに多くの小・中・高の学校施設が指定されています。市内にある全校児童200人足らずのある小学校には、校区内の市民3千人の避難者が想定されていますが、市の職員の配置は3人だけです。3人で三千人の対応は無理です。

【保護者への引渡しはできるのか】

授業中に避難指示が出た場合は、児童・生徒は保護者へ引き渡し、避難することが前提になっています。仮に原発事故が起こった場合、舞鶴市内が原発事故と避難で混乱する中で、短時間でスムーズに全児童・生徒を保護者へ引き渡すことができるとはとても思えません。台風の襲来による一斉帰宅、保護者への引渡しを何回か経験しましたが、600人規模の学校でも2時に学校メールや電話連絡を入れて、保護者への引渡しが最後の一人まで完全に終了するまで4時間はかかります。それは、舞鶴市内が安定している場合です。時間がかかればかかるほど、その間にも放射能の汚染に子どもたちはさらされるということになります。

【子どもたちには何も罪はないのに】

震災後、京都府に、福島から避難した児童が転入してきました。その児童の転入先では、事前に転校の事情をくわしく丁寧に指導し、児童を迎え入れました。

児童の転入からまもなく、トラブルが起こり、お互いが口喧嘩になった時に、他の児童が転入してきた児童に向かって「お前なんか、福島の津波で死んだら良かったんや」と叫び、叫んだ児童には、そのことの意味を指導し、保護者へも連絡して再度指導してもらった例があります。

マスコミなどの報道によれば原発事故により避難した児童が「放射能がうつる。」「賠償金をよこせ。」などいわれのないいじめに遭っていることが報告されています。原発事故さえなければ、こんな悲しい思いをすることはなかったのに。子どもたちには何の罪もありません。避難先でいわれのないいじめや嫌がらせを受けている子どもたちの心情を考えると不憫で仕方がありません。今だに原発災害の避難者は7万人を超えています。

避難した児童は、いじめに遭う以外にも、なかなか、新しい環境になじめないこともあります。転校先の児童に嫌われないように気を遣ったり、意地悪されないよう目立たないようにしたり、転校先の児童に負けないように自分を大きく見せてつっぱたり・・・。児童一人一人によって様々な対応があるだろうと思います。

突然の大地震と津波、そして福島第一原発の過酷事故によって、生まれ育ったふる里を追われ、家族もバラバラにされ、仲の良かった友達とも別れて、見知らぬ土地への転居や学校への転校を余儀なくされた児童の緊張や不安、ストレスは私達の想像を遥かに超えています。

地震や津波は天災ですから避けることはできません。しかし、原発の事故は人災です。「想定外」などという言葉で責任を逃れることが出来るでしょうか。

未来を生きる子どもたちに放射能の心配のない日本を残すこと。これは、地震列島と言われるこの国に51基もの原発を作らせてきた私たち世代の責任ではないでしょうか。原発は、再稼働せずすべて廃炉に。

京都地裁の英断を心からお願いいたします。

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◆【頒布】フリー紙芝居 「なくそう げんぱつ」
 YouTube 版とDVD版

    • 小学4年生くらいからわかるように、原発の問題を絵にしました。
    • DVD版で、長さは約7分です。背景に音楽が入っているものと、そうでないものがありますが、絵やナレーションは同じです。
    • 基本的に無料配付ですので、皆さまの運動の中で利用してください。しかし、イラスト代などの費用はかかっています。適当な機会にカンパをしていただきますよう、お願いします。
    • 事務局には、できあがったDVD版が置いてあります。欲しい場合はご連絡ください。
    • スタッフ、その他
      • 大飯原発差止訴訟 弁護団・原告団世話人会 制作。
      • 原画制作…大飯原発差止訴訟の原告団世話人の関係者。
      • 編集…大飯原発差止訴訟の弁護士、世話人のチーム。世話人会で確認。
      • 音声出演…大飯原発差止訴訟の弁護士、世話人。
      • 原画からDVD版の制作…大飯原発差止訴訟の世話人。
      • YouTubeへのアップ…大飯原発差止訴訟の原告の人。

◆YouTube 版

  • YouTubeの映像は、パソコンのほか、インターネットに接続しているテレビ、ゲーム機、タブレットなどで見ることができます。
  • なお、YouTubeへのリンクは→こちら

◆DVD版…ダウンロードできます。

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(レーベルはプリンタなどで印刷して作成します。)

下記の手順でお手元にDVDを作成できます。(以下、Windows7)

  1. 事務局には、できあがったDVD版が置いてありますが,以下の手順によりご自分でおつくりいただけます。
  2. DVDのディスクイメージ (ISOファイル) 「Nakusou_Genpatu.ISO」(拡張子「.ISO」は、パソコンの設定によっては表示されません)を、【こちら】よりダウンロードしてください。
  3. ダウンロードしたディスクイメージ (ISOファイル)「Nakusou_Genpatu.ISO」(拡張子「.ISO」は、パソコンの設定によっては表示されません)をダブルクリックすると、Windows標準のディスクイメージ書き込みツールが起動するので、DVDドライブに未使用のDVDディスクをいれて、書き込みを開始します。↓ディスクイメージ ( ISOファイル)「Nakusou_Genpatu」と関連づけるプログラムは、
    「Windowsディスクイメージ書き込み」にしておく。
    12
    ↓ 空のDVDディスクを入れた書き込み用ドライブを指定します。Dドライブのことが多い。10
     ↓ 書き込み後のディスクの確認にチェックを入れておくと、出来上がり検査がある。
    11
     ↓ 下記の表示が出れば、DVDディスクが完成。
    13
  4. できあがったDVDディスクを、DVDドライブに入れると、自動的に再生されます(パソコンでは「自動再生」の設定になっている場合)。まず最初に、音楽入りかそうでないかを選択すれば、紙芝居が始まります。ナレーションの音声はどちらでも同じです。パソコンでは、PowerDVDなどのDVD再生ソフトが必要となります。
  5. Windows8でDVDを再生できる無料ソフト4選→こちらを参照してください。

◆山は動き、風は変わりつつあります

◆ロウソク革命から、民主政権を誕生させ、平昌(ピョンチャン)オリンピックを経て、南北朝鮮関係は融和から停戦、統一に向かって、大車輪で動き始めました。この変化は、共和国(北朝鮮)の非核化、米朝会談へと発展する方向にあり、東アジアの緊張は雪解けを迎えつつあります。ほとんどの人々が、夢想だにしなかった変化です。韓国民衆の蜂起を契機に、世界の平和を妨げていた山は動き、風は変わりつつあります。唯一、この流れが読めず、逆らっているのが安倍政権です。

◆その安倍政権は、国会での多数を頼んで傲慢となり、国を私物化し、人々を愚弄する政治に突っ走り、憲法改悪、戦争政策、労働制度の改悪に猛進しようとしました。しかし、今、森友学園や加計学園、陸上自衛隊イラク派遣部隊日報などをめぐって、文書改ざん、事実隠し、国民無視(とくに自衛隊の文民統制の破壊は深刻)が次々暴露され、国民の追及に会い、腐敗しきった安倍政権は窮地に立たされ、崩壊寸前です。

◆これらの動きは、「きっかけ」があれば、世界は変わること、「きっかけ」は必ず訪れることを教え、粘り強く主張し、運動を続けていれば、「きっかけ」を掴むことができることを示しています。

◆原発をめぐる動きも、福島原発事故の大きな犠牲の上に、変わりました。いま、脱原発、反原発は民意となっています。この民意のゆえに、原発の安全対策費は高騰し、電力会社は老朽原発の廃炉を決意せざるを得なくなっています。また、福井地裁、大津地裁、広島高裁での原発運転差し止め決定など司法での勝利(電力会社にとっては「司法リスク」)も格段に多くなっています。さらに、民意の完全実行=原発全廃を迫る大きな運動を構築しましょう!

