◆[第2回原告団総会] 総会参加者の決議

大飯原発差止訴訟、第2回原告団総会における参加者の総意として、次の通り主張・提言し、呼び掛けるとともに、決意を表明します。

☆ 憲法上の人格権を最優位においた、歴史的な「福井地裁判決」を踏まえ、京都でも、関西電力・大飯原発全機の再稼働差し止めを命じる「京都地裁判決」を勝ち取りましょう!

☆ 現在、運転を停止している大飯原発は、そのまま廃炉にするよう強く求めます!

☆ 福井地裁判決による司法の「原発ゼロ宣言」は、国民多数の意思と合致しています。安倍政権は、今こそ国民と司法に従い、即時原発ゼロの政治決断を行うよう求めます!

☆ 被曝の危険の拡散と国際的孤立、そして、核軍拡競争激化に直結する原発輸出は、即時、中止するよう求めます!

☆ 東京電力・福島第1原発の過酷事故の原因究明及び現況を公開するとともに、すべての原発被災者の救済と補償を、東電と政府が責任をもってすすめるよう求めます。また、事故の責任を明確化し、収束作業の迅速化を図るために、一刻も早く東電の破たん処理を行うよう求めます!

☆ 今なお聞かれる“原子力による発電原価がいちばん安い”という宣伝は、放射性廃棄物の最終処分方法も決められず、安全対策や国民の生命を犠牲にした原価計算です。“世界一厳しい安全基準”という「新しい安全神話」とともに、国民を欺く策動を止めさせましょう!

☆ 大飯原発の過酷事故は、若狭湾、琵琶湖の水源地である福井県嶺南地域、京都府の北山山地や、「近畿の水がめ」である琵琶湖に、取り返しのつかない被害を与えることは明白です。
国土と「国富」を守る、最高で最大の防災対策は、直ちに全原発廃炉の作業に入ること以外にありません!

☆廃炉作業をすすめると同時進行で、自然・再生可能エネルギーの開発・発展を、国民主権の立場で推進し、疲弊した国民経済の再生を実現するよう求めます!

☆日本と地球の未来に原発は無用です。この立場から、現在の間違った“エネルギー基本計画”の撤回を求めます。わたしたちは、現下の大人の責任を自覚し、未来の主権者、子や孫に原発の危険のない日本と地球を残すために、どこでも、いつまでも闘い続ける覚悟です!

☆大飯原発差止訴訟の原告団は、1万人原告団を展望し、全国の脱原発運動と固く連帯・連携して、すべての原発廃炉を広く全国民に訴えていきます。今年中に3千名の原告団を実現しましょう!

2014年6月7日

大飯原発差止訴訟 第2回原告団総会 参加者一同