◆関西電力 闇歴史◆059◆

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◆関電の原発でコロナ・クラスター発生
 新聞報道によれば、関電は2022年1月に300人を、2月に120人を自宅待機に!
 関電のプレスリリースは、昨年9月以来コロナ感染者について沈黙!
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・関電は、コロナ感染についてプレスリリースのページでの公開はやめたが、ほかの場所で公開していることが分かったので、以下、訂正します。

・関電の原子力発電所におけるコロナ感染者は、2021年9月以前はプレスリリースのページで公表されていたが、2021年10月からは、下記に移行している。
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関西電力 > 事業概要 > 原子力発電について > 公開情報
 > 原子力発電所 新型コロナウイルス感染者
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公開ページは → こちら
・2022年4月12日以降は、毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌営業日)に1週間単位で感染者情報を掲載している。

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以下は、元の記事。
プレスリリースでは消えたが、他の場所で公開されていました。
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 関電のプレスリリースには、美浜、高浜、大飯原発での「新型コロナウイルス感染者の発生について」の報告が載っていた。2020年~2021年9月までは載っていたが、その後は消えている。
 2021年8月には6件ものコロナ記載があったのに、9月以後はゼロになっている。コロナ感染者が発生していないのか、発表しないことになったのか、どちらか不明。9月から急にコロナ感染者がゼロになったとは考えづらい。方針を変更したのか?
2021年プレスリリース

 しかし、原発でのコロナ感染者は、ゼロではなかったようだ。2022年2月9日の新聞報道によれば、2022年1月以来、高浜原発での感染者が43人にもなったという。さらに2月25日の報道によれば、美浜、大飯原発でクラスターが発生し、関電は工事を中断して120人を自宅待機にしているという。だが、関電のプレスリリースは出ていない。
2022年プレスリリース

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◆2022年2月9日、中日新聞、県民福井の報道。
 福井県は2月8日、新たに228人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。関西電力は高浜原発(高浜町)で新たに県外患者3人を含む協力会社の従業員7人が感染し、同原発内の1月以降の累計患者が43人になったと発表。クラスター(感染者集団)とみられ、関電は、感染者と同じ工事現場にいた協力会社の従業員ら300人を13日まで自宅待機とした。
 高浜原発の1月以降の感染者のうち、半数近い20人が、1、2号機のテロ対策を担う特定重大事故等対処施設(特重施設)工事の関係者。300人の自宅待機で施設の工事は一部が中断しているが、関電は工期への影響は限定的としている。施設の完成は2023年5月ごろの予定。ほかに大飯原発(おおい町)で協力会社従業員1人の感染も発表した。
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◆2022年2月25日、福井新聞「美浜、大飯原発クラスター」の報道、概要。
(1)関電の発表(2022年2月24日)
・美浜、大飯、高浜原発に勤務する同社と協力会社の社員計14人がコロナに感染。
・関電は工事を中断し、関連する協力会社の社員計約120人を1週間自宅待機として検査。
・大飯3、4号機の特重施設工事…9人が感染。一連の感染者は23人に。
・美浜3号機の大型弁定期点検工事関連…これまで4人の感染が判明。新たに2人が陽性となり、累計で6人。
・1~2月には高浜1、2号機の特重施設工事関連で計32人が感染するクラスターが発生した。
・「連日多数の感染者が出て、誠に申し訳ない。保健所と協力し原因究明と対策強化を急ぎたい」

(2)福井県の見方…美浜原発と大飯原発の工事現場でクラスター(感染者集団)が発生したとみられる。県の窪田裕行健康福祉部長は24日の会見で「県内外からかなりの数の業者が入り、車を乗り合って現場に向かっているようだ。感染拡大の要因はいくつかあったのだろう」と述べた。

(3)日本原子力研究開発機構…2/24、新型転換炉原型炉ふげんの請負企業の作業員1人が感染。
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