原発世論も、脱原発、反原発に向かっている

◆福島原発事故以前の世論調査では、脱原発、反原発の声は少数でした。しかし、福島事故は、原発が重大事故を起こせば、人の命と尊厳を踏みにじり、生活基盤を奪い、職場を奪い、農地を奪い、漁場を奪い去ることを実証しました。また、事故被害の悲惨さ・深刻さ、使用済み燃料の処理や保管の困難さなど、原発は、あらゆる視点から、人類の手に負える装置ではないことを明らかにしました。

◆一方、福島事故以降の経験によって、原発は無くても電気は足り、何の不都合もないことが分かりました。さらに、近年、LEDや新型家電など、電力消費の少ない器具が発展し、発電法、蓄電法も高効率になっています。天然ガスやメタンハイドレートなどの新燃料は次々に発見され、再生可能エネルギーが急速に普及しています。また、50年後には、世界の人口が減少に転じ(日本では、現在、年間0.8%の割合で人口が減少)、エネルギー需要も減少すると予測されます。したがって、原発は今や厄介もの以外の何物でもなく、原発を運転する必要性は見出だせません。そのため、日本でも、脱原発、反原発は社会通念=民意 となっています。

◆この民意を反映して、2015年、伊方町で行われた住民アンケートでは、原発再稼働反対が賛成の2倍でした。1昨年の鹿児島県、新潟県の知事選では、脱原発を掲げる候補が圧勝しました。1昨年末には、高浜原発の「地元中の地元」音海地区の自治会が、老朽原発運転反対を決議されました。また、昨年1月の高浜原発クレーン倒壊事故以降には、高浜原発全ての原発再稼働にも反対されています。さらに、昨年2月の朝日新聞、3月の毎日新聞の全国世論調査でも、原発再稼働反対がそれぞれ57%、55%で、賛成のほぼ2倍でした。

若狭でも脱原発、反原発の声は多い

◆「若狭の原発を考える会」は、若狭でアメーバデモと称する行動を、毎月2回・計4日間かけて行っています。このアメーバデモは、原発立地の若狭で、3~4人が一組になり、徒歩で、鳴り物を鳴らし、また、「反原発」の旗を掲げ、スピーカーで呼びかけながら、チラシを若狭の全ての集落の隅から隅まで配り歩く行動です。

◆このアメーバデモは3年以上継続され、お会いした住民1000人以上から直接お話をうかがいましたが、その中でも、「原発はいやだ」の声が圧倒的に多数であり、原発推進の声はほとんど聞かれていません。原発立地でも、脱原発、反原発が多数の願いなのです。

◆このことは、去る2月25、26日に23グループに分かれ、延べ220人が参加して実施され、5万枚以上のチラシを配布した「若狭湾岸一斉チラシ配布(拡大アメーバデモ)」(「大飯原発うごかすな!実行委員会」主催)でも、参加者の多くが実感されました。参加者は、若狭の多くの住民が、原発反対を訴えるチラシを暖かく受取って下さったことに感謝し、感激しました。

脱原発、反原発は国際的な流れ

◆国際的にも、脱原発の流れが加速されています。ドイツ、イタリアに続いて、リトアニアが脱原発に向かい、1昨年11月にはベトナムが原発建設計画を白紙撤回し、昨年1月11日には台湾が脱原発法を成立させました。また、5月21日にはスイスが原発の新設を禁止する法案を国民投票で決定しました。韓国の文在寅(ムンジェイン)政権も脱原発を目指し、アメリカでさえ、シェールガス発電などに比べて、経済的にも成り立たない原発を縮小する動きが広がっています。

相次ぐ老朽原発廃炉

◆四国電力(四電)は3月27日、老朽伊方原発2号機[出力57万kW:1982年3月営業運転開始]の廃炉を決めました。運転開始後36年越えで設計基準が古い2号機を、2011年3月の東日本大震災後にできた新規制基準の下で再稼働させるには、タービン建屋の耐震補強、非常用海水取水設備の造り替えなどの大規模工事が必要で、これらの工事に「伊方3号機の場合の1900億円に近い負担が想定された」(四電佐伯社長談)ためです。なお、伊方原発1号機(出力57万kW:1973年6月営業運転開始)は、2016年5月10日に廃炉か決定されています。

◆一方、昨年12月22日には、関西電力(関電)が、運転年数が38年を超えた老朽原発大飯1、2号機の廃炉を決定しています。これも、再稼働に2,000憶円以上の安全対策費がかかり、経済的にも成り立たたず、また、老朽原発である2号機を運転したとしても、稼働できるのはたかだか20年で、採算が合わないと判断したためです。

◆これらの原発の廃炉決定によって、福島の事故以降に廃炉が決まった原発は、福島第一以外でも、商用原発9基(美浜原発1号機、2号機・敦賀原発1号機・玄海原発1号機・島根原発1号機・伊方原発1号機、2号機・大飯原発1号機、2号機)と「もんじゅ」になりました。

◆一方、4月12日の朝日新聞は、日本原電の東海第2原発(本年11月で運転開始から40年)の審査が打ち切られる可能性があると報道しています。この原発を再稼働させるためには、11月までに設置変更、設備の工事計画および20年間の運転延長の許認可を得なければなりませんが、原子力規制委員会(規制委)の更田委員長は、「夏以降にも議論が残っているなら、時間的に許認可審査の終了は不可能」と述べています。ところが、工事計画の審査に必要な書類の4割は、今でも未提出で、設備の性能試験も遅れています。許認可が11月に出ず、この原発が廃炉となる可能性は大です。

◆なお、日本原電は、3月29日、東海第2原発の再稼働に際して、立地自治体の東海村だけでなく、周辺の5市(水戸、日立、ひたちなか、那珂、常陸太田の各市)にも「事前了解権」を認めるとする安全協定を結んでいます。「事前了解権」を周辺自治体まで拡大した安全協定は全国初です。

裁判でも脱原発、反原発側がたびたび勝訴

◆脱原発、反原発の民意を反映して、昨年12月13日、広島高裁は、伊方原発3号機運転差止めの決定を出しました。9万年前の阿蘇山の噴火では、火砕流が伊方原発まで届いており、今後もこのような噴火で、原発に大きな損傷を与える可能性があると判断したためです。なお、9万年前の阿蘇の爆発では、北海道に15 cm、関東に20 cm、関西に1 mの火山灰が積もり、日本中が火山灰に覆われたそうです。

