◆関西電力 闇歴史◆025◆

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◆老朽美浜3号機の「フィルター目詰まり」の重大な意味
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2021年6月23日に関電が再稼働を強行した美浜原発3号機は、6月29日に送電を開始し、7月3日にフル稼働の試験を行う予定だったが、2日に不具合が発生、フル稼働が1日延期された。問題が起こったのは、非常時に蒸気発生器に注水するための「タービン動補助給水ポンプ」の配管の圧力が低下したとここと。ポンプのフィルター(ストレーナー)に鉄くずが詰まっていた「フィルター目詰まり」という。掃除だけして、7月27日から営業運転に入っている。

しかし、今回の事態は、美浜3号機配管破断事故(2004年)の悲惨な経験(5名が死亡、6名が重傷)(◆004◆)や、その際のタービン動補助給水ポンプの重大な不具合を踏まえ、いざとなった時に、それがきちんと動くのかどうかを確認するための試験で、不具合を起こしたもの。このポンプの作動に不具合があるということは、非常事態を想定しての試験に合格できていないことを示している。 電源の喪失という非常時を想定した試験に不合格のままで、この原発を動かし続けて良いのか。いざとなった時にきちんと動かなければ、炉心冷却ができないままメルトダウンに至る危険が現実となる。タービン動の補助給水ポンプは電源喪失の場合に蒸気発生器に給水する手段として、大変重要な機器である。
(詳しい位置は→目次ページの図解)

【参考】蒸気発生器に水(二次系)を補給する給水ポンプには、主給水ポンプと補助給水ポンプとがあり、「電動」と「タービン動」との両方がある。「タービン動」の補助給水ポンプは、電源が喪失してもタービンの動きで稼働するようになっている。
(この項は、おもに守田敏也さん「明日に向けて 2058」→こちら、による)