◆関西電力 闇歴史◆086◆

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◆老朽高浜1、2号機の再稼働にむけて
 燃料プールの「過度に保守的な」安全策を廃止し「現実的な評価」へ
 2022年12月21日、中性子吸収体の廃止などを規制委が許可
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・関電
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 高浜発電所1、2号炉の使用済燃料ピットでは、燃料の使用状態に応じて保管エリアを設定する(燃焼度3段階別)とともに、大部分の燃料に中性子吸収体の存在を考慮しなければならないことになっている。保管エリアを三つに区分する現状で、今後、再稼働するとなると、燃料棒の配置がうまくいかなくなる。中性子吸収体も必要となるが、手持ちでは不足しているし、新しい中性子吸収体の製造には時間も費用もかかる。燃料の再配置入れ替えによる作業員の被曝も増える。そこで、燃焼度や、中性子吸収体の存在を考慮しなくてもよい管理に移行したい。


▲縛りの大きい変更前(現状)と自由になる変更後。関電のプレスリリースより。

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・規制委
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 これまでこういうプールの臨界安全を考えるときに、プール中の水密度を連続的に変化させて、全ての状態で臨界条件をクリアしている(臨界に達しないようにしている)という、そういう条件で判定していた。しかし、これは「過度に保守的」であった。そのため、今回、初めて「現実的な評価」を行って、燃料プールでは、「中性子吸収体の設置」並びに「燃料体の配置制限」、この二つを廃止することになった。
・「保守的」とは「より安全側にたつ」ということ。電力会社が好んで使う言葉だが、「過度に保守的」となると「無駄で無意味な」という意味になる。そこまで安全を考える必要はない、という主張になる。

・高浜発電所の原子炉設置変更許可について→ こちら
(1、2号機の使用済燃料ピット保管時の燃料の管理方法の変更)
(関電プレスリリース、2022年12月21日)

・令和4年度原子力規制委員会 第39回会議議事録 令和4年9月21日→ こちら

【参考】
・加圧水型原発の燃料集合体では、燃料棒の間に適当な間隔で制御棒が入るようになっていて、1本の燃料集合体となる。サイズは、およそ 21cm×21cm×4.2m。
・使用済み燃料になった場合は、制御棒の場所に中性子吸収棒をさしこんで、臨界状態にならないようにしている。サイズは、およそ 15cm×15cm×4.0m。
・中性子吸収棒(一つの燃料集合体に差し込む中性子吸収棒は20本あってまとめられていて、それが中性子吸収体という)とは → こちら。制御棒と中性子吸収棒の仕様は、全く同一。中性子吸収材は、銀80%、インシジウム15%、カドミウム5%の合金(とっても高価そう(^o^)
 

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