◆原告第25準備書面
第1 南丹市原子力災害住民避難計画の作成

原告第25準備書面
-南丹市避難計画の問題点について- 目次

2016年(平成28年)9月8日

原告第6準備書面において、避難困難性について述べたが、本準備書面では南丹市における避難計画の問題点について追加の主張を行う。

第1 南丹市原子力災害住民避難計画の作成

南丹市は、平成24年3月、南丹市原子力災害住民避難計画(以下「平成24年南丹市避難計画」という。)を作成した(甲285号証[6 MB])。同計画は、具体的な事態や個々の避難者の個別事情を想定して作成されていないのであり、避難計画としては、全く対策となっていない。

さらに、南丹市防災会議は、平成26年2月、南丹市原子力災害住民避難計画(以下「平成26年南丹市避難計画」という)を発表した(甲286号証[7 MB])。同計画は、平成24年南丹市避難計画の作成から2年が経過しているにも係わらず、全く地域の実情を踏まえた現実的な避難計画となっていない。

このことこそが、現実的な避難計画を作成することが不可能であることを示しているのである。