◆関西電力 闇歴史◆061◆

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◆関電、やっぱり「お殿様目線」で消費者無視
 いつまでも身につかないユーザー目線
 MOX(モックス)燃料 20年で倍額(2022年報道)

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 新聞に「MOX(モックス)燃料 20年で倍額」という記事があった(朝日新聞、2022/4/5)。
(MOX燃料については→◆003◆

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新聞報道によると、関電が輸入しているMOX燃料1体当たりの価格は、値上がりが続いている。
・1999年、約5億3000万円
・2010年、約8億8000万円
・2013年、約9億2000万円
・2017年、約10億円
・2021年、10億9595万円
なお、ウラン燃料は、
・2021年、約1億2000万円。
高価なMOX燃料を使えば、その費用は電気利用者が負担することになるが、それについて関電は、
「MOX燃料の利用料は(原発で使う)燃料の1割程度で、発電コストへの影響はわずか」
とコメントしているとのこと。
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驚きのコメントに、問題点はたくさん指摘できる。

(1) 関電は、破綻した核燃料サイクルを支えている。

(2) 関電にとって、経済合理性からかけ離れた支出になっている。経費はできるだけ減らして利益を出すのではなくて、経費を増やして利益を増やす「総括原価方式」がしみこんだ姿を露呈している。

(3) 利用者の負担が、電気料金の中でどの程度になるか、詳細は不明にもかかわらず(新聞記事の中で金森絵里先生が指摘)、「影響はわずか」という関電のコメントは、消費者目線が完全に欠落した「お殿様目線」になっている。たいした影響はないから、文句は言うなと聞こえてくる。

(4) 消費者目線に立ったコメントなら、もっと違う言い方があるだろう。勝手にばか高い買い物をして、その結果、電気代にも影響するのだから、ごめんなさい、理解してね、という消費者に対するコメントがないといけないのでは。「発電コストに多少の影響はあるが、核燃料サイクル維持の費用としてご理解いただき、ご容赦いただきたい」など、正直にね(^o^)

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【補足説明】
・関電は、地域独占と総括原価方式の中で労せずして殿様商売をしてきました。ユーザー目線や消費者第一という概念なんか、ほとんど見えません。原発マネー不正還流で第三者委員会が指摘したとおりです。指摘された後に会長と少しの取締役を取り替えただけで、会社の体質がコロリと変わるのでしょうか。

地域独占…お客様を開拓する必要がありません。ユーザーの支持を得る必要もありません。消費者なんか無視しておいて一向に困りません。市民との対話、ほとんどありません。

総括原価方式…経費の3%とかを自動的に利益にできる会計。経費を節約して利益を出すのではなくて、経費を増やして利益を増やす。5000億円の原発を何基つくっても、経営リスクがない。そして経費を節減するどころか、経費を水増して大量の購入物品を調達してきた。こうして大手電力は、どの地域でも、その地域の財界のお殿様で、大きな顔をしています。関電の場合、随意契約、特命発注が水増し発注、高値発注となり、元高浜町助役など受注者を経て、経営者、原発部門幹部の懐をうるおしてきました。

◆関電の経営者は、どんな経営をしても自動的に利益を確保できる中で育ってきました。普通の意味の経営能力はありません。どこに行ってもお殿様です。チヤホヤされる。経費は使い放題、巨額の賄賂をもらっても、預かっただけだと平気で言います。この厚顔無恥は、社内力学だけでのし上がってきた、特異な経営者の姿。原発マネー不正還流の裁判(◆018◆)での見どころが、ここにあります。
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