投稿者「meisei」のアーカイブ

◆5/27 第29回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、2月25日に、28回目の期日となります。
・コロナウイルスの感染拡大のため、原告席は大幅に、傍聴席は半数程度に削減されています。
・しかし、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆弁護団の準備書面
・地震について関電に対する反論…谷文彰 弁護士。
・3/18の水戸地裁判決の評価…渡辺輝人 弁護士。水戸地裁は、老朽東海第2原発の運転差し止めを命じました。「避難計画が不十分で、重大事故を起こしたとき、避難が困難であるから」とした、至極当然な判決です。避難の困難性を前面に主張してきた私たちの裁判にとっても、追い風となる内容です。

◆原告の意見陳述
・京都市の藤井悦子さん(アジェンダ・プロジェクト)。大飯原発で事故が起こった場合の避難の困難性。

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合中止です。
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃までデモは中止です。
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「弁護士会館」の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「弁護士会館」で報告集会。30~60分程度

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら。ファイル名は「2021-05-27.pdf」


 

 

◆2/25 第28回口頭弁論の報告

2021年2月25日(木)に京都地裁で第28回口頭弁論が開かれました。

  • 当日,弁護団より,下記4つの準備書面が提出されました。
    第78準備書面…大阪地裁令和2年12月4日発電所運転停止命令義務付け請求事件判
    決について
    第77準備書面…大飯原発の基礎地盤の安定性評価は審査ガイドの要請を充たしていな
    いこと
    第76準備書面…過小評価された基準地震動、大飯原発の地盤は本当に堅固で地震に対し
    て安全か、(これまでの主張の要点)
    第75準備書面…被告関西電力のいわゆる「金品受領問題」について
  • 今回は弁護団からの重要な準備書面が多かったため、原告の意見陳述はありませんでした。
  • 12:15から定例の裁判所周辺デモを行いました。弁護士会館前正面入口を出発点として,富小路通を北上し,丸太町通を西に曲がり,柳馬場通りを下がって戎川通を東に折れて,寺町通を北上して,丸太町通りを西に曲がるコースです。参加者は30数名で、これまでと同じような規模でした。
  • 開廷は14:30より、京都地裁1階の大法廷にて。コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は6名のみ(他に弁護団10名ほど)。傍聴席は半分の44席ほどで、抽選となりました。
  • 14:30から「こども未来館」で模擬法廷が開かれ,10名以上の人が参加されました。
  • 閉廷後,「こども未来館」で報告集会が開かれ,50名以上が参加しました。弁護団からは準備書面の解説があり、原告団からは活動報告などを行いました。
     

◆京都脱原発原告団の新しい案内パンフ& 原告申込書

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◆新しい案内パンフ…p.1~4
◆原告申込書…………p.5、PDFファイルは、こちら
(申込用紙を使わなくても、氏名、ふりがな、郵便番号、住所、電話番号、
Mailアドレスをテキストでお送りいただくことで構いません)
◆新しい案内パンフ+原告申込書……p.1~5のPDFファイルは、こちら
└─────────────────────────────────
 
【p.1】

 
【p.2】

 
【p.3】

 
【p.4】

 
【p.5】原告申込書

◆2/25 第28回口頭弁論 原告提出の書面

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【原告】裁判資料ーー準備書面、意見陳述こちらへ
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【原告】裁判資料ーー証拠説明書と書証(甲号証)→ 以下に
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★[第78準備書面 関係]証拠説明書 甲第579~583号証
(2021年2月17日)

甲第583号証
関西電力株式会社大飯発電所の発電用原子炉設置変更許可申請書(3 号及び 4 号発電用原子炉施設の変更)に関する審査書

甲第582号証
発電用原子炉施設の耐震安全性に関する安全審査の手引き

甲第581号証
基準地震動及び耐震設計方針に係る審査ガイド

甲第580号証
第 9 回 原子力安全基準・指針専門部会 地震・津波関連指針等検討小委員会 速記録

甲第579号証
大阪地裁令和2年12月4日発電所運転停止命令義務付け請求事件判決の判断枠組み、
認定事実


★[第77準備書面 関係]証拠説明書 甲第575~578号証
(2021年2月17日)

甲第578号証(1)~(6)
大飯発電所3・4号炉 原子炉建屋他の基礎地盤及び周辺斜面の安定性評価について

甲第577号証
原子力発電所耐震設計技術指針(抄)

