◆関西電力 闇歴史◆007◆

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◆裁判にみる関西電力の劣化~地下構造図の縮尺を1:4にして提出
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 大津地裁で行なわれている大飯・高浜・美浜原発運転差止滋賀訴訟では、原告側は各原発敷地の地下構造を問題としており、その重要性の根拠として、東京電力が、2007年中越沖地震で柏崎刈羽発電所の解放基盤表面で基準地震動450ガルを大幅に超える1699ガルの地震動を記録したことの原因の一つとして、敷地地盤における褶曲(しゅうきょく)構造の存在を挙げていることを指摘した。

 関西電力は、2019年5月28日付準備書面(44)でこれに反論し、柏崎刈羽原発敷地の反射法地震探査の結果は、「非常に大きく畝(うね)っており、顕著な褶曲構造を呈している」が大飯原発敷地の反射法地震探査の結果は、「地震動を顕著に増幅させ得るような畝りではない」と主張し、二つの図を並べた。

▼上段が柏崎刈羽原発敷地、下段が大飯原発敷地

 なるほど、これを見比べると関西電力の主張にも一理ありそうである。しかし、これにはトリックがあった。縦横の縮尺が上段は1対1なのに対し、下段は1対4だったのである。下段の図を縦横1対1に補正すると次のようになる。

▼補正後の図

 こういうものを世間では「子ども騙し」という。関西電力の劣化は隠しきれない。
(以上、「井戸謙一、大飯・高浜・美浜原発運転差止滋賀訴訟弁護団長。週刊金曜日2019年12月20日・2020年1月3日合併号」による)