カテゴリー別アーカイブ: 原告団総会

◆第6回原告団総会のご案内

  • 京都地裁における大飯原発差止訴訟は,すべての原発を止めるための第一歩です!
  • 3,323人が 原告となっていて,裁判傍聴は 原告以外も 多くの市民が参加しています。
  • 市民の願い,弁護団の熱意,研究者の知恵を結集し 脱原発を実現しましょう。

【日時,場所】

  • 7月 22日(日)13:30~
  • ハートピア京都(京都市営地下鉄 烏丸線「丸太町」下車すぐ上)
  • 参加費…無料(会場にてカンパをお願いします)

【おもな内容】

  • 記念講演と講師…「地震予知連会長に聞く日本の地震予知の現状」
    平原和朗(ひらはら・かずろう)さん
    [講師の紹介]
    ・2005年京都大学大学院理学研究科教授。専門は地震学。2018年3月末退職。名誉教授。
    ・2012年から,地震予知連絡会の会長。
    ・2011年3 月11 日に発生した東北地方太平洋沖地震に関してその当時の日本地震学会の会長として「なぜ予知できなかったのか」との思いを語っています。(朝日新聞 2011.8.17)
  • 弁護団より…福山和人 弁護士,特別報告「京都府政と脱原発」
  • 弁護団より…大飯原発差止訴訟の経過や今後の見通しなど。出口治男 弁護団長,渡辺輝人 弁護団事務局長。
  • 原告団世話人会より…吉田明生 原告団事務局長。

◆6/25 第5回原告団総会のお知らせ,報告

 ◆第5回原告団総会のお知らせ

  • 日時…6/25(日)13:30~。
  • 場所…しんらん交流館 大谷ホール。
  • 記念講演…「耐震安全性における科学の問題」東京大学地震研究所教授 纐纈 一起(こうけつ・かずき)さん→こちら。研究について→こちら。毎日新聞インタビュー(2011年8月)→こちら

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  • 時 間……13:30~16:50(開場は,13:00)
  • 場 所……しんらん交流館 大谷ホール
    京都市下京区諏訪町通六条下る上柳町199(東本願寺の北側,京都駅から徒歩12分)
  • 開会挨拶…竹本修三 原告団 団長
  • 記念講演…纐纈一起さん『耐震安全性における科学の問題』
  • 報 告
    最近の原発裁判(出口治男・弁護団 団長)
    京都地裁の脱原発訴訟(渡辺輝人・弁護団 事務局長)
    世話人会からの経過報告,会計報告,アピール(吉田明生・原告団 事務局長)
  • 入 場…無料。会場にてカンパを訴えます。ご協力ください。
  • 多くの原告の皆さまがご参加いただきますよう,お願いします。事前の出欠のご連絡は不要です。
  • 原告の皆さまのほか,原告になっていない方も参加できます。
  • 総会終了後,17時30分くらいから京都駅近くの店で纐纈一起さんを囲む懇親会(会費5000円)を企画しております。会場確保の都合上,懇親会は事前予約制とさせていただきます。懇親会に参加ご希望の方は早めに,事務局にご連絡ください。

◆総会の報告[概略]

  • 原告団総会にご参加の皆さま,たいへんご苦労様でした。
    参加者は125人で,良い総会になったと思います。
    カンパ,物販などにもご協力いただき,ありがとうございました。
    また,記念講演の講師を囲む懇親会も24名に参加で,和やかにすすみました。

