◆報告とお礼~5.20 美浜原発3 号機燃料装荷糾弾闘争

【2021年5月21日,京都キンカンで配付】

 関電と政府は、危険極まりない老朽原発・高浜 1、2 号機、美浜 3 号機を再稼働させようとし、原発マネーにしがみつく高浜町、美浜町の議会と町長、福井県知事は老朽原発再稼働への同意を表明しています。

 この間の老朽原発再稼働への同意をめぐる「茶番劇」で、
・原発マネー不祥事、原発トラブル(蒸気発生器配管の損傷など)、約束違反(使用済み核燃料中間貯蔵候補地など)を頻発させている関電は、安全確保を空約束し、
・「自治体住民の安全・安寧を保全することが地方自治の基本」であることを忘れた原発立地自治体の議会や首長は、住民の安心、安全を犠牲にして、原発マネーを得ようとし、
・原発関連企業の利益を優先させる政府は、税金によって立地自治体を買収して、老朽原発再稼働を強行しようとしたのです。

 しかし、このような「茶番劇」にも拘わらず、4 月 30 日、関電は、5 月再稼働を目指して進めていた高浜 2 号機の安全対策工事の完了が、コロナ禍による人員不足で遅れ、当面の再稼動が不可能になったと発表し、5 月 13 日の新聞は、6 月9 日に特定重大事故等対処施設(特重施設;テロ対策施設)の設置期限を迎える高浜 1 号機の当面の再稼働を断念し、燃料装荷テストのみ行うと報じています。燃料装荷は 5 月 17 日に終えていますが、特重施設の完成までには 2 年以上要しますから、再稼動は 2 年以上遅れたことになります。

 圧倒的な「原発うごかすな!」の民意に後押しされた市民運動、裁判闘争などの反原発運動の勝利とも言えます。

 ただし、関電は、特重施設の設置期限が10 月25日である美浜3 号機の6月末稼働を目指して、昨日5 月20 日に、3 日間の予定で燃料装荷を始め、政府は美浜 3 号機再稼働を先例として、全国の原発の60 年運転への道を開こうとしています。許してはなりません!

 「老朽原発うごかすな!実行委員会は」昨日約50人の結集を得て、美浜町、関電原子力事業本部、美浜原発に向けて、緊急抗議行動を展開しました。(こちらの関電への申入れをご参照ください。)

5.20 美浜現地闘争にご参加、ご支援いただきました皆様、
有難うございました。

 まだまだ、老朽原発再稼働阻止は可能です! 理は私たちにあります。老朽原発再稼働の理不尽に、もっともっと大きな運動で対抗しましょう! あらゆる可能な行動で「老朽原発うごかすな!」を訴えましょう!

老朽原発うごかすな!実行委員会(連絡先;木原 090-1965-7102)
 
▼2021 年 5 月 21 日毎日新聞朝刊

▼2021 年 5 月 21 日中日新聞、県民福井朝刊

▼美浜町役場前集会

▼2021 年 5 月 21 日京都新聞(滋賀版)朝刊

▼2021 年 5 月 21 日福井新聞朝刊