◆松井大阪市長、原発推進に変節?

 3月24日の「電気新聞」は、「関電の発行済み株式の7.64%を保有する、自治体として最大の株主である大阪市の松井市長は23日、関西電力の定時株主総会で行ってきた脱原発提案について内容を改める考えを示唆した」と報じています(添付記事をご参照ください)。事実だとすれば、大阪市民のみならず、脱原発を願う民意に対する背信行為です。

 目の前の経済的利益のために「大阪市民を含む広域の住民に放射性物質汚染を強いることになりかねない原発運転」を容認しようとしているのです。自治体住民の安心・安全な生活を最優先にしなければならない地方自治体の首長の原発推進への変節を許してはなりません。

 なお、「日本維新の会」は15日、関電の老朽原発・美浜3号機、高浜1、2剛毅の緊急稼働を求める要望を政府に行っています。
今、原発推進派は、炭酸ガス削減を口実にして、また、ロシアによるウクライナ侵攻に起因するエネルギー逼迫、東北地震での発電所損傷による電力不足等を声高に叫んで、原発再稼動に躍起です。

 原発は、一旦重大事故を起こせば、住民の生活基盤を根底から奪い去り、住民に塗炭の苦痛を与えることは、事故後11年を経てもなお収束の見通しも立たない福島原発事故が、大きな犠牲の上に教えています。

 いかなる理由があろうとも、人類の手に負えない原発の推進は許されるものではありません。

危険極まりない老朽原発の完全廃炉を勝ち取り、それを突破口に原発のない、人の命と尊厳が大切にされる社会を実現しましょう!

「老朽原発うごかすな!実行委員会」は、

5月29日に開催される
「原発のない明日を‐老朽原発このまま廃炉!大集会in おおさか」

へのご結集を呼びかけています。
 また、この大集会を頂点として、リレーデモ、リレー集会、ヒトリデモ、原発電気不買運動などの多彩な行動を企画しています。
皆様のご賛同、ご支援、ご参加をお願いします。
 現在停止中の老朽原発。高浜1、2号機、美浜3号機、東海第二原発をこのまま廃炉に追い込み、原発全廃に前進しましよう!

2022年3月25日
老朽原発うごかすな!実行委員会:木原壯林