◆脱原発、反原発の民意を反映して、福島事故以降に出された原発再稼働を認めない司法判断は4件【福井地裁(樋口英明裁判長)での「大飯原発3、4号機運転差し止め判決(本訴)」および「高浜原発3、4号機運転差し止め決定(仮処分)」、大津地裁(山本義彦裁判長)での「高浜原発3、4号機運転差し止め決定(仮処分)」、広島高裁(野々上友之裁判長)での「伊方原発3号機運転差し止め決定(仮処分)」】となり、事故前の2件【名古屋高裁金沢支部(川崎和夫裁判長)での「もんじゅ設置許可無効判決(本訴)」、金沢地裁(井戸謙一裁判長)での「志賀原発2号機運転差し止め判決(本訴)」】に比べて、急増しています。

安全対策費の高騰は、反原発運動、裁判闘争の成果

◆老朽原発廃炉の決定の大きな要因である安全対策費の高騰は、福島原発事故の尊い犠牲を踏まえて形成された脱原発、反原発の圧倒的民意を反映したものであり、粘り強い脱原発、反原発運動と裁判闘争の成果であるともいえます。もし、脱原発、反原発運動と裁判闘争による歯止めがなかったら、電力会社は、手抜きの安全対策で原発を運転し続けていたでしょう。その意味で、脱原発、反原発の運動や裁判は、原発重大事故を防いでいると考えることもできます。

事故だらけ、トラブル続きの原発の全廃を!

◆2015年8月に再稼働した川内原発1号機は、再稼働10日後に早速、復水器冷却細管破損を起こし、高浜原発4号機は、再稼働準備中の1昨年2月20日,1次冷却系・脱塩塔周辺で水漏れを起こし、2月29日には、発電機と送電設備を接続した途端(とたん)に警報が鳴り響き、原子炉が緊急停止しました。さらに、伊方原発3号機は、再稼働準備中の 1昨年7月17日、1次冷却水系ポンプで水漏れを起こしました。本年3月23日に再稼働した玄海原発3号機は、再稼働1週間後の3月30日に、脱気装置からの蒸気漏れを起こしました。配管が雨水によって腐食し、直径1.3 cmの穴が開いていたそうです【老朽配管の減肉(げんにく:厚みの減少)の可能性もあります】。

◆また、4月3日には、停止中の伊方原発3号機の補助建屋(放射線管理区域)内で、電動フォークリフトから出火しています。何れも、重大事故に繋がりかねない深刻なトラブルです。

◆なお、関電の関連企業は、1昨年3月以降、運搬中の鉄塔工事用の資材1トン近くをヘリコプターから落下させる事故を3度も起こしています。また、昨年1月20日には、長さ112メートルのクレーンを高浜原発2号機の使用済み燃料プール建屋の上に倒壊させました。予測できる程度の強風で倒れたのです。信じられない幼稚な事故です。

◆上記のように、福島事故以来再稼動した5原発(川内、伊方、高浜、大飯、玄海)の内、大飯を除く4原発が再稼動時にトラブルを起こしています。再稼働を進める全ての電力会社(九電、四電、関電)がトラブルを起こしたことになります。トラブル率100%です。

◆本来、原発再稼動は、電力会社にとって命運をかけた、もっとも緊張する行事であるはずです。それでも、再稼動を進めた全ての電力会社(九電、四電、関電)が、再稼動時にトラブルを起こしたという事実は、

①原発がきわめてトラブルを起こしやすく、点検・保守や安全維持が困難な装置であることを示唆し、
②配管の腐食や減肉、部品の摩耗などが進んでいること示しています。また、
③傲慢で安全性を軽視することに慣れ切り、緊張感に欠けた電力会社が原発を運転する能力・資格を有していないことを実証しています。さらに、
④規制委が適合とした原発のほとんどが再稼働前後にトラブルを起こした事実は、原発の再稼働にお墨付きを与えた新規制基準が極めていい加減な基準であり、原子力規制委員会(規制委)の審査が無責任極まりないことを物語っています。

◆規制委や電力会社の無責任振りは、今回の玄海原発3号機のトラブルでも露呈しました。九電は、「問題の配管を最後に点検したのは、2006年だった」と説明し、「保温材を外して配管を外して確認する必要はなく、外部からの目視で十分だと認識していた」と釈明しています。規制委は、12年も経た老朽配管の腐食を目視のみで判断するという杜撰(ずさん)審査を行っているのです。また、一方。九電の瓜生社長は、「7年間停止しており、再稼働で何が起こるかわからないということが現実になってしまい、残念」と、全く他人事のような、責任感のかけらも感じられないコメントを(薄笑いを浮かべながら)発しています。

◆電力会社の相次ぐトラブルは、東芝の放漫経営、神戸製鋼や三菱マテリアルズのデータ改ざん、日産やスバルの不正検査、在日米軍機や自衛隊機の相次ぐ墜落・部品落下、JR新幹線台車の亀裂などと通じるものがあります。

◆金儲けにのみに突っ走り、傲慢になりきった日本資本主義の倫理や技術は崩壊し、地に落ちていることを物語っています。自民党政権が、半世紀以上にわたって続けた人間性無視の政策、すなわち、極端な合理化、派遣労働、非正規雇用の助長、過剰な科学技術依存、後先考えぬ教育破壊、労働組合破壊、農業破壊、社会構造破壊の付けが回ってきたのだと考えられます。こんな社会は、一日も早く変革しなければなりません。原発全廃を変革の突破口にしましょう!

原発重大事故は明日にも起きかねません。
原発全廃運動の大きなうねりを!


「大飯原発うごかすな!」
4月22日(日)、関電包囲全国集会と御堂筋デモに大結集を!


主  催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:
(1)オール福井反原発連絡会(原子力発電に反対する福井県民会議、サヨナラ原発福井ネットワーク、福井から原発を止める裁判の会、原発住民運動福井・嶺南センター、原発問題住民運動福井県連絡会)、
(2)ふるさとを守る高浜・おおいの会、
(3)若狭の原発を考える会


関電は、大飯原発3号機を3月14日に再稼働させ、
報道では、5月9日に4号機を再稼働させようとしています。
断固抗議、阻止する行動にたちましょう!

