◆関西電力 闇歴史◆075◆

┌─────────────────────────────────
◆ビーチが素晴らしい高浜町、「ブルーフラッグ」の認証をうける
 地元の喜びは当然ですが、
 将来とも美しい自然環境を生かしていくには、原発廃炉が必須では?
★何故かここで場違いに自慢してはしゃぐ関電、
 「安全な」原発のそばで遊んでね、と言いたいのか?
★高浜原発沖合の海水からはトリチウムが検出され、
 そのトリチウム濃度は全国平均よりはるかに高い。
└─────────────────────────────────

┌─────────────
◆高浜町の若狭和田ビーチが「ブルーフラッグ」の認証
 地元の喜びは当然ですが
└─────────────
・国際環境教育基金 FEE Japan は、水質、環境マネジメント、 環境教育、安全とサービスについての基準を達成したビーチに対し「ブルーフラッグ」の認証を行っています。そして、高浜町の若狭和田ビーチがそれらを達成したビーチとして、日本(アジア)で初めて認証されました。白い砂浜と、遠浅で海の底まで透き通るほどキレイな海水!

・2018年8月18日、「原発うごかすな!実行委員会@関西・福井」が、公開質問状の回答受け取りに高浜町役場に行ったときも、担当者がとても嬉しそうに話していました。ビーチクリーンや環境教育などをすすめている町としては、当然だと思います。原発立地の高浜町、おおい町、美浜町の3町の回答の中で、原発なきあとの町の産業振興について、水産業の六次産業化、UターンやIターンなどについて、いちばん具体的な回答をしたのは、高浜町だと思いました。

・しかし、「ブルーフラッグ」はちょっと待ってください。認定のための33の基準の中に、原発との隣接、事故の危険性、放射能汚染の恐れなどの項目はありません。そして、原発事故はいつおこるか分かりません。高浜のビーチで遊んでいたら突如、避難が必要といったことになるかもしれないのです。認証には「半径250km以内に原発がないこと」といった基準が必要ではないでしょうか。大腸菌の心配はなくても、放射能汚染の危険性があるところを認証することは、問題があります。「ブルーフラッグ」の権威を損なうものではないでしょうか。
(2018年8/18には、FEE Japan に基準を検討するようにという意見をメール送信済み)

┌─────────────
◆高浜原発から排出されるトリチウム
└─────────────
・トリチウムは、原子が小さいので、除去設備をすり抜ける。ステンレスの管からも漏れていく(水素は鉄をすり抜ける)ので、排出量が多い。加圧水型の高浜原発などからは、年間18兆~83兆ベクレルを放出している。
(東京新聞2021年4月14日→こちら

『原発は事故がなくても危険 知られざる“トリチウムの健康被害” 安全の保障もないのに再稼働』(京都・市民放射能測定所、2018年)より、「原発・核燃料再処理施設と白血病との関連」(森永 徹)
 
・原発からは、さまざまな経路で放射性物質が外に出ている。とりわけ、通常運転でもトリチウムは大量に放出されている。玄海原発がもっとも多く、白血病との関連が強く疑われている。大飯原発も放出が多い。高浜原発沖合の海水からはトリチウムが検出され、そのトリチウム濃度は全国平均よりはるかに高い。
・安全審査によるトリチウムの排出基準は、規制値ではなく、単なる指標なので、薄めればどれだけ放出しても良い。事実上垂れ流し放題。

┌─────────────
◆何故かここで場違いに自慢してはしゃぐ関電、
 「安全な」原発のそばで遊んでね、と言いたいのか?
└─────────────
若狭高浜町のビーチがブルーフラッグ認証を受けたことを自慢して、はしゃいでいるのが関電。
関電、関係ないでしょ。
関西電力グループの公式Facebookページ(2016年7月11日)→こちら
 
・「美しい海に魅せられて移住者が増えるほどの若狭和田ビーチ。今年の夏は、この美しい海でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。」

・「美しい海」は、別に関電に作ってもらったものではありません。
それどころか、「美しい海」を台無しにする可能性を有しているのが、関電です。
・高浜町の人口は、以下の通り。移住者が増えているのは、「若狭和田ビーチ」??
 2000年…12,119人
 2005年…11,630人
 2010年…11,062人
 2015年…10,596人
 2020年…10,326人

・「ゆったりとした時間」を過ごしていて、突然、原発事故が起こったらどう避難するの??
「高浜町原子力災害住民避難計画について」→こちら
 
和田地区(下図中の赤い )は、高浜原発、大飯原発のUPZ圏内だが、両方のPAZ圏にも近い。

・海水浴客の避難は、どうなっているのだろうか。若狭高浜観光協会が、(1) 観光客への広報協力、(2) 旅館及び観光業者への周知協力を行うことになっているようだが。そして、「観光客など一時的に滞在する者については、動揺や混乱を招かぬよう、広報車、同報系の防災行政無線、携帯端末の緊急速報メール機能等を活用して、迅速かつ的確に情報を提供できるよう、情報伝達手段の確立を図る。」となっています。が、情報を伝達すれば、避難の必要性はありませんと言っても、通用するかどうか。とりわけ7~8月の海水浴シーズンなら、我先に県外に避難、脱出しようとする自家用車で、道路の大混乱が目に見えるようだ。直ちに避難すべきPAZ圏内の住民にも悪影響を与えるに相違ない。

・原発を廃炉にして、安心して遊べるビーチを提供することこそ、高浜町の進むべき道ではないでしょうか。

▲高浜原発と大飯原発のPAZ圏外の中央地点あたりにある赤い が 和田地区。両原発が同時にトラブルに見舞われた場合は、逃げ場がない。

┌─────────────
◆美浜原発に隣接する美浜町の水晶浜は、
 樋口健二さんの写真で紹介されたことも
└─────────────

▲amazonサイトより『増補新版 樋口健二報道写真集成 日本列島1966-2012』。 2012/5/31発行。表紙写真は、美浜原発に隣接する水晶浜海水浴場。美浜原発のうち、手前の1、2号機は廃炉になったが、奥の老朽原発 3号機は現役。この写真のような風景は、2022年にも見られた。

◆074◆ ←← 関西電力 闇歴史 →→ ◆076◆