甲第576号証
大飯発電所基礎地盤の地震力に対する安定性について

甲第575号証
基礎地盤及び周辺斜面の安定性評価に係る審査ガイド


[第76準備書面 関係]証拠説明書 なし


★[第75準備書面 関係]証拠説明書 甲第529~574号証
(2021年2月17日)

甲第535~574号証
朝日新聞DIGTALより

甲第534号証
調査報告書(第三者委員会から関西電力株式会社へ、2020年3月14日)

甲第529~533号証
朝日新聞DIGTALより


【注】裁判資料ページ全体の構成変更にともない、第27回口頭弁論から、前回までのタイトル「原告提出の書証」を、「原告提出の書面」に変更しています。内容的には、証拠説明書と書証を掲載している点で、ほぼ同じです。(ページの上のプルダウンメニューから入る場合と、右の更新情報から入る場合と、両方に対応する形にしました。)


◆2/25 第28回口頭弁論のお知らせ

・すべての原発を止める第一歩として大飯原発3、4号機の運転差止を求める私たちの裁判は、2月25日に、28回目の期日となります。
・コロナウイルスの感染拡大のため、原告席は大幅に、傍聴席は半数程度に削減されています。
・しかし、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆弁護団の準備書面
・関電の金品受領問題…渡辺輝人 弁護士
・敷地地盤の問題点、取りまとめ…赤松純平 さん(原告団世話人)
・12/4の大阪地裁判決の評価…森田基彦 弁護士

◆原告の意見陳述
・今回は上記のように重要な主張が重なるため、原告の意見陳述はありません

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃まで
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに「こども未来館」(間之町通竹屋町下ル、254-5001)の模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、「こども未来館」で報告集会。30~60分程度
 「こども未来館」→こちら

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら。ファイル名は「2021-02-25.pdf」

◆12/8の第27回口頭弁論の報告
 ~救援新聞より

  • 救援新聞 京都版No.1414 2021年1月5日
    橋本宏一(日本国民救援会京都府本部 事務局長)

火山噴火や避難の困難性など主張

大飯原発差止京都訴訟第27回口頭弁論

◆大飯原発の稼働差し止めと安全を脅かしている慰謝料の請求などを求めて京都などの住民3323人が、関西電力と国を相手に起こした裁判の第27回口頭弁論が、12月8日、京都地裁(第6民事部合議係・池田知子裁判長)101号法廷で開かれました。今回は裁判所が弁護団10席、原告を6席、傍聴席を44席(88席ある)に制限。原告の多くが抽選で傍聴席に座るなかでの進行となりました。法廷では、原告代理人の谷文彰弁護士が第72、岩橋多恵弁護士が第73準備書面の要旨を陳述。南丹市日吉町在住の原告・吉田邦子さんが避難の困難性についての意見陳述をしました。その大要は次のとおりです。

谷文彰弁護士―原子力規制庁が大山噴火の予想される噴出規模を5キロ立方メートル、大飯原発付近の降下火砕物は最大10センチ堆積としてきた基準を見直し、2019年5月29日、噴出規模11キロ立方メートル、降下火災物25センチメートルに改定し、許可基準は不適合となった。規制委員会は関電に設計変更をして許可申請をするよう命じた。関電は2019年9月26日、安全性に問題がないと許可申請をして審議中だが、許可が確認されないのに運転を続行している。ただちに停止すべきだ。さらに大型航空機の衝突などテロリズムによる重大事故に備え必要な機能が損なわれないよう対策施設の設置期限が22年8月24日に定められているが、設置完了のめどはたっていない。この許可基準規則に適合していなのだから運転をしてはならない。先の大阪地裁判決でも想定される基準値振動に適合していないことから運転を許可した違法を認定した。

岩橋多恵弁護士―東京電力福島第1原発の事故後、原子力規制委員会の「原子力災害対策指針」に基づいて、原発5キロ圏、30キロ圏自治体が「避難計画」を策定、大飯原発についても17年10月「緊急時対応」が策定され、20年7月改定された。しかし、原発事故の被害は同心円状にひろがるものではなく、30キロ圏内に区切れない。避難手段も、原則バス移動としているが、バス会社からの必要台数、運転手の確保の問題、道路の渋滞、さらには地震、津波による道路の寸断、家屋の倒壊、冬季の積雪も想定され、放射能汚染や密になることへの対策、移動先の確保などが欠落している。避難計画は「その時になってみないとわからない」というに等しい。30キロ圏内での屋内避難にしても、窓を閉めていれば安全が確保される根拠はない。内部被ばくの危険もあるし閉開時期の基準もない。地震が起きての屋内はより危険。すべての住民を安全に避難させる合理的で実効性のある具体的計画はとうてい無理。原発を稼働させず、すみやかに廃炉にすることこそが住民の安全を確保する道だ。