お問い合わせは右記まで;090-1965-7102(木原)、090-2741-7128(宮下)
ご参加、ご支援、カンパをお願いします。
(カンパ郵便振込先;加入者名:若狭の原発を考える会;口座記号・番号:00930‐9‐313644:
お振込みにあたっては、通信欄に「大飯原発うごかすな!実行委員会へのカンパ」とお書きください。


2018年4月13日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

◆4月5日に行った関電との話し合いの記録

関電側;広報担当者ほか2名。
使い捨て時代を考える会;4名。

今回は以下の質問書を提出し、話し合いました。
質問書
……………………………………………………………………………
1.大飯原発3号機を3月14日に再稼動させたことに、強く抗議します。安全は確保できているという根拠はどこにあるのですか。前回大飯原発、高浜原発について「安全上重要な部位、原子炉圧力容器、一次系配管に神鋼製の納入があったが、不適切な行為に関わる部品は使われていなかった」との回答でしたが、書類上の判断だけで安全性を確認できるのでしょうか。大飯原発4号機についても5月に再稼動予定との報道がありますが、再稼動の必要性をお答えください。

2.使用済み核燃料の処理についての、技術的、経費的なめどは立っているのですか。また、中間貯蔵施設を福井県外に作るということで、候補地を2018年に示すとのことですが、具体案はあるのですか。

3.大飯1、2号機の廃炉が決定されました。廃炉費用は現在の見積もりでは総額1160億円で、時間がかかればもっと費用がかかるとの見解でした。どの原子炉もいつかは必ず廃炉になります。廃炉費用さえきちんと計算できないまま、原発建設・運転を進めて来たことについて、道義的責任はないとお考えでしょうか。また廃炉費用は託送料金に上乗せするとのことですが、見通しのないまま原発を建設・運転し、廃炉にするという道すじで、膨れた費用を消費者の負担にすることは、企業としてあまりにも無責任ではないでしょうか。

4.日本原電東海第2原発について、再稼動・運転延長には立地自治体以外の5市町村の事前了解を必要とするという安全協定がむすばれました。貴社の原発に関しても京都府・滋賀県の市町村と同様の協定を結ぶ必要があると考えますが、どのような見解をお持ちでしょうか。

5.電力自由化によって、貴社から他社へ切り替えた消費者は、1月末で134万軒に上るとのことです。顧客離れに歯止めをかけるために原発を動かし、値下げをするそうですが、命の安全よりお金を優先する経営姿勢と見えます。消費者は原発に依存しない電力会社を望んでいるのです。このことについてどのような見解をお持ちでしょうか。

以 上
……………………………………………………………………………
話し合いの内容
(Q;こちら側の発言 A;関電の発言)

A(質問1について) 安全対策の基本「止める、冷やす、閉じ込める」を押さえ、運転員の教育、機器の点検などを十全にすることで安全を確保できると考えている。規制委員会の審査があり、地域協議会で説明して理解してもらっている。神鋼については(質問書では)書類上の判断としているが、10/24から11月いっぱいにかけて14回立ち入り調査をした。神鋼とグループ会社の調査をしている。書類だけではない。

Q 立ち入りで何を見ているのか。
A 部品の検査をしているところを見る。

Q 適正な検査をしているかどうかを見るのか。原発に使われているところの検査ではない。使われているところは検査できない。
A それは(使われている物についての検査は)書類上でしかないが…。

Q 玄海原発で配管から蒸気が漏れるという事故が起きた。10年前に点検してあと47年持つという判断で動かしたら蒸気漏れが起きた。関電は大丈夫か。
A 関電では美浜の事故後に点検箇所が定められた。今、全部出来ているかはわからないが、美浜の事故があったのでしっかりやっている。

Q 玄海事故は写真を見て驚いた。腐食していることが一目でわかる。そんな状態でも再稼働させた。考えられない。関電はちゃんと点検しているのか。
A 全部しているという訳ではないが…。

Q 玄海は2次系の配管だから大丈夫としてやらなかった。2次系だから安心という訳ではない。関電はどうか。
A 九電については公表された情報でしかしらない。作業員が見つけたということだが、関電ではそういう
ことはないと思う。

Q 稼動させる前にテストしているはず。九電は経営が厳しく、不要不急のところは手を抜いたとも考えられるが、関電ではそういうことはないか。
Q 蒸気漏れで発見した。関電でもあり得る。非常に危険だ。安全対策が出来ていない。
Q 動かしながら配管を代えたりしているができるのか。
A 配管は1本ではないから…

Q 同じようなことが起きる可能性があるが、検査をするのになぜ止めないでやるのか。止めない理由は経営上の事か、それとも運転上の事か。
Q 玄海の事故は、「安全の上に安全を」と言っているのに事故が起きてショックだった。不安が増える。社内でも議論してほしい。
Q 福井に行ったら、地元の人達が原発を早く止めてと言っていた。原発が動いているので、いつも不安だと言っている。
Q 高浜3・4号機、大飯3・4号機について、どんなチェックをしているのかプレスリリースしてもらいたい。
A(苦笑)

Q 他社で事故が起きたらフィードバックするだろう。関電ではどんな検査をしているか知らせてほしい。
A 福島事故はフィードバックされている。関電は審査を受ける立場だが、審査にフィードバックされている。

Q 審査というが、今回、九電は新規制基準を通って稼働した。それでも事故が起きたのだから、新規制基準に合格しても、こんな事故が起きるということが明らかになった。新規制基準は信用できない。関電も同じだ。検査や点検が杜撰でないことを見せてもらいたい。
Q 発電費が福島事故前に3000億円だったのが再稼働後2500億円に減っている。どこで減らしているのか。検査などでが、手を抜く対象になっているのではないか。証拠もみせられることなく、「大丈夫」と言われれば言われるほど不安になる。
Q 「関電はこういうチェックをしました」として発表してもらいたい。大丈夫と言う証拠を見せた方が消費者は安心するし、そういう手法を取った方が結局安くなる。リスク管理上、市民不安を押さえた方が会社としても信用される。
Q せめて動かしているのを止めて検査をしてもらいたい。
Q 情報公開してもらいたい。新規制基準に乗っているからと言うが、委員長が安全を保障するものではないと言っている。
A ゼロリスクということですね。

Q 被害を受けるのは市民だ。危険を避けてもらいたい。実情を丁寧に説明してほしい。
安全と言うのであれば、このように点検しているから安全だとプレスリリースしてもらいたい。
A ご意見として伺います。

Q 九電では目視で見つけられなかった。
A 関電では目視以外の検査もしている。

Q 下水の配管などは一定期間経過すると取り替えるが、中を放射性物質が流れている原子炉の配管の取りかえは可能なのか。
A 格納容器以外は取り替えできる。特別点検(40年越えのものについての点検)して取り替える。機器に異常がなかったら取り替えない。

Q 規制委員会の基準は意味がない。自主的に点検してもらわないと信用できない。
A 耐用年数が来たら取り替える。

Q 事故が恐ろしいのは本格運転しはじめたときだ。その時事故になったら大変なことになった。九電は今回はラッキーだった。
A もう時間なのでこの辺で。

Q 最後にいくつか。質問2について、中間貯蔵施設を白浜町に作るという案が出ているそうだが、そうか。
A そういう話は出ていない。

Q 質問4について、東海原発で周辺市町村と立地自治体並みの協定を結んだが、関電も京都府とも立地自治体並みの協定にしてもらいたい。
Q 電力自由化で顧客離れは2月末で142万件になった。大飯原発の再稼働後に目立つ。ぜひそのことを考えてもらいたい。

—————–

今回の質問についてはここまで。玄海原発の事故に関連して、関電は大丈夫かということを追及したので、他の質問について話し合うことができなかった。話し合い終了後次のようなやり取りがあった。

A ここで伝えるのはふさわしくないかもしれないけど(と前置きして)、2月14日の槌田さんからの電話に関して、本社より申し渡しがあった。「京都支社の回答が関電の回答ということ。それが理解してもらえないなら槌田さんの関係したグループとの話し合いはしない」とのことだ。

