◆関西電力 闇歴史◆057◆

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原発廃材でつくったベンチが関電の原子力事業本部(美浜町)のホールに。
 そんなに安全なら、関電本店役員室の椅子や机に使えばどうか
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 放射線管理区域内で発生した廃棄物は、以前は、すべて放射性廃棄物として扱うことになっていた。しかし、量が多く管理にお金がかかるため、放射能数値が一定以下のものは一般のごみとして廃棄したり、鉄やコンクリートはリサイクルして使おうという法律が 2005 年成立した。これが「スソ切り」とよばれる制度。微量放射能といえども避けたほうがいいのに、これからは微量放射能を含んだごみや原発解体の鉄から作られたフライパンや自転車などの製品が町にあふれることになりかねない。実際に現在すでに原発PR館などに原発解体由来の鉄製ベンチが設置されている。
(以上は、関西消費者協会「大阪府の原発のごみ。くらしを見つめるひととき(発表者)久保美恵子・滝沢 厚子・遠山ひろ子」を参考にしています。)

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「スソ切り」とは
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 以下、少し詳しく。

  • スソ切り処分とは、一定レベル以下の放射性廃棄物の規制を外し、「クリアランスレベル」として一般的な産業廃棄物にしてしまう制度のこと。電気事業連合会では「クリアランス制度を活用し、廃材の再利用を進めることで、循環型社会の形成および廃棄物の減容に貢献したい」と考えている。
  • この制度によって、原発廃材の金属やコンクリートをフライパン、飲用缶、路盤材などの原料として再利用することが可能となる。原子炉等規制法の改悪(2005年)による「安上がり処分」。
  • 基準は、1年間に受ける放射線の量が0.01ミリシーベルト(10マイクロシーベルト)となる放射能濃度。しかし、放射能にはこれ以下なら安全という「しきい値」はない。しかも、この設定対象の拡大、運用の規制緩和が目論まれている。
  • 2006年、解体工事が進む東海原発(茨城県東海村)から微量の放射能を含む可能性のある廃材約4トンが初めて搬出され、同村内の鋳造会社で応接テーブルやベンチにリサイクルする作業が始まった。
  • 関電では、2009年4月のプレスリリースによると、リサイクルベンチ(1脚)を、原子力事業本部(福井県三方郡美浜町)1階ロビーに設置。クリアランス制度を適用して作られたリサイクルベンチの設置は、関電として初めてで、福井県内でも日本原電敦賀原子力館に次いで2箇所目とのこと。
  • みんなが座るベンチなどにせず、関電役員室の椅子や机に使えばいいのに。関電本店に「原発うごかすな!」の申し入れに行って、会議室に通され「こんな丁寧な対応は初めて」などと喜んでいたら、机も椅子も、クリアランスレベルの鉄の再生品が使われているという説明をうけた。その会議室には「クリアランスルーム」という名札がかかっていた…
    …もちろん冗談です(^ ^;;

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【参考サイト】
【自治体問題研究所】「廃炉時代」がやってきたー原子力発電の後始末
(大島堅一 龍谷大学政策学部教授)(2021年12月2日)
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中部電力、クリアランス金属を初の再利用
浜岡の敷地内側溝用ふたに
2022/02/15
 中部電力は14日、廃止措置中の浜岡原子力発電所1、2号機で発生した廃棄物のうち「放射性物質として扱う必要のないもの」として認められたクリアランス金属について、同発電所敷地内の側溝用のふたとして再利用すると発表した。これまでに原子力規制委員会から放射能濃度が基準値以下であることを確認された約530トンのうち、約80トンを活用する。静岡県清水町の木村鋳造所と契約。同発電所で発生したクリアランス金属を再利用するのは今回が初めて。
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