口頭弁論のお知らせ,報告」カテゴリーアーカイブ

◆12/16 第31回口頭弁論の報告—宗川吉汪さんから

2021年12月16日、京都地裁で大飯原発運転差止訴訟の審理が行われました。

谷文彰弁護士の弁論

 原告は、これまで、大飯原発敷地の地下構造が脆弱で、原発設置は危険だ、と証拠をもって示してきました。それに対して関電は、専門家の意見書を添えて反論しました。
 今回、谷弁護士は再度反論し、大飯原発敷地の地下構造を調べた弾性波トモグラフィー解析の結果は、敷地の地盤が柔らかい構造であることを示している、と述べました。(図の濃い青色部分が固い構造。黄色や薄い青色部分は柔らかい構造)
 

弾性波とは、弾性体(力を加えると変形し、力を取り除くと元の形に戻る物質)内を伝わる波のこと。弾性波トモグラフィーとは、CTスキャナーの原理を応用して地質の構造を調べる手法。固い地盤では弾性波の縦波・横波とも起こるが、柔らかい地盤ではずれに対して弾性を示さないので横波は起こらない。

迫田薫さん(エコネットまいづる事務局長)の口頭弁論

 迫田さんは、舞鶴市の避難計画には、三つの重大な問題点がある、と述べました。
1)市民への説明会は自治会長などに限られていて、ほとんどの市民には避難計画の内容が知らされていない。
2)避難計画は実効性がない。例えば、多くの高齢者には、HP・スマホ・Line・FMまいづるなどでは伝わらない。避難バスは来るのか。避難場所に行くのに徒歩・自家用車・乗せてもらう、など自己責任が強いられている。地震などで道路は大混雑が予想される。避難した3〜4千人を誰が仕切るのか。避難中のトイレはどうする。ガソリンはどうなる、などなど。
3)今の計画では、被ばくしないでヨウ素剤を配布したり服用することは不可能。
 避難計画でなく、原発を止めろ。しかし、使用済み核燃料があるかぎり安全でない。安全な保管方法に切り替えろ、と訴えました。

2021年12月
原発ゼロを目指す左京の会
(共同代表 宗川吉汪[そうかわ・よしひろ] sokawaあっとsnr.kit.ac.jp)

◆12/16 第31回口頭弁論の報告—世話人会から

2021年12月16日(木)に京都地裁で第31回口頭弁論が開かれました。
模擬法廷&報告集会は、弁護士会館で行いました。
事前のお知らせチラシ→こちら

  • 開廷前の裁判所周辺デモは、天気に恵まれました。コールなしでスピーチのみでしたが、久しぶり(コロナ禍で2回中止にしていましたので)。
  • この日は原発賠償京都訴訟(大阪高裁で控訴審)と重なったため、参加者数がどうなるか、気になりましたが、コロナの感染者数が一段落しているせいか、傍聴席応募も、報告集会参加者も、前回より多くなりました。傍聴席は抽選になり、当日配付資料は100部用意して、残部は17でした。報告集会の参加者も60名ほどで(名簿記入は39名)、カンパ額は、前回、前々回を上まわりました。ありがとうございました。
  • 原告の意見陳述は、舞鶴市の迫田薫さん(エコネット舞鶴)。若狭の原発に隣接する舞鶴市民にとって原発とは、原発で事故が起こった場合の避難の困難性を訴えました。また、弁護団より4つの準備書面が提出されました。以上、原告の意見陳述、弁護団からの準備書面は→こちら
  • 閉廷後,「弁護士会館」で報告集会が開かれ,弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。会場カンパ、感謝いたします。

◆12/16 第31回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、12月16日に、31回目の期日となります。裁判の内容、当日の行動予定は、以下の通りです。

◆弁護団の準備書面
 今回は、関電のこれまでの主張に対する反論の書面を出します。
(1) 地震について…敷地の地下構造は堅固で均質な岩盤であるとする被告関電の主張に再度反論し、基準地震動が過小評価であることを改めて明らかにします。
(2) 火山について…火山の影響について、火山灰の噴出規模や最大層厚が2倍以上になったにもかかわらず、補強工事を行っていません。「評価手法を変更」したのみ。計算上かろうじて許容値内におさめただけで、十分な安全性が確保されているわけではないことを主張します。