総会で確認されたスローガン

  • 原告団(世話人会)の活動方針として,総会で確認されたスローガンは,以下の通りです。
  • ~原発事故で故郷を失うような事態,
    子どもたちを放射能にさらすような事態を二度と招かないために~
  1. すべての原発の新設と再稼働に反対しよう。
  2. 40年超えの高経年原発を筆頭に,すべての原発の廃炉を求めよう。
  3. 原子力を基盤とするエネルギー基本計画を改めさせ,再生可能な自然エネルギーの振興を求めよう。
  4. 核武装の潜在能力を維持するための核燃サイクル,MOX燃料の使用は,即刻止めさせよう。
  5. 原発事故に備える避難計画にとどまらず,全原発廃炉による原子力防災を前進させよう。
  6. トルコやインドなどへの原発の輸出を止めさせよう。
    ——–
  7. 福島第一原発事故の原因究明を求めよう。
  8. 福島第一原発事故について,国と東京電力,原子力ムラの事故責任を明確にさせよう。
  9. 福島第一原発事故で被災,避難したすべての人に対する補償を実現させよう。
  10. 福島第一原発事故について,賠償を求めている全国の裁判を支援しよう。
  11. 福島第一原発事故の被曝により,福島などで多発している甲状腺がんの実態解明と対策を求めよう。
    ——–
  12. 脱原発に道を開き,立憲主義,民主主義,平和主義を守る政権を実現しよう。
  13. あらゆる選挙において,原発推進勢力を落選させ,脱原発勢力を当選させよう。
  14. 原子力「推進」委員会と化している「規制」委員会の改廃を求めよう。
  15. 福島第一原発事故に責任を負うべき裁判所が,今また原発推進に加担している責任を追及しよう。
  16. 関西電力には,市民の声を聞くこと,原発から脱却した経営政策を強く要求しよう。
    ——–
  17. 京都脱原発原告団は,市民で闘う脱原発訴訟として1万人原告をめざそう。
  18. 京都地裁における大飯原発差止訴訟に勝利しよう。
  19. 原発の運転差し止めを求めるすべての裁判と連帯しよう。
  20. すべての原発運転差し止め裁判に勝利しよう。

原告団世話人会からの報告とアピール

  • →こちら

参加者からの声(ご意見用紙の内容)

◆7/24 第4回原告団総会…総会の訴え

大飯原発差止訴訟 第4回原告団総会の訴え
(以下,原告団世話人会からの提案です。)

大飯原発差止訴訟 第4回原告団総会参加者の総意として,次の通り主張・提言し,また決意を表明します。

☆本年3月9日,大津地方裁判所(山本善彦裁判長)で,初めて〝現に稼働中の高浜原発3・4号機の運転差止仮処分決定〟という画期的決定が出ました。2014年5月の,憲法上の人格権を最優位においた,歴史的な「福井地裁判決」(樋口英明裁判長)を一歩すすめた内容です。
この仮処分の決定直後,関電は,その取り消しを求める保全異議を申し立てましたが,7月12日大津地裁(山本善彦裁判長)は異議を退けました。関電はこの判断を不服として大阪高裁に保全抗告を申し立てました。
とことん市民・国民の命と暮らしの安全をないがしろにする許しがたい傲慢さです。認める訳にはいきません!

☆福井地裁,大津地裁による度重なる「原発再稼働ストップ」だけでなく,7月10日投・開票の参議院選挙でも国民の意思は明確に示されました。「県内原発10基廃炉」を訴え,原発再稼働と輸出を進める与党総がかり攻撃に競り勝ち,現職閣僚を破った増(まし)子(こ)輝(てる)彦(ひこ)さん(福島県),同じく現職閣僚を大差で退けた伊(い)波(は)洋(よう)一(いち)さん(沖縄県)は,新基地反対は勿論のこと「原発の新設と再稼働許さず」を公約に掲げました。また,柏(かしわ)崎(ざき)刈(かり)羽(わ)原発のある新潟県では,「原発事故でふるさとを失ってはならない。二度と子どもたちを放射能にさらしたくない」という強い決意で活動している森(もり)裕(ゆう)子(こ)さんが当選を果たしました。いずれも一人区で,野党と市民連合の統一候補です。

☆わたしたちを励ましているのは,参議院選挙の結果だけではありません。〝「脱原発」保守王国崩す〟(毎日新聞),鹿児島県知事選挙での三(み)反(た)園(ぞの)訓(さとし)さんの勝利です。三反園さんは,立候補を表明していた「とめよう原発!かごしまの会」の平(たい)良(ら)行(ゆき)雄(お)さんとの間で政策合意して候補者を一本化,〝川(せん)内(だい)原発の停止〟を掲げて競り勝ちました。唯一稼働している川内原発ですが,熊本大地震でも稼働を強行している,九電・規制委員会・県・国に対して,市民・県民からノーの審判が下されたのです。
今後,九電・規制委員会・国などからの激しい巻き返しが予想されますが,民意にもとづく鹿児島県政がすすむよう,しっかりと連携した運動をすすめましょう。

☆いま戦われている東京都知事選挙でも原発問題は一大争点です。「脱原発」の立場をとっている主要候補は,鳥(とり)越(ごえ)俊(しゅん)太(た)郎(ろう)さん唯一人です。増(ます)田(だ)寛(ひろ)也(や),小(こ)池(いけ)百(ゆ)合(り)子(こ)両候補とも,原発推進派です。とりわけ自公の推す増田候補は,れっきとした“原発ムラ”住人で,東電の社外取締役を務めていました(7/14告示の直前7/8に退任)。日本国民の一割以上が暮らす東京都知事の第一の責務は,住民の命と暮らしをまもることです。福島原発事故の最大の教訓は,〝人類と原発は共存できない〟ことです。わたしたちの未来のために,「脱原発東京都知事」を実現しましょう。

