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◆原告第26回口頭弁論 更新弁論要旨(2020/9/8)
巨大地震の危険、大飯原発の地盤の問題、避難の困難性
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【おもなポイント】
[1]巨大地震の危険性:わが国では、大飯原発の基準地震動を超える地震が過去に何度も発生している。関西電力は大飯原発の地盤が堅固であり、大規模地震が発生しないと主張しているが、関電地震の調査結果からもその信憑性は疑問。
[2]地盤の脆弱性:原告は試掘坑弾性波探査や反射法地震探査の結果を示し、地盤が均質ではなく特異な構造を持つ可能性を指摘。関電は三次元探査を行っておらず、十分な検証がなされていない。
[3]避難計画の不備:現行の避難計画では、原発事故が発生した際に実際に住民を安全に避難させるのが困難。福島第一原発事故の避難実例を分析し、原告側は原発周辺地域の住民が「逃げられない状況」にあると訴え。地震や台風、豪雪などによる避難ルートの寸断の可能性が考慮されていない。
【目 次】
第1 巨大地震発生の現実的危険性
【パワポ、スライド[4 MB]】地震国ニッポンで、原発稼働は土台無理スジ(原告団長 竹本修三)
第2 地盤特性についての原告ら主張の要旨
大飯原発のある地盤は、均質で堅硬な岩盤が広く分布しているとも、地下に特異な構造は認められないとも言えず、平均像を超える地震動が起きないとは到底言えない
第3 避難計画の不備と実際の避難困難性避難計画の不備と実際の避難困難性
福島第一原発事故における避難の困難性、京都府下の避難計画の非現実性、新型コロナウイルスの感染防止との矛盾など