Q(槌田) 私は関電の考えを冷静に聞いた。不買ではなく原発の電気は買いたくないという事を言っている。私がそういうことを言っているのは別のグループの話だ。
Aこの場は使い捨て時代を考える会の場なので、この場の事ではない。

Q(槌田) 大阪本社で受け取ってもらえなかったのはなぜか。使い捨て時代を考える会は京都にあるので京都支社に行くが、関西圏の話は大阪本社に行く。
A 本社から言ってきたことをお伝えしているのだが、板挟みになっている。配慮してほしい。私自身はこれからもこういう場(話し合い)を持ちたいと思っている。

Q(槌田) 大飯原発再開で関電離れが進んだと思う。原発再稼動は経営に関わるので、大阪本社と話をしたい。経営が苦しくなると安全対策など心配になる。感情的でなく、真剣に経営についての議論がしたい。技術者とも話をしたい。関電は大事な会社だ。

関電大阪本社から具体的に会いたくないと言ってきたことで、しばし、やり取り。使い捨て時代を考える会とは今後も話し合いを進めていくとのことだが、どうなる事か。

◆【書籍】『放射線被曝の争点
-福島原発事故の健康被害は無いのか』

山田本カバー

  • 著者…渡辺悦司,遠藤順子,山田耕作
  • 著者紹介…3名とも「市民と科学者の内部被曝問題研究会」の会員。
    ・渡辺悦司…マルクスの恐慌・危機理論と第二次世界大戦後の資本主義の経済循環などの研究者。
    ・遠藤順子…内科医。現在は,津軽保健生活協同組合健生病院非常勤医師。
    ・山田耕作…大飯原発差止京都訴訟 原告団世話人。京都大学名誉教授。専門は理論物理学。
  • 緑風出版,2016/5/20 発行。A5判 252ページ。定価 3000円+税。
    [著者割引で手渡し2600円,郵送は2900円]
  • 福島原発事故から5年。甲状腺がんはじめ様々な健康被害が拡大している。だが,政府・東電・専門家・マスコミは被害を放置し,隠蔽し,世論を操作している。規制値を大幅に緩め,住民を危険な汚染地帯に帰還させようとしている。チェルノブイリでも見られた被曝の過小評価と隠蔽が,国際原子力ロビーや国際放射線防護委員会(ICRP)とも連携し,日本でも展開されている。
  • 目次
    第一章 福島原発事故により放出された放射性微粒子の危険
    …その体内侵入経路と内部被曝にとっての重要性
    第二章 トリチウムの危険性
    …原発再稼働,汚染水海洋投棄,再処理工場稼働への動きの中で改めて問われる健康被害
    第三章 福島原発事故の健康被害とその否定論
    …児玉一八,清水修二,野口邦和著『放射線被曝の理科・社会』の問題点
    補 章 内部被曝を軽減するために
    …放射性物質の排泄を促し抗酸化力を高める食品とレシピ
  • ご注文,ご連絡は,山田耕作(kosakuyamadaアットyahoo.co.jp),または
    京都脱原発原告団 [吉田明生](meiseiアットpp.iij4u.or.jp),
    [同事務局](kyotodatsugenpatsubengodanアットgmail.com)まで。(アット→@)
    ・郵送の場合振替用紙を同封します。
    ・amazonでは緑風出版の本を取り扱っていません。
    【本書は,大飯原発差止訴訟の京都脱原発弁護団とは別に,著者らの主張です。】

◆【書籍】竹本修三・原告団長の著作
 『日本の原発と地震・津波・火山』

  • 『日本の原発と地震・津波・火山』。大飯原発差止京都訴訟原告団長・京都大学名誉教授の竹本修三 著。発行日は2016/5/5。
  • 地震大国日本では,原発はどだい無理という第1章「地震大国ニッポン」。
  • 第2章「原発と地震」,第3章「原発と津波」,第4章「原発と火山」は,京都地裁での原告側の主張について,原告団長としての考えを示したもの。これらの章では主に大飯原発について述べているが,すべての原発再稼働にとって普遍性のある問題点を指摘している。
  • 第5章は「原発,高レベル放射性廃棄物の処分問題」,子や孫の世代に禍根を残さないように。
  • 原発稼働の是非を考える多くに人に読んでもらいたい内容です。
  • 四六判210ページ。¥1000円+税。amazonでも扱いあり。

s-takemoto
【本書は,大飯原発差止訴訟の原告団長としての考えを示したものです。】
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◆目 次
1.地震大国ニッポン
…長周期地震動,近畿・中部地方の地震と地殻変動,わが国の地震予知研究の現状,など。
2.原発と地震
(1)関電側の大飯原発についての地震対策。
(2)大飯原発周辺の想定地震についての原告側の疑問。
(3)基準地震動を3桁で提示する欺瞞性。
(4)若狭湾の地殻内断層地震は短周期成分が卓越するか?
(5)「新規制基準」は原発の安全性を確保するものか。
3.原発と津波
…福島第一原発の津波被害,日本海側の津波,若狭湾の津波-大飯原発の津波被害,など。
4.原発と火山
…海溝型巨大地震と火山活動,日本の巨大カルデラ噴火とその原発への影響について,など。
5.原発,高レベル放射性廃棄物の処分問題
…わが国で原子力発電が行われるようになった経緯に関して,など。
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“ 地震大国ニッポン ” に 原発は土台無理

新刊著で竹本さん(大飯原発差止京都訴訟原告団長)警告
*救援新聞 2016年4月25日号。橋本宏一(日本国民救援会京都府本部 事務局長)

4月14日から連続的に熊本,大分県などにマグニチュード7を超える大きな地震がありました。4月18日現在,42人の死亡,200人を超える方が重傷,倒壊した家屋も2千を超え,10万人近くが避難し,10人を超える行方不明者がいるとの報道で,すでに救援活動もされています。被災,被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。救援会は中央本部が熊本県本部と連絡をとり,会員の安否,被害状況の把握につとめ,募金などの救援を呼びかけています。被害情報,受け入れ情報に耳を傾け支援に参加しましょう。

この地震とかかわり,今唯一稼働中の鹿児島の川内(せんだい)原発の事故を危惧し停止を求める多くの声が政府に寄せられていますが,政府は「安全基準内」と主張して稼働をつづけさせています。

「『地震大国ニッポン』に原発は土台無理」と,すべての原発の稼働停止と廃炉を主張している,大飯原発差止京都訴訟原告団長の竹本修三さん(京都大学名誉教授)が,裁判で述べたことも含めた,学説(地球物理学)と思いを新刊本としてこのほどまとめました。『日本の原発と地震・津波・火山』がそれ。本体は1000円+税,全210ページです。竹本さんは,福島の原発事故があるまでは「原子力の平和利用」もあり得ると考えていたが,孫も生まれて,よりよい地球環境を残すことに危惧を覚え,そこへ福島の原発が起こり,これは原発と人類はとても共存できないと考えるようになり,孫たちの世代に辛い思いはさせられない,と訴訟の原告となり稼働反対の運動をするようになったと,「はじめに」で告白,さらに「おわりに」では,「日本の国土面積は全世界の約0.25%しかないのに,そこで世界のM6以上の地震の20%が起こっている。この日本に,世界に約400基ある原発のうちの54基が設置されていることはきわめて異常」と警告を発しています。