◆原告の意見陳述
・舞鶴市の迫田薫さん(エコネット舞鶴)。若狭の原発に隣接する舞鶴市民にとって原発とは、原発で事故が起こった場合の避難の困難性を訴えます。

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合。
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃まで。
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「弁護士会館」の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「弁護士会館」で報告集会。30~60分程度

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら[211 KB]。ファイル名は「2021-12-16.pdf」

 

◆9/9 第30回口頭弁論の報告

2021年9月9日(木)に京都地裁で第30回口頭弁論が開かれました。

  • 模擬法廷&報告集会は、弁護士会館で行いました。
  • 開廷前の裁判所周辺デモは、コロナ緊急事態をかんがみて、中止にしました。
  • 事前のお知らせチラシ→こちら
  • 開廷は14:30より、京都地裁1階の大法廷にて。参加者は、前回同様に制約されました。原告席の原告は6名のみ(他に弁護団10名ほど)。傍聴席は半分ほどに制約され、42席ほどありましたが、リストバンド配布時点では無抽選で全員傍聴できることとなりました。その後、傍聴者が来て、最終的に残席はなくなりました。なお、関電の傍聴者が5名ほどいました。
  • 原告の意見陳述は、京都市の吉永剛志さん(使い捨て時代を考える会)。有機農業の生産者にとって原発とは何か、などの問題点を指摘しました。
  • また、弁護団より3つの準備書面が提出されました。
  • 以上、原告の意見陳述、弁護団からの準備書面は→こちら
  • 閉廷後,「弁護士会館」で報告集会が開かれ,弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。会場カンパ、感謝いたします。

出口治男弁護団長の挨拶。
報告集会で、出口治男弁護団長の挨拶。

◆9/9 第30回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、9月9日に、30回目の期日となります。
・コロナウイルスの感染拡大のため、原告席は大幅に、傍聴席は半数程度に削減されています。
・しかし、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆弁護団の準備書面
・国家賠償法上の違法性について…大河原 壽貴 弁護士。
・地震について関電の主張に対する反論…谷 文彰 弁護士。
・避難計画、受け入れ側の対応困難性について…渡辺 輝人 弁護士。原発事故で避難が必要になった場合、原発に近い舞鶴市民の避難先は、風向きによっては京都市(ほか宇治市、城陽市、向日市)となります。京都市が65,000人の舞鶴市民を受け入れることができるでしょうか。

◆原告の意見陳述
・京都市の吉永剛志さん(使い捨て時代を考える会)。有機農業の生産者にとって原発とは、大飯原発で事故が起こった場合の避難の困難性。

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合中止です。
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃までデモは中止です。
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「弁護士会館」の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「弁護士会館」で報告集会。30~60分程度

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら[203 KB]。ファイル名は「2021-09-09.pdf」

 

 

 

◆5/27 第29回口頭弁論の報告

2021年5月27日(木)に京都地裁で第29回口頭弁論が開かれました。

  • 模擬法廷&報告集会は,こども未来館を予約していましたが、コロナ緊急事態のため休館で、使用不可になりました。模擬法廷&報告集会は、弁護士会館に変更しました。また、開廷前の裁判所周辺デモは中止にしました。
  • 100部用意した資料の残部が35でしたので、総参加者は65名。デモが中止で、雨が強かったため、参加者は以前より少ない数でした。
  • 事前のお知らせチラシ→こちら
  • 開廷は14:30より、京都地裁1階の大法廷にて。コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は7名のみ(他に弁護団10名ほど)。傍聴席は半分の44席ほどありましたが、無抽選となりました。最終的に残席は1席のみ。なお、関電の傍聴者が5名ほどいました。
  • 原告の意見陳述は、藤井悦子さんでした。避難の困難性について、原発事故の際、京都市は舞鶴市からの避難者8万人を受けいれる予定になっていることの問題点を指摘しました。
  • また、弁護団より3つの準備書面が提出されました。
  • 以上、原告の意見陳述、弁護団からの準備書面は→こちら
  • 閉廷後,「弁護士会館」で報告集会が開かれ,弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。3人がけのテーブルに椅子が1つで、会館側がかなり間隔をとって配置していました。そこにちょうど良いくらいの人数でした。会場カンパは、19,049円でした。ありがとうございました。
     
     

