◆大飯原発4号機再稼働に対する抗議文(2021年1月)

関西電力株式会社
社長 森本 孝 様

抗 議 文

 大飯原発4号機の再稼働に強く抗議します。

 貴社は1月15日に調整運転として大飯原発4号機を再稼働しました。来月中旬には営業運転をすると報道されています。この暴挙に強く抗議します。

① 定期点検で配管の損傷がなかったからとされているが、現在止まっている大飯3号機、高浜3、4号機はいずれも蒸気発生器の配管に損傷が見つかっている。大飯4号機も同じ加圧水型で危険性が高い原発である。

② 昨年12月4日の大阪地裁判決で、大飯3、4号機は規制委員会による設置許可の取り消しという判決が出た。地震の震度のばらつきを考慮しないで許可をしたことへの判決で、この判決を無視するということは許しがたい。地震を甘く見ているとしか思えない。

③ 特定重大事故等対処施設ができていない。

④ コロナ禍に対応した避難計画ができていない。

⑤ 異常気象で各地で豪雪が相次いでおり停電も起きているが、豪雪に対応する避難計画、停電対策などができていない。

 以上に挙げたように、何をとっても再稼働ができる状態ではありません。安全第一という貴社の説明に反する行為です。
この間貴社は原発再稼働に向けて地元自治体などへの説明などを行い、何が何でも再稼働をしようと画策してきました。再稼働ありきで、全く安全第一とは程遠い姿勢です。コロナ禍で電力不足になったと言いますが、夜も街は煌々としており、節電しているとは言えない状況です。電気は余っているのです。

 コロナ禍で避難もままならない状況下での再稼働は人命を無視した暴挙と言わざるを得ません。直ちに大飯原発4号機の運転を停止してください。

2021年1月27日
NPO法人 使い捨て時代を考える会
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