熊本での大地震は,日本列島のいたるところに活断層が走っている地層の上で,いつでも大地震発生の恐れがあり,本著の警告がより身辺な問題であることを裏書きしています。救援会員の購読を訴えます。ブックショップの発売は5月20日からですが,注文は受け付けます。救援会京都府本部でも取り扱います。

◆省エネルギー生活を考え、実践しよう

脱原発運動の足元で、
省エネルギー生活を考え、実践しよう

◆原発を動かさなくても電気は足りていることは広く知られるようになりました。

◆しかし、電力会社は目先の企業利益だけのために、また、政府は核兵器の原料を何としても保持したいためか、万一戦争になった時のエネルギー確保のためか、一旦事故が起こると取り返しのつかない事態になることを分かってながら、原発再稼働にとても意欲を燃やしています。

◆脱原発を目指す方々からは、原発電気を止めて、自然エネルギー(太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど)に変えようという世論が高まっています。(政府が原発推進の考えなので、外国の取り組みからはずいぶん後れをとっていますが。)

◆しかし、自然エネルギーを利用したからと言って、環境問題がすべて解決するというわけではありません。例えば、広大な太陽光発電装置が景観や農地を壊す、近くの家が反射光でまぶしい・暑い、風力発電では低周波が周辺住民を悩ます、などの問題があります。使いやすいものに改良していくには、ある程度の時間が必要でしょう。

◆また、エネルギーも、その地方の特性にあったやり方で地産地消できれば素晴らしいと思います。

◆そのような考え方が深化することを願いつつ、「私たちは無駄にエネルギーを使いすぎてないか? 省エネルギーで発電量を減らせるのではないか?」ということを考えたいと思います。

◆「大江戸省エネ事情」(石川英輔著 講談社文庫)によると、

・江戸時代はエネルギー消費が0に近い(太陽エネルギーだけを使う)生活の時代であったが、当時と比べると昭和27年(戦後復興進む)は10,000倍、昭和35年(高度成長始まる)は50,000倍、そして現在は100,000倍のエネルギーを消費しているそうです!

・江戸時代のように、エネルギー消費が0に近い生活に戻すのは無理としても、楽しく省エネ生活をして、発電量を減らし、地球にも優しくありたいものです。
・下記1、2の行動とともに、3の楽しく家計にも優しい省エネ生活を実践しましょう!

1. 脱原発の世論を高めるアピール・申し入れ・抗議行動などに参加する。
2. 電力会社に方針転換を迫る消費者運動をする。
3. 省エネを実行して、電力消費を地球を痛めつけない量に留める。

「若狭の原発を考える会」では、会員が実践している省エネ生活を紹介し合いました。その一部を以下にまとめてあります。ご参考になれば幸いです。

「若狭の原発を考える会」・瀧川恵子



エネルギー消費を減らす生活

<「若狭の原発を考える会」会員編>


◆衣
・洗濯は1日おきにする。
・夏服は風の通るデザイン・冷感素材を選ぶ。
・ウォームズボンを家でも着用して寒かったこの冬、暖かく過ごせた。
・冬は冷える首・手首・足首を温かくする。


◆食
・電子レンジをやめて、温めは圧力釜とガスレンジの温め機能を利用する。
・食パンをトーストする時、ガスレンジの機能を使う。
・電気釜を使わないで、鍋で炊飯する。
・水筒を携帯して、自販機等で極力飲料を買わない。
・古いタオル等を小さく切って、皿や台所の汚れ拭きに使用する。
・ラップ代わりに丸いタッパーやゼリー容器を蓋として使う。
・鍋帽子で保温調理する。
・圧力鍋で短時間調理する。
・1週間に1度はできるだけ野菜を使いきる。
・賞味期限が過ぎそうな時には、早めに冷凍してしまう。(豆腐も牛乳も。)
・冷凍食材は電子レンジ解凍しないで使えるように献立を見通して冷蔵庫に入れ替える。
・自分で野菜を作り、作れない野菜は、農家が安全に育てたものを、農家が生活できる価格で購入する。


◆家電
・省エネ家電を使う。(1軒ごとが節電所になる)
・照明をLEDにして、夜は部分照明にする。(ゆっくりするときはキャンドルを楽しむ。)
・コンセントをまめに抜く。(夏は補助電気を沢山使うガス温水器のコンセントを抜く。)
・できるだけ食洗機を使わず、少ない水で手洗いする。
・季節に応じて、冷蔵庫の設定温度を変える。
・エアコンを使わない季節は、ブレーカーを切る。
・夏、エアコンと扇風機を併用する。


◆住
・お風呂に湯をためて、入る日を1日おきにする。(なお、お風呂の水は、使った後抜かずに、ためておくと、原発事故や自然災害時に利用できる。)
・お風呂の残り湯を洗濯やトイレに使う。
・風呂を断熱構造に替える。
・雨水タンクの水を、植木の水やりやトイレに使う。
・床をフローリングにして、モップや箒で掃除をする。
・窓をアタッチメントで複層ガラスに替え、よく使う居間と台所はさらに2枚窓にしたら、夏と冬がすごしやすくなった。
・庇(ひさし)を深くして夏の暑さが和らいだ。
・土壁を利用して、夏は夜に換気扇で冷えた空気をとりこみ、暑い日中は涼しい風の入る窓だけ開けて、他の窓を閉める。
・西側にトイレ、洗面所、風呂を配置する。
・夏の日差しを遮るために、葦簀(よしず)や雨戸を使う。
・夏、ベランダにゴーヤカーテンを作る。
・ベランダに遮熱すだれをかけ、コンクリートに蓄熱するのを防ぐ。
・窓に遮熱カーテンを使用。
・節水型トイレに替える。
・加湿器を使わず、冬は室内に植木鉢や花瓶・水盤を置き、水がある状態にする。
・団地の自治会で廃油の回収を行っている。(石鹸業者が引き取る。)


◆全般的に
・原発の電気は使わない。
・不必要で税金の無駄遣いをする原発や基地には反対の声を上げる。
・命を大切にする環境や暮らしやすい社会を考え、行動する。
・省エネルギー生活は家族に強要せず、自分で楽しむ。



ご案内

関電は、大飯原発3号機を3月14日に再稼働させ、
5月中旬には、4号機を再稼働させようとしています。
断固抗議、阻止する行動にたちましょう!


「大飯原発うごかすな!」
4月22日(日)、関電包囲全国集会と御堂筋デモへ大結集を!

