◆関西電力 闇歴史◆071–5◆大飯原発4号機

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◆電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れがあるも
 原因不明のまま再稼働

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[1] 電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れ、ほか
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(1)2022年3月定検~7/15再稼働

(2)2022年7月上旬に調整運転を開始し、8月上旬に定期検査を終了する予定だったが、6月24日に電動主給水ポンプミニマムフロー配管からの水漏れ(二次冷却水)が発見された。あいた穴は直径1ミリ以下。それに対応するため、定期検査期間を7月下旬に延長したが、その後、配管を取り替えて、前倒しで7月15日に再稼働した。

・厚さ17ミリの配管で水漏れが起こるには、継続的な減肉作用があったのではないかと疑われるが、原因は不明。関電は、原因として「エロ―ジョンにより浸食され、配管に微小な穴があいた」と推定しているだけ。エロ―ジョンとは「高速となった液滴が、配管の内面などに衝突したときに、局所的に大きな衝撃力を発生させ、衝突部位が侵食される現象」とのこと。

(3)電動主給水ポンプミニマムフロー配管とは……蒸気発生器に給水するポンプには、主給水ポンプと補助給水ポンプがあり、それぞれ、電動のものと、タービン動のものとがある。ミニマムフロー配管とは、ポンプの過熱や過大振動を防止するために、ポンプの最小必要流量を確保する目的で設置されている。ポンプから出た水を当該配管を通じて脱気器に戻す系統であり、通常の運転時には使用しない。恒常的には動いていなくて、原子炉起動の時にのみ使われる。
(電動主給水ポンプ、ミニマムフロー配管について、目次ページの図→こちら

(4)原子炉水位の計測器の一つで指示値が表示されない「運転上の制限の逸脱」。閉止した元弁を開放しなかったというお粗末(2022/3/16~3/17)。小さいな人為ミスが恐い。ハインリッヒの法則→◆071-1◆

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[2] 関西電力「大飯発電所4号炉 高経年化技術評価書(30年目)
 2021年12月」
(→こちら)からみた大飯原発4号機 事故・故障等一覧
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・大飯4号機のトラブルは少ないようだが、内容は調査が必要。
・「高経年化対策に関する報告書」の一覧 →こちら

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原発再稼働に猛進する関電、トラブル続出
「2018~22年度のトラブル 一覧表」、「関電の原発の稼働状況 一覧表」 → ◆071◆

・美浜原発3号機のトラブル → ◆071-1◆
・高浜原発1号機のトラブル → ◆071-6◆
・高浜原発2号機のトラブル → ◆071-7◆
・高浜原発3号機のトラブル → ◆071-2◆
・高浜原発4号機のトラブル → ◆071-3◆
・大飯原発3号機のトラブル → ◆071-4◆
・大飯原発4号機のトラブル → ◆071-5◆(このページ)
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