☆「地震が人間の計画,意図とは全く無関係に起こるものである以上」 “新規制基準”は合理性を欠き,原発を再稼働させれば,「使用済み核燃料は我が国の存続に関わるほどの被害を及ぼす可能性がある」事態が変わらない以上,ひきつづき次の通り求めます。

(1)現在の間違った“エネルギー基本計画”の撤回を求めます! すべての原発の再稼働に反対します。原発は,日本と地球の未来に有害です。40年超えの原発再稼働は,とりわけ危険です。また,原発再稼働が,日本の核兵器開発の潜在能力に直結することを深く懸念します。
(2)被曝の危険の拡散と国際的孤立,核軍拡競争激化に直結する原発輸出は,即時,中止するよう求めます!
(3)福島第一原発の過酷事故の原因究明及び日々の状況を公開するとともに,どこに,いつ避難したかなどの区別なく,すべての原発被災者の補償と救済を,東電と国が責任をもってすすめるよう求めます! また,原発メーカーの責任も問われなければなりません。
(4)事故の責任を明確化し,収束作業の迅速化を図るために,一刻も早く東電の破たん処理を行うよう求めます!
(5)住民参加で,実効性のある避難計画を国の責任で早急に策定することを求めます! 原発が再稼働されなくても,各原発のプールに保存されている使用済み核燃料の危険性は,甚大です。

わたしたち大飯原発差止訴訟原告団は,再び,次の通り見解と主な主張を明らかにします。

☆大飯原発で過酷事故が起これば,若狭湾,琵琶湖の水源地である福井県嶺(れい)南(なん)地域,京都府の北山山地や,「近畿の水がめ」である琵琶湖に,回復不能の放射能汚染を拡げ,近畿全域にほぼ住み続けられなくなることは明白です。国土と「国富」を守る,最高で最大の防災対策は,直ちに全原発廃炉の作業に入ること以外にありません!

☆政府と電力会社は,廃炉作業をすすめると同時進行で,自然・再生可能エネルギーの開発・発展を,国民主権の立場で推進し,疲弊した地方及び国民経済の早期再生を実現するよう求めます!

☆わたしたちは,原発設置を許した責任を自覚し,一人ひとりの主権者に原発の危険のない日本と地球を残すために,奮闘します。新たに有権者となった18,19歳の若者と共に,いつでも,どこでも,どこまでも闘いつづけます。

☆大飯原発差止訴訟原告団は,全国の脱原発運動と固く連帯・連携して,すべての原発廃炉を広く全国民に訴えていきます。そのためにも,一万人原告団を展望しつつ,2016年中に700人以上の原告団拡大を実現する決意です。
2016年7月24日
大飯原発差止訴訟 第4回 原告団総会 参加者一同

【原告団・世話人会より】
 原告団総会において,上記の提案は拍手で採択されました。なお,参加者より「小児甲状腺がんなど被曝問題の記述がないので,追加が必要では」とのご指摘があり,具体的な文案はありませんでしたが,その点を含めて採択されています。後日,具体的な文案として,「ひきつづき次の通り求めます。」の項目中に,新たに下記を(4)として挿入するよう,提案をうけています。

(4)東電と国は,福島における小児甲状腺がん発症の原因が原発事故であることを認め,患者に対して慰謝料と医療費を支払うよう求めます! 成人の甲状腺がんをはじめさまざまな疾患が被曝により生じた可能性があります。国は責任をもって実態を明らかにし,対策をとるよう求めます。

以上,原告団世話人会の確認です。

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◆7/24 第4回原告団総会のお知らせ,その報告

第4回原告団総会のお知らせ

 7/24(日)…京都脱原発原告団(大飯原発差止訴訟),第4回原告団総会

  • 時 間……13:30~16:40(開場は,13:00)
  • 場 所……京都府立総合社会福祉会館「ハートピア京都
    京都市烏丸丸太町下ル(京都新聞社の北側,地下鉄烏丸線で丸太町駅下車すぐ)
  • 記念講演…井戸謙一弁護士『脱原発訴訟の現状と展望』
  • 朗 読……山中直美さん『チェルノブイリの祈り 未来の物語』
  • 報 告……大飯原発差止訴訟の経過と今後の方向(渡辺輝人・弁護団事務局長)
    原告団世話人会からの経過報告,会計報告,訴え(吉田明生・原告団事務局長)
  • 会 場 費…500円。ご協力ください。
  • 多くの原告の皆さまがご参加いただきますよう,お願いします。事前の出欠のご連絡は不要です。
  • 原告の皆さまのほか,原告になっていない方も参加できます。