吉田邦子さん―南丹市日吉町に住んで50年。大飯原発から約45キロ、高浜原発から40キロ、山に囲まれた地域で多くの人は勤めながら
農業を営んでいる。四季折々の美しい豊かな自然を守りたいと思っている。しかし、原発が近くにある不安が去らない。地震による福島の原発のような事故が起こればどうなるか、南丹市のパンフレットに避難のこ
とが書かれているが、日吉町のような30キロ圏外の避難場所は書いてない。北からの風がよく吹くし、屋内避難をいつまでもできない。高齢者が多く車の運転のできない人も多く、避難も困難。田畑が放射能汚染されたら暮らせない。原子力災害は将来にわたって自然を破壊し回復できない被害を人にもたらす。再稼働中止、廃止を求める。

◆次回28回口頭弁論は、2月25日(水)午後2時30分から、101号法廷で。

裁判所周辺を脱原発デモ

◆裁判開始前の12時10分には、32人が京都弁護士会館前に集合。富小路通から丸太町通へ出て西へ、裁判所前を柳馬場通へ南下、夷川通を東へ、寺町通から丸太町通へ一回りするデモ行進で市民にアピールしました(写真)。「大飯はキケン、自然を守ろう、子どもを守ろう、老朽原発動かすな」などのコールを響かせました。

今後のたたかいへ―裁判報告集会

◆裁判終了後は鴨沂(おうき)会館で報告集会が開かれ約50人が参加しました。竹本修三原告団長のあいさつのあと、法廷で陳述した岩橋、谷両弁護士や吉田さんなどが感想と今後のたたかいへの思いを語りました。渡辺輝人弁護団事務局長は、裁判が大詰めを迎える段階に来たことを報告、これからは証人調べの計画を決めるとの見通しを示しました。また、改定前に裁判所内で、裁判内容を知らせる文書を配布していたら裁判所職員が文書を見せるよう要求し、配布をやめさせたこと(法廷の中で配布した)が出され、いままで自由にしてきたのに何を根拠にやめさせるのか、自由にできないのはおかしい、などの声もあがり、改めて申し入れをすることになりました。

◆12/8 第27回口頭弁論の報告

2020年12月8日(火)に京都地裁で第27回口頭弁論が開かれました。

  • 当日,弁護団より,下記2つの準備書面が提出されました。
    ・三宅式・避難計画の問題点まとめ(第73準備書面
    ・火山及び特定重大事項等対処施設等に関する許可基準への不適合(第72準備書面
  • 原告の吉田邦子さん(京都府南丹市日吉町)からは、避難の困難性について意見陳述がありました。
  • 12:15から定例の裁判所周辺デモを行いました。弁護士会館前正面入口を出発点として,富小路通を北上し,丸太町通を西に曲がり,柳馬場通りを下がって戎川通を東に折れて,寺町通を北上して,丸太町通りを西に曲がるコースです。参加者は32名でした。
  • 14:30より京都地裁1階の大法廷で第27回口頭弁論が開かれましたが,コロナウィルス蔓延の影響のため,参加者は,制約されました。原告席の原告は6名のみ(他に弁護団10名)、傍聴席は半分の44席ほどになりました。
  • 14:30から鴨沂高校の北側の「鴨沂会館」で模擬法廷が開かれましたが,多くの人がそれに参加していただきました。
  • 閉廷後,「鴨沂会館」で報告集会が開かれ,約50名が参加しました。

◆第27回口頭弁論 原告提出の書面

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【原告】裁判資料ーー準備書面、意見陳述こちらへ
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【原告】裁判資料ーー証拠説明書と書証(甲号証)→ 以下に
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第71準備書面 関係]証拠説明書 甲第520~521号証
(2020年2月26日)

甲第520号証
口頭弁論要旨(原告 吉田邦子)

・甲第521号証(南丹市のホームページ→こちら)。
南丹原子力防災パンフレット(京都府南丹市総務部総務課)


★[第72準備書面 関係]証拠説明書、書証 なし


第73準備書面 関係]証拠説明書 甲第523~528号証
(2020年12月3日)