◆5/27 第29回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、2月25日に、28回目の期日となります。
・コロナウイルスの感染拡大のため、原告席は大幅に、傍聴席は半数程度に削減されています。
・しかし、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆弁護団の準備書面
・地震について関電に対する反論…谷文彰 弁護士。
・3/18の水戸地裁判決の評価…渡辺輝人 弁護士。水戸地裁は、老朽東海第2原発の運転差し止めを命じました。「避難計画が不十分で、重大事故を起こしたとき、避難が困難であるから」とした、至極当然な判決です。避難の困難性を前面に主張してきた私たちの裁判にとっても、追い風となる内容です。

◆原告の意見陳述
・京都市の藤井悦子さん(アジェンダ・プロジェクト)。大飯原発で事故が起こった場合の避難の困難性。

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合中止です。
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃までデモは中止です。
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「弁護士会館」の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「弁護士会館」で報告集会。30~60分程度

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら[209 KB]。ファイル名は「2021-05-27.pdf」


 

 

◆2/25 第28回口頭弁論の報告

2021年2月25日(木)に京都地裁で第28回口頭弁論が開かれました。

  • 当日,弁護団より,下記4つの準備書面が提出されました。
    第78準備書面[355 KB]…大阪地裁令和2年12月4日発電所運転停止命令義務付け請求事件判
    決について
    第77準備書面[2 MB]…大飯原発の基礎地盤の安定性評価は審査ガイドの要請を充たしていな
    いこと
    第76準備書面[4 MB]…過小評価された基準地震動、大飯原発の地盤は本当に堅固で地震に対し
    て安全か、(これまでの主張の要点)
    第75準備書面[926 KB]…被告関西電力のいわゆる「金品受領問題」について
  • 今回は弁護団からの重要な準備書面が多かったため、原告の意見陳述はありませんでした。
  • 12:15から定例の裁判所周辺デモを行いました。弁護士会館前正面入口を出発点として,富小路通を北上し,丸太町通を西に曲がり,柳馬場通りを下がって戎川通を東に折れて,寺町通を北上して,丸太町通りを西に曲がるコースです。参加者は30数名で、これまでと同じような規模でした。
  • 開廷は14:30より、京都地裁1階の大法廷にて。コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は6名のみ(他に弁護団10名ほど)。傍聴席は半分の44席ほどで、抽選となりました。
  • 14:30から「こども未来館」で模擬法廷が開かれ,10名以上の人が参加されました。
  • 閉廷後,「こども未来館」で報告集会が開かれ,50名以上が参加しました。弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。
     

◆2/25 第28回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、2月25日に、28回目の期日となります。
・コロナウイルスの感染拡大のため、原告席は大幅に、傍聴席は半数程度に削減されています。
・しかし、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆弁護団の準備書面
・関電の金品受領問題…渡辺輝人 弁護士
・敷地地盤の問題点、取りまとめ…赤松純平 さん(原告団世話人)
・12/4の大阪地裁判決の評価…森田基彦 弁護士

◆原告の意見陳述
・今回は上記のように重要な主張が重なるため、原告の意見陳述はありません

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃まで
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「こども未来館」(間之町通竹屋町下ル、254-5001)の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「こども未来館」で報告集会。30~60分程度
 「こども未来館」→こちら

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら[235 KB]。ファイル名は「2021-02-25.pdf」

◆12/8 第27回口頭弁論の報告

2020年12月8日(火)に京都地裁で第27回口頭弁論が開かれました。

  • 当日,弁護団より,下記2つの準備書面が提出されました。
    ・三宅式・避難計画の問題点まとめ(第73準備書面[1 MB]
    ・火山及び特定重大事項等対処施設等に関する許可基準への不適合(第72準備書面[436 KB]
  • 原告の吉田邦子さん(京都府南丹市日吉町)からは、避難の困難性について意見陳述[343 KB]がありました。
  • 12:15から定例の裁判所周辺デモを行いました。弁護士会館前正面入口を出発点として,富小路通を北上し,丸太町通を西に曲がり,柳馬場通りを下がって戎川通を東に折れて,寺町通を北上して,丸太町通りを西に曲がるコースです。参加者は32名でした。
  • 14:30より京都地裁1階の大法廷で第27回口頭弁論が開かれましたが,コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は6名のみ(他に弁護団10名)、傍聴席は半分の44席ほどになりました。
  • 14:30から鴨沂高校の北側の「鴨沂会館」で模擬法廷が開かれましたが,多くの人がそれに参加していただきました。
  • 閉廷後,「鴨沂会館」で報告集会が開かれ,約50名が参加しました。