第4回原告団総会の報告

  • 第4回原告団総会は,200人の会場に180人は来ていただきましたので,ほぼ満席状態となりました。お越しいただきました皆さまは,たいへんご苦労様でした。
  • 竹本団長の本,クリアファイル,缶バッジなどもご好評をいただきました。ありがとうございました。

 原告団総会のIWJ中継録画

  • 総会の様子は,IWJでご覧いただけます。
    (ただし,朗読の部分は著作権等の関係で収録していません。)
  • 前半:→こちら
  • 後半:→こちら

 あいさつ,講演,報告,決議文など,順次,公開予定です。

◆7/24 第4回原告団総会…出口治男・弁護団長の開会あいさつ

  • ご紹介頂いた弁護団の出口治男です。
  • 先日、私は大津地裁で、高浜原発仮処分決定を出した裁判官と、偶々別の事件で出会いました。事件が始まる前、雑談の中で、私は、その裁判官に、「今回の決定は、大津の裁判所では、明治時代の大津事件で、時の政府の強大な圧力をはねのけて司法権の独立を守った児島惟謙以来の、司法権の独立の意義を世に明らかにした歴史的な出来事ですよ」と申し上げ、その姿勢に敬意を表しました。
  • この決定に対しては、経済界はあわてふためき、生気を失ったかのような攻撃を加えました。曰く「一地裁の裁判官が、エネルギー政策にダメージを与えるのはけしからん」曰く「原発事件は、専門裁判所でしかやれない仕組みをつくるべきだ」要するに、司法に対しては、直接手を出すことはできない、だから危ない決定を出すかもしれない地裁の裁判官が判断できないように、最高裁の目の届き易い裁判所をつくり、そこだけに判断させる仕組みをつくり、安心して原発再稼働をさせたい。こうした思惑がすけてみえるのです。傲慢極まる姿勢で、心の底から怒りを覚えます。このような傲慢な言葉がでてくる背後には、なりふり構わず原発を推進しようとしている現政権の姿勢があることは明らかで、こうした経済界の言葉は、虎の威を借りる狐の卑屈さを感じさせます。情けない限りです。
  • しかし、憲法76条はこう書いています。「すべて司法権は最高裁判所及び法律に定めるところにより設置する下級裁判所に属する。」そして、事件を担当するすべての裁判官は「その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律にのみ拘束される。」としているのです。
    大津地裁決定は、福島第一原発事故に正面から向き合い、途方もない、現在も進行中の人権侵害と環境破壊の事態をひきおこす危険性を「その良心に従って独立して職権を行」使して判断し、差止決定を導いています。経済界の攻撃は、かえって、大津地裁の歴史的判断の価値を高めるものといえましょう。
  • 最近、経済界だけでなく、政界においても、正気を失ったかのような傲慢な事態が多くなっているように思われてなりません。辺野古問題で沖縄県を相手に再び提訴した国の姿勢はその顕著な一例です。司法を自らに都合よく利用して、県と住民をねじ伏せようとする、誠に傲慢な動きです。話し合え、協議をしなさい。これが司法側の発信でした。しかし、政権は「これしかない」という頑なな姿勢で、司法を自らの政策実現の婢、下女としてしか考えていません。人権と環境をふみにじってやまない傲慢な姿勢をあらわにしています。
  • 私は、こうした経済界や政界の、人権を、環境をふみにじってかえりみない傲慢な猪突猛進に、心底怒りを覚えます。この国に、いまこそ正気を取り戻さなければならない。私達は、私達の大飯原発差止訴訟を通して、岐路に立つこの国の正気を取り戻し、人権と豊かな環境を守る戦いを戦っている。このことの意義を確認しながら、この訴訟に取り組んでいく覚悟を固めています。
  • こうした原告団、市民、弁護団の願いと法廷における闘争を今後さらに強めることによって裁判を勝利し、この国を正気あるものにしようではありませんか。本日の集会では井戸先生のご講演と山中さんのチェルノブイリの祈りの朗読劇を中心として、原発訴訟の意義と現状と展望が語られます。本日の集会が参加者の皆様全員にとって、大きな収穫となることを願ってやみません。
  • 一言ご挨拶を申し上げました。どうもありがとうございます。

