◆「老朽原発うごかすな!実行委員会」よりの訴え

原発再稼働阻止、原発全廃のためにご奮闘の皆様
(2021年5月26日)

 関電と政府は、危険極まりない老朽原発・高浜1、2号機、美浜3号機を再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、福井県知事は老朽原発再稼働への同意を表明しています。

 この間の老朽原発再稼働への同意をめぐる「茶番劇」で、・原発マネー不祥事、原発トラブル(蒸気発生器配管の損傷など)、約束違反(使用済み核燃料中間貯蔵候補地など)を頻発させている関電は、安全確保を空約束し、・「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを忘れた原発立地自治体の議会や首長は、住民の安心、安全を犠牲にして、原発マネーを得ようとし、・原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、老朽原発再稼働を強行しようとしたのです。

 しかし、このような「茶番劇」にも拘わらず、関電は、4月30日、5月再稼働を目指して進めていた高浜2号機の安全対策工事の完了が、コロナ禍による人員不足で遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5月12日、6月9日に特定重大事故等対処施設(特重施設;テロ対策施設)の設置期限を迎える高浜1号機の当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみ行うと発表しています。燃料装荷は5月17日に終えていますが、特重施設の完成までには2年以上要しますから、再稼動は2年以上遅れたことになります。

 圧倒的な「原発うごかすな!」の民意に後押しされた市民運動、裁判闘争などの反原発運動の勝利とも言えます。

 ただし、1号機では、制御棒の操作も行うと言っています。稼働を断念した原発での制御棒の操作など許されるものではありません。

 一方、関電は、特重施設の設置期限が10月25日である美浜3号機の6月23日再稼働を目指して、5月23日に燃料装荷を終了し、政府は、美浜3号機再稼働を先例として、全国の原発の60年運転への道を開こうとしています。大きな抵抗も無くこれを許せば、全国の原発の40年超え運転への道を開くことになるばかりか、韓国など世界の原発の40年超え運転の口実にもされます。コロナ禍の中でも、自粛はしても、萎縮をしてはなりません。政府と関電はコロナの中でも自粛することはありません。私たちが萎縮すれば、政府や電力会社の思いのままを許すことになります。あらゆる可能な行動を展開し、何としても美浜原発3号機の再稼動を阻止し、それを突破口に、原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しましょう!

・断固として「6.6老朽原発うごかすな!大集会inおおさか」を成功ましょう! 皆様のご支援、ご参加、周囲への参加勧誘をお願いします。

・ご参加が不可能な方は、全国各地で、6.6大集会に連帯する創意工夫を凝らした反原発行動をご企画くださるようお願いします。

 連帯行動の例は、スタンディングアピール、集会、学習会、デモ、関電や原子力規制委員会への電話やFAXの送信、ハガキや手紙の送付などです。一人でプラカードや旗指物を掲げて歩くヒトリデモ(警察への届け出不要)、手製のチラシの配布も大歓迎です。「老朽原発うごかすな!実行委員会」で作成したチラシ(添付)をご配布をいただける方は、必要枚数とお届け先をお知らせ頂ければ送付いたします。連帯行動を企画頂ける場合、ご一報ください(6.6大集会で紹介します)。

 なお、「老朽原発うごかすな!実行委員会は」、関電が美浜原発3号機への燃料装荷を始めた5月20日、約50人の結集を得て、美浜町、関電原子力事業本部、美浜原発に向けて、緊急抗議行動を展開しました。

 あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう! 理は私たちにあります。老朽原発再稼働の理不尽に、もっともっと大きな運動で対抗しましょう! まだまだ、老朽原発再稼働阻止は可能です!

「老朽原発うごかすな!実行委員会」(連絡先:木原壯林 ☏090-1965-7102)