・甲第523号証
 甲第523号証-1 4分の1 大飯地域の緊急時対応(全体版の51頁まで)
 甲第523号証-2 4分の2(全体版52頁~)
 甲第523号証-3 4分の3(全体版104頁~)
 甲第523号証-4 4分の4(全体版149頁~)

甲第524号証
 大飯地域の緊急時対応(改定について)

甲第525号証
 概要版

甲第526号証
 原子力災害対策指針(新)(令和元年7月3日一部改正)

甲第527号証
 京都市における原子力災害対策にかかわる調査報告(2019年度日本共産党京都市会議員団委託調査)46~59頁

甲第528号証
 「屋内退避における内部被ばくの低減効果」廣内論文


★[第73準備書面 関係]証拠説明書528号証の2(追加)
(2021年5月18日)

甲第528の2号証
追加、抄本提出用


【注】裁判資料ページ全体の構成変更にともない、第27回口頭弁論から、前回までのタイトル「原告提出の書証」を、「原告提出の書面」に変更しています。内容的には、証拠説明書と書証を掲載している点で、ほぼ同じです。(ページの上のプルダウンメニューから入る場合と、右の更新情報から入る場合と、両方に対応する形にしました。)


◆12/8 第27回口頭弁論のお知らせ

・コロナウイルスの感染拡大のため、3/3と6/2の口頭弁論が取消になりました。
・12/8の期日は、前回の9/8に続いて、今年2回目の期日となります。
・しかし、現下の状況のため、原告席、傍聴席ともに半数程度に削減を余儀なくされています。
・そういう中ではありますが、可能な範囲で多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

◆原告の意見陳述
・京都府南丹市日吉町の吉田邦子さん。大飯原発で事故が起こった場合の避難の困難性

◆弁護団の準備書面
・大飯3、4号機の特定重大事故等対処施設について
・避難計画「大飯地域の緊急時対応―2020.7改訂版」の問題点
・関西電力の金品受領問題

◆タイムテーブル
・12:10…裁判所構内の南東角、弁護士会館の前に集合
・12:15…裁判所周辺の定例デモに出発。13:00頃まで
・13:25…傍聴券の抽選リストバンド配布開始。地裁北玄関前。傍聴は誰でも参加可能
・13:40…裁判所による傍聴席の抽選リストバンド配付終了
 直ちに抽選→傍聴券の配布
 抽選にもれた方、入廷を希望されず模擬法廷に参加される方は
 14:30までに鴨沂会館2階ホールの模擬法廷へどうぞ
・14:30…開廷、弁論開始。同時刻に模擬法廷も開始
・15:45頃から…閉廷後、鴨沂(おうき)会館2階ホールで報告集会。30~60分程度
 鴨沂会館アクセス→こちら

・ML登録をされている原告には、メール配信いたします。
・郵送を希望され登録済みの原告には、郵便でご連絡します。
・以下の画像のPDFファイルは、こちら。ファイル名は「2020-12-08.pdf」


 

 

◆京都府下の避難計画の非現実性

私たち原告の主張:ハイライト
2020/9/8 の第26回口頭弁論=裁判長の交代にともなう弁論更新の要旨「第3 6 京都府下の避難計画の非現実性」より…こちら

◆2018年3月に大飯原発3号機、5月には4号機がそれぞれ再稼働しました。再稼働に先立つ2017年10月、広域避難計画である「大飯地域の緊急時対応」が取りまとめられました。この問題点については、すでに原告第27、48準備書面などですでに主張したとおりですが、更新にあたり、改めてその問題点について申し上げます。

◆なお、この計画は本年7月に一部改定されています。この改定内容の問題点は改めて準備書面で主張いたしますが、基本的な問題点については何ら解決していません。むしろ新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、より問題は深刻となっていると言わざるを得ず、到底、住民の安全を守れるものではありません。

◆そもそも、この避難計画は、原発から5キロ圏内をPAZ、約30キロ圏内をUPZと定め、その範囲に含まれる自治体、その中に居住する住民のみが対象とされています。

◆しかしながら、そもそも原発で重大事故が発生し、放射性物質が放出された場合、その被害は、決して同心円状に広がるものでもなければ、ましてや30キロメートルの範囲にとどまるようなものではありません。このことは、福島第一原発事故の被害状況を見れば明らかです。このこと一つをとっても、この避難計画が住民の健康や安全を守ることのできないものだと言わなければなりません。