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◆7/24 第4回原告団総会…竹本修三・原告団長の開会あいさつ

  • ご紹介いただいた竹本です。本日は再稼働中の高浜原発3,4号機に対して3度にわたり「ノ―」の判決を勝ち取った大津地裁の闘いについて、井戸謙一弁護団長からお話を聞かせていただけるということで楽しみにしております。京都地裁におけるわれわれの大飯原発差止訴訟でも参考にさせていただきたいと思いますので、どうか、よろしくお願い致します。
  • さて、私は今年の4月20日に、マニュアルハウス社から「日本の原発と地震・津波・火山」と題する本を出しました。私は、地球物理学を専門としておりますが、「地震大国・火山大国のニッポンにおいて、原発稼働は土台無理スジ」という強い信念をもっております。この本は、大飯原発差止京都訴訟の法廷闘争のなかで、国や関電側が主張する地球物理学分野の矛盾点を追及したもので、今日お集まりの皆さんにも是非読んでいただきたいと願っております。この会場の前の方に本が置いてありますが、定価1000円、消費税80円のところ、本日は1000円ぽっきりの「出版協力金」で引き受けていただきたいと考えておりますので、ご協力をどうかよろしくお願い申し上げます。
  • ところで、この本の執筆を終えた直後に熊本地震が起きました。4月14日にマグニチュード6.5、翌15日に6.4、そして16日には7.3の地震が起きました。これらを含めて、熊本・大分地域では、1カ月の間に震度7が2回、震度6強が2回あり、震度1を超える地震が1500回を超えました。地震大国ニッポンに住んでいるわれわれの大多数が、一生のうちに、震度7か震度6強の地震に巡り合うのは1回あるかどうかというところだと思いますが、一か月の間にこれだけ揺すられた現地の人達は生きた心地もしなかったと思います。多大の被害を被った被災地の皆さんに、衷心よりお見舞いを申し上げます。
  • この一連の地震活動は、何の前触れもなく熊本地域に起きました。この地域で前兆的ひずみ変化が全くなかったということは、規制委員会前委員長代理の島崎邦彦さん、政府の地震調査委員会・前委員長の本蔵義守さん、今の地震予知連会長の平原和朗さんらの専門家に確認済みですので間違いないと考えています。熊本地震が何の前触れもなく、あの場所に起こったということになると、次のM7クラスの地震が日本のどこで起きるかは、全く予想がつきません。
  • 1995年にマグニチュード7.3の兵庫県南部地震が起きましたが、そのあと今回の熊本地震が起きるまでの21年間のM7クラスの内陸地震の発生状況を調べてみますと、2000年にはM 7.3の鳥取県西部地震、2005年にはM 7.0の福岡県西方沖地震、2008年にはM7.2の岩手・宮城内陸地震、2011年にはM 7.0の福島県浜通り地震と5年から3年間隔で広い範囲にパラパラと起こっています。このことは、2016年熊本地震の日本の原発への影響として、比較的近くにある川内原発や伊方原発周辺の活断層系の動きを引き続き警戒することもさることながら、今回の地震とは遥かに離れた地域、例えば、活断層の多い近畿・中部地方にある若狭湾の原発群周辺の活断層の動きにも注意しなければならないでしょう。
  • 1995年の兵庫県南部地震のあと、今回の熊本地震までの21年間に起こったM7クラスの内陸地震の4例のうち、2011年福島県浜通り地震は、1か月前に起こった海溝型超巨大地震である東北地方太平洋沖地震の影響で日本列島が東に大きく引っ張られたために発生した正断層型の地震であり、他の地震とは性質が違います。それ以外は、日本列島が東西に圧縮しているために生じる逆断層型地震ですが、2000年の鳥取県西部地震と2005年福岡県西方沖地震は、それまで活断層が見出されていない空白域で起きました。こうなると、M7クラスの地殻内断層地震は既存の活断層だけに注目していてもダメだということが皆さんにおわかりいただけると思います。また、今回の一連の熊本地震の震源域は、既知の活断層の位置とは完全には一致しませんでした。
  • 今日このあと、大飯原発差止京都訴訟の渡辺輝人弁護団事務局長から9月14日に予定されている第12回口頭弁論の説明がありますが、そこでは「熊本地震の教訓」も陳述される予定です。熊本地震の教訓として、大飯原発に近い上林川断層の東北延長上の空白域でM7クラスの地震が起こり得る危険性についても、法廷で鋭く追及していただきたいと考えております。以上です。

