◆大飯原発運転差止訴訟第4回口頭弁論に出廷して

日本科学者会議京都支部の支部ニュース (2014年6月号)

 福井地裁が「大飯発電所の3号機と4号機の原子炉を運転してはならない」とする判決を下した同じ5月21日(水)の午後2時、京都地裁大法廷において標記裁判の第4回口頭弁論が行われました。今回の特徴は、担当判事3名が全員交代したことです。そのため、第1回(2,013年7月2日)の口頭弁論と同じ内容の陳述が同じ口述人により行われました。新たに登場した裁判長は女性で、熱心に陳述に耳を傾けていました。これまでも全く陳述をしてこなかった被告側は、当然、述べるものは何もなく、次回を9月30日午後2時の開廷として、法廷は約1時間で終わりました。
 今回の法廷では、原告側が原告34名と弁護士10数名の出廷に対して被告側は15名でした。また、これまで同様、傍聴席はほぼ満席でしたが、記者席は、第1回10席が、第2回(2013年12月3日)9席、第3回(2014年2月19日)5席と減少し、今回の第4回は3席しかありませんでした。記者席は事前通告制らしく、いつも満席です。
 傍聴券抽選漏れの人も加わって、毎回の裁判の後、裁判所敷地内にある弁護士会館で開かれている報告集会では、冒頭に午後3時開廷の福井地裁での勝利判決の紹介が行われ、会場から大きな拍手とどよめきが起こりました。そのせいで、会場には、NHK京都支局が取材のカメラを持ち込み、弁護団長や原告団長の発言や会場からの発言の様子を撮影していました。夜のニュースで放映されたのをご覧になった方も多いと思います。報告会の途中で中島晃弁護士と竹本修三原告団長が、夜に開かれる福井の報告集会に向けて、連帯の挨拶を伝えに出発しました。福井地裁判決と同じ勝利判決を勝ち取るべく、年内に3000人の原告団達成を目指して奮闘することを誓い合って散会しました。

(大飯原発差止訴訟京都脱原発訴訟原告団世話人、日本科学者会議京都支部 幹事 富田道男)