主  催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ:
(1)オール福井反原発連絡会(原子力発電に反対する福井県民会議、サヨナラ原発福井ネットワーク、福井から原発を止める裁判の会、原発住民運動福井・嶺南センター、原発問題住民運動福井県連絡会)
(2)ふるさとを守る高浜・おおいの会
(3)若狭の原発を考える会
お問い合わせは右記まで;090-1965-7102(木原)、090-2741-7128(宮下)
ご参加、ご支援、カンパをお願いします。
(カンパ郵便振込先;加入者名:若狭の原発を考える会;口座記号・番号:00930‐9‐313644:お振込みにあたっては、通信欄に「大飯原発うごかすな!実行委員会へのカンパ」とお書きください。


鴨川に沿って歩きながら、
大飯原発再稼働反対を訴える
一人デモにご参加ください(雨天決行)

日  時:4月8日(日)10:30出発
集合場所:出町柳[鴨川の加茂大橋東側(川端今出川)]河川敷
旗指物、鳴り物、マイクなどをもって、1人づつ100 m 間隔に、出町柳から塩小路橋近くの「ひかり公園」までの5.4 kmを、反原発を訴えながら歩きます。到着地点ではお花見を予定しています。「若狭の原発を考える会」の旗を用意しますが、お手持ちの旗をご持参いただいても結構です。
ご参加いただける方は、木戸までご連絡ください。
世話人;「若狭の原発を考える会」・木戸(090-9213-7395)・木原(090-1965-7102)


キンカン行動にご参加のみなさまへ
アンケートのお願い

「若狭の原発を考える会」では、「節電・省エネルギー生活は、脱原発運動の大事な要素ではないか?」と考えて、会員で意見を出し合いました。
その中で、「キンカン行動に参加されているみなさまは、いろいろな工夫をしていらっしゃるだろうから、みなさまが実行されている節電・省エネルギー法をお聞きすれば、新しいアイデアが出るのでは?」、「集約して、結果をお返しすれば、節電・省エネ議論の一助になる」と考えました。
以下のアンケートにぜひご協力くださいますようお願い申し上げます。

アンケート用紙→ファイル名:kinkan-enquete[50 KB]
(PDFファイル。左クリックで表示。右クリックでダウンロード可。)

・ご意見をチラシとして公表するとき、お名前も載せてもいいですか? ( 可 ・ 匿名希望)

・本日出されない方は来週のキンカンに持ってきていただいてもいいです。
メールで送ってくださる方は、瀧川恵子(2110nkアットknd.biglobe.ne.jp)までお願いします。


2018年4月6日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)

◆伊方2号機も廃炉決定、運動と裁判の成果

【2018年10月9日,京都キンカンで配付。】

大飯原発1、2号機に続いて、伊方2号機も廃炉決定

脱原発・反原発運動、裁判闘争の成果

◆四国電力(四電)は27日、老朽伊方原発2号機[出力57万kW:1982年3月営業運転開始(36年越え)]の廃炉を決めました。36年越えで設計基準が古い2号機を、2011年3月の東日本大震災後にできた新規制基準の下で再稼働させるには、タービン建屋の耐震補強、非常用海水取水設備の造り替えなどの大規模工事が必要で、これらの工事に「3号機の場合の1900億円に近い負担が想定された」(四電佐伯社長談)ためです。また、老朽原発である2号機を運転したとしても、稼働できるのはたかだか20年で、採算が合わないと判断したためです。なお、伊方原発1号機(出力57万kW:1973年6月営業運転開始)は、2016年5月10日に廃炉か決定されています。

◆四電は、かつて、伊方に原発3基を持ち、この3基で域内電力の4割をまかなっていましたが、2号機の廃炉で、3号機[出力89万kW:1994年12月営業運転開始(23年越え):MOX燃料]1基を残すのみとなりました。その3号機も、昨年12月の広島高裁仮処分決定で運転差し止め中です。この仮処分決定では、阿蘇山の巨大噴火による被災の恐れを指摘し、伊方は原発立地に適さないとしました。四電は、異議を申し立てていますが、この他にも、運転差し止めや損害賠償を求める裁判は、松山、大分、高松などでも起こされています。四電にとって、「司法リスク」が続いています。

◆伊方原発は、中央構造線断層帯上にあり、地震による重大事故の可能性もあります。重大事故が起これば、閉鎖水域である瀬戸内海全域が汚染されます。伊方原発3号機も、廃炉に追い込みましょう。地震大国、火山大国に原発があってはならないのです。

◆今回の伊方2号機の廃炉で、福島の事故以降に廃炉が決まった原発は、福島第一以外では、以下のように商用原発9基と「もんじゅ」になりました。

  • 美浜原発1号機(出力34万kW:2015年4月27日廃炉決定:廃止までの運転年数44年)、2号機(出力50万kW:2015年4月27日廃止決定:廃止までの運転年数42年)
  • 敦賀原発1号機(出力36万kW:2015年4月27日廃炉決定:廃止までの運転年数45年)
  • 玄海原発1号機(出力56万kW:2015年4月27日廃炉決定:廃止までの運転年数39年)
  • 島根原発1号機(出力46万kW:2015年4月30日廃炉決定:廃止までの運転年数41年)
  • 伊方原発1号機(出力57万kW:2016年5月10日廃炉決定:廃止までの運転年数38年)、2号機(出力57万kW:2018年3月27日廃炉決定:廃止までの運転年数36年)
  • 大飯原発1号機(出力118万kW:2017年12月22日廃炉決定:廃止までの運転年数38年)、大飯原発2号機(出力118万kW:2017年12月22日廃炉決定:廃止までの運転年数38年)
  • もんじゅ(出力28万kW:2016年12月21日廃炉決定:廃止までの運転年数25年)

◆廃炉が決定された商用原発9基のうちの7基は出力が比較的小さい老朽原発ですが、稼働して40年近くになっった昨年暮れに廃炉となった大飯原発1、2号機は、大きな出力を持ちます(両機とも出力は117.5万キロワット)。大飯原発1、2号機の廃炉について、関電は「これから2千億円を超えるとも言われる安全対策費を投じても、採算が取れない恐れが出ているため」と発表しています。このことは、大型原発でさえ、安全対策費を考えれば、経済的に成り立たないことを示しています。(使用済み核燃料や放射性廃棄物の処理・処分費を含めれば、原発には、無限大ともいえる経費が掛かることは自明です。)

◆福島原発事故は、原発が重大事故を起こせば、人の生命と尊厳を奪い、職場を奪い、農地を奪い、漁場を奪い去ることを教え、福島原発事故以降の経験は、原発はなくても電気は足り、何の支障もないことを実証しました。また、、私たちは工夫すれば、節電も容易であることを体験しました。省エネルギー機器、原発以外の発電法や蓄電法の研究も進んでいます。そのため、脱原発、反原発が民意となり、この民のゆえに、電力会社は、膨大な経費を要する安全対策を施さなければ、原発再稼働の認可を得ることができなくなりました。一方、電力自由化の流れの中で、原発電力に頼らない新電力への移行が進み、原発推進の電力会社の経営は危機へと追い込まれています。原発は、経済的にも破綻しているのです。

そのような視点に立つとき、近年の原発廃炉の決定は、福島原発事故の大惨事の尊い犠牲を踏まえて形成された脱原発、反原発の圧倒的民意を反映したものであり、粘り強い脱原発、反原発運動と裁判闘争の成果であるともいえます。また、脱原発、反原発の運動や裁判は、原発重大事故を防いでいると考えることもできます。

老朽原発高浜1、2号機、美浜3号機の廃炉も勝ち取ろう!