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◆6/27の第3回原告団総会
…全体的な報告とお礼

◆福島の事故から原発再稼働を問う,怒りの原告団総会

taitoru

  • 原告団が3年目の活動に入る節目として,6月27日,大飯原発差止訴訟・京都脱原発原告団の総会を開催しました。当日は,133名の参加があり,ご苦労様でした。
  • 怒りの原告団総会として,福島の事故から原発再稼働を問う内容は共有できたと思います。課題の第四次原告募集につきましても,今後の広がりを展望できるようになったと確信しています。なお,会場がバリアフリーの設計でなかったために,車いすでお越しの方には,ご迷惑をおかけしました。

【総会の案内】

  • 6月27日(土)13:30~福島第一原発の過酷事故を経ても なお原発を再稼働するのか!
  • 京都商工会議所の講堂=京都地下鉄烏丸線 [丸太町] すぐ
    (地下鉄烏丸線丸太町駅下車すぐ、地下通路で直結)
  • すでに原告になっている方はむろん,原告でない方も,ご参加ください。
  • 13:30~16:40
    記念講演 「原発再稼働のリスク」(13:40~15:05)
    →吉岡 斉さん(原子力市民委員会の座長,九州大大学院教授,元政府事故調委員,科学技術史),質疑応答も予定
    福島からの避難者の声 「原発事故で障害者はどんな状況におかれたか」(15:20~15:40)
    →鈴木絹江さん(NPO法人ケア・ステーションゆうとぴあ理事長)
    ★訴訟の経過と今後の方向,原告団からの報告と訴え
    ★原告団の活動について会場からの発言,意見交流,脱原発運動のアピールタイム

【当日の集会次第】

  • 12:00~12:45… 四条烏丸で,原告募集案内チラシの配布
  • 13:15~ … 受付開始
  • 13:30~13:40 … 開会の挨拶
    竹本修三・原告団長
    出口治男・弁護団長
  • 13:40~14:50 … 記念講演
    吉岡 斉さん(原子力市民委員会の座長,九州大大学院教授,元政府事故調委員,科学技術史)
  • 14:50~15:05 … 質疑応答
  • 休憩(15分)
  • 15:20~15:40 … 福島からの避難者の声
    鈴木絹江さん(NPO法人ケア・ステーションゆうとぴあ理事長)
  • 15:40~15:55 … 訴訟の経過と今後の方向
    渡辺輝人・弁護団事務局長
  • 15:55~16:00 … 原告団からの報告と訴え
    原告団からの報告…吉田明生・原告団事務局長(活動報告,会計報告)
    第四次原告募集について…岡本瑞子・世話人
  • 16:00~16:30 …原告団の活動について会場からの発言,意見交流
  • 各団体などから脱原発アピール
  • 16:30~16:40 … 決議文の採択,閉会

