◆5/29「老朽原発このまま廃炉!大集会 in おおさか」に2100人…報告とお礼

【2022年6月2日】

報告とお礼
5.29「原発のない明日を
―老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさかー」に2100 人

 福島原発事故から11 年が経ちましたが、この事故は、原発は、現在科学技術で制御できる装置でないことを大きな犠牲の上に教えました。その原発が老朽化すれば、危険度が急増することは多くが指摘するところです。

 さらに、去る2 月に始まったウクライナ紛争では、ヨーロッパ最大の原発・ザポリージャ原発やチョルノービリ原発が攻撃・占領され、戦争になれば、原発は格好の攻撃目標になることが実証されました。

 原発、とくに老朽原発は、あってはならない装置です。

 ところで、昨年6 月23 日に当初の目論見より約半年遅れて再稼働した老朽原発・美浜3 号機は、特重施設の設置が期限に間に合わず、10 月23 日に、わずか4 ヶ月間の運転で停止を余儀なくされました。一方、老朽原発・高浜1、2 号機も特重施設が間に合わず、停止したままです。

 老朽原発停止の表向きの理由は特重施設が未完成のためですが、原発電気の消費地・関西と原発立地・若狭が固く連帯し、また全国からの支援を得て展開されたたび重なる「老朽原発動かすな!」の行動や各地での裁判闘争が、政府と電力会社の原発推進に向かった暴走に歯止めをかけ、「老朽原発廃炉!」の民意の形成を後押し、「原発停止」を勝ち取らせたと言っても過言ではありません。

 美浜3 号機、高浜1、2 号機の特重施設の完成は早くても本年10 月頃、来年5 月、6 月頃といわれていますが、これらの老朽原発は、特重施設の完成後に再稼働されたとしても、来年末には停止に追い込まれる可能性が大です。それは、関電が「使用済み核燃料の県外中間貯蔵地を来年末までに探せなければ、老朽原発を停止する」と明言していますが、中間貯蔵候補地探しは至難であるからです。老朽原発停止を突破口に原発全廃に向かって大きく前進する好機です。

 なお、「老朽原発うごかすな!」の闘いは、国内だけでなく、韓国をはじめ世界の脱原発運動から注目されています。

 現在、川内原発1、2 号機、高浜3、4 号機が運転開始後それぞれ37、36、37、37 年超えです。また、韓国の原発5 基も35 年を超え、2 基は来年40 年を迎えようとしています。もし、高浜1、2 号機、美浜3 号機、東海第2 原発の再稼働を許せば、世界の老朽原発稼働の前例にされます。一方、老朽原発の運転と原発の新設を阻止すれば、最悪でも、2033年に若狭から、2049 年に全国から稼働する原発が無くなり、世界の脱原発を先導できます。

 5 月29 日、大阪市西区のうつぼ公園で開催された「原発のない明日をー老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさかー」には2100 人が結集し、1 昨年の9.6(1600 人結集)、昨年の6.6(1300 人結集)「老朽原発うごかすな!大集会in おおさか」、12.5「老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」(1600 人結集)を上回る大集会となりました。

 この集会には、コロナ禍で、市民団体や労働団体の組織参加は自粛されたものの、脱原発を目指す市民団体、労働団体、政党の多くの代表が参加されました。関西、福井をはじめ、遠く関東、東海、四国、鹿児島、青森、島根などからの参加も得ました。

 快晴のこの日、うつぼ公園では、赤く染められた「老朽原発うごかすな!」の大横断幕が参加者を待っていました。

 正午から始まった川口真由美さんのグループ、綾部うたごえサークル「広場」を中心とする歌声の皆さんなどのオープニングライブで盛り上がった後、大集会は13 時より、高槻市議・高木隆太さんの司会で始まりました。

 主催者挨拶に立った中嶌哲演さんは「ウクライナ紛争は、戦時下には原発施設そのものが核兵器に転嫁されかねないことを世界に実感させた。今や、戦争に反対し、老朽原発再稼働に反対する潜在的な世論は絶対過半数を超えている。その意思を顕在化させる最大のチャンスは今夏の参院選」と訴えられた。井戸謙一弁護士は、美浜3 号機運転差止仮処分裁判と子ども甲状腺がん裁判について語られ、甲状腺がん裁判では、20 代女性原告の証言に、傍聴席からすすり泣きの声が漏れ、裁判官も目頭を熱くしたかに見えたと報告されました。その後、名古屋地裁の老朽原発廃炉訴訟の草地妙子さん、老朽原発・美浜3 号機地元の山本雅彦さん、老朽・東海第2 原発地元の披田信一郎さん、原発事故避難者の佐藤勝十志さんの発言が続きました。次いで、全国から駆け付けた約20 人が登壇・紹介され、「なくそう原発・核燃、青森ネットワーク」の中道雅史さん、「さよなら島根原発ネットワーク」の芦原康江さんのアピールを受けました。さらに、「老朽原発うごかすな!」のポスターを掲げて集合写真撮影を行い、関西の市民団体「脱原発市民ウオークin 滋賀」「綾部うたごえサークル〝広場”」「ストップ・ザもんじゅ」「原発ゼロの会大阪」「原発をなくし自然エネルギーを推進する兵庫の会」「原発ゼロ・被災者支援奈良の集い実行委員会」の代表からの連帯のあいさつを受けました。後、社民党、新社会党、日本共産党、緑の党グリーンズジャパン、立憲民主党、れいわ新選組の代表(国会議員2 人を含む)に登壇いただき、紹介されました。さらに、労働組合関係団体「フォーラム平和・人権・環境」「全国労働組合総連合近畿ブロック」「大阪ユニオンネットワーク」からのメッセージを受けました。最後に、集会アピール「老朽原発をこのまま廃炉にし、原発のない明日を実現しよう!」が提案、採択されました(以下に掲載)。

