◆関西電力 闇歴史◆005◆

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◆『関西電力 反原発町長 暗殺指令』(2011年)
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 『関西電力 反原発町長 暗殺指令』は、齋藤真著、宝島社。2011年12月発行。amazonの紹介(→こちら)は以下の通り。
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 14基の原発が立ち並ぶ福井県・若狭湾沿岸の“原発銀座”。関西電力の高浜原子力発電所で異常な出来事が起こっていた。獰猛な“原発警備犬”が、完全犯罪の凶器に使われようとしたのだ。国内初の「プルサーマル」(プルトニウムとウランを混合した燃料、MOX燃料を燃やす原子力発電)に固執する“高浜原発の天皇”。ことごとく“天皇”に反発する地元高浜町の町長……。「喉元を犬にくいちぎらせたれや」。“天皇”から、完全犯罪を命じられた警備会社幹部が町長を追尾する……。

 暗殺指令を出した“高浜原発の天皇”は、キーマンK。取材対象の告発者が実名で登場しているにもかかわらず、関西電力側は黙殺。2008年春の『週刊現代』の2回に亘る特集記事。2011年末の本書の初版発行の何れの場合も関西電力は沈黙を守る。他の報道機関も一切の追加報道をしていない。そして告発者が恐喝容疑で逮捕され、有罪判決を受けている。裁判の過程で、キーマンKの証言が残っている。
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以下は『関西電力「反原発町長」暗殺指令』(235~237ページ)より
「大阪地裁で開かれた第一回公判(2009年8月20日)で、検察側証人として証言台にたったKはこんなことを喋っている。
弁護人-ところであなたは先ほどの主尋問で出た高浜町長を襲うというような話を冗談で1回話したことがあるという話をしていましたね。
K-はい。
弁護人-よく判らないんだけれども、のりを狙って町長を襲えるかというのはどういう意味ですか?
K-のりを狙ってじゃなくて。
弁護人-あなたがそうおっしゃたんで聞いているんですけど。
K-私がいうたのは、周りの人間で、それまで、いわゆるそのときの町長、それが原子力の反対とか、いろんな形のことで、それから町内の業者の自分の反対の会社の仕事を減らせよ、とかいろんな形をいうてきておったので、彼ら自身も非常にその人に対して余りいい気持ちをもっておらなかったと、これは町長が替わるほうがいいでという気持ちを持っておったんで、そういう気持ちで先に会議をしてましたんで、それで一言、私がちょっと失言してしまった訳です。のりというのは、そのとき受けるかなというのを思ったわけです。
弁護人-受けを狙っていうような話だと思いますか。
K-冗談ですよ。
弁護人-冗談で言えるような話だと思いますかと聞いているんです。
K-それは私の失言だと思います。非常に反省しております。」
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佐高信「この国の会社」~関西電力の『反原発町長暗殺指令』を振り返る→こちら
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 森山事件が発覚した時、突如売れ出してベストセラーになったのが斉藤真著『関西電力「反原発町長」暗殺指令』(宝島社)である。オビには「犬を使って殺(や)れ!」とあり、「ミステリーを超えた戦慄ノンフィクション」とうたう。2011年12月の発行。高浜町が舞台で、暗殺指令の対象となったのは当時の町長の今井理一。関電のKという首脳の依頼で原発の警備会社を始めた加藤義孝と犬のブリーダーの矢竹雄兒が警備犬を使って今井を暗殺しようとしたことを斉藤に打ち明け、それは『週刊現代』に2回に分けて掲載された。
 ところが、同年8月25日、加藤と矢竹は突然、恐喝容疑で逮捕される。関電と警察がつるんで臭いものにフタをしようとした疑いが濃厚で、この事件には関電と政界のパイプ役として暗躍した元副社長の内藤千百里(ちもり、◆035◆)の息子もからんでいる。(敬称略)
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『関西電力「反原発町長」暗殺指令』西成物語~日雇い労働者の町・西成から物言う
こちら
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この『関西電力「反原発町長」暗殺指令』の中に出てくるキーマンというべき「K」とは、誰か?
→非公開
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【原発ムラ地獄絵巻】関電裏金 〜「反原発町長を殺れ!」M(森山栄治)の 後ろに内藤千百里(ちもり)(◆036◆
こちら
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