◆第6回原告団総会の報告

◆京都脱原発原告団は,「原発の再稼働を許さず,すべての原発を廃炉に」と7月22日(日)ハートピア京都(京都市中京区)で第6回原告団総会を開きました。
◆参加者は154名でした。
◆閉会時に参加者の皆さまから多額のカンパをいただきました。ありがとうございました。

(「原告団総会のお知らせ」チラシなど→こちら

【竹本修三・原告団長】

  • 開会挨拶と講演の講師紹介。くわしくは→こちら

【平原和郎・京大名誉教授】

  • 「地震予知連会長に聞く日本の地震予知の現状」と題して講演。2011年の東北地方大地震においてプレート境界で50メートル以上滑ったのは予想外であったこと,南海トラフの大地震には火山災害なども重なる可能性があるが,確度の高い地震予知はかなり難しい現状を指摘しました。また講演後,参加者からの質問に答え「災害列島の日本では多くの研究者は,原発はない方がよいと思っているのでは」などと述べました。

【休憩時間中に紙芝居を上演】

  • 原告団作成の『なくそう げんぱつ』
  • ネット上でご覧いただけます。→こちら

【渡辺輝人・弁護団事務局長】

  • この訴訟は大飯原発1~4号機の運転差し止めを求めたものであるが,すでに1~2号機の廃炉が決定しており,半分勝訴していることを評価すべきだと述べました。この廃炉は,多くの脱原発裁判,粘り強い市民の運動,世論の成果と強調。原告3323人ののうち8割をしめる京都府民が,大飯原発の過酷事故では避難が困難であることを追及していきたいと主張しました。

【中島晃・弁護団長代行】

  • 新聞コラムを引用し「法治国家」の崩壊,「放置国家」「呆痴国家」の出現を警告。裁判の勝利をめざそうと訴えました。

【福山和人・弁護士】

  • 3月の府知事選挙の候補者として奮闘しながら,選挙のときに配付した「クリーンな自然エネルギーで元気な京都を」というチラシを紹介(当日資料で配付)。新しい社会をつくっていこうと訴えました。

【島田広・弁護士】

  • 「福井から原発をなくす裁判の会」の弁護団長として,7/4,名古屋高裁金沢支部による不当な判決を強く批判し,最高裁に上告したかったが,断念した思いを語りました。
  • くわしくは→こちら

【吉田明生・原告団事務局長】

  • この間の裁判の経過,原告団の活動,会計報告,総会スローガンの提案を行いました。その後,会場からの質疑応答,アピールなどがあり,最後の総会スローガンなどを了承して,閉会しました。
    • 原告団・世話人会からの報告→こちら
    • 第6回原告団総会のスローガン→こちら
    • 書籍や資料など→こちら
    • このあたりプレートについて→こちら

  • 総会のときに受付で配付しました資料は,若干の残部があります。原告の方で,ご希望の方にはお送りしますので,事務局 「 kyotodatsugenpatsubengodanアットgmail.com 」(「アット」は「@」に変更してください)にご連絡ください。

【補足…おもな質問】

  • 非常に専門的な講演で,素人にはとても難しいものでした。結局は,全庁的な現象も殆ど確実なものはないと,ということが結論でしょうか?
    となると,地震がいつ起こってもよいような対策を進めていく以外ないと思われますが,今回の西日本暴雨は地震ではありませんでしたが,大規模な土砂崩れが各地に多発し,特に電車の電車の線路の地盤がくずれると,生活物資も送れないし,人々の日常生活もできなくなる事態を見て,地震の時でもこのような土砂くずれが多発すると思われますが,このような危険な線路は日本に多くあるのではないでしょうか?
    このようなことに対しての対策は,どうすればいいのでしょうか? 先生のご専門とははずれたものですが,何か提言があればお願いします。
  • アスペリティの挙動を考えると,地震の予知さらに耐震設計は不可能で,原発は安全であると証明できないと考えて良いですか。

【補足…おもな感想】

  • 大変勉強になった総会でした。学習会の内容についてはじっくりゆっくり再学習自習をしなければなかなか頭に入らないので,自宅で頑張ります。若狭の方々が奮闘されたのに最高裁への上告をやめたこと,勇気あることだと思いましたが,報告を聞いて裁判官の事も知ることが出来,権力のおそろしさも感じます。森友,加計が,又日報や報告書のかきかえが罪にならない一方で,国民の要望にこたえない権力側のことをよく学習することが,これからもっと重要だと思いました。毎週金曜の関電スタンディングアピールにぜひ皆さん参加してもらいたいです。送電線学習会,残念な事に参加出来ません。又昼間の企画もお願いします。…H.Yさん(下京区)