【写 真】

↓吉岡斉さん
yosioka
↓鈴木絹江さん
suzuki

【原告団長の挨拶】

こちら

【弁護団長の挨拶】

こちら

【原告団からの活動報告】

こちら

【会計について】

こちら

【総会の 訴え】

こちら

【各団体から寄せられたメッセージ】

こちら

【ご意見用紙】

こちら

◆6/27の第3回原告団総会
…弁護団長の開会挨拶

◆弁護団長の開会挨拶

  • 原告団長・出口治男
  • 本日記念講演をいただく吉岡斉先生は、2011年10月25日に、新版原子力の社会史―その日本的展開- と言う著書を、朝日選書の一冊として出版されました。あとがきを書かれたのが同年9月8日。3・11から殆ど日数を経ない時に、この著書を書かれたわけです。先生は、1970年代の半ば、ベトナム戦争、公害・環境問題が激しくなったころに、科学技術に対して批判的な視点に立った現代科学技術史の研究を志されたと、同著で書いておられます。原子力の社会史は、先生のそのような長年の研究の成果を踏まえ、原子力技術に対する厳しい批判を含んだ現在史です。現在、原子力市民委員会の座長も務めておられ、学問と市民とともに歩む行動と言う、両方に軸足を置かれ、両者の架け橋としてご活躍しておられます。そのような先生をお招きして、記念講演お聞きできるのは、大変有意義であり、嬉しく思います。
  • さて、本日の新聞では、百田某と言う人物が、沖縄タイムズと琉球新報をつぶせと発言し、その尻馬に乗る議員の発言が紹介されていました。沖縄の歴史と現実を見ず、事実に立脚しない、徒に世の中を煽り立てる議論と言うしかありません。同様に、集団的自衛権、安保法制の問題にしても、戦争の歴史と実情を見ず、法の基本原則を無視し、理性的な議論が全くできない。原発問題にしても同様です。福島第一原発の破滅的な事実を見ようとせず、理性をかなぐり捨てて、なにがなんでも再稼働をさせようとする電力業界、政府。先日の九つの全電力会社が、株主総会で再稼働の方針を打ち出しています。
  • 裁判所では、福井地裁の、福島第一原発事故の現実を直視した判断が出されたのに対し、鹿児島地裁では、事故前の裁判所の判断のコピーを見るような判断が示されました。このような状況の下で、私達京都訴訟は、福井地裁の再稼働を認めない判断を全国的に定着させるための、大きなカギを握る訴訟と位置づけられます。
  • 本日の原告団総会では、原発再稼働を進めようとしている勢力に対する怒りを共有し、勝利を目指して大いに勇気の出る総会になることを願い、また期待を致します。

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◆6/27の第3回原告団総会
…原告団長の開会挨拶

◆原告団長の開会挨拶

  • 原告団長・竹本修三
  • 今年5月に第7回口頭弁論が開かれましたが、それに合わせて被告・関電側は準備書面(3)を提出してきました。これは、168ページのボリュームがあり、専門用語をちりばめたコケ脅かしの書面ですが、内容はたいしたことはありません。要するに関電は、古くは1981年の原子力安全委員会の指針、最近では2013年の東北地方太平洋沖地震後の原子力規制委員会の「新規制基準」に照らして厳密な「現状評価」を行い、原子力委員会の指針を忠実に守り、対策を講じてきたのだから、「原告らが主張するような“人格権”を侵害する具体的危険性が生じることはない」と、言いきっています。しかし、原子力規制委員会の「新規制基準」が原子力発電所の安全性を確保するもではないとすれば、関電側の主張は根底から崩れることになります。
  • 今年の2月12日に規制委員会の田中俊一委員長は、九州電力川内原発1, 2号機と関西電力高浜原発3, 4号機が新規制基準に基づく審査に合格したと発表しました。そして同年2月18日の記者会見で、同委員長は、「地元は絶対安全、安全神話を信じたい意識があったが、そういうものは卒業しないといけない」と述べたうえで、規制委員会は、「運転に当たり求めてきたレベルの安全性を確認した」が「絶対安全とは言わない」と繰り返し説明していたそうです。要するに規制委員会は、「安全審査」を行う機関ではなく「適合性審査」を行うものであるということです。
  • これに対して、4月14日に高浜原発の仮処分を決定した福井地裁の樋口英明裁判長の見解では、「万一の事故に備えなければならない原子力発電所の基準地震動を地震の平均像を基に策定することに合理性は見い出し難いから、基準地震動はその実績のみならず理論面でも信頼性を失っていることになる」と述べたうえ、「新規制基準は、穏やかにすぎ、これに適合しても本件原発の安全性は確保されていない」と断じています。この見解は、大飯原発差止京都訴訟において、われわれ原告側が述べてきた主張と軌を一にしておりますので、次回10月の第8回口頭弁論では、この点をさらに厳しく追及して関電側と対峙しようと考えておりますので、皆さんのご支援を期待します。
  • このほか、関電側の準備書面(3)の不備に関して、大飯原発周辺の複数の活断層が連動して動く可能性は低いと述べていることに対しては、1995年1月に起こったM7.3の兵庫県南部地震、いわゆる阪神淡路大震災では、淡路島から神戸に至る長さ50kmを超える震源領域と一致するような大きな活断層は事前に認識されておらず、神戸市側で短い断層が雁行する六甲断層系と淡路島側で野島断層などの短い断層が何本か存在することは知られていたに過ぎませんでした。そこで、複数の活断層が連動して起こることも当然考えておかなければならないのに、そのようなケースに備えた関電側の対応が不十分です。
  • また、近くにある上林川断層の東端部を延長すると、大飯発電所の敷地に向っています。2005年3月に発生した福岡県西方沖地震の場合は、それまで知られていた陸域の警固(けご)断層の延長上にある海域の空白域でM7.0の地震が起こっています。このことから、関電は上林川断層の東端部の延長上の空白域で内陸地殻内地震が起きた場合も想定して基準地震動を求めるべきです。そうすれば、現在関電が設定している基準地震動の856ガルという値は変更せざるを得ないでしょう。