◆上記のように、老朽原発の廃炉決定が相次ぐ一方で、原子力規制委員会(規制委)は、高浜原発1号機(出力83万kW:1974年11月運転開始:現在43年越え)、2号機(出力83万kW:1975年11月運転開始:現在42年越え)について2016年6月20日に、美浜原発3号機(出力83万kW:1976年3月運転開始:現在42年越え)について2016年10月5日に、新規制基準を満たしているとする「審査書」を正式決定しました。これらの原発は、運転開始から40年以上経過し、世界的に見ても老朽な原発ですが、その運転延長を認めたのです。これらの原発が、すでに廃炉決定された原発より安全であるとする根拠はありません。規制委や関電は、彼らの都合だけで、福島原発事故後に導入された運転期間を原則40年に制限する制度・「40年原則」を骨抜きにしようとしているのです。許されるものではありません。伊方原発2号機に引き続いて、老朽高浜原発1、2号機、美浜3号機を廃炉に追い込みましょう!

新規制基準はデタラメで、規制委の審査は無責任で、科学とは縁遠い

◆高浜原発1,2号機運転延長認可の発表にあたって、当時の規制委員長・田中俊一氏は、「あくまで科学的に安全上問題ないかを判断するのが我々の使命だ」と述べています。

しかし、科学とは、実際に起こった事実を冷静に受け入れ、丁寧に調査し、検証・考察して、その上に多くの議論を重ねて、結論を導くものです。規制委の審査は、この過程を無視しており、科学とは縁遠いものです。

◆実際に起こった最も重大な事実は福島原発事故です。福島事故に関して、事故炉内部の詳細は今でも分からず、事故の原因究明が終わったとするには程遠い状態にあります。「科学」を標榜するのなら、福島事故の原因を徹底的に解明して、その結果を参照して、原発の安全性を議論・考察するのが当然です。大津地裁での運転差止め仮処分決定でもそのことを指摘していますが、規制委はこの指摘を無視しています。

◆しかも、規制委の老朽原発再稼働適合審査では、下記の審査結果(骨子)からも明らかなように、ケーブル、コンクリート、目視可能な鉄筋など、簡単に点検や補修できる箇所については審査しても、点検が困難な冷却細管、点検・交換が不可能な圧力容器については、十分審査しているとは言えません。このように、調査や改修の困難な部分については手抜きする審査は、「科学的」に安全を保証するためのものではありません。

◆なお、科学の基本は実証ですが、規制委による検証のほとんどは、実験結果ではなく、コンピュータによる机上模擬計算(シミュレーション)の結果に立脚しています。しかし、コンピュータシミュレーションの結果は、計算概念(プログラム)と入力データに大きく依存しますので、計算概念が完全でなく、入力データが不適当であれば、大きな意味を持ちません。原発事故の推移をコンピュータシミュレーションできるほど現代科学は完璧ではありません。


規制委発表の高浜原発1,2号機審査結果(骨子)

  1. 工事計画の確定を確認。
  2. 特別点検は運用ガイドに基づき実施。欠陥は見つからず。
  3. ケーブルの絶縁低下まで運転後60年未満のものもあるが、低下前の取換え方針を策定済み。
  4. 熱によるコンクリートの強度低下は制限値を超えない。
  5. 目視確認で鉄骨に腐食は確認されず。
  6. 耐震安全性は延長期間において審査基準の要求に適合。
  7. 津波による影響が有意な機器構造物は抽出されず。
  8. 1、2号機の運転延長を許可する。

老朽高浜原発1,2号機、美浜原発3号機の再稼働審査は、さらに無責任

老朽原発再稼働審査の杜撰(ずさん)さを、高浜1、2号機審査を例に紹介します。

  • 関電は、高浜1、2号機の新規制基準への適合審査を申請したのは2015年3月ですが、2016年4月に設置許可、6月10日に工事計画認可、6月20日に運転延長認可と、他の原発の審査に比べて、異例の短期間で審査を終えています。審査会合も27回と川内、高浜(3、4号機)、伊方原発審査時の約半分です。しかも、先に申請し、終盤を迎えていた他原発の審査を止めての拙速審査です。規制委からの認可取得期限が2016年7月7日に設定されていたために、規制委が審査を早めて、この期限に間に合わせたのです。規制委には、特に慎重であるべき老朽原発審査に対する誠意は感じられません。
  • 審査の手抜きも目立ちます。例えば、蒸気発生器の耐震性は美浜3号機の実証データで代用し、通常なら審査段階で行う耐震安全性の詳細評価を審査後で可とし、実証試験を使用前検査時に先延ばしにしました。さらに、20年延長評価は初めてにも拘らず、パブリックコメントなど、広く意見を求めることもしていません。

◆なお、再稼働審査にあたった田中規制委員長は、「お金さえかければ、技術的な点は克服できる」と述べています。未解明の課題が山積する現代科学技術の水準を理解できず、人間としての謙虚さに欠けた、思い上がった発言です。このような「原子力ムラ」体質が、福島事故を招いたことへの反省は全く感じられません。

原発重大事故は明日にも起きかねません
原発全廃運動の大きなうねりを!

◆老朽原発の再稼働や原発新設を阻止すれば、最悪でも、国内の原発は2030年に13機に、2046年にはゼロになります。原発のない社会を実現できます。とくに、事故の確率が高い老朽原発の廃炉は急務です。

◆しかし、原発事故は明日にも起こりかねません。2046年まで待ってはいられません。また、老朽でない原発も安全ではありません。一日も早く原発を全廃し、事故の不安のない希望溢れる町づくりを考えましょう!

◆地震や火山噴火のような自然災害を止めることはできませんが、原発事故は止められます。原発は人が動かしているのですから、人が原発全廃を決意すれば良いのです。事故が起こる前に、原発を全廃しましょう!


「大飯原発うごかすな!」
4月22日(日)、関電包囲全国集会と御堂筋デモに大結集を!


4.22関電包囲全国集会と御堂筋デモ

主  催:大飯原発うごかすな!実行委員会
呼びかけ
(1)オール福井反原発連絡会(原子力発電に反対する福井県民会議、サヨナラ原発福井ネットワーク、福井から原発を止める裁判の会、原発住民運動福井・嶺南センター、原発問題住民運動福井県連絡会)、
(2)ふるさとを守る高浜・おおいの会
(3)若狭の原発を考える会


関電は、大飯原発3号機を3月14日に再稼働させ、
5月中旬には、4号機を再稼働させようとしています。
断固抗議、阻止する行動にたちましょう!

お問い合わせは右記まで;090-1965-7102(木原)、090-2741-7128(宮下)
ご参加、ご支援、カンパをお願いします。


カンパ郵便振込先;

  • 加入者名:若狭の原発を考える会
  • 口座記号と番号:00930‐9‐313644
  • お振込みにあたっては、通信欄に「大飯原発うごかすな!実行委員会へのカンパ」とお書きく
    ださい。

2018年3月30日

若狭の原発を考える会(連絡先・木原壯林 090-1965-7102)