 集会には、先述の6 政党および全国で脱原発、核施設建設反対を闘う18 団体からのメッセージが寄せられ、冊子として配布されました。

 集会後は、炎天下をものともせず、圧巻の御堂筋デモを行い、市民。通行人に「老朽原発このまま廃炉!」を訴えました。

ご参加、ご支援くださいました皆さん、
ありがとうございました。

「老朽原発うごかすな!」を7 月参院選の
争点とし、核依存、原発推進の岸田政権に
NO をつき付けましょう!

老朽原発完全廃炉を勝ち取り、
それを突破口に原発のない、人の命と尊厳が
大切にされる社会を実現しましょう!

2022年6月2日

老朽原発うごかすな!実行委員会
連絡先・木原(090-1965-7102)

┌─────────────
▼2022 年5 月30 日しんぶん赤旗

└─────────────
┌─────────────

└─────────────
┌─────────────

5.29「原発のない明日を-老朽原発このまま廃炉!大集会inおおさか-」
集会アピール

老朽原発をこのまま廃炉にし、原発のない明日を実現しよう!

 福島原発事故から11年が経ちましたが、この事故は、原発がひとたび重大事故を起こせば、職場を奪い、農地を奪い、漁場を奪い、学校を奪い、生活の基盤を根底から奪い去ることを、大きな犠牲の上に教えました。福島県の「震災関連死」は、原発事故のため、他県に比べて格段に多く、福島県が認定しただけでも2300人を超え、今でも増え続けています。この事故での避難者の多くはふるさとを奪われたままです。事故炉の内部は、ごく一部しか分からず、溶け落ちた核燃料の取り出しの目途も立っていません。大量の放射性物質汚染水が溜り続け、太平洋にたれ流されようとしています。汚染土壌の処理法はなく、ごく表層をはぎ取って保存する他はありません。政府はこの汚染土壌を全国の公共工事で使用しようとしています。

 一方、原発を運転すれば、何十万年もの保管を要し、子々孫々にまで負の遺産となる、使用済み核燃料が蓄積しますが、その処分法はなく、中間貯蔵すら引き受けるところがありません。

 さらに、去る2月に始まったウクライナ紛争では、ヨーロッパ最大の原発・ザポリージャ原発やチョルノービリ原発が攻撃・占領され、戦争になれば、原発は格好の攻撃目標になることが実証されました。

 それでも、岸田政権は、ウクライナ紛争によるエネルギー逼迫や炭酸ガス削減を口実にして、老朽原発の再稼働を画策し、小型新型原子炉の導入、核燃料サイクルの遂行に、私たちの支払った税金や電気料金を使おうとしています。岸田政権は、人々を放射線被ばくにさらしてまでも原発を推進しようとする、核依存内閣です。

 ところで、関電は、昨年6月、運転開始後45年を超え、危険極まりない老朽原発・美浜3号機を稼働させましたが、この原発は、僅か4ヶ月の運転で停止を余儀なくされました。関電が、再稼働を画策している47年、46年超えの老朽・高浜1、2号機は停止したままです。

 老朽原発停止の表向きの理由は特定重大事故等対処施設が未完成のためですが、全国で展開された「老朽原発うごかすな!」の市民運動、裁判闘争などの行動が、政府と電力会社の原発推進に向かった暴走に歯止めをかけ、「老朽原発廃炉」の民意を後押し、「原発停止」を勝ち取らせたと言っても過言ではありません。

 もっともっと大きな行動を展開すれば、老朽原発を廃炉に追い込み、それを突破口に、原発のない社会を実現できることを予感させます。

 なお、「老朽原発うごかすな!」の闘いは、国内だけでなく、韓国をはじめ世界の脱原発運動から注目されています。
< em> 現在、川内原発1、2号機、高浜原発3、4号機が運転開始後36年を超えています。また、韓国の原発5基も35年を超え、2基は来年40年を迎えます。もし、高浜1、2号機、美浜3号機の再稼働を許せば、国内だけでなく、世界の原発の40年超え運転の前例にされてしまいます。一方、老朽原発の運転と原発新設を阻止すれば、最悪でも、2033年に若狭から、2049年に全国から稼働する原発が無くなり、世界の脱原発の動きを先導できます。

 「老朽原発完全廃炉」に向けて、やれることは全て実行しましょう!「老朽原発うごかすな!」を7月参議院選挙の争点にし、「美浜3号機運転差止め仮処分」を審理中の大阪地裁へのメッセージとし、核依存、原発推進の岸田政権にNoを突きつけましょう! 老朽原発完全廃炉を勝ち取り、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しましょう!

2022 年5 月29 日
「原発のない明日を-老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか-」参加者一同
└─────────────

┌─────────────

札幌地裁が泊原発1、2、3 号機の運転差し止めを命令(5 月31 日)
安全性の立証責任を果たさない北海道電力の無責任と迷走を批判

2020 年12 月の大阪地裁による大飯原発3、4号機運転差し止め、
2021 年3 月の水戸地裁による東海第2 原発の運転差し止め判決に次ぐ快挙!

全原発の運転差し止めを目指して前進しよう!

▼2022 年6 月1 日京都新聞朝刊

└─────────────


前のページに戻る