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◆6/27の第3回原告団総会
…総会の訴え

◆大飯原発差止訴訟 第3回原告団総会の 訴え

大飯原発差止訴訟、第3回原告団総会参加者の総意として、次の通り主張・提言し、決意を表明します。

☆本年4月14日、私たちは、再び福井地方裁判所で、世界初の〝高浜原発運転差止仮処分決定〟という画期的判決を得ました。昨年5月の、憲法上の人格権を最優位においた、歴史的な「福井地裁判決」をも上回るような判決です。京都でも、関西電力・大飯原発全機の再稼働差止めを命じる「京都地裁判決」を勝ち取りましょう!

☆福井地裁判決による司法の度重なる「原発ゼロ宣言」は、私たちの運動及び国民多数の意思と合致しています。「本件原発の事故によって住民らは取り返しのつかない損害を被る恐れが生じることになり、本案訴訟の結論を待つ余裕がなく、また、規制委の設置変更許可がなされた現時点においては、保全の必要性も認められる。」(=福井判決)から、安倍政権は、今こそ国民の意思と司法に従い、即時原発ゼロの政治決断を行うよう求めます!

☆「各地の原発敷地外に幾たびか到来した激しい地震や各地の原発敷地に5回にわたって到来した基準地震動を超える地震が高浜原発に到来しないというのは根拠に乏しい楽観的見通しにしか過ぎない」し、「地震が人間の計画、意図とは全く無関係に起こるものである以上」“新規制基準”は合理性を欠く(=福井判決)ので、現在、運転を停止している大飯原発は、直ちに廃炉のプロセスに入るよう、強く求めます!

☆関西電力は、今なお“原子力による発電原価がいちばん安い”という宣伝を行っています。しかし、〝高浜原発差止仮処分決定〟は、原発を再稼働させれば、「使用済み核燃料は我が国に存続に関わるほどの被害を及ぼす可能性がある」(=福井判決)と明確に指摘した上で、関電は、「使用済み核燃料を閉じ込めておくための堅固な設備を設けるためには膨大な費用を要する」と主張し、「国民の安全が何よりも優先されるべきとの見識に立つのでなく」、「深刻な事故はめったに起きないだろうという見通し」に立っていると喝破しています。福島の事故の事実がなかったかのような、ご都合主義の原価計算です。“世界一厳しい安全基準”でないことは、原子力規制委員会自身が、認めています。こうした、国民を欺く策動を止めさせましょう!

☆“原発温存”に固執する勢力の向こう側に「日本核武装準備」という悪魔の思惑が見え隠れしています。被曝の危険の拡散と国際的孤立、そして、核軍拡競争激化に直結する原発輸出は、即時、中止するよう求めます!

☆東電・福島第1原発の過酷事故の原因究明及び日々の状況を公開するとともに、どこに、いつ避難したかなどの区分・差別なく、すべての原発被災者の補償と救済を、東電と国が責任をもってすすめるよう求めます。また、事故の責任を明確化し、収束作業の迅速化を図るために、一刻も早く東電の破たん処理を行うよう求めます!

☆大飯原発の過酷事故は、若狭湾、琵琶湖の水源地である福井県嶺南地域、京都府の北山山地や、「近畿の水がめ」である琵琶湖に、回復不能の放射能汚染を拡げ、近畿全域にはほぼ住み続けられなくなることは明白です。国土と「国富」を守る、最高で最大の防災対策は、直ちに全原発廃炉の作業に入ること以外にありません!

☆政府と電力会社は、廃炉作業をすすめると同時進行で、自然・再生可能エネルギーの開発・発展を、国民主権の立場で推進し、疲弊した地方及び国民経済の早期再生を実現するよう求めます!

☆原発施設は、日本と地球の未来に有害です。この立場から現在の間違った“エネルギー基本計画”の撤回を求めます。わたしたちは、原発設置を許した責任を自覚し、一人ひとりの主権者に原発の危険のない日本と地球を残すために、新たに有権者となる18・19歳の若者のエネルギーにも依拠して、どこでも、いつまでも闘い続けましょう!

☆大飯原発差止訴訟の原告団は、全国の脱原発運動と固く連帯・連携して、すべての原発廃炉を広く全国民に訴えていきます。1万人原告団を展望しつつ、2015年中に新たに1000人の原告団拡大をめざしましょう!

2015年6月27日 大飯原発差止訴訟第3回原告団総会参加者一同

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