◆関西電力 闇歴史◆070◆

┌─────────────
◆高浜4号機、並列直後に発電機と原子炉が自動停止
 報道陣が見守る中、中央制御室に警報が鳴り響く(2016年2月29日)
└─────────────

 高浜原発4号機は、2016年2月、第20回定期検査中に報道陣の前でとんだ失態を演じ、
3月には大津地裁の仮処分決定で停止を余儀なくされた。

【経 過】

・2/20…1次冷却水が漏れる不具合。原子炉補助建屋の脱塩塔室前(EL10.5m)の床面に水溜り(約2m×約4m×約1mm:約8リットル)を発見。
その後、水溜り(放射能量は約1.4×10(4)Bq(約1.74Bq/cm3×8リットル))(「10(4)」の表記は「10の4乗」を示す)は拭き取り、水溜りのあった箇所は汚染が無いことを確認。
また、漏えいした水については、この水溜り以外にも、床面に漏れた水が原子炉補助建屋サンプ等に回収されたものもあり、これらを全て合わせると約34リットルであり、この放射能量は約6.0×10(4)Bqと評価。関電は、配管の弁のボルトを締め直すなどの対策
以上、関電プレスリリース→こちら

・2/26
…原子炉を起動(再稼働)
・2/27…核分裂が安定して続く「臨界」に達する

・2/29…発電機と送電線をつないで送電を開始する操作(並列)をした途端に、発電機がストップし、原子炉も緊急停止。原子炉は核分裂反応を抑える制御棒48本が自動で挿入されて止まった。発電した電気の電圧を上げる「主変圧器」を保護する検出器が異常な電流を検知したことが原因という。このとき、中央制御室には報道陣も入っていた。関電の公表基準では、今回は「原子炉を停止し、必要な対策を実施」するもので、「速やかに公表」する最高段階のレベル4に相当。なお、関電の姿勢は、『正常に緊急停止したから正常』。

以下、関電プレスリリース→こちら

高浜発電所4号機の原子炉自動停止について(第3報)
 高浜発電所4号機(加圧水型軽水炉:定格出力87.0万kW)は、平成28年2月29日14時01分26秒、並列操作を実施したところ、14時01分26秒、発電機が自動停止し、「主変・発電機内部故障」および「PT(計器用変圧器)故障」の警報が発信し、14時01分27秒タービンおよび原子炉が自動停止しました。
 その後、発電機が自動停止した際、「主変・発電機内部故障」の警報が発信していたため、現地のリレー盤にて、当該警報の発信要素の動作リレーを確認したところ、主変圧器の故障を示す検出回路が動作していることを確認しました。
 その結果、発電機自動停止回路が作動したことから、発電機が自動停止に至ったと考えられます。

・3/9…大津地裁において、高浜発電所3、4号機の再稼動禁止を求める仮処分命令申立てが認められ、高浜原発は停止に追い込まれた。

【映 像】

中央制御室内で警報が鳴り響き、運転員が豊松秀己副社長(当時)(→◆050◆、北新地の「トヨちゃん」)に異常を報告する様子などの YouTube 映像 →こちら

【写 真】

▼関電高浜原発4号機で発送電を開始する作業中に原子炉が停止し、中央制御室で状況を確認する運転員ら(29日午後、福井県高浜町)=代表撮影