◆避難計画では、大飯原発で重大事故が発生した場合、UPZ圏内の住民に対しては、避難指示が出るまでの間、屋内退避が指示されます。しかしながら、原発が損傷するほどの大きな地震が起き、目の前で原発事故が進行している場面で、住民に対して屋内退避をさせ続けることが現実問題できるのでしょうか。福島第一原発事故の際も、事故が報じられた後、多くの住民が自家用車で避難を開始しています。原発事故、そして放射性物質による被害を考えれば当然です。屋内退避指示は、放射性物質が来るのを家の中で待てというようなものです。

◆そして、本年の改定で、「屋内退避を行う場合には、放射性物質による被ばくを避けることを優先して屋内退避を実施し、換気については、屋内退避の指示が出されている間は原則行わない」とされました。これは言うまでもなく、新型コロナウイルスの感染防止との関係です。感染対策において、政府はあれだけ「換気」を強調しながら、屋内退避の場面では換気はできないのです。このことは、新型コロナウイルスの感染防止と原発再稼働との間に深刻な矛盾を抱えていることを端的に示しています。

◆次に、避難指示が出された場合、対象となる住民は指定された避難先へバス等で避難することになります。ここでも新型コロナウイルスの感染防止との矛盾に直面します。もともとの計画は「バス1台当たり45人程度の乗車を想定」していました。満員のバスです。しかしながら感染症が流行しているときには「バス等で避難する際は、密集を避け、極力分散して避難」するものとされ、そのために「マスクを着用し、座席を十分離して着席する。追加車両の準備やピストン輸送等を実施する。」とされています。

◆もともとの計画が策定された時点で、京都府北部だけでは想定されるバスの必要台数を確保することができない。京都市内や京都府南部から原発事故の起こっている京都府北部に向けてバスを移動させなければならないという問題が指摘されていました。感染予防のため、さらにバスの台数が必要になるというのであれば、バスの台数は確保できるのでしょうか。そして、間隔を取り、感染予防対策を実施しながら避難するためには一体どれだけのバスの台数が必要になるのか、具体的な想定はなされていません。また、「感染者とは、別々の車両で避難」するともされていますが、その「別々の車両」の確保についても、具体的な手当てはされていません。

◆この避難計画においては、半島や沿岸部については船による海上を通じての避難が計画されています。舞鶴市大浦半島では、成生漁港、田井漁港等が利用する港の例として挙げられています。ここで例に挙げられている成生漁港は、2016年8月に実施された広域避難訓練において、船舶による避難訓練が予定されていながら、実際は訓練が行えなかった港です。海上保安庁の船舶による避難が計画されていながら、海上保安庁の船舶は、その大きさの関係で入港することができず、関西電力がチャーターした観光船も、悪天候により船を出すことができなかったのです。そして、この天候条件からすると、1年のうち約半分の期間は避難を行うことができないとも指摘されています。現に行われた避難訓練で具体的な問題点が指摘されたにもかかわらず、その点に応えられていない、まさに机上の避難計画だと言わざるを得ません。

◆この避難計画では、広域避難を行う場合の、避難先への移動経路が設定されています。しかしながら、国道27号線や舞鶴若狭自動車道、京都縦貫自動車道など、主要な道路が地震などで寸断された場合、その避難は極めて困難になります。

◆そして、道路が使用できなくなる状況は、決して地震に限りません。京都府北部では、冬は雪の問題もあります。2018年2月、福井県内で大規模な雪害が発生し、北陸自動車道は通行止め、国道8号線など主要国道も長時間にわたって通行できない状況となりました。国や各自治体、高速道路会社が持つ除雪能力を超えて雪が降ったのです。この点について、本年改定では「情報連絡本部を各府県の国道事務所に設置、対応」すると改定されました。しかしながら、そこで行うのはあくまで「調整」に過ぎず、そもそも除雪能力が拡充されなければ意味がありません。避難計画が、国や自治体、高速道路会社の除雪能力任せにしているのは極めて無責任な対応です。

◆原発において過酷事故が発生した場合、すべての住民を安全に避難させるなどということは到底困難なことであって、このような無理のある避難計画を策定しなければならないところに最大の問題があります。原発を稼働させず、速やかに廃炉にしていくことこそが住民の安全を確保する唯一の道です。大飯原発を含めあらゆる原発の運転をただちに中止することを求めます。